従業員を雇用する場合、社会保険等に加入させるかどうかで、労働者本人には見えない経費のかかり方が大いに変わってくる。
「社会保険に加入してくれるしっかりした会社を選びなさい」なんてアドバイスは最近では不要なほど、まぁ大抵の企業さんなら社会保険加入はあたりまえになってきている。
それでもこの不景気で、できれば従業員を社会保険には加入させたくない経営者もいる。
本来、”常時雇用状態”にあれば勤務時間の長短に関係なく加入の義務があるのだが、社会保険労務士さんあたりから出ているらしい新基準で、”月90時間以下なら加入させなくても良い”なんて通説が横行している。
で、パートさんたちは皆月90時間でコントロールし、社会保険負担を軽くするのが”経営手腕”なんて勘違い経営者も多い。
これがひとたび基準を超え、社会保険加入となった場合、月の総労働時間は160時間が上限となるのだが、ところがどっこい、折角社会保険に加入させたんだからと言わんばかりにコキ使われる。
先日、仕事の依頼があった。
ただ、直接発注はできないので、既存の関係委託先への迂回発注で、との事だった。
仕事の内容は、明らかに月300時間級。
当然相応の報酬を期待せざるを得ない。
しかし委託先の認識が違った。
委託先の認識では、月160時間とは言わないが、180時間以内での稼動を考えている、との事。
現実的に300時間の労働を強いているのだから依頼があった訳で、実際の業務が180時間では終わりっこない事実を伝えても、最終的な提示額は180時間なりのものだった。
で、丁重にお断りした。
義兄に、久しぶりに会った。
最近職場が統合され、勤務地が遠くなった。
片道1時間半。
その勤務地で、月250時間程の勤務だそうだ。
さすがにつらいと言っていた。
友人は会社からの一方的な労働条件の切り下げを通知されたようだ。
雇っている側は、それでも職場を提供しているんだから感謝しろと言わんばかりだ。
世の求人は、『こんな不景気な時代だから、それでも仕事があり、働けるだけイイだろう、と、サービス残業を文句言わずにやってくれる方募集中』のようだ。
労働基準とか、労働者の権利とか、そんなのを考えると生産性は低下する。
不景気な時代に、生産性が低下したら致命傷だ。
だからといって、ナニしてもイイ訳ではないとおもうのだが、どんなもんだろうか??
流行りのウイルスに感染して寝込んで以来、どうも全身がだるい。