
パンドラのサターンシステムを作動するに満たす
大黒斑周期が最終段階を迎えた頃。
ヘイは幼いアンバーと共にあった。
そしてヘイは知る。
ヘイの真実。
パイの真実。
ヘイは契約者ではなかった。
もう時を稼ぐ事ができないアンバーが
最期の力を使ってヘイに真実を見せる。
契約者を消滅させてはならない。
その為にはヘイの中に眠るパイの力が必要。
だがヘイは動けない。
契約者の存続の為に人間を巻き添えには出来ないから。
南米を繰り返す訳にはいかないから。
アンバーの見せる白昼夢が如き幻の中で
ヘイはホァンやマオ、ノーベンバーなど
今は亡き者たちに出逢う。
彼等は困惑の淵に立つヘイに言う。
選べないのだったら、両方取れ。と。
契約者を護り
人間をも生かす
その双方を取ったヘイは
己の命が尽きるまで
契約者抹殺に暗躍する組織と戦い続けなくてはならない。
相変わらず街は日常を繰り返している中で。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ヘイが契約者でなかった、と言う設定には正直驚きました。
だからヘイには対価がなかったんですね。
( 対価は大食いを希望してましたが )
ですがその身にパイの能力を宿す事が可能だった為に
パイの能力の一部を発動させてたのだと。
”黒の契約者 ”は実質パイの事を指してたように思われますが
ヘイはそれを拒んで、自らが”黒の契約者 ”になることを選び
その選択をパイが同化する事で更に助けた、といった形になるのかな。
ヘイの中でパイは生きてた事になりますが
パイがホァンやアンバー達と共にヘイから逝ってしまっても
ヘイはBK−201として観測されるのでしょうか。
実際その後に未咲を救う為に宝来にヘイは微量ですが力を発動してますので
なんらかの形でパイの力だけは残ったのでしょうが
それって今度こそ正真正銘の契約者になった、ってコトなんでしょうかね。
凡人のアタマではそういう小さなツッコミしかないんですが
この作品はそういう楽しみ方をする作品ではなかったようですね。
もう最終回で時効だと思われるので(笑)
8月発売の某雑誌のインタビューの欄で
キャラデザ&作画監督の小森氏が
「 そろそろ見てる人に気付いて欲しいのですけど、昔、何があったとか、ゲートの中に何があるとか、何が起こっているのとか、それを突き詰める話ではないんですよね。そういう世界のなかで、末端にいる人どういうことをやっているのか、という話なので。」
と、話していました。
コレを受けた訳ではないけど
人の日常って滅多なことでは壊れないなあ、と日々思うのです。
同じ地球上のちょっと緯度をズラしたトコロで
ミサイルが発射されても
テロがあっても
繁華街でヤクザのドンパチがあろうと
大地震による被害が凄かろうと
此処に居る我々の日常は何の変わりもない訳で。
TVのニュースもまるで映画のワンシーンのように
無表情に観てしまう現代の私達。
9.11の時になんかそう思いました。
DTBの世界も同じような事が繰り広げられてて
ウラの世界で契約者と巨大な組織が熾烈な戦いを繰り返していても
日常を生きる人々の毎日はなんら変わりはない。
SFでありながら、面白いところに着眼した作品だったなあ、と思います。
契約者の呪縛を解かれたのか
インの手を必死で取るヘイとか
かなり積極的だったアンバーとか
あんまりヘイの恋愛要素はこの際、要らないかとも思いましたが。(笑)
最終回を最終回らしくする、という傾向は
個人的にあまり好きではないのですが
人気キャラを最後にズラリと幻で見せるトコにありましたね。
あんまりスマートでない気がしました。(笑)
でもラストにいつもの草色のジャンパーで歩くヘイの後姿だけの演出は
追われている者にも関わらず、清清しい後姿であったと思います。
アニメの世界観がビックバンのようにデカイ規模になっていくのに対し
SFでありながら、現実の東京だけを舞台にし
人々の日常に着眼した、このアニメの試みは面白かったです。
『 DARKER THAN BLACK 〜黒の契約者〜 』公式HP











