そう、今回の「JUNKな日々」の主役である日本シリコングラフィックス株式会社(SGI)のワークステーション、Silicon Graphics visual workstation 320i(略してVWS320)であるッッ!!
SGI・・・みなさんはそもそもこの会社をご存知だろうか?
いまやSGIと言ったら、創価学会インタナショナルの方が有名かもしれない(by makiraさんのコメント)。
1999/01当時、私にとってSGIとは、「よく分からんが、スーパーハイエンドな3Dグラフィックマシンを作っている会社」という印象だった。というのも、「ターミネーター2」「ジュラシック・パーク」「タイタニック」といったハリウッド映画の3Dコンピュータグラフィックスは、すべてSGIのマシンで作成されているという話をどこかで聞いていた。
当時からPCマニアだった私にとって、自分が使っているPC(確かK6 233MHz、メモリ64MByte、VGAはPermedia2だった)とは比べ物にならないハイパーなマシンを売っている会社・・・てな感じだ。
そんな折、Socket370版Celeronのオーバークロック記事目当てで買った雑誌にひとつの記事が載っていた。VWS320の発表を伝える記事である。
あのSGIがWindowsマシンを発売する。しかも既存のチップセットやグラフィックチップの組み合わせではなく、Cobaltチップを核としたIVCアーキテクチャーで、その雑誌の記事によると「Wordとかのオフィス製品を使うべきものではないが、使ってみたところ天にも昇るような快適性だった」などと謡われていた。
もっとも、今となってはその記事の信憑性もかなり怪しいものだが、当時は本気で購入を考えた。まぁ、先立つものが無くて実現しなかったが、「いつかはクラウン」ならぬ、「いつかはSGI」と心に決めたものだ。
時は流れ、あれから9年。
あれほど欲しかったVWS320のことも忘却の彼方、たまにこんな記事をみて「当時すでにSGIはヤバかったのか・・・買わなくてよかった」などとたまに思い出すぐらいになっていた。
しかし、「2007-11の戦利品」のNobさんのコメントで、状況が大きく変わる。
そのVWS320が格安のJUNKで転がっているというではないかッ!!?
一気にあふれ出す過去の記憶。あれほど欲していたVMS320が、すぐにでも手の届くところに存在するッッ! 今の基準から言ったらゴミ? そんなこと分かっているッ!!
これぞ天の導き、(JUNK神の)天啓であるッ! これを買わずに何を買うッッ!!
| 購入店 | HARDOFF 浜松志都呂店 |
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| 値段 | 8,400円 (税込) |
| 備考 |
・PentiumIII 600MHzデュアル ・メモリ 384MByte ・HDDなし ・リカバリCD付 |
「昔話が長ぇ〜よ・・・」という声が聞こえてきそうだが、まぁそれだけ思い入れがあるマシンだったということで、勘弁していただきたい。
今回は1回目ということで、まずは外観のチェックから始めていこう。
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青と紫のツートンカラーに映える、巨大なオレンジのsgiのロゴが側面に貼られている。 このロゴは単なるシールなので、粘着力の無くなった「s」の手前が剥れかかっているのはご愛嬌。 曲線を多く用いたデザインは俊敏。後継のVWS230では普通のケースに退化しており、VWS320だけが持つ魅力といえる。 |
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ドライブ類は、スライド式フロントパネルの奥に隠されている。5インチベイが一つでCD-ROMドライブで占有、3.5インチベイが二つで、一つはFDD、もう一つは空き。デザインを優先したためか、筐体のデカさの割には、ベイが少ない。 3.5インチベイの隣には、電源スイッチ、リセットスイッチ。スライド式フロントパネルの外側、筐体前面の右上にはLEDがついている。 |
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本体正面には金色に輝く正立方体のロゴが眩しい。 その下には機種名の「SiliconGraphics 320i」と書かれている。「i」の文字はsgiロゴと同じ書体で、しかも立体的なシール(?)で作られている。 隣にはPentium!!!のシール。もちろん、デュアル構成にしてあるので2枚だ。おそらく前所有者が貼ったと思われる。 |
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背面の製品ラベル。 モデルは「CMNB021」。・・・といってもVWS320は1モデルしかないので、あまり意味は無いかも。 当然ながら「Made in the USA」。まぁもしこれが「Made in China」だったらひっくり返ってしまうが。 |
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添付されていたリカバリCD。 いまや懐かしいWindowsNT4.0 WorkstationのリカバリCD2枚と、標準添付のアプリケーションやデモプログラム。 本格的に使うならWindows2000にするので、あまり必要性は感じられない。 また、Windows2000で使うためのSGI Supplemental Software Kit(SSK)のCDも付属している。しかし、SGIのサポートページから今でもダウンロードできる。 |
多少ホコリが積もっていたり、シールが剥れかけていたりしているが、どこか壊れている様子も無かった。また、スライド式フロントパネルもスムーズに稼動。
さすがに高いマシンだけあって、大事に大事に使われてきたのだろう。
続いて、側面カバーを外し、筐体内部を観察してみよう。
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サイドパネルを開けたところ。 右下にはPentium!!!が2つ並んでいる。 中央にはファンが載ったチップがあり、これがVWS320の要となる「COBALT」チップだ。 その上には12枚もの独自仕様のDIMMが並んでいる。 |
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Pentium!!!の近影。 上下が逆さだが、「600/512/100/2.05V」との刻印が読める。動作クロック600MHz、セカンドキャッシュ512KByte、FSB 100MHz、電圧2.05Vという仕様を示す。もともとのVWSの構成ではPentiumIIしかなかったので、前所有者がアップグレードしたのだろう。 セカンドキャッシュ容量からKatmaiコアのPentium!!!だと分かる。Coppermineコアだと電圧などの仕様が異なったり、BIOSの対応が必要なため、同じSlot1でも動かないことがある。 そのため、危険を避けてKatmaiコアにしたのだろう。 |
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COBALTチップの近影。 かなりホコリが溜まっていてキタナイ。 役割としては、通常のPCで言えば「グラフィック統合型ノースブリッジ」。グラフィック統合型と言うとローエンドを思い浮かべるが、根本の設計思想が異なるVWS320では当てはまらない。 COBALTチップについては、このへんが詳しい。 |
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特殊DIMMメモリの近影。 VMS320のマザボ上で、もっとも目を引く部分だろう。12枚のDIMMが林立する様は、まさに圧巻。 VWS320では、メモリを増設する際には6枚単位で行う必要があるらしい。つまり、「Dual-Channel」どころではない「Hexa-Channel」だ。 この多チャンネル構成により、この時代に3.2GByte/sのデータ転送量を実現している。同じ転送能力を実現したDDR SDRAMのPC-3200が初めて市場に出たのは2002/05。いかに時代の先端を行っていたのかが分かる。 |
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シャドーベイ。 3.5インチHDDを2台載せることが可能。取り外しも可能である。 ワークステーションという製品特性上、それほど多くのディスク容量は不要ということなのだろうか、多数のHDDを増設できるようにはなっていない。 レールなど使わずに直接HDDをねじ止めする。 |
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電源ユニット。 315Wと今の標準から考えると少ないが、当時としては標準的だろう。ASTEC製。 ちなみに電源ケーブルは24pin + 6pinの特殊ケーブル。おそらくATXの24pinケーブルとは互換性が無いため、これが故障するとVWS320そのものが使えなくなってしまう。 |
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背面から見たところ。 この大きさのわりに、拡張スロットは3本しかない。またバックパネルもATXとは異なるため、単純にマザーボードを交換することは難しいだろう。 |
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バックパネル。 左から100BASE-TX、疑惑のIEEE1394、USB、シリアル、パラレル、VGA、サウンド入出力、コンポジット入出力、S端子入出力だ。 残念ながら専用のデジタルディスプレイを接続するコネクタは載っていなかった。 ちなみにPS/2端子は無い。キーボードもマウスもUSBで接続する必要がある。 |
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ということでUSBキーボードとマウス。 純正品のモノは付属していなかったので、てきとーに買ったUSBキーボードと、以前購入したUSBマウス(富士通製)を引っ張り出した。 |
ということで、一通り中身を確認してみた。見たところ壊れているような部品も無く、コゲたような臭いも無かった。
一番印象深いのは、光り輝く12枚の翼・・・じゃなかった、12枚のDIMMだ。
ノート用のSO-DIMMに似ているが、切り欠きや端子数がまったく異なる。完全に独自仕様のDIMMと思われる。
バックパネルも特殊なものだが、キーボードやマウスが通常のUSBというのはありがたい。もし専用のヤツが必要だった場合、その入手に苦労する。
IEEE1394を「疑惑のIEEE1394」と紹介しているが、これはドライバが出る出るといわれて結局出なかったらしいため。つまり、実際には使えないようだ。
さて、見た目についてはこれぐらいにしておこう。
いつまでも眺めていてもしょうがない(まぁ、VWS320は眺めているだけの価値もあるデザインだが)。
さっそく、電源とアナログ液晶ディスプレイ、USBキーボードを接続してスイッチONッ!!
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・・
・・・
なんにも映らん・・・。
・・・なんですとッッ!!
スイッチを入れると、ファンが回転し始めて騒音を奏でている。本体前面のLEDもチカチカ光っている。それなりに起動しようとがんばっているように見える。
しかし・・・何も映らない。ビープ音も聞こえない。
う〜む、これまで何度も繰り返したパターンで申し訳ないのだが、ホントに映らんのよ、これが。
ということで、以降は次回。
・・・ってか、次回までに原因判明するんだろうか?
今日の格言:
ルシフェル様・・・ッッ!!
To be continued...
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