2012年02月07日
チャレンジ精神
近頃の国際企業は、日本の若者にあまり期待しないとみえ、新入社員を世界中から募るようになってきた。先日テレビを見ていると、国際色豊かな新入社員を前にしたユニクロの社長が、チャレンジ精神のない若者は若者ではない、とハッパをかけていた。安全第一主義で育てられた日本の若者に、チャレンジ精神が乏しいのは歴然。日本の若者がこれでは、日本企業も大変だろう。最近のニュースが伝える日本企業の凋落ぶりは、目を覆うばかり。世界のトップを独走していたあの家電メーカーが、3位4位で青息吐息。この順位さえ、外国の血を入れなければキープ出来ないのが、日本企業の現状らしい。国内では新卒が余っているというのに、欲しい人材は少ないということか。
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2012年01月31日
サイコバス
サイコバスとは、犯罪心理学に出てくるような用語だから、知らない人が多いと思う。我輩も、刑務所を取り上げた本を読んでいる中で知った。別に勉強したわけではない。どうにも合点のいかない凶悪犯罪の多い昨今、この言葉に出会って、急に視野が開けたような思いになった。しかしながら、この世の要ともいうべき、性善説否定につながる学説と言える。このような学説を鵜呑みにしてしまったら、社会観から人生観まで訂正しなくてはならなくなりそう。だから、無関心ではおれないが、問題が大きすぎて、どうにも手のつけようがない、と、戸惑っているのが、現状のように思われる。
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2012年01月24日
政治と庶民
我輩が毎日通う喫茶店には、客用として4種類の新聞が置いてある。ひとつは一般紙、後三つはスポーツ紙である。客の好みはスポーツ紙に集中し、一般紙を手に取る人は、ほとんどいない。下町の喫茶店と言えばだいたいこんなものだ。女性は新聞というものを読まないし、男はスポーツ紙以外目もくれない。他に漫画本などが置いてあるが、大人向けとは思えないほど幼稚なものばかり。通勤電車の中でも、男客が広げているのは大抵スポーツ紙だ。スポーツ紙の内容と言えば、野球、競馬、ゴシップにエロ。知的な記事などどこを探してもない。知性など面倒臭い、と思っている人たち用に作られた読み物としか、言いようのない内容だ。
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2012年01月17日
記憶力
老人は忘れっぽい、というのが世間の常識である。当て嵌まる人もいるが、当て嵌まらない人もいる。個人差が大きいのである。健康な80歳が記憶している記憶量と、50歳のときに記憶していた量を単純比較すれば、その量は、ほとんど変わらないのではなかろうか。定量を超えた記憶は、どんどん忘れるように出来ているらしい。個人に備わった容量以上に記憶を増やすことは、無理なように思う。老人の記憶装置は、メモリ不足のパソコンと同じで、新しく保存するためには、古い記録は削除しなければならない。古い記憶が大事なら、新しい方を忘れるしかない。だから老人は、新しくて薄い記憶は忘れ、印象深い記憶を守っているのである。別に記憶装置が故障したわけではない。容量が増えて、片寄りが出ているのだ。
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2012年01月11日
老人の杞憂
元オームの幹部平田信容疑者が警察へ出頭した際の、警察職員の対応のお粗末さは、日本中で笑いの種にされてしまった。民間警備会社だったら、もっとましな対応をしただろう。熾烈な競争にさらされる民間企業の職員が、あんなヘマをしたら、会社の屋台骨が傾く。競争原理の働かないお役人稼業だと、この程度の失態で身分に傷がつくことはなかろうし、警察一家の屋台骨にヒビが入ることもない。事件も事故もなく、ルーチンワークに慣れてしまえば、警察官もただの勤め人、緊張感は薄れ、欠伸も出るだろう。警官が暇で、欠伸しているのは平和な証拠、市民にとっては歓迎すべき現象である。怒る理由は何もない。ただ、そんなに暇なら、財政逼迫のおり、人数を少しは減らしてもらおうか、という話にはなる。これが怖いから、ほんとは暇でも、暇とは絶対言わないのがお役人。人手が足りない、予算が足りないと言い張り続けるのが、役人というもの。
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2012年01月03日
プラセボ効果
正月は行くところもなければ、することもない。ミカンの皮でも剥きながらテレビ鑑賞が一般的な過ごし方だが、我輩、全くと言っていいほど、テレビを見なくなってしまった。聴力が衰えたせいもあるが、見たいと思うほどの番組がないのが最大の理由。どうしても見たければ、かじりついてでも見る。聴力が衰えたとはいえ、NHKアナウサーのしゃべりならだいたい聞きとれる。また、音響機器の性能にもよる。安物は聞きとり難いが、性能のよい機種は聞き易い。聴覚すべてが衰えたのではなくて、ごく限られた一部分に摩耗が生じたのだ。老人性難聴の初期は、音量に対する感度まで低下するわけだはない。音の内容がうまく識別出来ないだけ。大声を出せば聞こえる、というものではない。
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2011年12月27日
またしても従軍慰安婦
金正日の死去というビックニュースで霞んでしまったかに見えるが、韓国大統領が訪日して持ち出した慰安婦問題は、日韓関係の難しさを再認識させた。平和憲法を頂く日本政府は、国際友好が国是である。特に因縁浅からぬ韓国との友好には、最大限の神経を使ってきた。武力にもの言わせた植民地支配の反省から、低姿勢を旨とし、出来る限りの経済援助もして来た。それでも、韓国側が満足することはなく、敵意を収めることもない。気に入らないと日の丸を焼いては敵意をむき出しにする。今回は、日本大使館前に慰安婦の像を建てるという嫌やがらせに出た。要求が通らなければ、像を幾らでも増やす、と、大統領が言っているのだから穏やかではない。反日の塊だったノムヒョンからミヨンパク現大統領に代わって、日韓雪溶けムードを感じたのは最初だけ。反日を打ち上げないと、韓国大統領は持たないらしい。
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2011年12月19日
酒も薬も……
我輩のような老人でも、年末年始は何かと飲む機会が多い。人付き合いには積極的な方なので、あちこちから忘年会や新年会の声がかかる。出ればそれなりに楽しい。酒が入るとフランクになるから話が弾む。日頃、建前を崩さない人でも、酔うほどに本音が出るし地金も覗く。そこが酒好きの愛すべきところだ。その点、飲まない人は用心深く本音を出さない。こちらとしても警戒心を解くわけにいかないから、本音の会話になり難い。話は面白くないし、気分も盛り上がらない。だから酒好きは下戸を敬遠し、好き者どうして群れたがる。群れると度が過ぎて失敗する。ときに、人生を棒に振るような失敗だってしでしまう。人によっては、恐るべき劇薬になるのが酒である。だったら飲めない体質が得かと言えば、そうとも言えないから、酒とは不思議な飲み物である。
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2011年12月11日
祈り
老人仲間の一人が脳梗塞で倒れた。82歳という歳だから、何があってもおかしくない。覚悟はしていたと思うが、彼には、介護を必要とする車椅子の妻がいる。途方に暮れる妻の事を思えば、死ぬに死ねない気持ちだろう。身体の自由を失い、言葉を失いながらも、目だけは、もの言いたげに訴えかけるところを見ると、心まで壊れてしまったわけではなさそうだ。心の動きは変わらないのに、身体機能は麻痺し、言葉も出ない。人間にとってこれ以上の悲劇はない。これこそが地獄というものだ。自分一人ではない、夫婦揃って、人生の最終段階で地獄を見なくては死ねないとは、何とも哀しい。人生にハッピーエンドはないもので、悲劇を演じなければ幕は下りないのだ。
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2011年12月04日
仲の悪い隣人
『プラズマテレビが消滅の危機』という新聞記事。そのあおりでパナソニックは青息吐息らしい。液晶のほうも似たような状況だそうだから、他の家電メーカーも苦しい。メードインジャパンに昔日の面影はなく、どこの国の商品棚でも、隅の方へ追いやられ小さくなっているそうだ。価額面で韓国や中国製品に太刀打ちできなくなったのが原因。品質で多少優れているとはいえ、技術面ではもう頭打ち状態らしいから、価額差を埋めるほどに、技術で差をつけるのは不可能だという。作っても売れなければ商売にならない。かっての家電王国日本は、今や目も当てられない凋落ぶり。日本経済における一方の牽引車だった家電メーカーがこの有様では、日本の先が思いやられる。
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2011年11月27日
聖と俗
少々日は遡るが【延暦寺暴力団関係者の参拝拒絶】の新聞記事には驚いた。比叡山と言えば、高野山と並ぶ日本仏教の聖地。俗界とは異なり、宗教的理念が優先する別世界かと思っていたのに、日本仏教界の先達である延暦寺が、俗界の価値観を、あゝも簡単に受け入れるとは想像していなかった。比叡山と言えば、千日行と言われる荒行で修行を積んだ、聖人を中心とした、仏教的理想郷のように見えてはいるが、それは信者向けの貌のようで。収益第一主義という本音は、衣の下に隠していたらしい。建前と本音を上手に使い分けないとやっていけないのは、宗教界も俗界も同じことだと、改めて納得。
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2011年11月20日
生命力は自然の中
ある新聞で「キャンプ体験で無気力状態改善」という小さな記事を見た。国立青少年教育振興機構というところが、原発事故の影響で、外で遊びを控えるなどしている、福島県の小中学生に、リフレッシュキャンプで自然体験をやらせたところ、無気力状態の改善効果があった、という記事である。キャンプ前と後で実施したアンケートによると、『体に力がわかない』『やろうと思うことが中々手につかない』といった項目が大きく改善。精神的に不安定な状態にも、顕著な改善がみられたという。何日間キャンプをしたのか記していないが、キャンプくらいでやる気が出たり、精神的に安定するのならお安いこと、もっと積極的に、福島に限らず全国的な規模で、青少年教育に活用するべきだ。
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2011年11月13日
当世葬式模様
近頃のニュースで頻繁に耳にするのが、死体遺棄とか放置といった事件。中には押し入れに10年以上も放置したままという事例もあった。年金との絡みもあって、役所の怠慢が問われる事態となり、緊急調査を実施したところ、120才、150才、中には200才という戸籍上の生存者が続々浮かび上がり、世間を仰天させたものだった。これらから考えて、この平和時でも、埋葬されないまま消えていく死者は、かなりの数に上ると推測される。埋葬もされずにあの世に旅立つ人間くらい、哀れをもよおすものはない。いくら骸とはいえ、ゴミと同じ末路では、人の最期としては、無残としか言いようがない。
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2011年11月06日
伊勢神宮と日本人
老人グループの小旅行で伊勢湾方面を回ってきた。伊勢と言えば伊勢神宮、観光バスは必ず寄る。昔も今もお伊勢さんは観光のメッカだ。業者から見れば神社も寺も商品。観光客の方も、社寺巡りは遊びの内。神社仏閣にしても遊び客大歓迎なのだから、持ちつ持たれつ、世に商魂ほど逞しいものはない。利益を生み出す能力こそが永遠の繁栄をもたらす。神サマだって仏サマだって、金を集める能力に欠ければ、人は集まらない。後継者も育たない。商魂なくして、神も仏もこの世に止まれないのだ。伊勢神宮にだって、苦難の時は数々あった。左団扇で今日に至ったわけではない。太古の姿を今日に残すのは、並や大抵のことではない。神社の商魂、門前町の商魂、様々な商魂のせいで今日があると言える。
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2011年10月28日
立前と本音
新聞を見てもテレビを見てもステレオタイプの正義感ばかり。ハンコを押たような安直な正義観で物事が解決するなら、揉めることも争うこともないのだが、現実は核兵器の拡散すら止められないでいる。そこで、毎日新聞の投書欄で見た中学生の意見を見てみよう。
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2011年10月21日
買被られた日本
東日本大震災という、稀に見る大災害の中で、日本人は驚くほど冷静に行動した。秩序正しく順番を待ち、喧嘩口論もなく事件も混乱もなかったのは、驚くべきこと、とか何とか、海外メディアは、優等生ニッポンと褒め上げた。海外メディアには、混乱に乗じて、略奪や暴動が発生してもおかしくない状況に見えたらしい。なのに、日本人は必ず来るであろう行政からの指示を、おとなしく待っている。この、行政への確信的な信頼が、不思議に映ったようだ。日頃、官僚に反感を持ちながらも、いざ危機に直面となると、まず、お上を当てにするのが日本人。お上の指示に従うのが一番と信じて疑わない。このような、日本人の役所依存は、先祖伝来の習性と言ってよさそう。
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2011年10月14日
死を見つめて
今回も前回と同じく「死」がテーマ―である。自分が死に直面していることなど、思いもしないほど元気で活動的な老人なら、老後も楽しかろう。だが、死神の足音に耳を澄ましながら生きている老人にとっては、老いとは、毎日が恐怖の連続だ。折しも、「死にたい老人」という題命の本を見つけたので、早速購入し読んでみた。作者は木谷恭介という83歳の老推理作家。この老作家、断食による安楽死を企画して実行、38日にして挫折、失敗。この顛末を逐一記録したのが、この本である。稀に見る酔狂爺さん、と言いたいところだが、本人は大真面目、命掛けの体験記である。
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2011年10月07日
死のイメージ
死と同時に人の心は行方不明になる。身体は屍という形で残るが、身体以上に主体的に働いてきた心の方は、ものの見事にこの世から消え失せる。ほんとに消滅するのか、それとも異次元の世界へ移動するのか、生者には皆目解らない。解らないが故に、人は様々に想像の翼を広げる。死者を神として祀ったり、仏として崇めたり、天国の住人にしたり、地獄の住人にしたり、と、想像の世界のことだから何でもあり、変化自在、融通無碍である。ただ、祀るも拝むも、称えるも貶すも、この世の話。あの世の死者へ届くわけもないから、この世で空騒ぎしているだけのこと。この世とあの世の境界くらい厳しいものはない。所詮、想像の中でしか死者に対応することは出来ない。
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2011年09月30日
マスコミと官僚
9/24日の朝刊だった、福島県の米から暫定基準値いっぱいのセシウム検出、と、一面で大きく報じたのは。放射能汚染に怯える農民にとっては、凍りつくような記事。この記事一本で、深傷を負う農家も多いことだろう。同じ新聞の社会面に「何かの間違いではないか」という稲作農家の悲痛な声も掲載されていた。これで風評被害が一挙に広がり、福島産の米など売れないだろうと、嘆く農家の人たち。マスコミといえば、心ない風評を非難し、被災者の味方を演じ続けてきたのではなかったのか。それなのに、よくもまあ、こんな酷い記事が掲載出来たものだ。被災者の味方を唱えながら、一方で風評被害の種を蒔き散らすのがマスコミ。個人なら二重人格として糾弾されるところだ。
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2011年09月23日
エネルギー問題
韓国で抜き打ち停電があったというニュース。信号機やエレベーターが突然停止するなど大混乱で、かなりの損失も発生したとか。現代社会で電気は血液と同じ、予告なしに止めればあちこちが壊死する。韓国では、担当閣僚が辞任に追い込まれているから、ダメージは軽くなかったようだ。日本が先かと思っていたのに、韓国がシミュレーションをやってくれたのには驚いた、偶然とは不思議なことをやるものだ。電気の安定供給を前提に設計された近代都市で、停電は致命的。電気を失った近代ビルなど、掘っ建て小屋にも劣る。停電によるダメージ次第で、原発への世論も、どう転ぶか分かったものではない。
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