疲労大国日本、現代日本社会においてストレスにさらされていない人はいません。中には疲れが慢性的に溜まって慢性疲労に陥っている人もいるかと思います。それを反映してか、過労死の申請は年間およそ300人もいるそうで、6ヶ月以上続く長期的な疲労感を訴える人は3千万人もいるそうです。そのためその疲れを取るため、ストレッチやマラソンとか、あるいはお酒の好きな人は晩酌したり、風呂に入って一日の疲れをとるといったように人それぞれ疲れをとる工夫をしています。でもそれが実際に疲労回復に繋がっているのかと言うとそうでもないようです。疲労と疲労感とは違うもので、気分的な疲労感はなくなっても、肉体そのものの疲労はなくなっていないようです。
そんなわけで、疲れをとっているつもりが反って疲れが増している場合もあるようです。こんな実験をしたそうです。3つのグループに分けそれぞれ数あるアルファベットの中から特定の文字を探すと言う実験ですが、その作業を4時間続けてもらいその疲労度を測ったというものです。作業終了後Aグループには10分間体操をしてもらい、Bグループには10分間温泉に浸かってもらい、Cグループには何もしないでそのままじっとしてもらい、どのグループが一番疲労回復の効果があったかを調べました。
そしてAグループには途中で終わった後にビールとステーキが待っていると知らせました。すると今まで「もう疲れた」と言っていたのにいっぺんに疲れも吹っ飛びまた最初のころのように元気になりました。疲れていたのに何で急にまた元気になったのでしょう?実は最近、疲れの原因が分かったそうなのです。それはHHV6(ヒューマンヘルペスウイルス)と言うウイルスだそうです。赤ちゃんの突発性発疹を起こすウイルスです。人は赤ちゃんのときに、このウイルスにみんな感染しているのだそうです。普段は脳や血液の中に潜んでいて、別段悪さをするわけでもなくじっとしているそうです。
HHV6は、体にたまった疲労の原因物質を敏感に感知するのですが、人が疲れてくると、それが舌の先の唾液の中に集まってくるのだそうです。だからこれを調べれば疲労度が分かるというものです。つまり数値でその疲労度が出ると言うわけですが、ふだん、このウイルスは人間と共生している感じで、人間が長生きしてくれることを願っているのだそうです。しかし疲れてくるとこの人間はもうダメかもしれないと、HHV6が舌の先に集まってきて、他の誰かに移ろうとして集まってくるのだそうです。
つまり老廃物が溜まると疲労物質であるFFが大量に作られ、それが脳に伝わり疲れを感じるようになるのだそうですが、そのときだ液中のウイルスの量で、体に蓄積した疲労を
簡単に測定できるようになるということです。ところが疲れていてもご褒美(ビールとかステーキ)が出ると疲労感が一瞬マスクされて(隠される)また頑張ってしまうのです。しかしこの疲労は解消されたわけではないので、こう言うことが繰り返し続くと過労死に繋がると言うわけです。つまり疲労と疲労感とは別のものなのです。だから達成感のある仕事をしている人に過労死が多いのだそうです。これはやりがいのある仕事は達成感を生むが、この達成感が疲労感をマスク(隠す)してしまい、その結果、”疲労感なき疲労”が蓄積し、過労死に至らしめるということです。
先ほどの実験に戻ると、Aグループは体操することですっきりした開放感があったかもしれませんが、かえって肉体そのものは疲労度が2%アップしてしまいました。Bグループは温泉に浸かって気分はすっきりしたかもしれませんが、疲労度は7%も増えてしまいました。結局何もしなかったCグループが6%も疲労度が下がって、下手に何かするより休息したほうが良いということでした。結論は究極の疲労対策は睡眠と言うことでした。ただ疲労度というものが数値化されればどの程度疲労しているか分かるわけで、過労死を防ぐことが出来るということが期待されるというわけです。
最後に疲労回復効果のある食品もわかってきました。FFを下げる効果がわかっているのが「イミダゾールジペプチド」という成分で、とりのむね肉に多く含まれているそうです。1日50グラムでよく、加熱調理もOKということです。と言うことで疲れたら鳥の胸肉を食べてみましょう。