July 13, 2010

つかさんが逝った

今朝、つかこうへいが亡くなったニュースに接する。
肺がんをわずらったという報道があった頃から、少し覚悟はしていたけれども。
悲しい。

わが青春の一部につかさんがいる。
最初の「劇団つかこうへい事務所」の頃、70年代〜80年代初めの“つかブーム”に私はいわゆるどっぷり浸っていた。
紀伊國屋ホールにかかる芝居のチケットを取ることに必死になり、蒲田行進曲で大ブームを起こす前の風間杜夫の握手会に並んだ。
今日は、久しぶりに劇団つかこうへい事務所全記録「前進か死か!!」写真集をながめて、心の中でつかさんを追悼した。
つかさん、ありがとう。

つかさんに出会えばタレントはみんな「役者」になる、なんて思った。
阿部寛とか、くさなぎ剛とか、こういう人たちが芝居ができる人になるのを見るのも楽しかった。
俳優一人ひとりにとって「つか前」と「つか後」があると言っていいほどの影響力を与えられる人だった。

そしてエッセイ。
当時(80年前後)、めちゃくちゃ面白いからとよく周囲の友人たちに強引に薦めていた。
「でも電車の中で読んじゃダメよ。笑いすぎちゃうか、泣くこともあるから」と言いながら。
巨人が負けた日の報知新聞を読む話とか、テレビ取材が来たときの芝居のけいこ風景とか、今でも笑える話をいくつか覚えている。

嘘だって虚栄だっていわば人間の正直さであり、そうやって生きて傷つく人たちを直球で描いてくれてたから、作品を通して本気で信じられる人だった。
当時、紀伊国屋ホールで見た芝居は、今の自分を作った要素のひとつになっているような気がする。
最初の「熱海殺人事件」が一番思い出があり、一番好きだ。
そして、苦しいくらいに懐かしい。

晩のニュースで、今年元旦に書いたというメッセージを聞いた。
人生を戦い終わったんだなと感じた。
つかさん、ゆっくり休んでください。
そして、もう一度伝えたい。
本当にありがとう。

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/3obri9/tb.cgi/9558426
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
日本の戦後演劇界に革命的な一時代を築いた劇作家、つかこうへいさんが10日に肺がんのため、千葉県内の病院で死去していたことが11日、分かった。62歳だった。慶大在学中から学生劇団に加わり、「熱海殺人事件..
つかこうへいさんが死去【虎哲徒然日記】 at July 15, 2010 23:22
この記事へのコメント
ocyaraさん

私にとっても青春の一部につかさんがいました。
本当に感謝したいと思います。

合掌。
Posted by erabu at July 13, 2010 09:59
>erabuさん

お無沙汰しております。
ブログ見に来てくださいまして、ありがとうございます!

erabuさんにとってもつかさんの作品は青春の一部だったのですね。
うれしいです。
ブログの記事も拝読しました。
トラックバックさせていただきました。

なかなかブログを更新する余裕がないのですが、介護生活の気分転換には相変わらず韓ドラウォッチングしています。
またそれについても書いていければと思っています。
今後ともお付き合いくださいね。
Posted by ocyara@管理人 at July 14, 2010 15:04
 
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。