一般への発売は10/22と先だが、TechNet サブスクリプション、およびMSDN サブスクリプションでは8月の中旬ぐらいから製品版の提供が開始されている。
当ラボでも2008-12-26にTechNetに契約しており、08/14にはダウンロードを完了していた。
・・・にもかかわらず、10月に入るまでインストールしていなかった。
理由は簡単、ダウンロードして手に入った時点で満足してしまった。(笑)
なんと言うか、「使ってみたい」という欲求はあまり無くて、とりあえず「人より早く入手したい」っていう気持ちが強かったように思う。「所有欲」とでも言うのだろうか?
例えるなら、珍しいが使わないパーツとかを手に入れ、眺めて悦に入る・・・みたいな気持ち。
・・・あ、いつもと変わらないじゃないか。
そんなことで放置していたWindows 7だが、気がつけば10月に入り、一般販売も近づいてきた。すると今度は、人より早く使ってみたいという欲求が出てきた(イヤなヤツだな・・・)。
ということで、Windows 7をインストールしたのだが、ここで単純に使い勝手を語っても面白くない。一言だけ言えば、すでにあちこちで語られている通り、Vistaと比べればかなりマシという印象だ。
ここでは逸般人が運営する当ラボにふさわしい、少々マニアックな話題について取り上げてみたいと思う。
● USBメモリなどからインストール
Windows 7のインストールメディアはDVDである。
当然のことながら、そのままではDVDドライブが無いPCにはインストールできない。
しかしながら、昨今はNetbookなどODD(DVDドライブなどの光学ドライブ)を持たないPCも多い。USB接続のODDを購入するのも手だが、けっこー高かったりする。そこで、いまや1,000円ちょっとで買えるUSBメモリからインストールする方法を取り上げる。
なお、ネタ元はPC Watchの【山田祥平のWindows 7カウントダウン】 1,000円ちょっとで買えるUSBメモリでネットブックにクリーンインストールという記事。とりあえず一通り読んでおいて欲しい。
なかなか良くできた記事なのだが、一部記述不足と思われる箇所ある。
当ラボではその点を補足する。
まず、元記事ではDVD-ROMが読めるWindows PCが必要となっているが、Vista以降が前提になっているように思える。
というのも、diskpartコマンドを使う記述があるが、XPとVistaではdiskpartコマンドの仕様が異なり、XPのdiskpartのselect diskコマンドでは、USBメモリを選択できない。それに、XPの「ディスクの管理」でもUSBメモリのパーティションを削除できない。 そのため、この手順通りだと、XPでは行えない。
じゃあXPだと不可能なのか? ・・・というと、そうでもない。
Windows 7の修復環境で可能だ。
まずDVDが読めるPCを、Windows 7のインストールDVDから立ち上げる。インストール開始の画面の右下に、「Windowsを修復する」というリンクがあるので、ここをクリックすると修復環境が立ち上げる。
いくつか修復ツールが立ち上がるが、すべてキャンセルする。
この一番下にある「コマンド プロンプト」を使う。
この修復環境は、Windows 7のバージョンのdiskpartが使えるのだ。
元記事にあるように、最低限USBメモリの初期化を行っておけばよいが、どうせなのですべてこの環境で作業をしてしまおう。
下記の太文字が実際に入力するコマンドだ。なお、環境によってドライブレター(L:やK:など)やディスクの番号(5とか)が異なるので、環境に即して読み替えて欲しい。
diskpart diskpartを起動
list disk ディスクの一覧を表示
select disk 5 上記で表示された一覧から、USBメモリの番号を指定
clean USBメモリを初期化
list disk ディスクの一覧を表示
select disk 5 上記で表示された一覧から、USBメモリの番号を指定
clean USBメモリを初期化
3つ目のselect diskコマンドは要注意。HDDなど他のディスクを選択すると、そちらが初期化されてしまう。
続いてパーティションの作成。
create par primary USBメモリの全領域を一つのパーティションで確保
list par パーティションの一覧を表示
select par 1 作成したパーティションを選択
format fs=FAT32 quick 作成したパーティションをFAT32でフォーマット
active パーティションを起動パーティションとしてマーク
list par パーティションの一覧を表示
select par 1 作成したパーティションを選択
format fs=FAT32 quick 作成したパーティションをFAT32でフォーマット
active パーティションを起動パーティションとしてマーク
当方が使ったUSBメモリでは、フォーマット時にエラーが出た。だが、再度cleanコマンドからやり直したらうまくいった。同じ状況に陥ったら試して欲しい。
それからactiveコマンドは忘れないように。
これを行っていないと、USBメモリから立ち上がらない。元記事では「ディスクの管理」を使っており特に記述が無いが、忘れがちなので気をつけよう・・・とゆーか、実際に忘れて悩みまくった。
最後にファイルのコピーとブートセクタの設定。
list vol ドライブレターの一覧を表示
exit diskpartを終了
ROBOCOPY h: l: /e DVDドライブからUSBメモリに全ファイルをコピー
bootsect /nt60 l: ブートセクタをUSBメモリに書き込む
exit diskpartを終了
ROBOCOPY h: l: /e DVDドライブからUSBメモリに全ファイルをコピー
bootsect /nt60 l: ブートセクタをUSBメモリに書き込む
当方の環境では、h:がDVDドライブ、l:がUSBメモリだった。
最初にも書いたが、ドライブレターは環境によって異なる。最初にlist volコマンドでドライブレターを表示しているので、それの結果を元に指定して欲しい。
後はインストールするPCのBIOS設定にて、USBメモリから起動するようすればOK。
この写真のように、最近のPCだと起動時にESCかF12を押すことで、一時的に起動デバイスを変更できる。これを使うのがラクだろう。
これでUSBメモリからWindows 7をインストールできるようになるが、問題点が無いわけではない。
一つは、DVDを読めるPCがWindows 7のインストーラ起動の要件を満たしていることが必須。インストーラから修復環境を立ち上げるので、当たり前といえば当たり前。
引っかかるのはメモリぐらいと思うが、Windows 7のインストーラはメモリ512MByte以上が必須。XP世代の古いPCでは満たさないこともありうる。
もう一点は、ライセンス的にちょっと微妙という点。
これまで説明した手順は、実際にインストールするPCとは別のPCで行うことになる。その「別のPC」で、修復環境を使っていいのか? ・・・というコト。
パッケージ版やOEM版のWindowsでは、厳密に言えばアウトなのかもしれない。
まぁその辺が気になる場合は、Windows PE 2.0以降を使えば問題ないだろう。Windows PE 2.0以降は、Windows XPとか2000とかがインストールされたPCでも使用可能なライセンスだ。
ちなみにWindows 7のリリースに伴い、Windows PEも3.0にバージョンアップしている。
● どのエディションも試用可能?
USBからのインストール絡みで、もう一つ小ネタを。
Windows 7には、Starter、Home Basic、Home Premium、Professional、Enterprise、Ultimateと6つのエディションに分かれているが、Enterpriseを除き、インストールDVDの相違は1ファイルのみだ。
具体的に言うと、「\sources\ei.cfg」というファイルのみ異なる。
このファイルには、どのエディションをインストールするかが記載されている。
では、このei.cfgを削除したりするとどうなるか?
インストール時に、どのエディションをインストールするのか指定できるようになる。
これはHome Basicのインストールメディアからei.cfgを削除した状態だが、Ultimateさえ選択可能だ。
Windows 7はインストール時にプロダクトキーを求められないので、そのまましばらく使うこともできる。
とはいっても、何日か以内にプロダクトキーを入れないとログインできなくなるハズなので、あくまで「試用」だ。
とりあえずこんなところか。
次回はTechNetでも10月まで待たされたXP Modeを取り上げてみる予定。
今日の格言:
第7部 完ッッ!!
To be continued...
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