2010年02月07日

その53:Sophiaモバイル nanica7 PART1 激安Linux端末? 編

nanica7_01 さて久々となる今回の「JUNKな日々」では、Sophiaモバイル nanica7という電子POP端末を取り上げる。

「nanica7? 電子POP端末? 何それ? おいしいの?」という声が聞こえてきそうだが、仕様を見る限り、けっこーおいしそうだ
OEM元であるGroupSenseの製品紹介に詳しい仕様が載っているが、WVGA(800*480)液晶、ARM系CPU、128MByteのDDRメモリ、ストレージとして128MByteのフラッシュメモリ、SDカードスロット、通信機能に無線LAN内蔵、W-SIMスロット内蔵(W-SIMモジュールは付属せず)・・・とまるでPDA並み。OSはLinuxとWindowsCE 5.0に対応。
まともに動作すれば、モバイル端末として使うことも夢ではない。

・・・まともに動作すれば、ね
当然と言うか、当たり前と言うか、マトモな状態ではなかった。「電源を入れても反応なし」とデカデカとPOPに書かれてた。
ちなみに売られていたのはマルツ電波 高林店。値段は1個500円で、1/30時点でコンテナ2つに山のように、約50個ぐらいはあったと思う。ちなみに2/6時点で約半分(コンテナ1個)に減っていたので、けっこー人気のようだ。とはいえ、まだまだ手に入れることは出来ると思う。

ということで、何とかマトモに動作するよう復旧させたいところだが、当方はARM系のアーキテクチャの知識は皆無。かなり厳しいと言わざるを得ない。
とりあえず、なぜ起動しないのか、動作検証から始めてみよう。


購入店 マルツ電波 高林店
値段 500 (税込)
備考 専用のACアダプタは別売りで500円。






とりあえずはACアダプタを接続して電源ON。

nanica7_02 ACアダプタは店頭で本体が入っていたコンテナの隣で、同じように山と積まれていたモノを使用。
電圧5.0V、電流は2.3A。極性は中央端子がプラス。型番が「GS-GPOP」で製造元も「Group Sense Corporation」となっているため、nanica7専用のACアダプタだろう。

まずはACアダプタを差し込む。おぉ、本体表面の電源ランプ(左側に3つ並んだLEDの一番上)が点灯した!

・・
・・・
が、何も画面に表示されん。
一応、本体裏にある電源スイッチをONにする。電源ランプが4回点滅するだけで変化なし。う〜む、看板に偽りなし。確かにコレでは使い物にならん。

その後、いろいろいじっていて、ACアダプタを接続せずに電源スイッチを入れると、電源ランプが5回点滅し、その後電源ランプは消灯、代わりに無線LANのLED(左側に3つ並んだLEDの一番下)が点灯することが判明。
ただし、画面はやっぱり反応無し。

ふ〜む、なかなかに手強そうだ。
とはいえ、ここまで確認できたことで、ある程度は起動しない原因を推測できる。
電源スイッチやLEDが反応していることから、ハードウェア的には問題な無そうに思える。おそらく、フラッシュメモリのBIOS的なソフトウェアが、まっさらにされているんじゃないだろうか

しかし・・・復旧できるのか、コレ?
いわゆるPCならROMライタや別のPCで書き込んだBIOS ROMを移植したりすれば何とかなるが、ARMではどーなんだろ?
ちょっと・・・いや、かなり難しそうな気がするが、とりあえずその辺を探りつつ、分解してみよう。




nanica7_03 分解しようと思ったが、その前に外見とかを見ておこう。店頭で見ると小さく見えたが、実際には210 * 140 * 35と、それなりに大きい。

比較用にキーボードとタバコの箱、そしてPentiumII Xeon(ヒートシンク無し)を置いた写真を掲載するので、参考にしてほしい。
・・・PentiumII Xeonとの比較が、参考になるか疑問だが。
ちなみにキーボードはHPの標準タイプ。ML115とかに添付されていたのと同じもの。

nanica7_04 こちらは裏から見たところ。
右端(表面から見れば左側)にVolume、Menu、Enter、Resetのボタンが並ぶ。その左には電源スイッチ。横にスライドさせるタイプだが、ロックはされない。

左側(表面から見れば右側)には、USBコネクタ(Aタイプ)、ヘッドホン端子、そして電源コネクタが並んでいる(写真ではアイコンしか写っていないが)。

nanica7_05 5つ並んだボタンの一番下の左隣には、SDカードスロットがある。
Webにも記載が無いが、たぶんSDHCには非対応と思われる。なお、挿入する際はSDカードのラベル面を液晶側に向けて差し込む。

電源スイッチとSDカードスロットの間にある出っ張りは、ストラップ・ホールだ。これがけっこークセモノ。かなり出っ張っているため、nanica7を重ねた状態・・・店頭でコンテナに入っているとか・・・だと、他のnanica7の液晶画面に当たりまくる。そのせいで、店頭で売られていたnanica7のほとんどは、液晶に傷がついていた。
購入する際は、このへんも気にしたほうがよいだろう。

nanica7_06 本体上部には、W-SIMモジュール用のスロットがある。
W-SIMモジュールを差し込んでLinuxでもインストールすれば、PDAとして使えるんじゃないか・・・とか妄想が膨らむが、マトモに起動できない状態では絵に描いたモチ状態だ。


外見についてはこのぐらいにして、分解してみよう。
分解はそれほど難しくなく、裏面から外周部にある12本のタッピングビスを外せば、裏面のカバーが外れる。
nanica7_07 各種コネクタの載ったシンプルなメイン基板、右側には操作ボタン用の基板が姿を現す。
一部、部品が実装されていないランドや未使用のコネクタがあるが、オプション用のものだろう。nanica7には液晶下に非接触型ICカードのリーダー/ライターが装備されているが、GroupSenseの製品紹介によると操作キー、バーコードリーダーなどを搭載したモジュールに交換できるようになっている。おそらくそれらを搭載したときに用いると思われる。

nanica7_08 注目すべきは電源スイッチ付近にある空きランド。
「UART」とシルク印刷されているUARTの意味から考えるに、おそらくシリアルポート端子と考えてよいだろう
これを使えば、nanica7を復旧できるかもしれない

UARTについてはひとまず後にして、分解を続けよう。
基板は6本のタッピングビスで固定されているので、こちらを外した後、操作スイッチ用の基板に繋がっているフィルムケーブル、および3本線の太いケーブル(一枚目の写真で上側)のコネクタを外せば開けることができる。

nanica7_09 これがメインの基板を起こした状態。分解一枚目の写真とはnanica7の上下が異なる点に注意。
基板の中央は鉄板で覆われており、おそらくここにメインプロセッサなどが収められていると思われる。ちなみに使用されているプロセッサはFreescaleのi.MX31だ。

nanica7_10 それから、見てのとおりバッテリが搭載されている。
3.7V 1100mAhとかなりの小容量。いくら消費電力が少ないi.MX31でも液晶が大きいこともあり、何時間とかは持たないんじゃないだろうか。





さて、分解のところで、「UART」とシルク印刷された空きランドがあり、「復旧できるかも」と書いたが、その理由について述べよう。

最初のほうで起動できない理由として「フラッシュメモリのBIOS的なソフトウェアが、まっさらにされている」という推測を立てたが、その「BIOS的なソフトウェア」をARM系アーキテクチャでは「ブートローダ」と言う・・・らしい。
で、この「ブートローダ」は通常フラッシュメモリに書かれているのだが、ジャンパの設定などによりシリアルポート経由で転送して、そこから起動できるようだ。

PC的に表現すれば、「BIOSが壊れたPCで、シリアルポート経由でBIOSイメージを送って、それを元に起動」・・・みたいな感じだろうか(そんなPCは存在しないが)。
OSが起動できないと言う意味では、LANから起動する「ネットワークブート」というものがあるが、こっちのほうがイメージ的に近いかもしれない。

いずれにせよ、シリアルポートを増設できれば、何とかなりそうな雰囲気である。
残る問題は、「UART」と書かれた空きランドのピンアサインが不明という点。最低限GND、TxD、RxDが分かれば何とかなりそうだが・・・。


・・・とりあえず今のところは、情報集めに奔走しているところ。
まだまだARM系は理解が浅く、上に書いたシリアルポート経由での起動の話も、どこまでが正しいか分からないし、できるかどうかの確信も持てない。それらが固まったら、また挑戦してみたいと思う。




こっから先は、まったくの余談。
上のほうでPentiumII Xeonを出していて、なんとなく思いついたネタ。



現れたな、連○の白いヤツ!!

ジェットス○リームアタックだーーッッ!!


xeon_vs_nanica7_01






んッ!??

xeon_vs_nanica7_02






んんッッ!!!!????

xeon_vs_nanica7_03

マッ○ュ「うわぁぁッッ!!! 白いヤツがあんなにたくさんッッ!!!

オ○テガ「減速できませんッ!! 少佐ッ!! シ○ア少佐ぁーーッッ!!!

ガ○ア「落ち着けぇーーいッ!! これは地球の『カミナリ』というヤツだッ!!!



・・
・・・
なんか、いろいろ混ざってしまった気がするが、気にしないように。

ついでに、nanica7が3台あるように見えるが、きっと目の錯覚なので、これも気にしないように。







今日の格言:

認めたくないものだな・・・。安さゆえの大人買いというものを。


To be continued...



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この記事へのコメント
目を離したスキにこんな物が出ていたとは・・・

先々週行った時、Solarラジオが積まれていて即決で3個ゲットしまして、晴天の日に1日窓際に置いておいたら3個とも完動でニンマリでした.

でも問題が・・・
あまりラジオ聞かないし聞いても3台同時には鳴らさないですよネ〜.

ケースの裏面に『生利王世家』(オリオンヤ?)の印刷が有ったのでググッてみたところ、どこにでもお仲間はいるもんで、
『ふるた技工所(てっこうしょ)』様
http://plaza.rakuten.co.jp/ftechworks/diary/20091207/ が既にハラワタの写真まで掲載してました.

『Sophiaモバイル nanica7』の情報は毒ですネ〜.
明日、開店を待って必ずゲットします.
♪何台買おッかナ♪ (ビョーキかも知れない) 
まだ有れば・・・

それにしても、本体が500円で別売のACアダプタも500円てえことは、ACアダプタ程度しか価値が無いとみて値付けしてるってこと???

この先、危うし!!

続編の解析を期待します.
Posted by 竜堂 at 2010年02月09日 00:03
ARMですか。

私にはARMなんて最近買ったSL-C3000くらいしか馴染みがありません。
もしかして、ZaurusからBIOSを吸い出す気ですか?
他にもGENIOとかもイケますかね?
…って、そもそもやり方が分からん。
結論。
知らないヤシ(PIKA!)は手を出すな。
Posted by PIKA! at 2010年02月09日 18:28
>> 竜堂 さん

あ〜、ありました、ありました、ソーラーラジオ!
ってか、あれってラジオだったんですね!てっきりケータイとか充電するヤツかと思ってました。

同じJUNK品がたくさんある場合、まとめ買いは基本ですよね〜。壊れていたとしても、正常品との差異を調べたりできますし、故障箇所がかぶっていなければニコイチできますから!

まぁ今回お買いになったラジオみたく全部動いてしまうと、どうするか微妙に困るんですけどねッ!


nanica7は手に入れたでしょうか? 2/13に行った時には跡形も無く売り切れていました。ACアダプタだけはまだ大量にありましたが(笑)。
本体が500円という値付けは、やっぱ安く感じますよね〜。

で、解析のほうは・・・ぜんぜん進んでいません(泣)。
あまりにも情報が少なすぎますね〜。評価キットなどの情報はあちこちにあるんですが、探し方が悪いのか的を射た情報が手に入らなくて・・・。
こーなったら「特攻」しかないのか!? 勘とフィーリングでシリアルポートに繋いじゃおうかなぁ!!


>> PIKA! さん

すっかり忘れていましたが、そういえば私もSL-860持ってました。言われてみれば、アレもARM系でしたねぇ。Zaulusは結局、使いこなせずにタンスの肥やしになっています・・・。

まぁたまには違うアーキテクチャに手を出してみるのも面白いものですよ? 無駄なアガキになることも多々ありますがねッ!
Posted by Datniodeath at 2010年02月15日 21:44
こんばんは.
ブログ楽しく拝見させて頂きました.

私はヤフオクでnanica7を500円で落札しました.
(送料の方が高かった..)
で,適当なACアダプタをつないで起動したところ,
同様に赤いLEDが点滅するだけでした.
この手のUIはボタンを押しながら起動すると何かあるのではないかと思い,リセット以外のボタンを全部押しながら起動したところ...
ちょっとやってみてください.
Posted by nora911 at 2010年05月20日 01:36
>>nora911 さん

さっそく試して、記事にしました! → PART2参照
これまでウンともスンとも言わなかったnanica7が、ついに動き出しましたよッ!! まだまだ道程は遠そうですが、やっと尻尾をつかめたように思えます!

有力な情報、ありがとうございますッ!!
Posted by Datniodeath at 2010年05月24日 00:17


 
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