最近、偶然にも私の二人の友人が、会社や組織という物が失態を犯した時の、
その対応や態度についてブログに書いていたので、私も便乗してみたいと思う。
ちなみに、この二人の友人は、双方とも私が友人で有ると言うだけで、
この友人同士は、お互いにプライベートな繋がりは今のところ無いと言う事を始めにお断りしておく。
一人は某友人「Kさん」のこのブログである。
ニフティの失態について書いておられる。
そして、もう一人は先日、ここでも紹介させて貰った、「柿沼正明氏」の、
このブログである。
この双方のブログを読んで、私は常々感じていた、
「日本人は呆れるほどリスクマネージメントが下手な民族である」と言うことを再認識した。
何故、日本の会社や組織は、何か失態を犯した時に、それを隠そうとするのだろうか?
隠そうとすればするほど、疑いの目を向けられると言う事実を、
大きな組織を代表するような人でも、
相変わらず認識できていないのだなぁと呆れてしまう。
いや、隠さずに明るみに出た場合でも、
認識や考え方の違いを盾に取り、謝りもしないと言う事も少なくないのだからひどい。
人間で有る以上、「失敗」と言うのは誰にでも有る物。
その失敗自体は、その後の対応、態度で、大概が取り返せる物なのでは無いだろうか?
それこそ、人命に関わるような失敗でも、
その後、一生懸命に誠実な対応をしてゆけば、
いつかは許されると言う事もあると思う。
大切なのは、同じ失敗を二度繰り返さない事、
そして失敗は潔く認め、その後の対応に全力を尽くす事だと思う。
この、事後対応如何によっては、
その失敗を犯した事によって、むしろそれまで以上の信頼や信用を勝ち取ると言う事も少なくないと思う。
何年か前に、トレンドマイクロが日本ユーザー向けに発信した、
ウィルスバスターの更新ファイルにミスによる欠陥があり、
大騒ぎになると言う事が有った。
しかし、あの時、その騒ぎが起こった翌日か翌々日には、トレンドマイクロの社長が急遽日本まで飛んできて、
謝罪と、補償に関する事を積極的に述べていたと思う。
私は、あれを見て、やはり外資系の企業は、リスクマネージメントがしっかりしてるなぁと感じたものだ。
だから現在、あのトレンドマイクロの失態は話題にもならず、
今でも「ウィルスバスター」は、セキュリティソフトのシェアーの一端を担っている事が出来るのだろう。
それに比べ、三菱自動車は、未だに後遺症が残っている事が否めない。
今年は、人気キャラの「キティ」の力を借りて拡販を計ってるようですが、
どうも、臭い所には消臭剤では無く、他の芳香剤を使ってごまかすのと同じようなニュアンスを感じてしまいます。
本当に信頼を回復する為には、「良い車を造る」事に尽きるとおもうのですがね。
日本企業でも「松下」の対応は、それなりに評価出来ると思う。
でも水戸黄門放映中などに、かなりの期間、コマーシャルを流していなかったのには、誠意と言うより悲壮感を感じてしまいましたが、
あれも一辺倒な告知だけでなく、社長自らテレビカメラの前にたって、謝罪するなどと言うのも織り交ぜればもっと良かったような気がするのですがね……。
とにもかくにも、日本の組織や大企業の代表と呼ばれるような人々には、もっとリスクマネージメントを勉強してもらいたい。
日本はコスト削減ばかりが美徳とされてるけど、
何か起こった時に対処する為の経費やノウハウを日頃から積み重ねてゆくと言う事こそ大切で有る事を認識して欲しいものである、
それまでも削減してしまったら、それこそ、綱渡りと言うか、外見に比べ中身の脆い組織にしかなり得ないのである。
海外の企業経営者には、失敗を犯した時こそチャンスだ!
と考えてる人もかなり多いようだ。
まぁ、最近話題になってる、どこぞのエレベーター会社のようなパターンも有りますけどね。
しかし、失敗を犯さないのがプロなんだ、
と言う方も居られるだろうが、
本質的には失敗しない人なんて居ない。
それより、失敗を犯した時に、それを見事にフォローできる事こそが、
プロの仕事だと、私は思います。
ところで、どこか他でも書いた事だが、
私が子供の頃、教育テレビで「はたらくおじさん」
と言う番組をやっていた。
あの番組に出てきたプロのおじさん達は、皆、かっこよかった物だが、
最近の子供たちが見せられているのは、
会見などで頭を下げてる「あやまるおじさん」
の情け無い姿ばかりなのが、
私はどうも気になって仕方ない。
リスクマネージメントがしっかり培われてる企業や組織のおじさん達なら、
きっと、あやまる姿にも、どこかかっこよさを感じられると思うのだが……。