2007年03月23日
若者はなぜホリエモンが好きなのか
胸の痛む記事がありました。「週刊文春」3月29日号です。「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という新書が40万部を超えるベストセラーになっているそうなのですがその著者が言うところでは、実刑判決が出ても若者のホリエモン人気が依然高いということです。若者の中でも特に派遣社員やフリーターの人達に支持者が多いというのです。それは日本社会の強い閉塞感の現れで、昭和的価値観を揺るがした存在として信望者が大勢いるという分析です。今の若者には定期昇給を経験した人が余りいません。会社の中は、3つのヒエラルキーができあがっており、昭和的価値観によって守られている45歳以上の男性職員。定期昇給の恩恵を受け定年まで勤め上げることをステイタスとしている階層。その勝ち組の象徴が団塊世代です。ヒエラルキーの真ん中が、就職氷河期を経験した定期昇給を知らない世代。入社後すぐに成果主義が導入され、昇格に様々な条件がつけられた層。ヒエラルキーは世代間で起きています。こうなったのは、ひとえに最上階にいる45歳以上の人件費が大きいからです。この既得権益の割を食っているのが次の階層。この世代は、団塊世代の半分程度の生涯年収になるだろうと推測されています。こういうことに気づいた若者が次々と離職しています。大卒3年以内の離職率は36.5%あるそうです。しかし階層はさらにあります。フリーター、派遣社員の人達です。同じ仕事をしても年収は50代の半分〜1/4程度。ところがその派遣社員の数が急増。200万人いるそうです。こういう頭を抑えられた形で仕組まれた社会構造は昭和的価値観で年功序列、終身雇用の世界ですがホリエモンはこの社会構造に冷水を浴びせかけた人物というイメージがあるということで若者達の強い支持を今でも受けています。この話は非常に理解できます。自分自身も閉塞感と言うことでは確かに感じますし、ホリエモンが登場したときは、俺って今まで何やってたんだろう?と思わせられました。背広を着た高層ビルの屋上に住む年寄りを相手にため口を聞くホリエモンに畏怖を感じたものです。今、就職戦線が売り手市場と言われ初任給を上げる会社も出てきていますが、大手企業が学生に嫌われたため人が集まらないためだそうです。アメリカでは優秀な人ほど中小企業や独立して事業を行うということを耳にしたことがありますが日本にもそういうムードが出てきているのでしょうか。長年企業で仕事をしていますが、安定した収入を期待するがために犠牲にしたものも随分あったように思えます。私が今学生ならどの道を進むだろうかと考え込んでしまいました。
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