大型ショッピングモールの台頭が最近気になる。最近勢いがいいのはセブンアンドアイが中核になるアリオ(Ario)だろうか。
母体となるスーパーをメインに「専門店」と呼ばれるテナントが並び、ほとんどが「MOVIX」も併設。
ターゲットとする年代は30代から40代を狙った、安さよりも品質を打ち出した「ちょっといいもの」がコンセプトなのもどれもほとんど同じ。
郊外に巨大な駐車場を併設し、休日のショッピングならとりあえずココで済んでしまう的な発想がウケているらしい。
とはいえ傍目には、コンビニの雄を企業イメージに据えたセブンと、潤沢な資金力で圧倒するイオンの”2強対決”というイメージが強い。
こういったスーパーの好調に乗れない企業再生中のダイエーを叱咤する声も聞かれるが、店舗の大型化による拡大均衡で破綻したダイエーからすれば、この業態が乗っているとは言えスグには追随できないというのも容易に推察できる。
そもそも3月期決算でコンビニ各社の好調が伝えられるが、売上を伸ばした要因が新規出店によるものであり、既存店売上ではむしろ売上減という現実の方が無視できない。
とくにコンビニの雄セブンなども、既存店をわざわざ廃止してその直近に新規出店する手法が目立つ。
そのどれもが駐車場が狭小であったり、イレギュラーな三角地に立地する店舗を廃止し、幹線道路沿いに長方形の土地を取得し”スタンダードな店舗”を建設するというもの。
そもそもの出店立地のミスを自ら認めているとしか思えないものだ。
ソレを企業・ブランドイメージの統一とか、スクラップアンドビルドであるとか、一般人には聞き慣れない今風のコトバで新しい経営手法に思わせるならそれも良いが、新築して5年ソコソコで閉鎖された店舗の、建物建築費と内装費でざっくり3500万と言われる設備投資は無くなるワケではない。
個々の契約にもよるだろうが多少なりともFC本部の負担分が発生しているワケで、全体として伸びているから「多少の」費用負担増と不良資産の保有は致し方ない、なんては全く思わない。
コンビニが新規にルートを開拓する場合には、日に4回5回と行われる配送のコストが最優先される。
配送ルートとして採算ベースに乗らないと死活問題となるので、新規に開拓されたエリアには半強制的に新規出店が繰り返され、ほぼ半年以内にエリアとなる。
今岩手から青森にかけてもそのエリア獲得の為の出店ラッシュが相次いでいるが、首都圏におけるコンビにとは周辺の人口密度が違いすぎる。
傍目にも明らかに無理目、火を見るより明らかに失敗な出店というのも珍しくない。
そんなオープン1年も持たない閉鎖店舗を尻目に繰り返される新規出店の波。
それで売上を伸ばして誉められたものなのだろうか。
新しい業態としても大型ショッピングモールも、物珍しさは何年も続くものではない。
寂れたショッピングモールほど悲惨なものはない。
何年か先、今大盛況の大型ショッピングモールが足を引っ張って、大手の破綻から公的資金注入なんてコトにならなければいいのだが、どうも最近の”スクラップアンドビルド”には担当者レベルでのリベートの存在が気になってならない。
ホントに必要な設備投資ならいいのだけれど。
暦の上でたまたま祝日の続くゴールデンウイーク、その初日という印象しかないが、一応今日は59回目の憲法記念日。
駅前を歩くなんて、何年ぶりだろうか。