2012年05月19日

裏切りのサーカス その2「ジョン・ル・カレ」


 この作品では、ポール・スミスが特別協力したと言う。70年代を彷彿させる
セットやファッションには、確かに生き字引に違いない。
私は若い時家内の勧めで「オースチン・リード」、そして年とともにバーバリー
やアクアスキュータム(最近倒産?)が好みでした。
一度ポールスミスに挑戦して、見事失敗しました(笑)

 Who is the MOLE? モグラ=2重スパイにもさまざまなランクがあるらしい。
日本の政治家にもCIAの息のかかった方がいるとかって報じられていた。戦後の
日本の民主化推進のために様々な分野の方にアプローチした形跡が近年明らかに
なってきている。戦勝国としては、当然のアプローチに違いない。

 この作品の原作は1974年に、上梓されている。主人公ジョージスマイリーは、
すでに1963年、私が大学1年の時に「寒い国から帰ってきたスパイ」で誕生して
していた。従ってこの作品は、第2部となる。
第1部では、東独の英スパイ網をズタズタにされたリーマスがその失敗から左遷
され身を持ち崩し、MI6も首になり、旧敵のムントを追い詰めるためにムントの二
重スパイに気づいたムントの部下に協力するために東独に潜入し情報提供をする。
筋書きはサーカス(MI6)の方針に従ったものだった。
然しそれは、敵を欺くために味方を欺くサーカスの作戦だった。
ムントの二重スパイが、公然化されるのはMI6の本意ではなった。リーマスには
処刑の道が残された。

 ラストは、壮絶だった。リーマスは、東独の二重スパイの手引きで「壁」を
脱出しかけるが、愛する女性のために東側の壁に降り他方からかけられる味方
スマイリーの声も無視して監視の東独警備兵の狙撃に倒れる。ムントの敵は、0と
なった。壁に始まり、壁に終わる見事なストーリーでした。

 ジョン・ル・カレの立ち位置は、スパイをコマとして扱う体制への静かな批判
でもあるのです。男としての矜持、民主主義の矜持を大切にする作家です。
しかし、「裏切り」には辛辣でした。


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2012年05月18日

裏切りのサーカス 2011 G・オールドマン/コリン・ファース


 ようやく見ることが出来ました「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」
(原題)、原作ジョン・ル・カレ。この作品は、「寒い国から帰って来たスパイ」を第1部とする第2部となる。第3部は「スクールボーイ閣下」、第4部が「スマイリーと仲間たち」で終幕を迎える。イギリス情報部MI6のスマイリーとKGBのカーラとの壮絶な戦いと仲間の裏切りが織りなす、硬派な作品です。

120518裏切りのサーカス2.jpg    120518裏切りのサーカス1.jpg

 私は同じ原作者の映画化「ロシアハウス」が、大好きです。ジョン・ル・カレ
の作品には、アクションやロマンスはないと言う方がいる。スパイにはアクショ
ンは必要がなく、女たらしの登場は無用と言うだけで上質な「愛」が描かれます。
これは原作者が、スイスのベルン大学とオックスフォード大学を卒業、同イート
ン校で2年間教鞭を取ったことに起因しているかもしれない、真面目人間なので
す。その後外務省に入り、MI6に所属、西ドイツボン大使館、ハンブルグ領事館
勤務を経験したエリートです。ストーリーは、当然ドイツ・東欧・ソ連となる。

 MI6のリーダー=コントロール(ジョン・ハート)の作戦失敗による引退につき
あわされたスマイリーは、外務次官に20年に及ぶモグラ(腐ったリンゴ)たたき
を命じられる。元部下・妻の愛人など現幹部4名を追い詰める地道なプロセスは
、期待を裏切らない、実にスリリングだ。
アクションはないが裏切り者の処分に甘さはない、射殺か首を折るか ・・・

 KGBでスマリーの作戦により一度失脚したカーラは、復活していた。カーラは、
スマイリーの妻の誘惑をモグラに指示していた。笑顔を見せないスマイリー、
引き立てた部下に裏切られるスマイリー、妻を誘惑されるスマイリー、前任の
上司が任務を与えた部下の死 ・・・ ブタペストで死んだ筈の部下は生きてい
た。スマイリーは、そのスカルプハンターにモグラを射殺させる。

 スマイリーは、トップの座、コントロールの席に着いた。
第4部でスマイリーは、カーラをベルリンの壁から見事に投降させる。スマイリ
ーの妻を誘惑するのは、あの英国王のスピーチのコリンだ、見逃せない。
くすんだ60年代の雰囲気、英国作品は間違いなく首位の座を取り戻した。


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2012年05月12日

中居キンスマ、注目の料理人園山を直撃!


 金曜日の晩、つまらない番組を流していましたらたまにしか見ないキンスマに
目が止まりました。本日のお客様は、塩谷に二股をかけられた一人園山真希絵さん。
家族が、「それ!」と掛け声、命令に従いました(笑)

 中居君、この番組は地が生きています。
頭がよいのか悪いのか、正直に気になることを聞きます、率直な「突っ込み」です。
相手もただ笑って、応えるより仕方ありません。鶴瓶なみですね ・・・
番組で1,2度見た記憶がありますが、「園山」さんは思ったより鋭く自信家でした。

 彼女園山曰く塩谷は
・「私でなければ再生は無理だ」
・「私が面倒を見なければ ・・・ 」
・「可能性とちょっと光るものが」
・「アポで馬鹿」
・「またやるでしょう」
・「私が一番なら、いくらもててもいい」

 私は、彼女の料理を理解できるか味わえるか自信がなくなった(笑)
この気の良い料理研究家、同じ間違いをしないようにと思いました。

 優しさと自信、早呑み込みはよく「また失敗」する。
よほどの目利きでなければ、原石から宝石を見つけ出すのは難しい。

二股プロポーズ、塩谷号泣、そしてピンチをチャンスに!


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2012年05月10日

Wの悲劇、何故か小沢氏を連想した

 
 今夜は、テレ朝21:00「Wの悲劇」をみる。
武井 咲は不思議な娘だ、演技は成長途上にある。しかし性格が真逆な一卵性双
生児役に必死に挑戦をしている。おでこを見ていると、中越典子を思い出す(笑)

 もちろん努力もあるだろうが、メークの力も侮れない。それとも、人は生来邪悪
で意地悪な一面をもっているのだろうか? 武井、好演!
生家で育ったお嬢様、捨てられ施設で育った天涯孤独の(筈だった)はすっぱな
娘、原作夏木静子作品は怖い。

 先週のドラマでは、「小沢事件」を思い出すような武井の台詞があった。
「人は、みんながそう思っている時はどうしようもない」
「人は、見たいものしか見ない」
「人は、信じたいものしか信じない」

小沢裁判を、「マスコミ主導世論原作」「指定弁護士脚本」にしてはならない。
今そこに、まさに「Wの悲劇」がある。証拠、原則を貫いてほしい。


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2012年05月08日

またまた離婚、宮沢りえ ・・・


 宮沢りえ離婚、プライバシーのベールに包まれた結婚だった。知る人は知り、
多くのファンにとっては謎の旦那さま、そして結果は多くの人の予測通りとなった。
なんと言ってよいのか分からない。

 最先端の結婚のあり方だったか、いや今や一般化しているともいえる。
仲人なし○○婚、二人きりの結婚式と後追い披露宴、授かり婚、紹介なし家族婚と
ずいぶん進化を遂げた。
3.11以降絆が強まったと言われているが、本当にそうなのだろうか?

 私には、「り・こ・ん」は寂しい言葉だ。
子供とともに幸せの道を歩むにはどうしたらよいか、母親の責任は大きい。
誰の責任でもない、自分の責任、なるようにしかならないが覚悟をした生き方と成り
行きでは幸せ度と満足度は違う。大人になったりえさんは、立派に乗り切るだろう。

 宮沢りえ、1.5倍の道を切り拓け、そして本当にファンを大切にしてください。


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2012年05月04日

二股プロポーズ、塩谷号泣、そしてピンチをチャンスに?


 芸能コメンテータには、知性は不要か?
何気なくTVを見ていると俳優・塩谷瞬の二股交際&ダブルプロポーズ報道。
モデルの冨永愛と料理研究家の園山真希絵を弄んだとして、先輩タレントからは
「追放」や「この番組に出てこい」などと手厳しい批判。
噂はすでに、業界を駆け巡っていたようですね。
意見を求められたご同業タレントは、三股ではと手厳しい。彼から同様に求愛された
女性は、「お金」を払わされたと証言。これではダブルプロポーズなどと言う可愛い
言葉では済まされない、立派な結婚詐欺。

 コメンテータは、「ピンチをチャンスに?」と。
昨今のコメンテータは、言葉を知らないのか馬鹿なのか? チャンス?
馬鹿も休み休みに言えだ。これはまともな行為か、ピンチをチャンスに?
被害にあった、あいそうになった人もいると言うのに、芸能コメンテータに知性は
不要なのか?
泉谷は、「Dr.コトー」での塩谷の悪行を公開した。

 きちんとした謝罪を勧めるのが務めと思うが ・・・ 潔い態度、その後の評価を
狙っての計算は、メッキのように剥がれるものです。
二人の女性を、「男前」と言う方もいました。とんでもない災難でしたが、男を見る
目も養ってください。一度あることは二度あるとも言います。
みなこれからが、大切です。それにしても、いささか情けない ・・・


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2012年04月30日

首相連休招かざる訪米、私はジョン・ル・カレ3部作読破


 お友達作戦への御礼、TPP・辺野古移転停滞のご機嫌伺いか、歓迎式典なき首相
訪米、ちと寂しいですね。米政府としては、米議会に配慮した玉虫色の日米軍再編
計画見直し中間共同報告をまとめることで首相の顔を立てたつもりでしょう。
予算の執行がかかった地雷原とも言うべき米議会を軽く見ると、怪我をする。
外務省も目立ちがり屋さんも、ほぞをかんだことでしょう。

 北朝鮮の動きが気になります、核実験・小競り合いや挑発、今度は日韓連携が
問われます。韓国債購入実現ためにも、しっかり対応してもらいたものです(笑)
国際的に圧倒的に多い日本独特の祝日、有給取得率が低いなどとのたまう労働経済
学者もいますが、有給取得と祝日を合算すると日本のお休みは今や世界のトップクラ
ス、少子高齢化による労働力低下を解消する原資は意外にあるものですね。
もう少し、働くと言うのも一つの方法です。

 私は今公開中の「裏切りのサーカス」の作者、ジョン・ル・カレの3部作読破に
挑戦します。再読です、「寒い国から帰って来たスパイ」「ティンカー、ティラー、
ソルジャー、スパイ」(裏切りのサーカスの原作)、「スマイリーと仲間達」です。
リチャード・ギアの「顔のないスパイ」を見に行った時、熟年の方々が目立ちました。
若い方は、難しいことを考えるのが面倒なのでしょうか?
原作者ジョン・ル・カレは、元英国のエリートスパイでした。オックフォードを出て、
同大学イートン校で教鞭をとり、英国情報部入りしボン・ハンブルグで常套手段の
外交官を隠れ蓑としました。フリー・マントルの浪花節風義理と人情とは、一味違う
スパイものの王道をいく作品が楽しみです。


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2012年04月24日

河井継之助〜駆け抜けた蒼龍 2005 日テレ DVD


 戊辰戦争の中でも壮絶な戦いの一つが、北越戦争でした。官軍対長岡藩です。
秀逸をうたわれた若き家老河井の映画はない。司馬遼太郎の「峠」が有名です。
天領新潟を守る北越の譜代長岡藩は、中立を願い出るが官軍の標的となる。
開明の志の高かった若き指揮官の新国家像は、連合国家だった。作品には、中村
勘三郎、稲森いずみ、佐野史郎、火野正平、笹野高史などの芸達者が集った。

120424河井継之助.jpg 開明思想をもち、当時の日本をめぐる
外国の動きを熟知していても、薩長土肥を
中心とした朝廷軍への「恭順」「会津討伐の
先兵」には、納得がいかない。河井は、はか
らずも守旧派となってしまう。小千谷慈眼寺
での訴えは、新政府軍監岩村に却下される。
西郷と出会っていたならばと思います。長岡
藩は、幕末には京都所司代や老中を務め、藩
の中立と富国強兵のために買い付けた機関銃や小銃などにより佐幕派とみなされてしまいます。

 長岡藩は、一度は断った奥羽越列藩同盟に参加し先陣をきった。
歴史では残念ながらよく散見される事象です。菅政権以来民主党主流派がとって
きた「排他」の論理は、排他された人達の敵意を増殖させました。
生き延びていたならば、新政府の有能な指導者の一人となっていたでしょう。
勘三郎が軽やかに河井を演じ、稲森が妻のすがを演じました。その後どうしたのか?
しかし何故か、河井が大石内蔵助とダブってしまいます(笑)


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2012年04月17日

オカンの嫁入り 2010 大竹しのぶ/宮崎あおい


 昨夜、NHKBSプレミアムで拝見しました。ある意味非現実的で、夢のような
作品でした。大竹と宮崎の演技はうまいが、それ以上でもそれ以下でもない。
私的には、大竹の若き夫となる桐谷健太と大竹・宮崎親子が住む家の実の祖母
より祖母のような大家、絵沢朋子の演技と大竹が務める診療所の医師、國村隼
など脇役陣の芸達者が、作品の質を高めたと思う。

120417オカンの嫁入り2.jpg  120417オカンの嫁入り1.jpg

 早くに夫を亡くし、娘(大竹)を女で一人で育てた陽子(大竹)が、突然金髪
の若い男(桐谷健太)をつれて深夜の帰宅をする。しかも結婚すると言う。
誰もが驚く、月子(宮崎)は、大家の家にとは言っても庭を挟んだ向かいの家に
転がり込む。翌朝、娘は見知らぬ父の位牌をもち、申し訳ないと思わないのかと
母に迫る、当然だ。娘の心は荒れる、裏切られたと思う ・・・ しかし母が
どうしてそうした行動に出てのかを知るよしもゆとりもなかった。

 若い男は律義だった、月子は本店から来たエリートからストーカー、パワハラ
を受け退職した。会社は女を退けたのだった。以来電車をみるたびに、悪夢が
襲いトラウマを抱えてしまう。母の再婚とトラウマ、引き込み、月子は落ち込む。
月子が位牌を大切にすること自体、母の愛情深さがよくうかがえる。
 月子の反抗、母のガンと延命拒否、白むくへの愛着 ・・・ 親子は寸前の
ところで温かい血を通わす。

 月子が母を自転車に乗せ、電車に乗り衣装合わせぬ向かう。電車はトラウマだった。
白むくを着た母が手をつき娘にいきさつを説明するシーンは、見事ととしか言いようが
ない。抱き合う姿が、切ない。母を想い2度振られた医師の言葉が、浮かぶ。「君が
いたから、君を大切にしたいから」と断られていたのだ。
白むくは、たった一つの母の夢だった。

呉美保監督の脚本は、見事だった。今では非現実的などとは言えない現実もある。

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2012年04月16日

18日から日テレで稲森いずみと再会!


 楽しみなドラマが始まる。「大河ドラマ」や「四つの嘘」「セカンドバージン」を
手掛けた大石静さんの脚本による「クレオパトラな女たち」だ。
佐藤隆太が大学病院の形成外科医から美容整形専門のクリニックに転じ、美人
スタッフに囲まれる。鼻の下をのばしてはいられない、想像するにハチャメチャ
に戸惑うに違いない。ケアー中心の診療から、アグレシップな医療への転身です。

 その先輩医師に稲森いずみが扮する。彼女は「生きるモチベーションをあげる
究極の医療が、美容整形」と言う信念の持ち主。
院長の余貴美子は、「顔をいじることは、命のやり取り」と言う。

 そんなものかと思いつつも、稲森いずみに会いたい。あの静謐な、凛とした
女性がたまらなく好きなのです。

 美容整形を私はあまり好まない、過ぎたるは及ばざるとも言う。老いて妙な
ツッパリ顔を画面にさらさなくて済むようリスクをテイクしたチョイ修正、アンチ
エージングで小さなシミを取るのは悪くはない。

 さてどんな軽快なドラマを、展開させるのか? 心の美しさ、背筋を伸ばした
所作の稲森を堪能したい。日テレ4/18〜


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2012年04月14日

毎日かあさん 2011 小泉今日子/永瀬正敏


 男は、どだい女には頭が上がらない生き物だ。時として夫に尊敬のまなざしを
送り、従っているかの如き賢女もいるが、実は男は踊らされているにすぎない。
小泉今日子が、漫画家として二人の子育てと元戦場カメラマンのアルコール依存
症夫との生活を、コミカルに力強く演じている。

120414毎日かあさん1.jpg  120414毎日かあさん2.jpg

 昔々部下に小泉今日子大好き人間がいた。今はもう50才か、離婚後7年目の共演
となった元夫永瀬とイメージがダブる。どこかの2期校出身でバンドをやっていた。
小泉を語ったら1時間はほっておいても話し続けいていた。あげく翌日は欠勤、ダメ
男だった。そんなこともあって、私の小泉イメージはいいことがない。でも
マザーウォーターや今回の作品で、すっかり考えを改めた。
なんたってアイドルらしいが、苦労人で神奈川田舎の出身、怖いもの知らずの
はきはきウーマンだった。ハチャメチャ二人の子供、上の男の子は水中メガネをしウォッシュレットで遊ぶ(傑作シーンだ)、どこまでも素直なのです。
その子たちが、グータラ父さん(永瀬)になついている様がいじらしい。

 西原理恵子さんの一話完結型エッセイ漫画の映画化です。
アルコール依存症夫との離婚、元夫が自力で依存症を克服すると敷居をまたがせる。
愛情は切れていないのだ、子供たちは「ずっと家にいるよね、もうどこにも行かない
よね」と泣かせる。しかしがんが見つかり、見送るはめに。
サイバラ(小泉)の母も、ようやく許したのに、人生とはこんなものだ。

 肝っ玉母さんには、さっぱり系のママともがいた。柴田理恵と鈴木砂羽だ、友が
いなければいかなサイバラと言えども辛かったろう。なんとも切ないストーリでは
あったが、何故かホット温かみを感じる作品でした。元夫婦、好演でしたよ!



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2012年04月13日

マザーウォーター 2010 小林聡美/小泉今日子


 このひと月は、小林聡美マウンスでした。きっと「かごめ食堂」のゆったり
感が気に入ったのでしょう。もしかしたら不謹慎な興味だったのかも、稼ぎ頭の
脚本家、演出家三谷幸喜と離婚した女優小林に対する。それとも3年B組金八先生、
中2デビューから知り合いであったような、女優に対する興味か?
いや、どうしようもない閉塞感から逃れることだったかもしれない。

120413マザーウォーター2.jpg  120413マザーウォーター3.jpg

 舞台は京都、京都の人の心はよく冷たいと言われる。丁寧なことほど優しくは
ないと言うことらしい。私にとっては、京都は優しい街でした。地方からの学生
を受け止めてくれる街でした。この街に集まってきて生活している人達を、優し
く描いた作品です。よそ者と京の水、集まって来た人たちは、みなていねいな
生き方をしていた。

 ウィスキーしかおいていないバー(小林)、こだわりの喫茶店(小泉)、豆腐
屋を開いた(市川実日子)、歩く人(もたい)、開店前の銭湯で赤ん坊をあやす
人たち(母親は出てこない)とバイトのジン、家具職人の(加瀬)と何故か、京
都には実在しておかしくない職業の人たちの群像ドラマです。
まるで、よそ者の人達が、京都人的な生き方を映像を通して私たちに伝えている
ようなドラマとも言えます。

 シンプルな生活と付加価値なしには生活が成り立たない職人の町京都、ここに
は「ほっこり、すっきり人情」と「ていねい」が息づいています。
小林が作る水わり、むかしむかし好きになったクラブ出身のママのようでした。
のど仏を踊らせ、鳴らして味わった水わりは、格別でした。
小泉が作った料理、豆腐屋の前で冷奴を食べるシーン、銭湯のご主人の赤ちゃん
ホプラをかわるがわる散歩に連れ出しあやすシーン、日常生活を大切にと言う
メッセージのようでした。


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