2012年02月11日

猛威を奮うインフルエンザの最新ニュース

インフルエンザの流行は関東地方などを中心にさらに拡大し、今月5日までの1週間に全国の医療機関を受診した患者は推計で211万人と、3年前の当時の新型インフルエンザのピーク時を上回ったそうです。そしてインフルエンザ流行で5日までの1週間で、休校や学級閉鎖などになった小中高校や幼稚園、保育所は8578施設に上ったそうです。今後の見通しについて、インフルエンザの流行はさらに拡大を続け、10日に国立感染症研究所が発表した最新のデータでは、この冬初めて、すべての都道府県に「警報レベル」に達する地域が現れました。今月5日までの1週間に受診した患者の数は、1つの医療機関当たり42.62人と前の週を大きく上回り、岩手県と東京都、それに大阪府では過去10年で最悪となっているそうです。全国の患者数は211万人と推計値の公表以降最も多かった、3年前の新型インフルエンザのピーク時の189万人を上回りました。

特に増加が目立つのが関東地方や九州地方です。このうち東京都は、過去10年で最も多い1つの医療機関当たり45.2人。なかでも八王子市は78人とまさにインフルエンザ流行の真っただ中です。市内の小児科の診療所には、10日も小学生や幼稚園児などが保護者に連れられて訪れ、インフルエンザに感染していないかどうか調べているそうです。この診療所のインフルエンザの患者は、年明けまでは1週間当たり数人程度だったものが、3週間前は50人、先々週は140人、先週は250人となり、今週もほぼ同じくらいだというぐあいに急増しています。

3歳の女の子の場合、「予防接種をうっていたし、熱もそう高くないので安心していたら、A香港型のインフルエンザと診断され、2つ上のお姉ちゃんにうつらないよう気をつけます」と話していました。このように「これまでにないくらい急激にインフルエンザの患者が増えているのです。例年ならA香港型のウイルスの流行が終わってからB型になるが、今年は同時に流行しているようです。うがいや手洗いを徹底するとともに、睡眠も十分とってほしい」と話しています。

流行が拡大する東京では、救急で受診する子どものうち、けいれんの症状を示す割合が例年になく高く、重症の子どもを受け入れている東京の多摩北部医療センターでは、今年に入ってインフルエンザで入院した13人の子どものうち、ほぼ半分の6人が重い痙攣を起こしていたそうです。子どものけいれんはインフルエンザが重症化しているサインの1つで、この冬流行しているA香港型はほかの型に比べ、幼い子どもが重症化しやすく注意が必要だと言っています。

痙攣には一過性の「単純型けいれん」と「複雑型けいれん」の2種類があり、「単純型けいれん」はほとんど2〜3分で治まり、治まった後、意識は比較的はっきりしています。これに対し、15分を超えて続く、繰り返し起きる、左半身と右半身で別々に起きる、また症状が治まったあとも意識がはっきりしないという状態が1つでも当てはまれば、「複雑型けいれん」が疑われ、「複雑型けいれん」は、死亡したり、後遺症が出たりするおそれのある脳症の症状として現れることもあり、単に風邪と侮らないことが重要です。

このため、小児科の医師は、子どもがインフルエンザの疑いがあるからと受診に来たときには、母親にけいれんを起こさなかったか確認しているそうです。ということで小児科の医師は「けいれんを起こす子どもが増えています。痙攣が起きた場合は脳症のおそれがあるのですぐに医療機関を受診してほしい」と注意を呼びかけています。さらに、「子どもに痙攣が起きた場合は、窒息しないよう衣服を緩めたうえで、痙攣の時間や回数を確認してほしい。インフルエンザかどうか分からない場合でも、熱があってけいれんを起こしたら脳症の恐れがあるので、すぐに医療機関を受診してほしい」と話しています。

今後の行方について、インフルエンザの患者は、流行の始まりが早かった愛知県や岐阜県など11の県ではすでに減少に転じたそうです。国立感染症研究所の主任研究官は、「流行が遅かった関東地方や九州地方ではいまだ患者数が増える可能性があるが、A型のインフルエンザは流行がいったん下火になると早く終息する。しかし例年は、その後、B型のインフルエンザの流行が3月くらいまで続くので、しばらくは注意が必要だ」と話しています。といわけで、インフルエンザ予防の基本は、うがい・手洗い・マスクの着用であり、自分のためであると同時に、他の人に感染を広げないためにも、忘れないようにしましょう。

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