2009年05月28日

都響withコバケン先生の奏でる「わが祖国」♪


コバケン先生 5月26日(火)に東京・赤坂のにあるサントリーホールで行われた都響(東京都交響楽団)第681回定期演奏会Bシリーズを聴きにいってまいりました。
 今回の「わが祖国」を振るのは小林研一郎氏。チェコでは毎年5月に「プラハの春音楽祭」が開催されるのですが、小林研一郎氏は2002年に行われた「プラハの春音楽祭」において東洋人として初めてチェコフィルを指揮し、オープニングから登壇された方です。「炎のコバケン」という愛称でも知られ、数多くのオーケストラの客演をこなすなど、精力的にご活躍されています。
 そんなコバケン先生の振る「わが祖国」をずっと生で聴きたいと思っていた折、今回の都響の定期演奏会で実現することになり、ずっと楽しみにしてました。 コバケン先生のタクトを振る姿で印象的なのは、左腕を水平に伸ばし人差し指をピンと伸ばす独特なポーズですね。第1曲ヴィシェフラットでいちばん盛り上がるところ(192小節目〜)の他、随所で見ることが出来ました。また、先生には失礼かもしれませんが客席からだと指揮の姿が後姿しか見えないのですがそれがとても愛らしく見れて、クラシック音楽に興味のない人でもきっと「指揮者」というものに愛着を感じると思います。

 日本人指揮者として「わが祖国」を知り尽くしたコバケン先生。全6曲のうち、第1曲のヴィシェフラットと第2曲のヴルタヴァ(モルダウ)、第5曲のターボルと第6曲のブラニークをセットで演奏して下さったのには感動しました。ここで言う『セットで』というのは曲間が短く、すぐに次の演奏を開始すること。コバケン先生が曲間に指揮台を下りたか下りなかったかでも分かると思います。第2曲のモルダウは源流から河が流れていくうちにプラハに入り、ヴィシェフラットの脇に達する時点で、再びヴィシェフラット主題が演奏されるので出来たら一緒に演奏してもらいたいと常々思っていました。第5曲のターボルと第6曲のブラニークは作曲者のスメタナ自身も一緒に演奏されることを望んでいますので、やはり一緒に演奏してもらいたいと思っておりました。その二つの願いをあっさり叶えてくれたコバケン先生はさすがです。




090526_1728~01.jpg 5月26日の演奏を聴いた全体的な印象的ですが、都響の『わが祖国』は音が澄んでいてきれいでした。6曲の中では第1曲のヴィシェフラットと第2曲のヴルタヴァ(モルダウ)が良かったです。特に弦の音がきれいだな〜っと感じたのは第1曲ヴィシェフラットの前半で弦が入ってくるあたり(28小節目〜)や第2曲ヴルタヴァ(モルダウ)の主題の部分(40小節目〜)、中盤の「月の光〜水の精の踊り」と言われる部分(185小節目〜)です。モルダウの主題部分は「わが祖国」の主題と言ってもいいほど有名なメロディラインなのでどの楽団でも自然の力のこもった演奏になりますが、その中でも都響のモルダウは久々に「モルダウを生で聴いてるな〜」と実感させてくれました。
 あと、Z009の好きな第3曲のシャールカですが、冒頭のシャールカの怒りの3連符が続くところ(5〜17小節あたり)は、チェコフィルほどの速さはないものの、ひとつひとつのフレーズがとても丁寧な音でした。あと驚いたのが、宴会が終わり寝静まってから場面が変わるところ(220小節目)あたり、弦がppとティンニがpppでそっと入ってくるところの1拍目だけ「ズンっ!」とアクセントが付いてるように聞こえました。それまでの和やかな部分から一気に戦闘モードに切り替わる上であのちょっとのアクセントはすごくインパクトがあり新鮮に感じました。




 さてさて...この調子で書いてると果てしない文章になってしまうので後半はざっと書きますが、第4曲ボヘミア〜第6曲ブラニークまで、各曲とも後半に移るにしたがって盛り上がる感じでした。第5曲のターボルではバスドラムのロールが印象的でした。すごく迫力があってバスドラムごと動いてしまうくらい力強い響きでした。第6曲ブラニークのホルンも素敵でした。また、前述のシャールカのように今までには聴いたことがない、ちょっと変わったところにアクセントがあったりして新鮮味が感じられました。チェコフィルや他の楽団では実現出来なかった、コバケン先生が表現したい「わが祖国」を、今回は都響が忠実に応えてくれたのでは?とさえ思えました。そのことがカーテンコール中にコバケン先生『また都響と…』という言葉に現れたのではないかと思っています。



スメタナ作曲 連作交響詩「わが祖国」全曲
第1曲 ヴィシェフラット(高い城)
第2曲 ヴルタヴァ(モルダウ)
第3曲 シャルカ

〜途中20分の休憩をはさみ〜

第4曲 ボヘミアの森と草原から
第5曲 ターボル
第6曲 ブラニーク

指揮/小林研一郎 東京都交響楽団
〜2009年5月26日 サントリーホールにて〜

 そんなわけで今回の都響withコバケン先生の「わが祖国」は予想以上に素晴らしい演奏でした。聴き所がたくさんあって、出来たらこの演奏を家でCDやDVDで何度も聴き返したいぐらいです。お仕事をお休みしてまで行った甲斐がありました♪
 次は10月21日(水)にアクロス福岡で行われる九州交響楽団の第296回定期演奏会を聴きに行こうと思っています。指揮は2月にN響でわが祖国を振ったラドミル・エリシュカさんです。九州交響楽団の演奏はずっと前から聴きたいと思ってましたし、わが祖国+ラドミル・エリシュカさんですから、頑張って東京から遠征して行きます!
 

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コバケン×わが祖国 都響第681回定期【Internet Zone::WordPressでBlog生活】 at 2009年05月28日 18:57
この記事へのコメント
コバケン氏の「わが祖国」はチェコ・フィルを振ったときのをTVで見たけど、実際に聴くと本当に素敵な演奏でしょうね・・・コバケン氏は来月18日に九響を指揮されるのでとても楽しみです。

九響の定期では昨年11月に「ボヘミアの森と草原から」、今年3月の鳥栖市での定期で「モルダウ」を演奏しているけど、どちらもなかなか良かったので10月の「わが祖国」全曲演奏も楽しみです。
Posted by Masahiko at 2009年05月29日 15:25
☆Masahikoさん☆

 こんばんは♪
この日の演奏はとてもよかったです。曲間に周りの人が
咳をしないぐらい、みんな聴き入ってました。10月には
ぜひ九響のわが祖国を聴きに行きたいと思っています。
私も今から楽しみにしています。
Posted by Z009 at 2009年05月29日 23:47


 
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