これはなかなか興味深いですな。
詳しく見て見ましょう。
現在の戸籍謄本は戸主を中心に配偶者と親、子供、兄弟姉妹など家族成員の結婚、死亡などすべての身の上情報を盛り込んでいる。
これは、日本と変わらないわけですが、これが、
国民個々人が一つの身分登録簿を作るものの、配偶者と親、子供の基礎的な身元情報を一緒に記載するようにする方式。
というものを、最高裁が提示しているみたいです。これは、個人個人という点は、日本の住民基本台帳と同じですね。
しかし、
この案は家族解体という批判を呼ぶ可能性がある。また本人以外の家族の身分変動事項が一括公示されないため証明書発給も容易ではなく、相続などの問題があるときは家族関係の確定が煩わしくなる。
という問題が出てくるのは、私でも容易に想像がつきます。
で、
法務部は「1人1籍記載」の他に、家族別に一つの身分登録簿を編制する「家族簿」制度を同時に検討している。
そうです。これは、日本の戸籍簿と同じですね。
戸主制とは違い、「家」の基準となる人に特別な権限がなくて、女性も基準となることができる。
このような点も同じです。私の家は父が婿入りだったので、筆頭者が違いますと市役所で言われたことがあります。こんなこと、ちゃんと、戸籍法を勉強するまで意味が分かりませんでしたがね。
おもしろい点は
最高裁が戸籍事務を管掌
ということ。日本は、法務省が管轄で戸籍簿が管轄法務局にあるだけで、戸籍事件についてだけ家裁が出てくる程度。韓国の最高裁は忙しいのね。
日本には、居住関係の公証の住民基本台帳というのがセットでありますから、今韓国でもめている点は(男女の記述や婚外子の問題はあるにせよ、それらは他の法律で調整の必要はあるものの)問題なさそうです。
韓国には戸主制という男系重視の制度が残っていたのですね。大きな転換点にいるわけです。