2011年03月28日

東北大震災 福島原発事故1

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震の後、東京電力福島原子力発電所で放射性物質の飛散が報道されています。懸命の原子炉防御作業が継続していますが、現在原発周囲半径20キロメートル圏内の住民が避難し、20〜30キロメートル圏内の住民は屋内へ退避、あるいは自主避難する事態となっています。
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

さて、放射線学会に寄せられた質問の中から気になる質問を抜粋しQ & Aを転記することといたしました。
ご参考となれば幸いです。

Q1 いろいろな環境数値が発表されています。例えば昨日は東京新宿区で、0.05マイクロシーベルト、福島原発の半径30キロメートル内 80マイクロシーベルトとあります。これは人体へ影響のある数値でしょうか。

A1 これらの数字は一時間あたりの線量を示します。半径30キロメートル以内は屋内退避で、建物の中にいるはずですから、半径30キロメートル内が、大きな数値であると心配する必要はありません。皆さんがいまいる場所の情報をご確認ください。
放射線の量は原子力発電所から放出された放射性物質と、どのくらい接触したかによります。実際にみなさんが住んでいる場所では、きわめて小さな値なのです。さらに、室内にいると、外部からの放射線を建物がさえぎりますから放射線の量はさらに少なくなります。
つまり、行政からの指示に従い、行動する限り、被ばくによる健康への影響はありません。

Q2 妊婦やお腹の中の赤ちゃんや小さな子供のほうが放射線の影響を受けやすいのでしょうか?

A2 今皆さんがどこにいても、地域の放射線量は妊婦や子供への影響を心配するには及ばない少ない線量です。
妊婦になると、突然放射線の影響を強く受けるように、体質が変わるわけではありません。普通の大人と同じです。
 大人より子供(小学生くらいまで)の方が、大量に放射線を浴びた場合の影響は2〜3倍高いと考えられています。しかし、子供の方が極端に放射線の影響を受けやすい訳ではありません。通常放射線の専門家が子供には配慮をしましょうと伝えているのは、子供は、大人よりも将来の時間が長く、将来どのような健康状態になるかがわからない今の段階では、なるべく注意をはらっておこう、と考えているからです。いろいろな場面で、大人達が「子供は将来があるから大切にしよう」、と思うことと同じです。
 最近の研究では、お腹の中の赤ちゃんは、私たち専門家も驚くほど、細胞の中の遺伝子が放射線の影響を受けないことが明らかになりました。
お母さんは体内の子宮で自らの子を守っています。お母さんの身体が遮ってくれるので、外から放射線を浴びても、その半分以下の放射線量しか赤ちゃんには届きません。

Q3 妊婦はX線検査を受けると危ないと聞いているから、普通の人より放射を気にしたほうが いいの?と思ってしまいます。

A3 妊娠の方が病気になった場合、お母さんの健康を守り、丈夫な赤ちゃんを産んでいただくために、どこの病院でも安全に放射線検査を行っています。
検査のために用いる放射線の量はごくわずかです。妊娠中のどの時期に検査をうけても、お子さんへの影響を心配する必要はありません。今回のことで体調を悪くされているお母さんは、安心して必要な検査を受けてください。

また情報をお知らせしていきます。
しかし、現在の原発の状態はいったいどうなっているのでしょう。注意深く情報を整理して行動しなければなりません。

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