2006年04月16日
著作権について
朝日新聞 2005/09/15より
著作権延長の動きについてですが、これは作家が自らの権利期間を申し出るようにすればいいような気もします。ディズニの例をみるまでもなく、作家やその家族の権利でなく、出版社あるいは権利掌握企業の利益の権利のように思えるからです。
朝日新聞 2005/07/16 Beより
著作権の弊害です。ま、誰のための著作権かと言ったとき、今では不明になってしまいましたね。生きている間は権利が主張でき、死ねばその権利が継承される。ところが、著作権でも出版社に帰属することもあり、この場合には儲かる間は権利を手放したくないという思いが表に出てしまいます。世界中で愛されるディズニーが著作権を主張してそれをできるだけ長続きさせようとしていることは有名です。アメリカでは著作権法がミッキーマウス法とも言われるほどディズニー社には露骨かつ強硬な姿勢があるそうです。青空文庫と出版社の力関係・良識度判定です。
著作権と入試問題 2 2005/12/09
著作権と図書館 2005/11/11
著作権延長の動きについてですが、これは作家が自らの権利期間を申し出るようにすればいいような気もします。ディズニの例をみるまでもなく、作家やその家族の権利でなく、出版社あるいは権利掌握企業の利益の権利のように思えるからです。
著作権保護期間の延長問題
欧米と異なる「日本モデル」必要著作権は著作者の死後50年間が原則だ。それを過ぎれば著作権は消滅し、作品はだれでも自由に利用できるようになる。
世界最初の著作権法といわれる英国の「アン女王法」の誕生当時、保護期間は作品の発行から14〜28年間だった。保護期間はそれから次第に延長を繰り返され、90年代には、ほとんどの欧米先進国は死後70年時代に突入した。仮に30歳で発表した作家が80歳で死去したならば、生前50年に死後70年を加えて120年間の保護。一般的な特許の存続期問の6倍にあたる。
長すぎれぱ文化は停滞
アメリカでは保護期間を死後70年間に延長する際に強い反対運動が起きた。なぜか。
保護期間が長すぎれば新たな作品の創作が不自由になり、かえって文化活動を停滞させる、ということである。古今の作品を下敷きにして傑作を生み出したシェイクスピアやピカソを例に挙げるまでもなく、多くの創作活動は既存の作品を創作の源泉としている。例えぱ悲劇の最高傑作といわれる「リア王」には、ほとんど同時代に「レア王とその三人娘、ゴネリル、レーガン、コーデラの実録年代記」という「種本」が存在していた。シェイクスピアの時代に著作権が死後70年間守られていたら、彼の傑作の大半は存在しなかったとさえいわれる。
作者の死後50年も経つと、作品の権利が多くの相続人に分散したり、だれがどう管理しているか曖昧になってしまうケースも多い。出版しようという企画があっても、権利者の許可をとれず、結局見送られる可能性が高くなる。これは社会の損失である。
著作権はクリエイターの生前全期間とその死後50年間守られているのである。権利の保護が死後70年に延びたからといって、それは受益者がクリエイターの「孫の代」から「曽孫の代」に拡大する、という意味しかない。
「より広く、より長く権利が守られさえすれは先進的」という発想はもう古い。「欧米並み」でなけれぱ後れをとるという考え方も少々情けない。クリエイターの正当な権利が尊重され、かつ人々の作品へのアクセスとのバランスが図られて、豊かで多様な文化が息づく国。それこそが世界最先端の著作権立国である。著作権のあり方をめぐる活発な議論を通じて、世界に向けて「日本モデル」を示すべきである。
朝日新聞 2005/07/16 Beより
著作権の弊害です。ま、誰のための著作権かと言ったとき、今では不明になってしまいましたね。生きている間は権利が主張でき、死ねばその権利が継承される。ところが、著作権でも出版社に帰属することもあり、この場合には儲かる間は権利を手放したくないという思いが表に出てしまいます。世界中で愛されるディズニーが著作権を主張してそれをできるだけ長続きさせようとしていることは有名です。アメリカでは著作権法がミッキーマウス法とも言われるほどディズニー社には露骨かつ強硬な姿勢があるそうです。青空文庫と出版社の力関係・良識度判定です。
保護期間延長で、埋もれる作品激増?
保護期間が終わった著作物は誰でも自由に出版したり公開したりできる。開設8年目の「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)はその代表だ。著作権の切れた本をインターネットで無料公開、1日7000〜8000件の利用がある。
夏目漱石や森鴎外ら文豪の作品のほか、海野十三の冒険小説、中里介山の「大菩薩峠」、現在入手できない小熊秀雄全集(入力進行中)など約5000冊を収録。約600人のボランティアが入力・校正に携わっている。
「グーグルと青空文庫で、近代文学の用例集がすぐ作れます」と世話人の富田倫生さん。実際、グーグルで検索すると、太宰治の作品にら抜き言葉の「見れる」が見つかるなど意外な発見がある(当然、原本通り)。
保護期間の延長が文化審議会著作権分科会の法制問題小委に提出された。実現すると「青空文庫」は20年間、停滞を余儀なくされる。
また、作品の質や作家の親族への配慮の必要性も指摘する。「権利が切れると誤植の多い安易なものが公開される心配がある。私生活を暴露した作品で遺族が迷惑する例もあり、その防止のためにも作者の孫の生存期間程度は権利を継続すべきです」
◆文筆家360人を大調査
そこで、57〜76年没の作者について、日本書籍出版協会のオンラインデータベースで、新刊書の入手可能性を調べた。対象は青空文庫の作家年表にあるうち検索可能な360人だ。
- (A)全集や大部の著作集などの全巻が入手可能(38人)
- (B)作品の多くが入手可能(22人)
- (C)作品の一部が入手可能(164人)
- (D)1冊だけ入手可能(39人)
- (E)入手不能(97人)
(A)は川端康成や志賀直哉らの大作家が目立つ。羽仁もと子、石橋湛山、人見東明らの全集や著作集はゆかりの深い団体(それぞれ婦人之友、東洋経済新報、昭和女子大)から発行されている。
(C)は、入手しやすい作家もいるが、全体に入手しにくい印象が強い。「人生劇場」の尾崎士郎、ベストセラー作家の梶山季之らは数冊しか目録にない。宇野浩二や正宗白鳥といった高名な文学者も購入できる作品はごく一部。広津和郎の「松川裁判」、正木ひろしの「近きより」など良心的な著作も入手できない。
(D)の富田常雄は「姿三四郎」のアニメ化本だけが入手可能。「君の名は」の菊田一夫は自伝だけが手に入る。
(E)では、元首相で日本国憲法の制定にも深くかかわった芦田均の日記が品切れ。阿部次郎の本も、「永遠の青春の書」と呼ばれた「三太郎の日記」を含めて入手不能だ。
入手は可能だが高価という本も多い。例えば(A)に分類された全集の多くは1冊あたり5000〜1万数千円だ。
著作権と入試問題 2 2005/12/09
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