2006年10月26日

ディープインパクト

その馬が『三冠』を達成し、フランスの凱旋門賞に挑戦すると言われても、『三冠馬』が歴代7頭しか居ないと言われても、そもそも『三冠』が何賞を指しているのかさえ分からなければ、世間がなんでそんなに騒いでいるのか知る由もない。
鳴り物入りで臨んだその凱旋門賞で『3着』という評価に微妙な結果も、早々に年内引退宣言となれば、現役時代の戦績に『ハク』が付いたとの判断だろうと勝手に推測ができる。

高騰する子馬の価格と調教費用は既に生涯獲得賞金を超え、馬主にとっては引退後の『種付け』でこそ収益を得られる時代にあっては、常に骨折のリスクと隣り合わせのレースに永く参戦させるコトこそナンセンスなのだろう。
ファンあっての公営ギャンブルにあって、ファンの気持ちなど聞いていられない馬主の台所事情だ。

それがレース後に禁止薬物の検出と入賞の剥奪。
さらに関与できたのがフランス人の獣医のみで、『外国馬に勝たせたくない陰謀説』まで出れば、もうスポーツ紙には格好の燃料だろう。

検出された薬物に効果がある立証はなく、日本では禁止されていない。
だから国内のレースには問題なく今後も出走できると、慌ててフォローするJRAがなんともイタイ。
対応次第で馬主の収入に雲泥の差を付けてしまうJRAにしてみれば、『最大限の配慮』といったトコロだろうか。

『競馬は血統』とされ、優秀な成績を残した名馬の近親交配により人工的に創り出された奇形的優駿。
確かに血統によるものもあるのだろうが、『血統』を排除しては商売が成り立たない台所事情の方が強くないだろうか。
『レース鳩』とシステムを共有している図式だ。

成金の代名詞のような関口氏の派手な振る舞いと大風呂敷は確かにテレビ受けするだろうが、やっているコトはベンチャーキャピタルにも似た地味な投機的投資に過ぎない。
馬主になればああいう生活が出来るというのは、テレビが作り出した妄想だろう。

中央競馬を除いた公営ギャンブルの、財政難が深刻化している。
方やではギャンブルに溺れ多重債務に陥る愚を戒めておいて、ストレスのガス抜きにギャンブルでリフレッシュ、なんてお上に都合の良いギャンブラーなどいやしないだろう。
テラ銭が高すぎる、なんて分かりきった人気低迷の理由も、それが『当たり前』になった主催側にはドコ吹く風だ。

なんて考えていると、年末にかけて消費を煽る『景気回復でボーナス大幅増』の報道が、なんのことはないスポンサーに向けられたメッセージであって、どうりで実感がないワケだとひとり納得してしまう。
いかんいかん、常々『ミーハーに行こう』を心がけると決めていたんだ。
乗らなくては。

Winning Post 7 (説明扉付...

ソースネクスト




  
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2006年10月25日

紅葉狩り(後編)

日中と夜間の温度差が大きければ大きいほど、紅葉の色づきはより鮮やかになるという。

日光と言えば「東照宮」なんだろうけど、神社仏閣の類は年寄りと回ってこそのもの。
「徳川家康ってなんだっけ」と寝ぼけたコトを言っている相方と行くべき場所ではない。
(3猿とか眠り猫も実物はショボくて「金返せ」なカンジやしね。)
神橋あたりの水のキレイさに感動しながら、日光と言えばいろは坂でしょう、というコトで中禅寺湖を目指してみる。

あまりの寒さに引き返そうかと悩んでいるうちに、あのつづら折へと突入する。
車も然程多くないので、張り切ってつづら折を切り返していくと、あっという間に渋滞の最後尾へと追いついた。
これが噂に聞く日光渋滞。
所々に故障した車が立ち往生しており、それが渋滞をさらに助長していた。
道交法の改正によりユーザー車検が認められるようになって以来、行楽地での故障車を見掛ける機会が多くなったと思う。
儲けすぎた整備業界が悪いのか、自らが所有する車に責任を持てない日本人の国民性が悪いのか、いずれにしても「動かなくなった車」に為す術のないドライバーには呆れるコトが多い。
せめてもう少し路肩に寄せるくらいの配慮は出来ないものだろうか。

明智平のパーキングで休憩を取る。
紅葉が身頃を迎え絶景は絶景なのだが、平地の装備では「寒さ」の方が勝ってしまう。
とにかく寒い。
暖かい飲み物で体を温めたいのだが、「甘酒300円」にちょっと辟易。
さらに「ココア300円」「コーヒー300円」と来れば、缶コーヒーでいいやと思ってしまう。
そんなコトもありつつ、寒いので早々にいろはの下りへ。
地元の観光バスの運転手採用試験で、切り返し3回以内で降りないと合格しないといういろはの下り。
やはり立ち往生する観光バスがいて、その先は車1台居ない貸し切り状態となっていた。

そんないろは坂を愉しみながら、発覚した事実はいろは坂の由来を知らなかった相方のコト。
まぁそんなコトもありつつ、日光杉並木をくぐって帰路に着いたまでは良かったが、帰り道は途中から雨に降られてしまった。
結果的には本降りになる前に帰宅できた訳だが、やっぱり天候の変化には弱いバイク。
長いこと「車」になれてしまって合羽などの雨具すら用意していない甘さを痛感する。

日中と夜間の温度差が大きければ大きいほど、紅葉の色づきはより鮮やかになるという。

その一文を噛み締める1日だった。
やっぱり風を感じるならバイクだよね、は、負け惜しみではない、ハズ。

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2006年10月24日

紅葉狩り(前編)

日中と夜間の温度差が大きければ大きいほど、紅葉の色づきはより鮮やかになるという。

週末、北関東地方の紅葉が身頃を迎えたらしい。
それではと、一度は見てみたかった日光の紅葉を観に出掛けた。
それも、「ピーク時にはいろは坂が車で繋がる」と言われる渋滞を嫌って、バイクで。
ちょうど高速道路のタンデム走行(二人乗り)も解禁されたというコトもある。

高速に上がって最初のパーキングですぐに止まった。
都市部を抜けると風はかなり冷たく、一言で言えば「寒い」。
慌てて持参したジャンバーを着込むが、最近主流になった踝までの靴下は思いのほか涼しく、足から冷えてくるカンジ。
最早くじけそうなココロをせっかく出掛けてきたのだからと励まし、改めて本線へと合流する。
タンデムとはいえ高速道路走行中はその走行風でハナシを出来る余裕もなく、ただひたすらに「息を止めて耐える」といったカンジ。
あまり楽しいものではない。

もう少し、もう少しと言いながら日光・宇都宮道路に入ると、やけに懐かしい暴走族スタイルのバイクとすれ違う。
リーゼント風防に三段シート、日章カラーに半キャップ・・・いわゆる「旧車会」の皆様が日光でミーティングだったようだ。
その昔盗んできたバイクを直管にして管スプレーで自家塗、夜な夜な爆音を立てて走りまわった世代も社会的に中堅処となり、当時のバイクを改めて購入し当時のままに改造を施し、白昼堂々と「ツーリング」する。
そしてそんな世代に憧れる若年層がそれに加わる。
緩和された道路交通法では彼らを取り締まるこれといった根拠もなく、強いて挙げればマフラーの音量規制による整備不良くらい。
彼らを「共同危険行為」としてしまっては、警察マニアなハーレーおじさんも検挙しなければならなくなってしまうから厄介だ。
警察車両も「申し訳程度」に赤色等と回して追走していた。

懐かしいバイクたちに気を取られながら、来年から二輪車の日光流入規制なんてコトにならなければいいなと思いながら、気が付けばソコは今市。
昔バクチ好きの伯父が花札に興じながら口ずさんでいた「参ったさんは成田山、日光の手前」の日光の手前イマイチ市だ。
もうここまで来れば、とかなり寒さを感じながら日光へと入るワケです。
(このハナシはあしたも続きます。)

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2006年10月23日

んん??藤田東吾?

KDDIが提供するインターネットサービスDION。
そのDIONが会員向けに提供しているブログサービスLOVELOG:http://blog.dion.ne.jp/のアクセスランキングトップは長いこと”神のブログ”音夢たんと俺の愛の日記 最終目標はラブホテル:http://blogs.dion.ne.jp/love_nemu/だったのだが、いつの間にかスパイラルドラゴンさんのらくちんランプ:http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/に入れ替わっている。
興味本位で開いてみると、どうやら藤田東吾氏と耐震強度偽装事件に関する記述でアクセスが殺到しているようだ。

藤田東吾氏。
そういえばこの前、自身の有罪が確定した後首相官邸前でパフォーマンスを演じてニュースになっていたっけ。
たしか他社物件の強度偽装を告発しようとした、とかで。
アパ?APA?業界大手さんの物件らしいですね。
そのニュースを見た時は、相変わらず胡散臭いヤローだなというか、元ライブドアの宮内氏よろしく、自らの有罪が逃れられないと見るや破れかぶれの暴露合戦というのも、見苦しいハナシだなぁと、それぐらいにしか思いませんでした。

トコロがスパイラルドラゴンさんの過去ログを見ていくと、藤田東吾氏の告発を受けてアパの耐震強度偽装を調べていたらしい朝日新聞の記者が変死しているらしい。(らくちんランプ: 「朝日新聞・斎賀デスクの死因究明」:http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/4381858.html
その変死のタイミングはライブドア事件の際のHS証券:野口氏の時と同様に、「やけに早い」タイミング。
たしかに「不自然」というコトバがピタッリのシチュエーションです。

となれば興味の方向性というのはもちろん「それだけのハナシなのか」というコト。
そう、らくちんランプ: アパとアベ晋三との親密な関係の裏に潜んでいる物:http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/4367199.html、このハナシです。
まぁニュースソースの多くが話題のブログ「きっこの日記」から来ているようなので、話半分乃至4分の1くらいで見ていた方がいいのでしょうけど、問題は安倍晋三。
小泉さんにはあまり聞かなかった「カネがらみ」の醜聞が、どうしてこうも「安倍晋三」という名前には付き纏うのだろうか。

首相就任後右よりの発言がなりを潜め、従前からのブレーンからも足並みの不揃いを疑問視する声があがっているが、昨日2選挙区で行われた補欠選挙では、いずれも自民党公認候補の当選となった。
それを、「安倍自民党」への信任と見るか、「小沢民主党」へのアンチと見るかはそれぞれの判断だろうが、持ち上げられた高さが高ければ高いほど、その落ちる落差も大きくなる。
それがいつになるのかが、楽しみであったりする。

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2006年10月22日

一億総作家時代

『ブログ』というツールの普及によって、『作家』という存在は居なくなったそうだ。
これまで、小説を書いてみたい、自伝を書いてみたいという夢を語る人は多く居たが、それを実現するにはカネなりコネなりが必要であり、文学に精通した編集者のお眼鏡に適う作品などシロウトに書ける訳もなく、夢は夢で終わらせるより他になかった。

編集者は営利目的で刊行される印刷物のコンテンツを選んでいるワケで、そのコンテンツが名の通った作家のものであったり、話題になったコンテンツであったりしなければ、容易に活字にする訳にはいかない。
なにせ売れなければ死活問題なのだから。
当然並ぶコンテンツはありきたりなものになり、新参者を拒む閉塞感が生まれる。

自費出版という手もあったが、所詮売れる宛のない刊行物。
全てのコストを積算すれば、たいしたコトない駄文の一遍が、一万円の値を付けてしまっては、それこそ買い手など付く由もない。
それが『ブログ』というツールによって、誰もがたやすく自分の著述を公開できる時代になって、編集者の権威は失墜し、『作家』は居なくなった。

一億総作家時代になると今度は著述はインターネットの世界に溢れ返り、半端な論説では埋もれてしまうようになった。
いや、素晴らしい論説であっても、埋もれてしまったものの方が多いのではないだろうか。

そんな中で抜きん出るには、他人とは一味違った切り口が必要になるのだが、それもネットの世界の総論から外れると、批判が殺到する憂き目に遭う。
この辺のバランス感覚が非常に難しく、書きたいコトも内容によっては自粛せざるを得ない。
それを『言論弾圧』と左翼学生の出来損ないみたいに騒ぐ気もないが、こういう時代にはこういう時代に合った主張の仕方があるのだろう。

なおかつブログに広告を掲載していて、スポンサーの喜ぶコンテンツを心がけるようになると、尚更書ける範囲というものが狭まってしまう。
それが、一週間も更新しなかった理由ではないのだけれど、年に何回かはこういう時があってもいいかなと、ふと思ったりする。

『何故書くのか』なんて考えてしまった時は特に。

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2006年10月14日

北は北海道から南は南千住

『北』の核実験実施の発表を受け、国の内外を問わず『制裁』一色となっている。
多数決の原理において『全会一致』は最も危険、と言われるが、何かにつけ援助をねだる乞食外交も限界を迎え、強硬派が暴走し始めたとなれば行く所まで行くしかないのかも知れない。

日本政府の独自制裁は船舶の入港禁止に禁輸などだが、もともと国交がないはずの国と随分物の行き来があった様だ。
ムネオの失脚で便宜を図って貰えなくなったロシアのカニ、イクラホタテにタラコは一時市場から姿を消したが、韓国、北朝鮮を経由するルートを得た。
ついでにマツタケとコカインが加わり、代わりに駅前の放置自動車とカップラーメンが出て行った。
国の政策的な意向によって、こうも物の流れは変わるものかと思う。

不審船と海猿によってにわかに注目された海上保安庁。
対馬海峡では排他的経済水域と領土問題の陰に韓国の違法操業などが騒がれているが、場所を変えれば日本だって領海侵犯と違法操業をしているのである。
命まで奪う取り締まりが容認されるかどうかはともかく、たかがカニをとるだけの小型船にGPS、レーダーに大馬力エンジンは何の為?と聞かれれば、地元の人は皆顔を伏せるだろう。
ムネオが居た頃はロシアもそれなりに潤っていたハズで、それを思えば先日の出来事は、北朝鮮ばかりでなく少しはこちらも見て欲しいロシアのデモンストレーションだったのかも知れない。

ともかく日本には半島系の住民が思いの外多く、それは日本政府によって無理矢理連れてこられたヒトもいるし、自ら来たヒトもいる。
いかにも大日本帝国政府の横暴により、皆が皆無理矢理連れてこられたような口ぶりだが、実際のトコロ進展地を求めて後から来た組だって少なくないハズだ。
彼らはあちこちにタウンを形勢して、経済的にも社会的にも確固たる地位を築いてしまっている。
『しまっている』のだからしかたないのだが、今回の『制裁』がこのまま強化されていった時に、なんとなく溶け込んでいた存在までもあぶり出すコトとなり、それがまた別の問題へと発展しないか心配でもある。

予想外に多く、また予想外にイニシアチブを取られていたと分かったら、果たして日本人は耐えられるのだろうか。
半導体市場で、国がジャブジャブ金をつっこんた企業と、ケンカせざるを得ない東芝を、ふと思い出した。

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2006年10月13日

手が付かない

10月もあっという間に半分が過ぎた。
ここへ来て今年の総括に帳尻を合わせるように、今年というかここ2、3年手を広げてきたあんなことやこんなことが動き出して、そのどれもを年内中にカタチにするべく同時進行中だったりする。
手がかかって重たい案件が最優先なのだが、すぐには動きそうにない軽めの案件の方が気楽で、そっちばかりが気にかかって重たい案件が手に付かない。
そんなコトを考えているとブログすら手に付かなくなってしまうので、せめて何か書き留めたいと思うのだが、やはりこれといった着想は無いようだ。

そもそもこんなマルチタスクで同時進行するようになったのには、自分の中での「転機」というのがあって、その「転機」が無ければこんな「何か起こりそうなワクワク感」とか、「あと2ヶ月半で間に合うかどうか」といった切羽詰った感は味わえなかっただろう。
何が変わったと言えばそれはほんの些細なハナシで、それは例えば『ドアノブを掴む手を左手にしてみる』とか、『靴を右足から履いてみる』といったようなコトだ。

ただ長年の習慣というのは恐ろしいもので、そんなほんの些細な変更も気に留めていなければいつの間にか元に戻ってしまう。
努めて『変える』ようにして2、3年。
ようやく板に付いて来た頃に、これまたようやくカタチになりそうな雲行きになったというコトだ。
それは一般社会では微塵も評価されるものではなく、恐らく親父にそんな成長ぶりを言ったトコロで鼻で笑われて終わりだろう。
ただ似たようなトコロを目指す、また目指しているヒトには、羨望と称賛の変化らしい。

あと3年で『カタチ』になるか?
10年後にはどうか?
30年後は?
いろいろ不安がよぎるけれども、焦らず行くしかないだろう。

週末は今年亡くなった叔父の納骨がある。
山っ気の強かった叔父に、墓前で聞いてみることとしよう。


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2006年10月12日

秋葉原で話題の『缶入りおでん』


秋葉原で話題の『缶入りおでん』


秋葉原で話題の「缶入りおでん」


今年の冬は、コレで勝負。
  
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2006年10月10日

原油市場とガソリン価格 後編

(注:この文章は昨日の記事からの続きです。)

ちなみに一般的には『買い手』が優位に思われる商取引だが、『売り手』優位の業界というのも珍しくはない。
『安定供給』や『特約販売制度』、『予信の付与』など要因は色々あるが、石油業界には『事後調整』という、論功行賞的な慣習が売り手優位を更に強固なものにする。
要は売った量の多少によりさじ加減で追加値引きを行う、というものだが、これが、石油業界が『卸し元への接待』が経費として認められる理由であり、『元売りの言いなり』が横行する理由でもある。

これにより、自身の損益状況から値引き額を算出するので、赤字決算もなければ利益の出し過ぎによる節税もできる。
販売業者は期末に決算対策金さえ貰えば成り立ってしまうので、経営に悩む必要もない。
ただ当初の卸し価格がやや高くなるのを除けば。

そんな『民族系』と呼ばれる元売会社の弱点に目を付けたのが、『外資系』と呼ばれるエクソン・モービルグループだ。
彼らは『事後調整なし・先決め価格』として民族系よりも安い卸し価格を提示して、シェアを増やしてきた。
また、精油所をフル稼動させて余った製品を業転(業者間転売)として正規品より安く市場に流通させた。
この場合のコスト算定根拠は『受給バランス』。
原油価格なんて関係ないのである。

市場が物余りになり採算ベースを割り込むようになると、外資の売り攻勢は一転して流通量を絞り込み「プチ石油危機」とも言える品薄状態を作り出す。
背景的に商品先物や原油先物の価格高騰を理由付けする場合が多く、一気にこれまで下げるだけ下げた市況を持ち上げにかかる。
本来この外資の動きに対抗して商品供給を潤沢にするのが民族系なのだが、「高値安定市場」を好む我らが民族系大手は外資の動きに迎合し、品薄状態に更に拍車をかける。
そして市場の高値安定が極大となった瞬間に、外資の「売り攻勢」が再び行われる。

今回のコンビニレシートにしたって、大手所2社とガッチリ組んでレシートも事前に印刷し、自社ネットワークでのバーコード対応も準備が完了している。
つまり急ごしらえではなく明らかにかなり長い準備期間を経て打ち出された「5円引き」であり、それは世間が「原油高騰、ガソリン価格急上昇」と騒いでいたまさにその瞬間に準備されていたこととなる。
こうやって意図的に市況価格に「波」を持たせ、その崩壊のタイミング作りにイニシアティブを持つことによりシェアを拡大し続けてきた外資系元売。

それを批判するつもりなんかさらさらなくて、もういいかげん消費者の方が学んで欲しいものだとつくづく思う秋晴れの朝なのだ。
上がった、下がったといちいち騒がない消費者、業界内だけの論理で動く談合体質を許さない消費者へと。

わたし、かわいいお金を海外投資でふやし
ました。―銀座ホステスの華麗なる資産形成術

浅川 夏樹





  
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2006年10月09日

原油市場とガソリン価格 前編

商品先物市場での原油価格の最高値更新のニュースが一般紙を賑わせていたが、『下がった』というアナウンスは記憶にない。
にも関わらずここ半月ほどで、高騰が騒がれたガソリン価格は10円内外下落した。

ダウンした原油価格をいち早く消費者に還元する動きによるもの、ではなくて、今回はセブンイレブン、ローソンのレシート裏に印刷された『ガソリン5円引きチケット』が引き金らしい。
買い物して受け取ったレシートをエッソ、モービル、キグナスのお店に持っていくと、ガソリンが20Lまで5円引きになる、というものだが、これがあまりにも反響が大きかった為の追随値下げらしい。

仕掛けが解ればたかが100円ぽっちの値引きなのだが、『1円でも安いガソリンを買う』が消費のトレンドになっているので、『5円引き』と言われると随分安く買った気になる。
月1000キロ走る一般的な世帯で消費するガソリンが月に120Lとして、1円安く買ったとしても高々120円。
実に『缶コーヒー1本』買えばなくなる節約でしかないのだが、あっちの店こっちの店と右往左往するドライバーや、月末だから値上げ前にと満タンにするドライバー。

いずれにしてもほんの2週間であっという間に10円も下がるのでは、『便乗値上げ』というコトバがちらついても無理はないだろう。
世間は3連休。
休み明けには業界団体が、市況是正活動に乗り出すのも容易に予想がつく。

そもそも石油業界に談合体質が強いのは、販売業者の損益分岐点となるガソリン1Lあたりの利益に、かなりのギャップがあることが挙げられる。
その要素は1店舗当たりの販売量や会社としての販売量、経営体質、副業の有無に過去から累積した債務など多岐に渡るが、実態としては5円以上の開きがあるのではないだろうか。
そもそも、フルサービスに対してセルフは3円差、ノンサービスはその間というのが一般的だが、店舗の規模、販売量にかかわらずコスト差がその程度しかないというのもおかしなハナシだろう。

そんな販売業者の7割方がペイできる市況の構築を目指すならば、体質の強い業者にはかなりの余力ができる。
その利益を出資者に配分すべく最大限の努力をするのが『会社』であるが、そうも出来ない事情がある。

『メーカーのシェア争い』だ。

石油元売はそれぞれに精油所という固定経費を抱えているので、当然『フル生産』した方が1L当たりのコストは低くなる。
しかしフル生産すると商品の余る能力過剰の状態が、到達の進んだ今でも続いているのだ。
だから、余力があるなら(安売りするなりティッシュ配るなりして)もっと量を売れ、というのが仕入先からの要求事項となる。

明日に続きます・・・

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