現在は仮のサーバで凌いでいる。
一番ネックとなっているのはメインストレージだ。様々なトラブルや想定違いなどが重なってしまっている。
2009-12-12に購入した1.5TByteのWD15EADSを4台使ってRAIDを組もうと思っていたのだが、なかなか一筋縄ではいかないのだ。
自分だけハマっているのも口惜しいので、このBlogのネタとして公開してみる。
キーワードは2TByteの壁、ダメなBIOS、チップセット内蔵RAIDの弱点、低速病、Advanced Format Technology・・・と言ったところだ。
● RAIDカードの2TByteの壁
以前、パーティションテーブルに2TByteの壁があるという話を取り上げたことがあったが、そういったソフトウェア(OSとか)の制限だけでなく、RAIDカードなどハードウェアのレベルでも、2TByteの壁は存在する。
今回ハマったのは、Promise FastTrak S150 SX4。
このカードが公式にサポートしているのは1TByte(250GByte HDD * 4)までだが、500GByte HDD * 4でも全領域を問題なく使えていた。
しかしながら合計容量が2TByteを超えるRAIDボリュームは扱えず、1.5TByte * 4 のRAID5で合計容量800GByteとか、ヘンなサイズのRAIDボリュームができてしまう。
もちろん最新のファームウェア(2.0.70.24)に更新してもダメ。コントローラ自体の制約なのか、ファームウェアの問題なのかは不明だが、いずれにせよファームウェアの更新も2004年から止まっているので、この問題が解消される見込みは無さそうだ。
ちなみにこの2TByteの壁、他のメーカーのカードなどでも存在する。たとえば2009-12-28に買ったDELL PowerVault 745N付属のAdaptec AAR-2610SAというカードもダメ。
SerialATA 1.0時代のカードは結構アヤしそうだ。RAIDカードだけじゃなく、チップセット内蔵のSerialATAでもそういった制約があるかもしれない。
今後2TByteオーバーのHDDが出てくると、RAIDじゃなくてもこういった問題が噴出するだろうから、2TByteオーバーのHDD購入時には気を付けた方が良いだろう。
● SB750なのにRAID5非対応!?
SB750はチップセットAMD 790GXで組み合わされるサウスブリッジで、RAID5に対応したのが大きなトピックだった。
ところが、この「790GX + SB750」を搭載したFOXCONN A7DA-SでRAID5を組んでみようとしたところ、作成するRAIDの選択肢にRAID5が無い!
これはRAIDユーティリティ上でのRAID作成の画面なのだが、見てのとおりRAID5は見当たらない。Windows上のユーティリティだけでなく、BIOS起動時でもRAID5は選択できなかった。
色々と調査したところ、BIOSが原因と判明。
最新のBIOS(81BF1P09)ではダメで、一つ前のバージョン(81BF1P08)にダウンさせたところ、RAID5が選択できた。
・・・なんじゃそりゃッッ!!?
おそらくFOXCONNのBIOS作成時のミスだと思われるが・・・困ったもんだ・・・。
● チップセット内蔵RAID機能は危うすぎる!
※※※ 2010/04/06追記 ※※※
以降に記載されている内容は、チップセットによって異なります。
コメントにもありますように、IntelのICHでは該当しないようです。
(千葉人 さん、ご指摘ありがとうッ!!)
※※※ 追記終わり ※※※
てなことで無事にSB750のRAID5を使えるようになったのだが、色々検証してみるとチップセット内蔵のRAID機能はかなり危ういことがわかった。
チップセット内蔵のRAIDを使うためには、BIOSセットアップ上でSerialATAの動作モードを「RAID」とかに設定する必要がある(規定値は「NativeIDE」など別の値)。
ところがRAID構築後にこの値を変更したりCMOSクリアやBIOSアップデートで初期値に戻ってしまうと、RAIDが解除されてアクセスできなくなってしまう。
SB750で検証した限り、一度解除されたRAIDをデータを保持したまま再構築する術は無いようだ。
つまり、チップセット内蔵RAID機能を使う場合、CMOSクリアやBIOSアップデートは禁じ手になってしまう。
さらに言えば、マザボ上のボタン電池が空になってしまった場合が恐ろしい。コンセントを抜くのも禁じ手で、電源ユニットの交換も禁じ手になる。
これはSB750だけじゃなく、「チップセット内蔵のRAID機能」そのものが抱える構造的な問題と言った方がいいかもしれない。
「そんなこと言っても、そうそうCMOSクリアなんてやらないし、ボタン電池だって何年も持つでしょ?」と思う方もいるかもしれない。
まぁそのとーりなのだが、一番怖いのは、この事実を忘れやすい点。うっかりCMOSクリアしたり設定変更してしまうヒューマン・エラーをやってしまいそうだ。
要は未来の自分がポカして、データロストする姿が見えてしまった。(笑)
てなことで、少なくともド忘れが激しくなってきた私は使いたくない。せっかくある機能なのでもったいないが、データロストは怖すぎる。
● 10年前の悪夢再び? Western DigitalのHDDが怪しい・・・
およそ10年前となる1999/09/27、出荷した100万台中40万台という大規模リコールが発生。この日を境にWestern DigitalのHDDはまったく見かけなくなった・・・。
あれから10年。Western Digitalは信頼を取り戻し、日本のPCのHDD OEM元としてはトップシェアを誇り、パーツショップには大量のWestern Digital製HDDが並んでいる。
当方も160GByteのHDD(2004年ぐらいかな?)からサーバのメインストレージはWestern Digital一本。250GByte、500GByteと乗り換えてきたが、そのたびにWestern Digital製HDDを選んできた。
しかしながら、私のその信頼も揺らいできている。読み書き速度が数MB/秒まで落ち込む症状、いわゆる低速問題が当方のHDDでも発生してしまった。
対象は2009-12-12に購入した4台のWD15EADSのうちの1台。他の3台は同じ条件で使用していたにもかかわらず、なんともない。
今のところ、Western Digitalから正式な声明は出ていないようだ。販売店の保障期間も過ぎていたし、RMAの対象となるかも不明。
(シリアル番号をWestern Digitalの保証サービスで調べてみると対象外地域だが一年に一回は交換可能っぽい)
早くサーバ構築してしまいたいので代替品を購入してきたが・・・他のドライブは大丈夫だろうか?
● Advanced Format Technology対応HDDをRAIDで使う?
上のトラブルで代替品として買ってきたのがWD15EARSだ。
前に買ってきたWD15EADSとの違いは、キャッシュメモリが2倍になったことと、Advanced Format Technology(AFT)対応となったこと。
AFTは物理セクタを4096Byteにしたフォーマットらしいが、困ったことにXPでは性能低下が起こるとのこと。
性能低下を解決するユーティリティはWestern Digitalから提供されており、実際にXP上で試してみたところけっこー効果があるようだ。このユーティリティがナニをやっているか調べてみたところ、パーティションの開始位置を調整し、物理セクタの途中からパーティションが始まらないようにしているらしい。
問題は、RAIDで使う場合はどうしたらいいか、明確な指針がメーカーから出ていないこと。とりあえず現時点ではAFTの実装とか原理を理解し、最適な方法を自分で判断するしか無さそうだ。
実のところ、代替HDDを購入したのが今日で、調査し始めたばかり。そのため、まだ結論が出ていない。
パフォーマンスへの影響が大きいので最適な状態にしておきたいが、早くサーバ構築しないと不便でしょうがない。う〜ん、ジレンマ・・・。
以上ッ!!
HDDは2TByteを機に、色々気にしなくてはいけない点が多い。今回のネタも、誰かにとっては有益な情報であることを願いたいところだ。
今日の格言:
137GByteの壁とか、あったなぁ・・・
(遠い目をしながら)
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