2009年01月13日
白川静・漢字の世界観
松岡正剛『白川静』(平凡社新書2008・11)は、発売と同時に入手していた。副題に「漢字の世界観」とあり、帯には「白川静への初の入門書」とある。
わたし自身、白川静先生の著作と格闘してきた経験があるので、入門書を読むつもりはなかった。そこで、購入後すぐに「あとがき――豆腐とニガリ」に目を通した。そこでわたしは、著者が引用している二つの文章に注目した。一つは『別冊太陽 白川静の世界』(2001年、平凡社)での対談における梅原猛氏の発言。もう一つは、呉智英氏による「雲山万畳、猶ほ浅きを嫌ふ」というインタビューのなかの先生の言葉である。このインタビューは『回思九十年』にも収められているが、わたしは別冊宝島『学問の仕事場』(1992・12)で読んでいる。この二つは、先生の著述以外の文章の中で、わたしが特に重要なものとして記憶していたものだった。それを二つとも取り上げているのを読んで、この著者ならきっとしっかりした入門書を書き上げたに違いないと思った。そこで、そのまま本棚行きとなっていた。
さて、年が明けて二人の方から『白川静』を読んだという知らせをいただいた。二人とも、いわゆる理系の人である。そんなこともあって、本棚から出してきて読むことにした。
この書物は白川先生の学問への入門書であると同時に、著者がどのように先生の著作を読んだのかという記録でもある。わたしはここで、その内容である先生の学問について触れるつもりはない。「あとがき」を読んだとき感じたことに、間違いなかったことを確認した。なお、この書物の前半と後半では問題の取り上げ方に違いがあるようで、読んだ感じも異なった。わたしにとっては、前半の方がより面白かった。
著者のように才能のある人でも、これを書くのは大変だったろうなと思う。出版を喜びたい。
わたし自身、白川静先生の著作と格闘してきた経験があるので、入門書を読むつもりはなかった。そこで、購入後すぐに「あとがき――豆腐とニガリ」に目を通した。そこでわたしは、著者が引用している二つの文章に注目した。一つは『別冊太陽 白川静の世界』(2001年、平凡社)での対談における梅原猛氏の発言。もう一つは、呉智英氏による「雲山万畳、猶ほ浅きを嫌ふ」というインタビューのなかの先生の言葉である。このインタビューは『回思九十年』にも収められているが、わたしは別冊宝島『学問の仕事場』(1992・12)で読んでいる。この二つは、先生の著述以外の文章の中で、わたしが特に重要なものとして記憶していたものだった。それを二つとも取り上げているのを読んで、この著者ならきっとしっかりした入門書を書き上げたに違いないと思った。そこで、そのまま本棚行きとなっていた。
さて、年が明けて二人の方から『白川静』を読んだという知らせをいただいた。二人とも、いわゆる理系の人である。そんなこともあって、本棚から出してきて読むことにした。
この書物は白川先生の学問への入門書であると同時に、著者がどのように先生の著作を読んだのかという記録でもある。わたしはここで、その内容である先生の学問について触れるつもりはない。「あとがき」を読んだとき感じたことに、間違いなかったことを確認した。なお、この書物の前半と後半では問題の取り上げ方に違いがあるようで、読んだ感じも異なった。わたしにとっては、前半の方がより面白かった。
著者のように才能のある人でも、これを書くのは大変だったろうなと思う。出版を喜びたい。
