2012年05月22日

assassin

「さあて、再来週の今日にでも、お前を殺そうかな。」
 
スレ違いざまにそんな事をアサシンに耳元で呟かれたもんだから、さあて、こりゃいよいよ大変だってな具合で、僕はスクランブル交差点のど真ん中で、恐怖のあまり脱糞してしまった。
 
「ただいまーっ!」
 
こんもりお尻にヘの字口で帰宅した僕は、一人暮らしだってのに、パニックのあまり大声で、帰宅時挨拶ランキング38年連続トップを維持し続けているキング・オブ・帰宅時挨拶を叫んでしまった。で、叫んだと同時に、またしても脱糞してしまった。
 
「ヤバい・・・この状況・・・早くどうにかせねば・・・・・・。」
 
床スレスレのポジションをキープしているパンツとズボンのポテンシャルに感謝しながら僕は、トイレへ向かった。
 
「はっ!?」
 
一人暮らしなのに、鍵!?それは、まさに仰天の構図だった。そんな馬鹿な!?って叫びたかったけど、これ以上の脱糞は、僕を人としての地位から転落させる危険性を秘めていたから、なんとか根性で踏ん張った。踏ん張ったら、出た。
 
「ジャー!!」
 
水を流す音と共に鍵が解除され、ドアがゆっくりと開いた。
 
「やはり今日にしよう。」
 
アサシンだった。
Posted by PYN at 21:00  |Comments(0)TrackBack(0) | 超短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする