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    <title>うろんな主　blog版</title>
    <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/</link>
    <description>The doubtful host映画についての繰り言その他 by だかつ（dada）</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>The doubtful host 映画についての繰り言その他 by だかつ（dada） </itunes:summary>
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    <itunes:author>dada</itunes:author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10762448.html</link>
      <title>Balibo (Robert Connolly)</title>
      <pubDate>Sun, 20 May 2012 19:59:40 +0900</pubDate>
      <description>ロブ君のショートフィルム &quot;Mr. Ikegami's flight&quot; 原作者の Tony Maniaty が作中に出てきます。ロブ君と同時期に Australian Film, Radio and Television School に行っていて、元ABC記者。</description>
            <content:encoded><![CDATA[
1975年インドネシア軍による東ティモール侵攻の際、5人の豪州TVリポーター＆クルー、1人のオージーフリージャーナリストが現地で落命した真相をめぐる物語。Jill Jollife 著のノンフィクション "Cover-up: the inside story of Balibo Five" をもとに映画化。ロバート・コノリー監督作、2009年豪州公開。アンソニー・ラパーリアが主人公フリージャーナリストのロジャー・イースト役。UK版DVDが本体価格3.97GBPとお安くなってたのでゲット。しかし、英語セリフ部分には字幕なかったよ…オージー訛はそれほどきつくないけど、invadeが見事に「インヴァイド」としか聴こえない。<br />東ティモールはこの5月20日で独立10周年。<br /><br /><iframe src="http://rcm-uk.amazon.co.uk/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=blothedouhos-21&o=2&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&ref=tf_til&asins=B004KIMIZI" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><br />▼▼▼以下ネタばれ感想▼▼▼<br /><a name="more"></a><br><br><br /><br />バリボというのは、東ティモール国境に位置する町。1975年、それまでポルトガル領だった東ティモールからポルトガルが引き上げると同時に、インドネシア軍先遣隊による襲撃にさらされた最前線。<br />1975年11月、ロジャー・イーストという50歳すぎの豪州人フリージャーナリストが、東ティモール外交担当を自称するへらへらしたチャーミングな若者に、世界が知ろうとしない侵攻の現状を首都ディリから発信するよう乞われます。回顧録でも書こうかなんて考えてたお年頃なもんで、「もっと若い奴に頼め」なんて最初は渋るんですが、実は若い豪州TVリポーター＆クルー（全員20代）がすでに東ティモール入り済み。しかし、3週間前に消息を絶ったというではありませんか。その5人の消息を追うということを交換条件に、イーストはこの若者と東ティモールに赴き珍道中。南半球の盛夏、強面の独立ゲリラの護衛のもと、焦燥するおっさんラパーリアがだばだばと歩き回ります。いやはや暑苦しい絵面です。でも、イーストがわりに大ネタ志向の俗物だったのがだんだん正義に目覚めるもなんか腰が引けているという人間臭いところがいいです。相方の若者というのが実は若き日のラモス＝ホルタ（前大統領）であって、演じてるのがオスカー・アイザック。愛嬌あるぴちぴちの男前ですが濃いです。ますますもって暑苦しい絵面です。<br />5人の3週間前の足跡映像と、バリボに向かうイーストらの追跡映像を交互に配した編集が秀逸。どっちにもひらりひらりとラモス＝ホルタが出てきているのに、肝心なところで不在なところが結構本質をついているかも。5人が取材を進めるうちにひしひしと迫り来る軍事侵攻の危機や現地民からの「なぜインドネシアに侵攻されねばならないのか、WWIIのときは助けてくれたのに、今回はなぜオーストラリアはなにもしてくれないのか」という素朴な問いかけ、イーストらが歩を進めるにつれ確実になる絶望的状況や実際にはすでに始まっている軍事侵攻、オーストラリア人である意味、事実を知らしめるジャーナリストである意義がずっしりとのしかかってきます。暑苦しい上に重苦しい絵面です。<br />ゲリラが捕らえた敵方から得られた情報で5人が最後に目撃されたバリボに行き殺戮の痕跡があったことを確認したイーストは命からがら首都ディリに戻りますが、世界のどこからも異議があがらないため公にも軍事侵攻は避け得ない。ラモス＝ホルタは国外脱出して公明正大な東ティモール独立を模索し、最後の最後までディリにとどまり情報を発信し続けたイーストは1975年12月7日に侵攻してきたインドネシア軍に処刑されてしまったのでありました。<br /><br />という物語を、イーストらが投宿していたホテルの娘が、見聞きした話を東ティモール主権復活後に行われた占領下の体験についての聞き取り調査で語り、それを元にいろいろ肉付けして呈示するという凝ったつくりの作品でした。豪州TVクルーらの悲劇というだけでなく、約四半世紀にわたる占領の幕開けという位置づけが重い重い。5人の殺害状況は、まだ読んでないけど J. Jolliffe が集めたいろいろな証言から再現しているようです。<br /><br />見てておおっと思ったこと。独立ゲリラの頼れる兄イに、"Answered by Fire" でSico役やってた Jose da Costaさんが！　そして、最後のクレジット見てたら、 Trainee Director に Alex Tilman 。ちょい役でも出ててちらっと映った顔を見た限り、ABFで Ismenio役やってた人だと思います。そのうち東ティモールでも映画産業が興るのかな？<br />音楽は、ABFでも聞き覚えのある歌なんかで半分くらいが東ティモールの歌でした。オリジナル曲のあのドスの利いたハミングというか力強い歌声とかアンダンテの音楽はなるほどリサ・ジェラルドだ。<br /><br />全体に暑苦しい重苦しいの一点張りで、編集・音声も含めてサスペンスには富んでいるけど、作品のバランスとしてはもっと緩い箇所も欲しかったなというかんじ。まあ2時間弱で語るべき素材を選んだらこうなってもしょうがない、というか、2時間前後でこざっぱりおさまりかえった作品にする気がまったくない印象。気迫がすごいです。価値判断を押し付けるわけじゃないんだけど、こういう事実があるんだぜ、どうよ、という気迫に満ち満ちてます。気迫に押されてKindle版 "Balibo" をぽちっとな。これ、"Cover-up" の増補新装版ってことだそうです。<br /><br />これはKindle版じゃなくてPB版↓<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amsuedpol-22&o=9&p=8&l=as1&asins=192137277X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&npa=1&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br />

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            <category>【豪州映画】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10745789.html</link>
      <title>アーティスト</title>
      <pubDate>Tue, 08 May 2012 00:42:15 +0900</pubDate>
      <description>やっと観てきました。アンサンブル（犬も含めて）も、被写体の魅力を存分に引き出してるカメラワークも素晴らしい。加えて人間関係が、相手のベストコンディションを愛でるというよりも、相手が持てる魅力を最大限発揮できるように力になりたいというrespectに満ちあふれているのが心地よい作品でした。こういう、人のいろんな経験に対するリスペクトに満ちてストレートにおっとり前向きなほうが好み。「オレンジと太陽」もテーマは重かったけどカラーとしては似ているな。トシのせいかしら、アンチテーゼとし..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
やっと観てきました。アンサンブル（犬も含めて）も、被写体の魅力を存分に引き出してるカメラワークも素晴らしい。加えて人間関係が、相手のベストコンディションを愛でるというよりも、相手が持てる魅力を最大限発揮できるように力になりたいというrespectに満ちあふれているのが心地よい作品でした。こういう、人のいろんな経験に対するリスペクトに満ちてストレートにおっとり前向きなほうが好み。「オレンジと太陽」もテーマは重かったけどカラーとしては似ているな。<br />トシのせいかしら、アンチテーゼとして殺伐とした描写を並べ立てられるとまわりくどーいと思うようになって参りました。<br /><br />主人公ジョージがトップハットがよく似合う確信犯チャーミング男、不特定多数のファンに無声冒険活劇映画で夢をみせるプロというアーティストですよ！　「俺を見ろ構え」な「スター」では決してありません。自分の眼に映るすばらしいものを他者にも伝わるように呈示したい、というのがアーティストというものなのですね〜。方法論にちょいと固執しているところがつまづきの始まりなわけですが。ヨメのあしらいが不器用なところもご愛嬌。話さずとも以心伝心なわんことか付き人がなまじいたせいかしらね。<br />話題の演技犬アギー、すげー。結構泣かされてしまった。ちゃんと役者の一員として相互作用してたというところもすごい。<br />ペピが非常に魅力的なファニーフェイス。フラッパースタイルがとてもよく似合うし動きがチャーミング。かなり踊れるお人とお見受けします。<br />みんな動きがエレガント。ということは、引きの画面も結構多かったということか。舞台的なつくりの印象とアップ多用の印象とどっちもあるのが不思議です。それだけさりげない編集なのかな。<br /><br />クリフトンが１年も黙ってただ働きしてたことを知ったジョージ：「解雇だ。ほかに仕事を探せ」　応えるクリフトン：「おそばにいさせてください I don't want another job.」としたのは名訳だ！　ジョージという存在に惚れ抜いてお仕えしてるのが伝わってぐっときました。しかしクリフトン、字を書くのが左なのに包丁は右なのね。私と逆だ。<br />商業主義に走った偽悪っぽいけど根は芸術に理解もある（けど尊重するかは別）味のある映画会社重役がJ.グッドマンに見えるけど違うかなあと悶々と迎えたラスト、声聞いてああやっぱりグッドマンだったと思ったということは、普段私は声で役者の識別をしてるんだなあ。<br /><br />トーキー映画でありながら基本的にサイレント映画のつくりで、時折幻聴のごとく効果音が混じるという演出が斬新でした。白黒だとかサイレントだとかに注目がいきがちだけど、役者のうまさ（犬も含めて）・スマートな脚本や編集、なにより監督・撮影監督の被写体への愛、映画への愛がだだもれなところが素敵でありました。<br /><a name="more"></a>

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            <category>【映画一般】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10669097.html</link>
      <title>Pina</title>
      <pubDate>Tue, 13 Mar 2012 01:48:27 +0900</pubDate>
      <description>言葉になっていないから存在しないというわけではない感情を、踊ることで表現し伝えるのがピナ・バウシュのダンス。ポジティブな感情もネガティブな感情も豪快な感情も繊細な感情もすべてが際立ちながら渾然一体となって、大きなカタマリとなってストレートにどっかーんとこちらに飛んできます。３Dで。ピナ・バウシュ急逝後の撮影というから無難な回顧作品になるのかと思いきや、とんでもない。ピナが不在でも隅々までピナのミームが満ち満ちた作品でありました。言語依存じゃないからダンサーも多国籍で、インタビ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
言葉になっていないから存在しないというわけではない感情を、踊ることで表現し伝えるのがピナ・バウシュのダンス。ポジティブな感情もネガティブな感情も豪快な感情も繊細な感情もすべてが際立ちながら渾然一体となって、大きなカタマリとなってストレートにどっかーんとこちらに飛んできます。３Dで。ピナ・バウシュ急逝後の撮影というから無難な回顧作品になるのかと思いきや、とんでもない。ピナが不在でも隅々までピナのミームが満ち満ちた作品でありました。<br /><br />言語依存じゃないからダンサーも多国籍で、インタビューで出てくる言語もドイツ語、フランス語、ロシア語（ポーランド語？）、英語、米語、イタリア語、スペイン語（ポルトガル語？）、韓国語、あとセルボ・クロアチア語かな？　ピナと同じ目線で物事を見つめるダンサーあり、踊ることでピナが見ていたものを垣間みるようになったダンサーあり。<br /><br /><blockquote>Tanzt, tanzt sonst sind wir verloren.</blockquote><br /><br />とピナが言うのを聞くと、この人はほんとに感じること生きることと踊ることは直結してたんだなあと思いますだ。また、この言葉が発展途上のダンサーに向けられた場合は、私とはぐれないようにしっかり踊りなさいとも聞こえる。そのくらい求心力を感じさせるお人です。<br /><br />劇場内のカメラワークもすごいが、比較的長回しの多い野外（モノレールとか工場とか、あれはヴッパタールなのかな？）での絵のほうが好みでした。だってダンサーたちの間に割って入れそうなくらいの臨場感なんだもの。<br /><br />PINA<br /><script type="text/javascript">extVideoConfig = {"width":"320","url":"http://www.youtube.com/watch?feature=youtube_gdata&v=8dflLt1G_Tc","height":"240"};</script><script type="text/javascript" src="http://blog.dion.ne.jp/contents/js/external_video.js"></script><br /><a name="more"></a>

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            <category>【ドイツ映画】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10634976.html</link>
      <title>Tinker, Tailor, Soldier, Spy</title>
      <pubDate>Sun, 19 Feb 2012 01:14:47 +0900</pubDate>
      <description>白状します。5年ほど前にハヤカワ版に手はつけたんです。スマイリーがコニーを訪ねてったあたりで挫折しました。だから13章くらいまでは歯を食いしばって読んだんだっけか…ぜんっぜんのれなかったのであります。今春映画公開を目前に原書にトライしてみたら、あらやだ、ぜんっぜんノリが違うじゃないですか！萌え燃えする面白さじゃありませんか！！大英帝国をしょって立つオックスブリッジエリートの一部の鼻持ちならない階級意識はすごいし、国防を自負する情報部の内部でも生粋の英国人とアウトサイダーとの間..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
白状します。5年ほど前にハヤカワ版に手はつけたんです。スマイリーがコニーを訪ねてったあたりで挫折しました。だから13章くらいまでは歯を食いしばって読んだんだっけか…ぜんっぜんのれなかったのであります。<br />今春映画公開を目前に原書にトライしてみたら、あらやだ、ぜんっぜんノリが違うじゃないですか！萌え燃えする面白さじゃありませんか！！<br /><br />大英帝国をしょって立つオックスブリッジエリートの一部の鼻持ちならない階級意識はすごいし、国防を自負する情報部の内部でも生粋の英国人とアウトサイダーとの間には明らかに階級差がある。そのあたりや人それぞれの弱みをすかさずスマートに衝いて利用するソ連情報部の「カーラ」。そのさしがねで英国情報部内にかねてからいると思われる二重スパイ「もぐら」。強制隠居しかし要請あって英国情報部に隠密裏にカムバックしたスマイリーに、実は「カーラ」との因縁があったなどの伏線とか、もうもう萌えますわな。出張経費記録をトラフィック分析的に眺めてあたりをつけ、スマイリー独自の人脈を駆使してじわじわと「もぐら」を穏健にいぶしだすという謎解き、並行して、以前の「もぐら」捜査の犠牲となったプリドーの件の真相究明、という物語後半の展開は読んでて燃える（ハヤカワ版ではそこに至る前に私は挫折してたんだなあ…）。登場人物それぞれ、いろいろ人間関係で傷つき屈託があり、信頼できる人間の区別に逡巡しております。<br />この本はハードボイルド系の人が訳してはいかんぞ！ニヒリストではなくて、最終的には性善説を支持し他者との相互理解に重きを置く人で、できればオネエはいったおっちゃんか腐がはいったおばちゃん（要はホモソーシャルじゃないってことね）が訳すべきだと思います。まだ戦後20年ちょっと、もう戦後20年ちょっとという'60年代後半の微妙な時代の知識があったほうがより楽しめるとは思うけど、冷戦などの時事問題はあくまで背景であって、疑心暗鬼にとらわれたときに頭をもたげてくる不安感や虚無感、それに抗い希望を持とうとする人間の懲りない善性がこの小説のツボですぜ！！<br /><br />というわけで、映画の邦題「裏切りのサーカス」は用語説明を抜かしていきなりサーカスはどうよと思わないでもないが、「裏切り」を全面に打ち出しているあたりは結構いいかんじだと思うのであります。4月の公開が楽しみ。<br /><br />人名、Allelineはアレラインと読むんじゃないかな…。Esterhaseはドイツ語風にエスターハーゼと読むと、Haseうさぎを彷彿とさせていいんだけどな。しかしこれ、ハンガリー人ということだし、Esterhazyの亜流かな？だとするとたいそうな名字だわ。<br /><br /><br />読書中<br />Jonathan Littell "The Kindly Ones"<br />「慈しみの女神たち」の英語版<br />Deborah Curtis "Touching from a distance"<br />イアン・カーティスの未亡人が書いたカーティス伝記。 Joy Division 全詞収録。<br />Aldus Huxley "Point Counter Point"<br />有閑階級の内縁モノ。たよりないいいかげんなぼんぼんで、どうなるんだこのカップル。<br /><br />待機中（DL購入しただけ〜）<br />Naomi Novik "Tongues of Serpents" <br />James Fenimore Cooper "The Last of the Mohicans: a narrative of 1757"<br />Karel Capek "Hordubal"<a name="more"></a>

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            <category>【Kindle2】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10569142.html</link>
      <title>善き人</title>
      <pubDate>Sun, 08 Jan 2012 01:03:15 +0900</pubDate>
      <description>物語としてもよかったし、おやぢ映画としてもたいへん佳良でした。ジェイソン・アイザックスとマーク・ストロングの安定したおっさまっぷりを満喫できるし、へっぴり腰でおろおろするヴィゴがナイス。出世などの日常生活の充実とひきかえになんとなく感じる違和感を直視せず、ふと気づくと倫理も道徳もずたぼろなことをしていて、にっちもさっちもいかなくなった善良なドイツ人を好演してます。武闘派キャラよりこういう腰抜けキャラのほうが好みだなあ。アン役のジョディ・ウィテカーも慎ましやかなのに妙に迫力のあ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
物語としてもよかったし、おやぢ映画としてもたいへん佳良でした。ジェイソン・アイザックスとマーク・ストロングの安定したおっさまっぷりを満喫できるし、へっぴり腰でおろおろするヴィゴがナイス。出世などの日常生活の充実とひきかえになんとなく感じる違和感を直視せず、ふと気づくと倫理も道徳もずたぼろなことをしていて、にっちもさっちもいかなくなった善良なドイツ人を好演してます。武闘派キャラよりこういう腰抜けキャラのほうが好みだなあ。<br />アン役のジョディ・ウィテカーも慎ましやかなのに妙に迫力のある肉食系女子なとこがいい。最初アンって党がよこした間諜か？とか思ったのだけど、ヴェルサイユ体制のしけた時代しか知らなかった若者が新生第三帝国に無邪気に心酔して後先顧みずに利得を享受しているというほうがよりじんわりと恐いですね。<br /><br />以前ものした小説の死生観が党の御眼鏡に適い、フィリップ・ボウラーら主導のT4作戦（安楽死政策）の布石にと御用学者として使われた文学部助教授（たしか最初のうちはlecturerって言ってたと思う）ジョン・ハルダーの1937～1941年の物語。<br />ハルダーのモデルになってるような実在した人物がだれかいるのかな？まったく架空の人物かな？　実証に基づく科学畑でなくてあくまで社会的文脈に位置づけられるしかない文学畑の研究者という設定がうまいと思う。本音を吐ける唯一の相手、ハルダーかかりつけの精神分析医モリスがWWI時の戦友で退役ユダヤ人という設定もよい。ドイツに生まれ育ち国のために戦った人間だから、公民権を剥奪されてもなお愛国心もこの国で築いてきたものも捨てきれず国外脱出のタイミングを逸するのも無理からぬこと。ちなみに'37年というと、ユダヤ人はユダヤ人以外の患者診ちゃいけなかったんだよね。それでも交流が続いていた、食べ物の好み（チーズケーキ！）まで熟知している親友です。<br />いろいろ屈託のある家庭生活を送っているところに党から急に社会的有用性を付与されて、見返りの利得も結構あり、さして強制されることもなく党や社会の趨勢に迎合し、毛嫌いしていたはずのナチスの党員に形式的になるはずがどっぷり浸かって、いつの間にかSDの黒服を着て親友すらも知らぬうちに「殲滅」に追いやっていたハルダーなのでありました。1938年パリのドイツ大使館書記官殺害事件に続く「水晶の夜」のエピソードも出てくるで。<br /><br />しかし、映画の売り文句を信じてはいけないことも結構あるんだなーと痛感。<br />善良な主人公、葛藤してないよ！葛藤したくないんで直面すべき現実がミュージカル風マーラー歌曲の幻覚・幻聴に転換されるんじゃないか！<br />だから長回しとたった一言のあのセリフのラストが強烈な印象を残すんだよ！<br /><br />こういう「社会的に善良な」人たちが遅ればせながら気がついたときには選択の余地なく凄い勢いで進みつつある「殲滅」に大なり小なり加担してしまっていたってことでしょう。作品で描写している時期が1942年1月ヴァンゼー会議の前、1941年で寸止めにしてそこまで言い切らないとこがまたニクいねえ。<a name="more"></a>

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            <category>【映画一般】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10563372.html</link>
      <title>「父よ！」P. シュナイダー　越智和弘訳</title>
      <pubDate>Tue, 03 Jan 2012 22:56:39 +0900</pubDate>
      <description>映画「マイ・ファーザー」の元になってる Peter Schneider &quot;Vati&quot; の全訳本が鳥影社から2007年に出てました。うかつにも近頃知った。メンゲレの死とそれを公表した実の息子の手記から書き起こした小説ということで生物学的父子という面に目がいってしまうけど、むしろ、生物学的にせよ文化的にせよ、ある世代から次の世代への思想や行動の受容や伝播ということを考えさせる内容。外在する対象ならば簡単に異化して糾弾できるが、もしかして自分が内包しているかもしれないものにはどう対..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
映画「マイ・ファーザー」の元になってる Peter Schneider "Vati" の全訳本が鳥影社から2007年に出てました。うかつにも近頃知った。<br /><br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amsuedpol-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4862650619&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&npa=1&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amsuedpol-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000BKJEJM&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&npa=1&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><br />メンゲレの死とそれを公表した実の息子の手記から書き起こした小説ということで生物学的父子という面に目がいってしまうけど、むしろ、生物学的にせよ文化的にせよ、ある世代から次の世代への思想や行動の受容や伝播ということを考えさせる内容。外在する対象ならば簡単に異化して糾弾できるが、もしかして自分が内包しているかもしれないものにはどう対峙すればよいのか。相手の言い分を理解した上でないと縁もゆかりもない他者とは言い切ることができないのではないのか。<br /><br />指名手配の戦犯を父に持つゆえに体制外にはじき出され保守層に属することもなく、かといって教養主義から脱却して'60～70年代流行のカウンターカルチャーに走ることもない「ぼく」が感じる違和感、違和感の根源でもあり普遍的なテーマでもある父親との対決、その結末の物語。<br /><br />人道に反する罪を犯したと言われる父が文通で交流を持つ限りからは人非人とも考えられず知的な面からは非の打ち所がないし、実際に会って話したところでも話をはぐらかされつつも特に異常なところがない。そんな相手から自己弁護や懺悔を引き出そうとしても、30歳前後の息子君、玉砕。なんせ相手は、「（人間というものは）ひたすら進化の法則にしたがわざるをえない存在」、「強者にはつねに強くなることが求められ、弱者は情け容赦なく社会の隅に追いやられる宿命」であって、純血白人種として「ユダヤ・キリスト教の精神が人種選別の法則に反抗してもうけた人工的障害を、取りのぞく試み」をしているのだと高言する超カウンターカルチャー野郎なのだから！<br /><br />用意してきた戦略では到底敵わぬ父親の前から逃げるように別の宿をとったところで目の当たりにしたのは、ブラジルの弱肉強食のサブカルチャー。結構現実世界に沿っている父親の高説を年寄りの世迷い言と片付けるわけにもいかない。もやもやしたままドイツに帰国した息子君に2年後父の訃報が届くも、もやもやは晴れぬまま。父親一人が死んだところでその信念はあちらこちらに結構根強くはびこってるもんねえ。民主主義を尊ぶ立場からは、気に食わない思想の持ち主だからといって排除することができないという自縄自縛。…しかし、長い目で見ると、文化的優位を謳う層がどこかで生物学的に淘汰される可能性もあるんだろうな。「大奥」の赤面疱瘡じゃないけど。やっぱ実験者の保身のためにも、優生学はサイエンスの領域外の思想問題、こういう信念を持つ人もいるんだ、程度に認めておいて権力を持たせないようにするしかないわね。政教分離とか「神」がサイエンスと相容れないのはそういうことかーと思ったりして。<br /><br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />読んでて気になったこと。訳書「父よ！」初版20ページ1行目の主人公の愛聴曲「ブラームス弦楽五重奏ロ長調」は、「ブラームス弦楽五重奏ト長調」では？ 原書第二版2002年のRowohltペーパーバック（ISBN9783499136511）では G Dur となってるんだけどな。原典の'96年Rowohlt版では H dur だったのかな？ '02年版では主人公の愛聴曲はブラームス弦楽五重奏ト長調で、後半で再び出てきて、性格も行動も意見もまったく不一致な父なのに同じ曲を図らずも好んでいたという事実に主人公がショックを受けるという場面がなかなか圧巻なのだ。個人的な印象では映画版のスメタナ「モルダウ」シーンに匹敵します。ブラジルのジャングルのど真ん中で父のカセットレコーダーから「ドイツ音楽」ということで鳴り響く弦楽五重奏ト長調第1楽章、6番目の奏者のように紛れ込む父の声を動揺しながら聞く息子君なのでした。出ばな歌いまくるチェロ、霞網のように音が交錯するブラームス弦楽五重奏第2番Op.111の第1楽章Allegro non troppo ma con brioに不意打ちをくらい、あれこれぐるぐる考えてもがいているかのようなイメージを彷彿とさせます。映画版ではブラームスのドイツ・レクイエム「人は皆草のごとく」を使っていたジャングルのシーンね。<br />ただ、「新潮」'88年4月号pp.167-192に掲載された Vati '87年Luchterhand版の丸山匠の抄訳「パパ」によれば、'87年版ではブラームスの弦楽五重奏曲「ハ短調」、「第4番」となっていたらしく、意図して架空の曲を使っているのではと訳者注がありました。版を重ねるうちにだんだん作者の気が変わったのかな。<br /><br />Brahms Op.111-1. Allegro non troppo ma con brio<br /><iframe width="360" height="274" src="http://www.youtube.com/embed/P7qKC0ibSoY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><a name="more"></a>

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            <category>Vati</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10561780.html</link>
      <title>2012年あけましておめでとうございます</title>
      <pubDate>Mon, 02 Jan 2012 21:35:35 +0900</pubDate>
      <description>無事平穏な一年になりますようにーと思う元旦から揺れる今年もよろしくお願い申し上げます。円高にエキサイトしてつい買っちゃうKindle本の積ん読をどうにかしないとー。いろいろWWIIモノに目移りしていますが、とにかくKindly Onesを読み終えることが短期目標であります。毎度おなじみお多福南天と、今年は万両。</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://up.blogs.dion.ne.jp/dada/image/DSCF0084.jpg" target="_blank"><img src="http://up.blogs.dion.ne.jp/dada/image/DSCF0084-thumbnail2.jpg" width="256" height="320" hspace="5" border="0" align="left" alt="DSCF0084.jpg" onclick="location.href = 'http://blogs.dion.ne.jp/dada/upload/detail/image/DSCF0084-thumbnail2.jpg.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a>無事平穏な一年になりますようにーと思う元旦から揺れる今年もよろしくお願い申し上げます。<br />円高にエキサイトしてつい買っちゃうKindle本の積ん読をどうにかしないとー。<br />いろいろWWIIモノに目移りしていますが、とにかくKindly Onesを読み終えることが短期目標であります。<br /><br />毎度おなじみお多福南天と、今年は万両。<a name="more"></a>

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            <category>【チラシの裏】</category>
      <author>dada</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10556506.html</link>
      <title>2011年存在感のあるおやぢ映画ベスト５</title>
      <pubDate>Fri, 30 Dec 2011 16:23:37 +0900</pubDate>
      <description>今年もお世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。2011年、映画館に足を運んで観た数少ない映画のなかからさらにナイスおやぢが出てくる映画を厳選。◇ハーブ＆ドロシー／佐々木芽生誰に左右されることなく己の趣味に生き身の丈にあった現代美術作品を集めまくるナイスな老夫婦がすてきでした。これぞと思う作品にアプローチするときの好奇心みっちみちの姿、作品を見るときの獲物を狙うかごとき眼光は、老いても衰えることがありません。◇Biutiful ビューティフル／アレハンドロ・ゴンザレ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
今年もお世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。<br /><br /><br />2011年、映画館に足を運んで観た数少ない映画のなかからさらにナイスおやぢが出てくる映画を厳選。<br /><br />◇ハーブ＆ドロシー／佐々木芽生<br />誰に左右されることなく己の趣味に生き身の丈にあった現代美術作品を集めまくるナイスな老夫婦がすてきでした。これぞと思う作品にアプローチするときの好奇心みっちみちの姿、作品を見るときの獲物を狙うかごとき眼光は、老いても衰えることがありません。<br /><br />◇Biutiful ビューティフル／アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ<br />死にたてほやほやの霊を見て言葉を聞くことができる主人公が、おとーちゃんながら母性本能まであってナイス。末期がんで死相浮かぶ主人公、死者の最後の言葉を聞く請負仕事、主人公より若い亡くなった実父など、幽明の境を超える人物たちも出てきて、写実的な幻想作品。<br /><br />◇ミヒャエル／マルクス・シュラインツァー<br />第24回東京国際映画祭上映作。全然ナイスじゃないペドフィリア誘拐監禁犯というとんでもない男のしょっぱい地味で堅実な生活を淡々と映した作品。反社会性というのは実は反社会的行動で表わされるものではなくて、社会の目に届かないところに人知れず沈潜するものなのね。<br /><br />◇インモータルズ／ターセム・シン<br />絶望の淵の底から神を呪い、主人公テセウスをも引きずり込もうとする敵役ハイペリオン王のミッキー・ローク、渋いいいおやぢになりましたねえ。主人公や神々にはぴちぴちの若者をあてて、巫女の姐さんたちもきれいどころでいてなにげに強いという、好みの展開でした。殺陣がまるで３００。<br /><br />◇ザ☆ビッグバン!!／トニー・クランツ<br />限定公開ながらまさかの日本公開。愛とヒッグス粒子を並べて「あると信じられているのに存在をいまだ証明できていないもの」とするセンスが好み。出演がA.バンデラス、T.クレッチマン、W.フィクナー、S.エリオット、R.マイエとツボ直撃。ジョニー・マーのサウンドトラックもね！<br /><br /><br />番外<br />◇君を想って海をゆく<br />秘めやかに一途な難民少年、賢者の贈り物みたいな切ない結末、そして屈託のある元メダリスト水泳選手の主人公おやぢがよかった。'10年公開開始。<br /><br />◇ナッシュビル<br />リバイバル上映。暗殺者に驚愕。やっぱのらりくらりとしたキース・キャラダインが好き。<br /><br /><br />2012年公開が楽しみな作品<br /><a href="http://www.ak-movie.com/" target="_blank">アニマル・キングダム</a>、<a href="http://www.hunter-movie.jp/" target="_blank">ハンター</a>と豪州映画が公開決定とはうれしい。<br />それから、今時でも冷戦モノＯＫですか！な「裏切りのサーカス」（なんで原題通り「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」にしないんだろう？）、ダンスものとして<a href="http://kyo-asu.com/" target="_blank">今日と明日の間で</a>、<a href="http://pina.gaga.ne.jp/" target="_blank">Pina ピナ・バウシュ踊り続けるいのち</a>、オフビート系では<a href="http://www.jinsei-beginners.com/" target="_blank">人生はビギナーズ</a>、<a href="http://thermae-romae.jp/" target="_blank">テルマエ・ロマエ</a>、アニメでは<a href="http://www.naganeko.jp/" target="_blank">長ぐつをはいたネコ</a>、そして、なんといっても「ホビット　思いがけない冒険」！<br /><a href="http://www.dracula3d.it/" target="_blank">Dracula 3D</a> も日本公開にならないかなあ。<br /><br /><br /><br />今年話題になって、個人的にもヘビロテだった九州新幹線全線開通CMシリーズ。これ好きなんだよなあ。思い思いのはじけっぷりの沿線の人やうれしはずかしの駅員さんや保線員さんたちの姿に萌え。<br /><iframe width="360" height="233" src="http://www.youtube.com/embed/videoseries?list=PL303CED332880B605&amp;hl=ja_JP" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><a name="more"></a>

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            <category>【映画一般】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10501566.html</link>
      <title>Krigerens Hjerte</title>
      <pubDate>Thu, 24 Nov 2011 00:46:45 +0900</pubDate>
      <description>1992年ノルウェー作品。Nordic DVDでDVDゲット。リージョン2（といいつつオールリージョンっぽい）、PAL方式。本編98分のみ。送料込みで219NOK、ゲット時価3,034円。タイトル英語直訳は Soldier's Heart 。武士の一分みたいなもんですかね。字幕はついてるけどノルウェー語。セリフは主にノルウェー語。ドイツ軍人はドイツ語しゃべってるのはわかるが、フィンランド軍人はフィンランド語しゃべってるみたいです。ノルウェー語とフィンランド語ってぜんっぜん違う..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
1992年ノルウェー作品。<a href="http://nordicdvd.com/" target="_blank">Nordic DVD</a>でDVDゲット。リージョン2（といいつつオールリージョンっぽい）、PAL方式。本編98分のみ。送料込みで219NOK、ゲット時価3,034円。<br /><br />タイトル英語直訳は Soldier's Heart 。武士の一分みたいなもんですかね。字幕はついてるけどノルウェー語。セリフは主にノルウェー語。ドイツ軍人はドイツ語しゃべってるのはわかるが、フィンランド軍人はフィンランド語しゃべってるみたいです。ノルウェー語とフィンランド語ってぜんっぜん違うのね！<br />Google翻訳ノルウェー語→英語で必死こいて内容把握。<br /><br />’39年11月～’40年3月の冬戦争（第一次ソ芬戦）で独立をかけて戦っていたフィンランド軍の兵士であったマルクスと、従軍医（看護婦？）だったアン・マリーの絆を軸に、愛する者のそばにいることと祖国への忠節が背反してしまう兵士のジレンマを描く物語。<br />マルクスは冬戦争でソ連に割譲されてしまったカレリア地方の出身。アン・マリーは赤十字派遣だったのかな？冬戦争が終わって結婚して子どもも生まれたばかりの二人ですが、アン・マリーの実家北ノルウェー海に面したブヴァルBuværで平和でラブラブな生活を送っていた'41年6月、独ソ戦開戦と継続戦争（第二次ソ芬戦）開戦で雲行きがあやしくなります。<br /><br />この時期、ノルウェーは14ヶ月前からすでにドイツ軍の占領下にあったこともあり、海沿いのアン・マリーの家の庭先にドイツ軍が捕虜を使って軍事施設を建設しに来ます。そこでクレッチマン演じるかわいい国防軍少尉さんマクシミリアンの登場。現場監督、兼、ドイツ軍に対してつれない村での飄々としたクレーム担当係。地元の人にSieで話しかけてもdu呼ばわりで返されてる気の毒な奴（笑）。一方マルクスは祖国のためにソ連と戦おうと、妻子をブヴァルに残し、ドイツ軍と相乗りのフィンランド軍に参加。<br /><br />マルクスは森林ゲリラ戦を生き抜き、旧国境線奪還成功でこれで妻子の元に戻れるかと思いきや、さらに南進を強いられ、真冬のたこつぼで膠着状態のときに爆撃で部隊全滅。そこでマルクス、認識票をかなぐり捨ててブヴァルめがけて雪原をひたすら歩きだします。'41～42年冬って、あのあたりマイナス50℃にもなったんじゃなかったっけ…それでなくてもマイナス30℃は当たり前な地域なのに！忍び入った鶏小屋に卵が1個もみつからないと鶏の生き血をすすって飢えと渇きを癒してたり、見た目も「復活の日」の草刈正雄みたいになって、ほとんど人外になりつつあります。途中でフィンランド軍につかまって脱走兵として銃殺されそうになるも、さらにしぶとく逃亡。<br /><br />さて、ブヴァルで幼い娘とともに夫の帰りを待つアン・マリー。<br />その庭先の現場監督兼クレーム窓口の国防軍マクシミリアン・ルッツ少尉は、片言ながらノルウェー語を話す、ハイデルベルクのほかにパリ、フィレンツェの大学に行ってたという建築専攻のインテリ君。こんな歓迎されない北の最果てにいるのは不本意ながら、義務を果たすために要塞建設を監督。爆薬をちょろまかして見張りにボコボコにされた捕虜の治療や副官の臨月GFの検診をアン・マリーに依頼したり、発破事故で亡くなったアン・マリーの母親の葬儀にも律儀に参列したり、缶詰だか壜詰めだかの箱を玄関にごんぎつね置きするような愛い奴。副官の子も産まれてすぐ死んじゃうんだけど、婚外子だからと四角四面に教会墓地への埋葬を断られると、別のところで埋葬のための穴堀りしてたりするいい人ですよ！<br />マルクスの認識票が送られてきて、夫が戦死したと思い込み世をはかなんだアン・マリーが冬の海で入水自殺を図るんだけど、近所の誰よりも早くそれを察知したマクシミリアン君が駆けつけて助けちゃいますよ！<br /><br />二人の仲急接近！というその時期に、建設現場から爆薬がなにげになくなるのは地元ノルウェー人レジスタンスのさしがねに違いない、とSD（SSトーテンコプフ）が乗り込んで来ます。マクシミリアンはアン・マリーを通じた情報提供を命じられますが拒否。そこでマクシミリアン君、任務放棄してアン・マリーの協力のもと、アン・マリーの子を連れ3人でスウェーデンに亡命することを計画。決行を目前にしたときに、なんとマルクスが人知れず（まがりなりも脱走兵だからね）ブヴァルに生還！真冬に3～4ヶ月かけて1,000km弱クロスカントリーしてきた計算になるなあ…なんという人外。しかも自宅前、人目がないとは言え寒空だというのにいきなりすっぽんぽんになるし！何かと思ったら、前線で冬場、"Sin&auml; vai t&auml;it&auml;" (You or lice) 、全裸になって寒気でシラミ退治という荒療治があると言っていたのを実践してたんですね～。人間とシラミの根比べ、みたいなかんじかな。家に入る前にシラミを落としておこうというけなげな男でありました。<br /><br />そのけなげな無敵の人外が、家の中にマクシミリアン君の国防軍将校姿を認めて、間男！とぶち切れるのは当たり前でございまして。その後ほぼ1日のうちに、妻の前に姿を見せないが実は生還したらしい夫の影、少尉失踪、レジスタンス活動の証拠を求めてのSDによる村中捜索と検挙、と急展開。ちょっとホラーがかってたり、最終的にはなかなかなメロドラマだったりして、ネタばれするには忍びない面白さ。観てていろいろ予想を裏切られましたわ。カメラワークと編集がまた絶妙で、随分だまされたわ～。映像としてはややハッピーエンドだけど、それに続くエピローグ文章はバッドエンド。だって、WWIIでスウェーデンへの亡命脱走兵はかなりいたらしいけど、初期はほとんど本国に送還されてしまってたというのはねえ…。<br />それにしても、マクシミリアン君、いい人すぎだ。<br /><br /><br />若クレッチマンのいい人国防軍少尉さん姿を堪能できて、しかもめちゃめちゃかわいいノルディックカーディガンにニッカボッカ姿も拝めちゃうDVDですが、図らずも話も映像もかなり楽しめました。陰影に富んだ北欧の雰囲気、クリムトの絵にでてきそうな風貌のヒロイン、そのレトロな普段着もなかなか好みでした。決して華奢ではないのに顔が小さくてすらりと手足が長いからＡラインが非常に美しくキマる。愛する者をさておき祖国のために命を捧げた夫（でも実は愛する者のために変節）と、自分自身と愛する者のために祖国を裏切ろうとする男との間で揺れる人妻という設定もナイス。<br /><br />愛する者の存在を忘れないで、とアン・マリーに渡されてマルクスが肌身離さず持っていた小箱は、あれ何なんだろ。あとでマルクスが娘の名前をふたに彫っていたけど、まさかへその緒？　アン・マリーが仮死状態のマルクスを蘇生させようと喝入れてる場面なんか、絶望しきった男をまるでもう一回産み直しているかのような体勢で、なかなか深遠でございました。<br /><br /><br />ところで、クリストファー・リーって、ソvsフィンランドの冬戦争でフィンランド側義勇兵だったんですってね！<br /><br /><br />WWII時のノルウェーがらみの話は、日本でも最近結構DVDになってるのね。ちょっと観てみたい。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amsuedpol-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B004J16KPK&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&npa=1&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amsuedpol-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B005GNTANE&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&npa=1&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>【TK】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10450595.html</link>
      <title>どつぼな読書</title>
      <pubDate>Sun, 30 Oct 2011 20:35:55 +0900</pubDate>
      <description>The Kindly Ones （「慈しみの女神たち」の英語版）を読み滞ってどつぼ。面白いんだけど、なにしろ教養がないので背景や出てくる話題の把握が自転車操業。こけつまろびつで一気読みできない。まだ25％あたりで足踏み状態。読み出した頃は、ブラウニングの「普通の人びと」、Cesarani の &quot;Becoming Eichmann&quot; を読んでたから楽勝と思っていたけれど甘かった。ドイツ軍南方軍集団進撃地域はどうだったっけーとパウル・カレルを読み出してどつぼ。プーシキンとかレール..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
The Kindly Ones （「慈しみの女神たち」の英語版）を読み滞ってどつぼ。面白いんだけど、なにしろ教養がないので背景や出てくる話題の把握が自転車操業。こけつまろびつで一気読みできない。まだ25％あたりで足踏み状態。<br />読み出した頃は、ブラウニングの「普通の人びと」、Cesarani の "Becoming Eichmann" を読んでたから楽勝と思っていたけれど甘かった。ドイツ軍南方軍集団進撃地域はどうだったっけーとパウル・カレルを読み出してどつぼ。プーシキンとかレールモントフってーとまたどつぼ。スペインの異端審問から逃れてカフカスにも行ってた Don Juan Van Halen という人の存在も初めて知った。カフカス地方は話題に事欠かないところだったのね。<br /><br />つい逃避して、チャペックの "Hordubal" ドイツ語版がフリーだったのでぽち。円高だから、つい Collins Concise German Dictionary をぽち。18.99USD。特に設定しておかなくても、ドイツ語版の本のみ自動的にデフォルト辞書になってくれる！Kindle2だとちょっと表示があやしいのと、分離動詞に対応していないところが珠に傷。でも、名詞・形容詞はその場でほとんどわかるので、かなり役に立つ。<br /><br /><br /><br />読書中<br />Jonathan Littell "The Kindly Ones"<br />「慈しみの女神たち」の英語版<br />Deborah Curtis "Touching from a distance"<br />イアン・カーティスの未亡人が書いたカーティス伝記。 Joy Division 全詞収録。<br /><br />待機中（DL購入しただけ〜）<br />Aldus Huxley "Point Counter Point"<br />Naomi Novik "Tongues of Serpents" <br />James Fenimore Cooper "The Last of the Mohicans: a narrative of 1757"<br />Karel Capek "Hordubal"<br /><a name="more"></a>

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            <category>【Kindle2】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10384625.html</link>
      <title>ウェナムさんお誕生日おめでとうございました</title>
      <pubDate>Thu, 22 Sep 2011 00:44:15 +0900</pubDate>
      <description>あらら、9/21に間に合わんかった。DW出演作鑑賞記にガフールの伝説と Oranges and Sunshine の記載追加。なんのかんの言いながらこの一年、新作があって舞台もやってと地道に活躍されている46歳。しばらくお蔵入りだった Killing Time、4月にNZでプレミアがあったし、Foxtelは年内に豪州で放映すると言っているというので、そのうちにDVD化もされるだろうと期待。この先の一年も、実年齢に合った役とあっとおどろくような役とを交えたご活躍を楽しみにしてお..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
あらら、9/21に間に合わんかった。<br /><br /><a href="http://www.h5.dion.ne.jp/~serpent/wenham3.html">DW出演作鑑賞記</a>にガフールの伝説と Oranges and Sunshine の記載追加。<br /><br />なんのかんの言いながらこの一年、新作があって舞台もやってと地道に活躍されている46歳。しばらくお蔵入りだった Killing Time、<a href="http://www.tvtonight.com.au/2011/04/killing-time-premieres-in-new-zealand.html" target="_blank">4月にNZでプレミア</a>があったし、<a href="http://www.heraldsun.com.au/entertainment/confidential/killing-time-gets-brought-to-life/story-e6frf96x-1226118781072" target="_blank">Foxtelは年内に豪州で放映すると言っている</a>というので、そのうちにDVD化もされるだろうと期待。<br /><br />この先の一年も、実年齢に合った役とあっとおどろくような役とを交えたご活躍を楽しみにしております。<a name="more"></a>

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            <category>【DW】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10366829.html</link>
      <title>T.クレッチマンは天然か</title>
      <pubDate>Sun, 11 Sep 2011 16:55:09 +0900</pubDate>
      <description>Pixar作品「カーズ２」が7月下旬ドイツで公開された折のクレッチマンインタビュー２つをドイツ語のお勉強と称して日本語化。（両方とも別ウィンドウで開きます。要JavaScript）Ich bin echt kein Autonarr　「カーズ２」はアニメーターと俳優の共同作業、演技と声入れで約１年関わっていたそうな。自家用車は快適に運転できて子ども３人と犬２匹乗ることが必須条件らしい。不景気にも負けず生き残った映画企画は超高予算か低予算かの二極化してるという興味深いお話も。U..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
Pixar作品「カーズ２」が7月下旬ドイツで公開された折のクレッチマンインタビュー２つをドイツ語のお勉強と称して日本語化。<br />（両方とも別ウィンドウで開きます。要JavaScript）<br /><a href="http://www.h5.dion.ne.jp/~serpent/deutsch/show_110726.html" target="_blank">Ich bin echt kein Autonarr</a><br />　「カーズ２」はアニメーターと俳優の共同作業、演技と声入れで約１年関わっていたそうな。自家用車は快適に運転できて子ども３人と犬２匹乗ることが必須条件らしい。不景気にも負けず生き残った映画企画は超高予算か低予算かの二極化してるという興味深いお話も。<br /><br /><a href="http://www.h5.dion.ne.jp/~serpent/deutsch/show_110727.html" target="_blank">Und immer lockt das Boese</a><br />　M&auml;rkische Allgemeine掲載インタビュー。お声がかかったいきさつやドイツ語吹替を自分でやったいきさつについて語ってます。<br /><br /><br />Z教授役はPixarからの一本釣りで依頼がきたというあたり、やはり玄人ウケする人らしい。まあ、西海岸在住というのも大きいけど。しかし、Pixarが製作過程のデモ版で仮入れしたくれっちの声って、どの作品だろう。英語のセリフだろうから、普及度からすると「キングコング」あたり？まさかスタッフにコアなくれっちファンがいたりするのだろうか。<br /><br />ポルシェの話はそれ盛ってませんかという気もする。事実だとしたら、カブリオレにおこちゃま乗っけようというおとーさん、ポルシェに挑戦してませんか。子煩悩炸裂発言が多いので結構天然な人かとちょこっとは思っていたが、ますます天然疑惑が深まって参りました。<a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>【TK】</category>
      <author>dada</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10344081.html</link>
      <title>Oranges and Sunshine</title>
      <pubDate>Wed, 31 Aug 2011 23:46:13 +0900</pubDate>
      <description>半世紀近く続いた不当な国策で家族から引き離され本来のアイデンティティを奪われた人々をひょんなことから発見し、身元確認・肉親捜しのために奔走する英国の実在のソーシャルワーカーと当事者たちの回復の物語。本人著作&quot;Empty Cradles&quot;に基づく、実話の映画化英豪作品。DVD（リージョン2）を密林UKでゲット。英語字幕ついてますよ！英国の児童施設に預けられた子どもを、肉親（主に貧困家庭やシングルマザー）がいるのに無断で、孤児扱いで豪州の労働力として移送していたという19世紀末〜..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
半世紀近く続いた不当な国策で家族から引き離され本来のアイデンティティを奪われた人々をひょんなことから発見し、身元確認・肉親捜しのために奔走する英国の実在のソーシャルワーカーと当事者たちの回復の物語。本人著作"Empty Cradles"に基づく、実話の映画化英豪作品。DVD（リージョン2）を密林UKでゲット。英語字幕ついてますよ！<br /><br />英国の児童施設に預けられた子どもを、肉親（主に貧困家庭やシングルマザー）がいるのに無断で、孤児扱いで豪州の労働力として移送していたという19世紀末〜1960年代の国策が露見、カトリック教会や各種慈善団体も連座していた、という政治ミステリーの要素もありますが、信じがたいような苦難に見舞われた人たちがいたことを知らしめ、その苦難を乗り越えてきた人たちの経験に敬意を払い回復を描くことが主眼。<br /><br />▼▼▼ややネタバレ感想▼▼▼<br /><a name="more"></a><br><br><br><br />エミリー・ワトソンが主人公のソーシャルワーカー、マーガレット・ハンフリーズ役。E.ワトソンてふしぎちゃん女優だと思ってたんだけど、予想外に地に足がついた役柄でした。正義を振りかざすことなく、元子ども移民の福利「自分が何者なのかを知ること」第一。共感性・包容力・忍耐力のあるおばちゃん役で好感度高し。頑固だけどむやみに攻撃的じゃないところがよい。元子ども移民から信頼を寄せられて豪州での凄絶な虐待経験を打ち明けられたりしてそれが間接的にトラウマになってたりもするけど、それを支える家族がこれまた包容力あってナイスでした。自分につながる人がいてその人たちに支えられるというあたり前のことがどれほどすばらしいことか再認識。<br /><br />豪州の元子ども移民のなかには、欠けたまま取り戻せないアイデンティティにこだわるあまりぐだぐだになっちゃってる人もいれば、豪州の移送先で虐待を受けて育つうちにアイデンティティに関するこだわりも感情も信頼感も捨ててシニカルになってる人もいる。前者がヒューゴ・ウィーヴィング演じるジャックで、後者がデヴィッド・ウェナム演じるレン。どちらもマーガレットを通したアイデンティティ回復の過程で他者に対する信頼感や共感性やケア能力を再獲得しないまでも意識していくのが、見ていてうれしい。カトリック系男子孤児院での虐待に関してカトリック教会と敵対する立場のマーガレットに脅迫やいやがらせで危機が迫ると、どっちもそれなりに騎士化してるし！<br /><br />DW的見どころは、ださださファッションとばりばりオージー訛と、カーステレオにあわせて Wild World ちょっとだけ熱唱と、お茶入れる姿。あと、 "Mrs. Humphreys, Mrs. Humphreys!!" 連呼があってうれしかったぞ。「8歳で（＝移送されてきた時以来）泣くのやめちゃった」お人の役なので、年くってちょっと丸くなった The Boys のブレットと思いねえ。心をひらくことはないんだけどマーガレットさんの共感性と漢気はしっかり受け止めているのがいいっす。簡単に他者への信頼を取り戻しましたとさ、めでたしめでたしにしないあたりに制作者の良心を感じました。<br /><br />ヒューゴさんは繊細でいたいけなヒゲオヤジ役がなんと似合うことか！<br /><br /><br />レイティングの関係でか、元子どもたちが性的虐待を受けていたことを語る場面では絶対に詳細を描写させなかったな。原作本でもボーイソプラノの持ち主がクリスマスイブに性的虐待を受けたエピソードは印象的でしたけど、詳細を描写しないのはともかくとして、子どもが無邪気に抱く信頼感を裏切られた大ショック「約束してたのにプレゼントもらえなかった(´；ω；｀) 」が映画では割愛されてたのがちとショック。<br /><br /><br />DVDは特典充実。英国ブラウン首相の2010年2月の公的謝罪会見（過去の国策の非と被害者の存在を認め彼らの経験に敬意を払った上で、肉親捜しを請け負うトラストChild Migrants Trustに600万ポンドの旅費等補助を出すことを言明。とても真摯なスピーチ）や、イギリスでの監督・脚本家・原作者・主演勢揃いのQ&Aとか、E.ワトソン，H.ウィーヴィングのインタビュー（DWのは残念ながらなし）とか子ども移民の昔の写真とか。ヒューゴさん、「脚本もいいし、エミリー・ワトソン、<strong>デイジー</strong>・ウェナムと共演の企画なんでよろこんで参加した」とか言っちゃって！！ひじょーにナチュラルにデイジー呼ばわりしてますな。

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            <category>【DW】</category>
      <author>dada</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10273196.html</link>
      <title>Deaf Sentence / 3096 days / Empty Cradles</title>
      <pubDate>Tue, 26 Jul 2011 01:32:31 +0900</pubDate>
      <description>○David Lodge &quot;Deaf Sentence&quot;　著者による前書きで「非英語圏の翻訳者さんたち、かけことばのめんどくさい訳でわずらわせてごめんね」（大意）とあるように、Death と Deaf のかけことばや Sentence のさまざまな意味が醸し出すタイトルであります。邦訳ではさすがずっとLodge作品を手がけている高儀進だけあって、潔く内容重視のタイトル「ベイツ教授の受難」。言語学者にして40代から早くも耳が遠くなり、時流もあり大学教授の職を定年まで数年残して早..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
○David Lodge "Deaf Sentence"　<br />著者による前書きで「非英語圏の翻訳者さんたち、かけことばのめんどくさい訳でわずらわせてごめんね」（大意）とあるように、Death と Deaf のかけことばや Sentence のさまざまな意味が醸し出すタイトルであります。邦訳ではさすがずっとLodge作品を手がけている高儀進だけあって、潔く内容重視のタイトル「ベイツ教授の受難」。<br />言語学者にして40代から早くも耳が遠くなり、時流もあり大学教授の職を定年まで数年残して早期退職したベイツ元教授。現役時代に再婚した妻が始めた輸入インテリア店は繁盛して、妻は今や地元の名士。悠々自適の生活を送りつつも、妻の添え物ポジションになりつつあることをちょっと寂しく思っているところに、才気煥発な若く美しい米国人博士課程女学生から指導教官になってくれないかとのアプローチが！<br />どこが受難かというと、この女学生がどうも虚言癖のある怪しいトラブルメーカーであること、そして、ロンドンで頑に独居している年老いた父親がどうやらボケかけていること。もちろん補聴器使用によるさまざまな受難もあり。<br />文体研究なんかもする言語学者だけあって一人称や三人称を駆使して、この女学生との出会いをきっかけに11月から翌年3月にわたって折々に、体験したエピソード、来し方行く末を文章化したのが本書というスタイル。自分の老い、父親の老い、女学生の論文テーマ「自殺遺書のスタイル研究」、ガンで亡くした前妻とのエピソード、クリスマスを巡るベイツ元教授やその子どもたちの屈託、老境夫婦の性生活の悩み、孫の誕生など、生と性と死について、すっとぼけた笑えるエピソードを満載しながら、ものすごくしんみりするエピソードもある笑いあり涙ありの作品でございました。和解とどこかしら希望があるエンディングであります。この作家の話は決して絶望と孤立で突き放さないから好き。<br />老いた父親とのドライブ珍道中やクリスマスエピソードが笑わせながらも切実。洋の東西を問わず呼び寄せ老人やボケなんかの介護問題があるんだなあ。<br /><br /><br />○Natascha Kamputsch "3096 days"<br />オーストリアで1998年10歳時に誘拐された著者の、3096日間に及ぶ監禁生活を振り返る手記。<br />当時オーストリアでは組織犯とおぼしき小児ポルノ目的の誘拐殺人が相次いでいたけど、この著者の事件の場合はなんと強迫神経症の男の単独犯だった、しかも自宅から18kmしか離れていない普通の一軒家にずっと監禁されていたという事実。一辺4歩×6歩（6～8畳くらい？）のまったく人目につかない地下シェルターにほとんど閉じ込められ、家族や外界との接触を全く断たれた生活どころか、「お前はいらない子、俺が救ってやったんだ」と繰り返し叩き込まれ食べ物もろくに与えられず誘拐犯の歪んだ世界観を押し付けられ都合のいいメイドとして酷使され殴る蹴るの暴力を受けていた8年余、いかに自分の命とアイデンティティを手放さずに生きてきたかの自伝。<br />事件前に離婚に至っていた家庭に育ってはいたけれど、家族の中で愛され大切にされた記憶と、自立した母親や古典的な祖母といったある程度のロールモデルがあったこと、文明の利器テレビとビデオによる外界情報（とはいえ誘拐犯の検閲済みだけど）のキャッチアップも幸いして奇跡的に生き延びたようです。<br />著者が脱出して保護された直後に誘拐犯は鉄道自殺。その誘拐犯のことを100％悪し様に言わない著者に対してストックホルム・シンドロームと一言で片付ける向きには、犯人のいいところを引き出せたのは自分の機転によるもの、『ストックホルム・シンドローム』という用語で片付けるのは被害者のなけなしの自律性と誇りを否定する無礼千万な行為（大意）とはっきり不快感を示しています。<br />8年余、目にする生身の人間が気まぐれで不安定で支配的な犯人だけだったにもかかわらず、わずかな人生経験をもとに「18歳（成人）になったら私は私の手を取って自立して逃げ出すんだ」という意志を貫き通した著者の精神力はすごいです。<br /><br /><br />○Margaret Humphreys "Empty Cradles" <br />両親祖父母と幼い頃に死別している著者は、子どもが自分の家族家庭から引き離されアイデンティティを剥奪されることは立派に虐待と考えています。長じて英国のソーシャルワーカーとなった著者が、1980年代後半、大人になった里子が実の肉親を捜すというプロジェクトに専門性を生かしてボランティアで関わっていたところ、ある参加者の弟が'50年代に子ども移民としてオーストラリアに移住させられていたという、思いがけない事実が判明。自分の真のアイデンティティを知りたいという子ども移民の出自を辿る手伝いをするうち、<br />・20世紀になったあたりから英国や植民地（カナダ、旧ローデシア、オーストラリア、ニュージーランドなど）の国策として、各種慈善団体を通じて10万人を超える子どもが肉親から引き離されて各国に移住させられていた<br />・とくにオーストラリアに向けては英国やアイルランドの児童施設に預けられていた子どもが本人や親（シングルマザー多し）の同意なしで移住させられていた。'50～'60年代に移住させられたうちの少なからぬ数が受け入れ先の孤児院で素手素足での開墾土木工事や建築や農作業などの重労働を強いられたり性的虐待を受けていた<br />ということまで明らかになってしまいます。大戦で労働力を失ったオーストラリアに関しては、表向きは子どもの福祉と謳いつつ、国費で養っている「余剰人員」を孤児と偽り、英国の財源や労働力を減らすことなく、後腐れなく安価な移送費で労働力供給していたというわけ。なんかWWII時の第三帝国ユダヤ人排斥を思わしめます。きちんとした出生証明書すら持たされなかったケースが多く、身元の確認や肉親探しは難航。どうしても国や受入慈善団体が発行したはずの書類が必要。<br />知らぬ存ぜぬを通す慈善団体や英国、旧英国領が壁となり、個人のボランティア活動では手に負えない。メディアと提携したりトラストを立ち上げて一般大衆の関心を高めたり著者の地元ノッティンガム州の政治家に働きかけてバックアップを得たりしますが、決して告発や糾弾するというわけでなく、ただただ地道に子ども移民の出自を捜査する著者の実務的な行動力には頭が下がります。彼女を支える同業者や有能なボランティアや友人や家族もナイス。寄付を募ったらある人が匿名を条件に事業資金としてぽんと10万ポンド寄付してくれたりもしますが、心理的サポートも含めた長期支援が必要な活動にはどう考えても足りない。英国に補助金を申請しても却下されまくり。それでもめげることなくなんとか費用を捻出して家族再会支援で英国と主にオーストラリアを行き来し、元子ども移民たちから信頼を寄せられ、ときには彼らが語る虐待体験の凄惨さ・失ったものの大きさに向き合いうちひしがれつつも、その経験を乗り越えてきた彼らの尊厳を認める著者のど根性物語。家族愛友人愛とユーモア溢れる、1986年末からの7年間にわたる記録でした。オーストラリアではいろいろ障害があったりもしたけど、英国での音なしの構えと対照的に、人件費補助が若干おりたり、活動を認められて1993年に the Order of Australia Medal を叙勲されてます。<br />とはいえ、国策の非を国が公的に認め謝罪したのは、オーストラリアが2009年11月、英国が2010年2月（http://www.marketwire.com/press-release/Oranges-and-Sunshine-Wraps-on-eve-of-Historic-Gordon-Brown-Apology-1120688.htm）。<br />マーガレットさんは2011年年頭の the Commander of the Order of the British Empire: CBE（大英帝国勲位三等）リストに載ってたけど、4月にもう叙勲されたのかな？<br />まだまだ元子ども移民の肉親探しで忙しそう。できるだけ多くの人がまだ間に合ううちに家族と再会できるといいね。<br />元子ども移民のエピソードではデズモンドのがいちばん印象深し。<br /><br /><br />読書中<br />Deborah Curtis "Touching from a distance"<br />イアン・カーティスの未亡人が書いたカーティス伝記。 Joy Division 全詞収録。<br /><br />待機中（DL購入しただけ～）<br />Aldus Huxley "Point Counter Point"<br />Naomi Novik "Tongues of Serpents" <br /><br />James Fenimore Cooper "The Last of the Mohicans: a narrative of 1757"<br /><a name="more"></a>

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            <category>【読書感想文】</category>
      <author>dada</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/dada/archives/10271245.html</link>
      <title>The Big Bang</title>
      <pubDate>Mon, 25 Jul 2011 01:28:09 +0900</pubDate>
      <description>トニー・クランツ監督作。北米版DVD（リージョン1）で鑑賞。製作者・出演者の短いインタビューを含むメイキング（くれっちよ、その格好でVサインしますか）、監督・プロデューサーのオーディオコメンタリーつき。多少衒学的だけど、観察者である主人公私立探偵の介入と条件によってくるくると変わるつかの間の人間関係を力技で量子論に乗せて語ろうとしています。出演者のアンサンブルもいいし、ちょっとsynesthesiaを思わせるような色味をいじった映像や編集が非常にスタイリッシュだし、全編に紗の..</description>
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トニー・クランツ監督作。北米版DVD（リージョン1）で鑑賞。製作者・出演者の短いインタビューを含むメイキング（くれっちよ、その格好でVサインしますか）、監督・プロデューサーのオーディオコメンタリーつき。<br />多少衒学的だけど、観察者である主人公私立探偵の介入と条件によってくるくると変わるつかの間の人間関係を力技で量子論に乗せて語ろうとしています。出演者のアンサンブルもいいし、ちょっとsynesthesiaを思わせるような色味をいじった映像や編集が非常にスタイリッシュだし、全編に紗のように絡みつくJohnny Marrの音楽がこれまたナイス。<br /><br />私立探偵ネッド・クルス役の主演バンデラスがたいへんにセクシーである。せくすぃーではなく、探求心と知性と色気を兼ね備える正統セクシー。<br />話の展開は、時系列としてはここからクライマックス！な寸前の時点で事の発端を回想という形式。依頼人の文通相手のある女性の捜索を進めれば進めるほど、当然実在する事を前提にしている捜索対象が本当に実在するのかあやしくなってくる。謎が謎を呼ぶ展開が収束してクライマックスと謎解きが一気にどーんとくるカタルシスがたまりません。依頼人文通相手の正体が予想外。でもその人の "I'm here.  I love you." にほろり。このカップルでもいいじゃないかと思ったわたくし。<br /><br />依頼人アントン役のロバート・マイエの声が好み。身の丈7フィートのごついヘビー級元ボクサーながらたたずまいが端正だし、惚れた相手に言及するときの顔がいかにも恋する男でかわいいのだ。<br />私設大規模粒子加速器でビッグバン再現、「神の素粒子」ゲットに挑む富豪役の美爺サム・エリオットもナイス！なんとちょーあやしげなイカれたイカしたじさま役が似合うことか。<br /><br />クレッチマンは今回なんかすっとぼけた移民悪徳刑事という役どころ。結構余裕かましてるかと思いきや、「それアフターシェーブ？すごい匂いだけど」と言われたり英語の文法の間違いを指摘されてムッとしてたり、「くそばか野郎世界選手権があったら間違いなくお前二等賞だ」と言われての反応なんか、最近の出演作のなかでは一番好きだ。強烈なアフターシェーブって、どんなモノつけてんだろう。単に使いすぎってやつかね。それか主人公のお好みでないだけだか。<br /><br />バイオレントなんだけどどこかスラップスティック気味な悪徳刑事３人組（クレッチマン、ウィリアム・フィクナー、デルロイ・リンドー）が主人公にThree Stoogesとか言われてて納得。温和に見えて一番タチが悪いFrizer（くれっち）、ときどきソシオパス全開でほかの二人に「どうどうどう」と引き止められるPoley（フィクナー）、一番常識人だけど離婚して子どもの教育費で金に困ってるSkeres（リンドー）というナイスな組み合わせ。<br />悪徳刑事３人組＋バンデラスとか、バンデラス＋アントン役ロバート・マイエとかの絡みがナイスだし、バンデラス＋ボース粒子用語や波動関数で欲情するお嬢さんフェイ役オータム・リーザーの文字通り絡みもナイス。<br /><br />private H とか理論物理学者Geck君がGecko飼ってるとかの言葉遊びにも結構笑った。なぜかニューメキシコのダイナーで"Steak und Eier sind fertig!"とドイツ語が。<br />よくよく観ると、主人公私立探偵が捜索する過程で出てくるジャズクラブの店名が「ケプラー」だったり、ダイナーの店名が「プランク定数カフェ」だったり、シュレディンガー倉庫でポルノ映画"Black Hole"を撮影してる監督の名前がPussだったり（しかも製作会社名がメインクーン・プロダクション/笑）、ロシアンマフィアの名字がファディーエフだったり、ストリップクラブの前オーナーの名字がミンコフスキーだったり、その未亡人がウィグナーだったり、捜索対象のストリッパーの名前がlex parsimoniae（「オッカムの剃刀」ね）のもじりだったり、といろいろ物理・量子力学小ネタが。Dharma Security とか Arbitrium Inc. とかもいわくありげ。<br />じわじわくるタイプの作品なので、DVDで何度も楽しめますよ！<a name="more"></a>

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            <category>【映画一般】</category>
      <author>dada</author>
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