2006年06月16日

157_Ileum

157.jpg本日の細胞は回腸腫瘤の捺印です。画像は弱拡大像ですが、それだけですと辛いので、今回は強拡大も掲載いたしましたので、参考になさってください。

今日は雨風が凄かったです。外に出たくはありませんでしたが、仕方がないです(^^;バスに乗るつもりでいました。しかし、バス停にあまりにも多くの人が並んでいて、それだけでめげてしまいました。なので、結局土砂降りの中原付で走ってしまいました。どっちが良かったのだろうか.......
 

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/cytoblog/tb.cgi/3582624
この記事へのコメント
土砂降りの中、原付って結構大変ですよね・・・。風邪引かないようにしてください。

所見ですが、背景は好中球やリンパ球でその中に結合性のまったくない、長楕円形・紡錘形核を持ち、細胞質がほとんどない細胞が散在しています。核小体は目立ちません。
非上皮性疾患と考えGISTとします。
Posted by m at 2006年06月16日 20:31
私の所は昨日が土砂降りでしたが今日は一転カーッっと照りつける
太陽が気持ちよい一日でした^^
今回は回腸腫瘤捺印ということで
棍棒状核の紡錘形細胞、細胞質は泡沫状を示しますし、
多分LG好性の無構造物質ようの塊はskeinoid fiberでは・・・
読み過ぎかもしれません。matさんと同様にGISTを考えます。
分化度は核分裂像も見られないし、skeinoid fiberが出現するとなれば低悪性度を考えますが、組織でないと確証はもてません。
Posted by まっちい at 2006年06月16日 21:55
炎症性背景に紡錘形やそれが折れた形の核を持った細胞が散見されます。裸核状に見えますが細長い紡錘形の細胞質を持つ細胞もあります。非上皮系細胞と思います。クロマチンの増量、不均等凝集などの異型は見られず良性を考えます。平滑筋腫かなあってって書こうと思ったら、GISTってのもありましたね、今は総称してそGISTになったんでしたっけ???
Posted by げっぷ at 2006年06月16日 23:32
こんばんは。
炎症性背景に、孤立散在性の紡錘形の細胞が多数認められます。裸核様を呈しており、核形には不整さが認められすが、クロマチンの増量は見られず、明瞭な核小体が認められません。以上の所見から、良性であると考えられますが、このような細胞像を見たのは初めてなので、どの疾患なのか特定できません。すみません。
Posted by トッシー at 2006年06月17日 22:18
よろしくお願いいたします。
紡錘形の間質様細胞が流れるように出現しています。ライトグリーン淡染で繊維状の細胞質も見られます。細胞境界不明瞭、紡錘形の核に一部核形不整、核クロマチンの軽度上昇、核小体が見られないことから皆さんと同じでGISTを考えました。
Posted by シン at 2006年06月18日 22:24
こんにちは。今日の東京はすっかり晴れて気持ち良いです。ちょっと蒸していますけど。先日の土砂降りの中を走りましたが、風邪も引かずに元気でやっております。

今回の症例のご意見、所見をたくさん読んでいただきありがとうございます。GISTの判定が多いですね。ちなみに狭義の意味のGISTか広義の意味のGISTかどちらの意味を使って判定されていますでしょうか??
Posted by こりお at 2006年06月19日 11:48
お疲れ様です。
今日はむしむしした一日でした。
早速バテぎみす。

さて、こりお先生のGISTの意味を広義としてか狭義として使用したか・・・の質問ですが、
私は狭義としてのGISTと考え使用しました。
skeinoid fiberが出現するのはやはり狭義のGISTと考えました。
一番の鑑別法はやはり免疫染色でc-kit(+)desmin(-)s-100(-)
を呈すれば確実と考えますが・・・。
ご助言宜しくお願い致します。
Posted by まっちい at 2006年06月19日 22:39
GISTに広義、狭義ですが、まったくの勉強不足で細かなことが解りませんが、私の記憶違いかもしれませんが、まっちいさんとまったく逆に考えました。広義のGISTが平滑筋型、神経型、混合型と記憶していましたので広義のGISTと判断しました。狭義はどんな型なのか説明できませんが中立型となっていたように記憶していました・・・・???
Posted by シン at 2006年06月19日 22:48
まっちいさん シンさん 早速のお返事ありがとうございます。またまた他の方のGISTの使い方を伺ってみたいので、お返事お待ちしております。お時間ある時で構いませんので、よろしくお願い致します。
Posted by こりお at 2006年06月20日 16:16
消化管に発生する間葉系腫瘍は最近というか数年前からのトピックですよね。狭義のGISTや広義のGISTをお伺いしたのは、それぞれの意味がかなり混乱して使われているような気がしたからです。

一般的には消化管に発生する紡錘形細胞からなる腫瘍を総称してGIST(広義)とするものと、消化管に発生する間葉系腫瘍の中で平滑筋性あるいは神経性の性質を持たないで、Cajal介在細胞の特徴に似るc-kit蛋白やCD34陽性所見を認めるGIST(狭義)があります。

細胞診上これらのことが明確に区別できるかというとそれはかなり難しく、どうしても免疫組織化学的染色の所見も合わせていかなければなりません。そう言ったことがある中で、どうすれば良いかということになりますが、まずは良性悪性あるいは悪性度の判定をしておくことが大事かと思います。良悪に関して言えば本来ならば転移や浸潤の有無で判定されるべきところでありますが、細胞診上では細胞量、細胞のほつれ、大小不同、核形、核小体の有無などから判定していけば、良悪の判定は可能です。

と言うことで、今回の症例では細胞量多く、細胞がばらけていて、紡錘形細胞や紡錘形の核を主体に時に円形楕円形に近い核をまじえ、切れ込みのある核を認め、核小体は目立ちませんが、悪性を考えます。

狭義のGISTか平滑筋肉腫かなどの鑑別は先にも述べましたように困難ですが、広義のGISTとして使うのであれば問題はないかと思います。ちなみに当時は(GISTと言う概念が無かった時代)平滑筋肉腫と判定されている症例です。
Posted by こりお at 2006年06月23日 09:46
あと、まっちいさんがご指摘頂いたskeinoid fibersですが、私は電子顕微鏡的所見だと思っていて、病理組織や細胞診標本では見られないのでは.......と思っていたのですが、病理組織標本でskeinoid fibersに相当するものが認められるそうですね。大変勉強になりました。もう少し勉強し直す必要がありますね(^^;本当にありがとうございました。調べてみると面白そうなので、今度まとめてみます。

今回の画像に見られるライトグリーンの凝集物ですが、今となってはこれが本当にskeinoid fibersであることを証明する手段がありませんが、もしかしたらそうなのかもしれません。今後の症例で細胞診標本上で見かけるようなことがあれば、突き詰めていこうと思います。
Posted by こりお at 2006年06月23日 09:52
GISTについて今度まとめてみますと言ってからかなり時間が経ちましたが、まとめてみましたので以下のURLにまとめてみました。もしよかったら読んでみてください。また、間違いのご指摘などもありましたら突っ込んでいただけると助かります。

.Cytology Word
http://blog.livedoor.jp/cytologyword/
Posted by こりお at 2006年07月11日 19:41