一部のハイエンド系マザボではBIOSが二重化されていて今回のような場合でも簡単に復旧できるのだが、コイツに使われているECS P4M900T-Mはコスト最優先のマザボ。そんな便利な機能は搭載されていない。
だが幸いなことにBIOSチップはPLCCでマザボ直付けではなく、ソケットに取り付けられている。そのため、BIOSチップをソケットから取り外して別のマザボに移して焼くというワザが使える・・・ハズだったのだが。
注:こちらは続編になります。前回の投稿を先に見てね!!
別のマザボでBIOSを焼く場合、考慮すべき点が3つある。
・BIOSチップの形状は同一か(今回はPLCC)
・容量(4Mbit、8Mbitとか)は同一か
・BIOSのメーカーは同一か
最後のヤツは必須ではないだろうが、この方がトラブルは少ない(と思う)。
あ〜、それから当然だが、BIOSチップがソケットに取り付けられていることも条件になる。
前回もちょこっと触れたがこのマザボ、2006-01に買ってその日のうちにBIOSを飛ばしたのだが、翌月同じものをもう一枚買って復旧させている。そういった経緯があるため、今回のテーマにもっともふさわしいマザボかもしれない。
5年以上前のマザボだが、現在でも元気に動いている。
なお余談になるが、K8V-MX/S復活後に最新BIOSダウンロードなどでお世話になったMAXDATAという会社は、2008年6月に破産したらしい。以前リンクしていたBIOSダウンロードページは使えなくなっているが、ドイツのダウンロードが生きているようだ。
話をBIOS復旧に戻すと、K8V-MX/SはBIOSチップがPLCCでソケット実装だし、容量もP4M900T-Mと同じ4Mbitだし、BIOSメーカーも同じAMI。今回の用途にピッタリだ。
ということで、さっそくBIOS復旧に取り掛かった。手順はこんな感じ。
1. K8V-MX/SでDOS起動 (このマザボ上で以降の作業を行う)
2. DOSを起動させたまま、BIOSチップを引っこ抜く
3. 代わりにP4M900T-MのBIOSチップを挿す
4. P4M900T-MのBIOSイメージを書き込む
5. 書き終わったら、それぞれBIOSチップを元のマザボに戻す
動作中にBIOSチップを引き抜くため少々危険な手順だが、復旧のためには致し方ない。
手順を補足しておくと、起動させる前にBIOSチップをいったん引っこ抜いた後、半挿し状態で起動しておくと良い。こーすると動作中のBIOS差し替えの際に、あまり力をかけずに交換ができる。
さて、この手順で実際に復旧を試みた。
・
・・
・・・
結果、ダメでした。
「4. P4M900T-MのBIOSイメージを書き込む」のところで、このBIOSチップは対象外みたいなエラーが出て書き込み不能。何度か試みたが、結果は変わらず・・・。
ぬぅぅ・・・。
もしかすると、P4M900T-MのBIOSチップが壊れているのかもしれない。「読めるけど、書き込みはうまくいかない」みたいな状態かも?
もしそうなら、前回BIOS更新に失敗したのも納得がいく。
あるいは、K8V-MX/SがこのBIOSチップに対応していないのかも? BIOSチップにも相性とか適合性とかがあったような気がする。
いずれにしても、少なくともこの手順では復旧不可能なようだ。
う〜む・・・、再び復旧の手を検討。
BIOSチップが壊れているにしても、K8V-MX/Sとの相性にしても、K8V-MX/Sを使ってP4M900T-MのBIOSチップに書き込めないことは確かだ。
では、もともとK8V-MX/Sに載っているBIOSチップに、P4M900T-MのBIOSイメージを書き込んだらどうだろう?
・・・おそらく、うまくいくだろう。
もともと載っているBIOSチップなので、チップの相性とかは発生しえない。
手順としては、こんな感じだ。
1. K8V-MX/SでDOS起動 (このマザボ上で以降の作業を行う)
2. P4M900T-MのBIOSイメージを書き込む
3. 書き終わったら、BIOSチップをP4M900T-Mに挿す
ただ、当然のごとくK8V-MX/Sは起動不可になる。そりゃそうだ。BIOSチップをP4M900T-Mで使ってしまうわけだから。
ということで・・・K8V-MX/Sを生かすか、P4M900T-Mを生かすかの二者択一となる。
・・・まぁ、今回の主役はP4M900T-Mだし、K8V-MX/Sは二枚あるのでどっかの死亡マザボからBIOSチップを流用して復活できる可能性もあるので・・・今回はP4M900T-Mを生かすことにした。
もともと別のBIOSイメージが書かれていたBIOSチップへの書き込みとなるため、ブートブロックの書き込みやBIOS IDのチェックを無視するオプションを付けて更新ッッ!!
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・・
・・・
今回はエラーもなく、無事に更新完了。
上記3.の手順を行う前に、そのまま再起動すると・・・当たり前だがK8V-MX/Sは立ち上がらない。当然だ。別のマザボのBIOSが書かれているんだから。
画面は映らず、ビープ音すら鳴らない。ただ空しく、ファンが回転し続けるのみ・・・。
あぁ・・・K8V-MX/S、キミのことは忘れないよ・・・。
と言いつつ数日後には間違いなくスッカリ忘れるだろうが、尊い犠牲の元にP4M900T-MのBIOSイメージが書き込まれたBIOSチップが出来た。
さっそく、コイツをP4M900T-Mに挿して起動を試みる。
・・・これでダメだったら犬死だな。(笑)
・
・・
・・・
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | キタ━━━━━━!!! | |_________| . ∧∧ || (゚∀゚) || / づΦ無事、復活ッ!!
K8V-MX/Sの魂(BIOSチップ)を引き継ぎ、P4M900T-Mは復活を果たした。
最新バージョンである「03/19/2008」という文字がやけに誇らしげに見えるのは、苦労したが故だろうか? ともあれ、無事に動いている!
ということで犠牲を払った上で復活したP4M900T-Mだが、もう一度、元のBIOSチップを挿して更新したら、どーなるだろう?
ダメならダメで、元K8V-MX/SのBIOSチップに差し替えればいいわけだし、試してみることで最初に失敗した原因が分かるかもしれない。
挑戦してみる価値はありそうだ。
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・・
・・・
何事もなく、無事、更新完了。
・・・って、アレっ!?(笑)
まったく問題なく更新できてしまったぞ?
最初と異なるのは、更新時のオプションでブートブロックの更新を行うよう指定(/b)したこと。
もしかして、コレが原因かぁ?
いまさらだが、ECSのBIOS更新方法のページを見てみると、ブートブロックの更新などのオプションを指定するようになっている。最初に実行したときはそれらのオプションを付けず、単にファイル名だけ指定してしまっていた。
う〜む・・・ホントにコレが原因だとすると、ちょっと不親切な気がする・・・。せめて、オプション等を指定したバッチファイルとかを同梱して欲しいものだ・・・。
ともあれ、無事に元のBIOSチップを用いて起動するようになった。
・・・と言う事は、K8V-MX/SのBIOSチップは、K8V-MX/Sに戻せるってことだ。
最初の方に書いてあるが、K8V-MX/Sは2枚所持している。もう一枚のK8V-MX/Sを用いて、再度K8V-MX/SのBIOSに書き直したところ・・・こちらも無事復活ッ!!
一度は犠牲になったK8V-MX/Sも、見事復帰を果たした。死んだと思わせておいて、当たり前のように復活するたぁ、アブ○ドゥルさんもびっくりだ。
ということで、P4M900T-Mは復活を果たし、犠牲となったはずのK8V-MX/Sも蘇った。
しかしまぁ・・・今回は勉強になった。
最近はBIOS更新にもすっかり慣れて、あまり考えずに作業してしまうことが多かったのだが、こんな落とし穴に嵌ることになるとは・・・。
とりあえず今回はここまで。
次回は簡単に性能のチェックとか行ってみる予定。
今日の格言:
「慣れ」って怖いねぇ・・・
To be continued...
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