2006年02月04日

油屋カード

石油業界でのハナシ。
「掛(かけ)」と呼ばれる販売店独自の「ツケ払いカード」の管理コスト、集金コスト、信用リスクなどへの対応から、石油元売がクレジットカード会社とタイアップした「統一カード」を作ったのはもう15年も前のことになるだろうか。
当時関わっていた日本石油(現・新日本石油)の例で言えば、イメージキャラクターに所ジョージを起用した日石ワンナップカードが誕生したのがワタシが高校生の頃。
当初「信販会社とのタイアップ」というイメージはかなり抑えられていたので、実質債権リスクと与信権限は信販会社にあるにも関わらずほどんど説明することなく、従来からの「掛カード」の新タイプとして「全国で使えるカード」が出来たという説明をしていた。
それからEna(イーナ)カードを経て現行のENEOS(エネオス)カードになるワケだが、この変更の際に「実はこれはクレジットカードであって、ガソリンスタンドで使うとガソリンが安くなるメリットがついたカードなのです」と説明される様になった。

元売独自カードの顧客へのインセンティブにより自店顧客をガッチリ囲い込む。
元売子会社が率先して発券する中、そんな説明を真に受けた販売業者は「掛」の切り替えを推進し、「自店顧客の情報は一切元売には渡さない」と狭量な考えの販売業者はこれらを無視した。
ワタシが携わってきた業者はすべからく後者であり、前者の「やらせ」は元売会社の陰謀と批判する意見に荷担していた。
「元売独自カードによる顧客の囲い込み」は他元売でも追随され、シェル・コスモ・出光、それぞれ似たり寄ったりのカードが誕生した。

この「元売独自カードの展開による顧客の囲い込み」はやはりそれなりのコンサル機関からもたらされた発想だけあって、マジメに「掛」の切り替えを行った業者と否定した業者では、その後の自由化によるマージン圧縮の際に「運営コストの差」として歴然と現れ、「運営体質強化の為には後発ながらもカードの切り替えが急務」などと業界新聞などでも囃し立てられた。
ただ自由化による淘汰により販売業者が「閉鎖」の憂き目に遭った際には、元売カードはその本性を発揮し「全国の同じマークのお店でこれまでと変わらず使えます」として顧客の系列外への流出を食い止めた。
これをしてアンチカードの販売業者はそれこそが元売が目論んできたコトであり、販売業者の「宝」である顧客情報を元売に開示するコトなど愚の骨頂と騒いだが、販売業者の突然の破綻を目にすると「掛」の顧客は突然「常連さん」から「一見さん」へと叩き落されるワケであり、「よそのお店でガソリンを買うにはどうしたらいいのですか」などと旧経営陣に問い合わせる事態を考えれば、元売カード化はむしろ「顧客の為には必須」という考えが正しく思われる。

いずれにしても黎明期の元売カードにはとんでもないインセンティブが付いていたもので、その特典は享受しないと明らかに損ではあったが、後にそれらが廃止されると「計画的だ」とか「最初だけ」とか商売人のモラルに関する誹りを受ける羽目になった。
ただこれも裏を返せば、これらの手厚いインセンティブは提携している信販(カード)会社からの拠出の場合が多く、その負担の重さにカード会社が泣きを入れたというただそれだけのコトだったりもする。
誰かが得をするトキは、誰かが損をしているだけのハナシなのだ。
そんな高額のリスクを背負ってまでカード会社が元売カードを作りたがるメリットというのは、「カードの発行からはある一定割合でキャッシングに発展する」というただその一点に集約されると言う。

物販における信販手数料にせよ、割賦販売・分割販売における金利手数料にせよ、これだけ群雄割拠の状況では「儲かる」というレベルでは到底なく、一番儲かるのは「金」を販売したトキ、即ち「キャッシング」こそが信販会社の収益源となっている。
ワタシが携わっていた元売の提携信販会社にしてみれば、全体の3割の人員が担当する元売カードセクションでの収益が全社の7割にも及ぶというのだから、ガソリンスタンド店頭での多少の運用ルール逸脱も、高額のインセンティブの負担も行おうというものである。
そんな法外なインセンティブを承諾させた元売会社にしてみれば、もちろん信販会社と約束した発券枚数見込みというものが当然あって、ワタシが従事していたような「(カード発券に)冷めた業者」というのはあってはならないものだった。

この平成の世でも「クレジットカード=借金苦で一家離散」というイメージが根強く残っているもので、それはバブル崩壊直後ともなればすさまじいものがあった。
そんな最中に「顧客にクレジットカードを勧めろ」と言われても言い難いもので、元売がそんな発券促進キャンペーンを組もうと販売業者の大半は冷ややかな対応だった。
さっぱり伸びない発券に困った元売は、「(目標達成の場合には)発券1枚あたり千円の商品券を支給」と急遽ニンジンを出してくるがこれも不発。
「目標達成できなければ今後の支援も一切なくなる」と独占禁止法にも抵触するような物言いで発券を強要した。

ただ現場のスタッフには「勧め難い」という問題点が解決されていないので、会社から「存亡の危機だ」などと脅かされて発券を迫られても、実家の親類縁者にお願いする以外にこれといった対処法を見出せずにいた。
「発券するかしないかはお客様は決めるコト。こんなにお得なカードをオススメしないのは職務怠慢」と言われても、顔見知りの常連客がチラホラとしか来ない店舗では寝言にしか聞こえず、「大都市圏の元売子会社である販社が1日100枚発券した」なんてハナシも「ヤラセ」としか思っていなかった。ところがである。  
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2006年01月21日

寒い冬

ブッシュの資金源とされ、またマネーゲームの1アイテムとして実需にはあまり関係のない先物相場だけが先行しているWTI原油。
アメリカのイラク制圧以来高騰を続けたこの『指標』もひと段落し、シーズンも終盤に入ろうかというのに国内の灯油は高どまりを続け、さらにその末端価格は釣り上げられようとしている。
”暖冬”の予報を受け大手民族系元売が灯油の海外輸出を決めた後の寒波で、国内の需給がタイトになったのがその原因とされるが、タイトどころか品物はジャブジャブに有るようである。

ただ値段が高いだけ。

その民族系元売も急遽シンガポールのマーケットから製品調達を計るとしているが、これも単なるポーズ的意味合いが強いだろう。
これから手当てしても寒波が去れば無用の長物だし、そもそもが品薄というよりは出し惜しみの方なので本気になって調達する気などこれっぽっちもないだろう。

石油業界は何年かに一遍、こういう意図的な品薄演出により擬似石油危機に陥る。
系列外の商社筋に流しての数量増販が一巡して末端市場の価格統制が効かなくなり、商社による投げ売り玉を自社の系列店までもがが購入する程の供給過剰に陥ると、決まってこの擬似石油危機が起こる図式だ。
これにより安い流通玉を買っていた販売業者は懲らしめられ、二度と系列外からは買わないという確約をもって高い系列正規商品を購入させられる。

業界では見慣れた何年かに一度の通過儀礼なのだが、その度に高い商品に付き合わされる消費者はたまったものではない。
特に最近の市況からすれば、115円のガソリンはガソリン税とそれに係る消費税を差し引けばおよそ60円弱、軽油の95円だって軽油税抜きで60円そこそこなのに、何の道路税も掛からない灯油は店頭渡しで70円を越えてなお上げる雰囲気なのだ。
この10円、この下げ圧力の強い時期に値取れる程販売業者は商売人ではないので、まず間違いなく元売の懐だろう。

黙っててもある需要だから、みんなで仲良く値取りしよう、とは業界関係者が良く口にするコトバではあるが、こういう消費者無視の業界はもちろん消費者に見離されるだろう。
ただでさえクリーンエネルギーが叫ばれ暖房も電気、ガスにシフトする向きの強まる昨今、いくら石油コジェネによる新需要開拓を唱えたトコロで消費者無視の割高エネルギーでは誰も付いて来ない。

そんな苦言を呈したくなる、昨今のガソリン市場軟化傾向に逆行する灯油の高騰なのでした。
そんな業界リーディングカンパニーの長が経団連副会長に就任でしたっけ?
灯油で得た利益をナニに使ったのでしょうか。
ホリエモンの入会承認が間違いなのではなく、そんな会への入会の申請が間違いなのだと誰かツッコんで欲しい。
企業倫理が聞いて呆れる。
  
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2005年09月01日

タダより高いものはない

今日はセルフSSで給油しました。
セルフなのにフィールドには3人のスタッフが待機。
セルフなのに誘導なんかしちゃってくれています。
なんかイヤな雰囲気ですが、とりあえずシカトして給油に取りかかります。
と、なんかスタッフが「ちょっとよろしいですか光線」を出しています。
思わず視線を向けると、待ってましたと言わんばかりにポケットからウオッシャー液を取り出して近づいてきます。
そういうのがイヤだからセルフに来ているワケですから、たまらず「話しかけんなオーラ」でお引きとり頂きます。

と、ふと目をやると、写真は今日訪れたセルフSS店内の掲示です。
タダより高いものはないちょっと見にくいかもしれませんが、上から「ウオッシャー液無料補充」「バッテリー液無料補充」「タイヤ空気圧無料チェック」「エンジンルーム無料点検」「フロントガラス虫拭き取りサービス」「ラジエータ液無料補充」と書かれています。
いわゆる、「”みずもの”サービス」を口実にオープンボンネットから、高付加価値商品販売へと結びつけるパターンですね。
とすると、さっきのスタッフが持ってきたウオッシャーは、売り物ではなくサービスだったんですね。
「惜しいことしたかな」と思いつつ、でもよっく考えると”みずもの”はとりあえず現状ではノーサンキューだったんですよね。
ちょうどブレーキフルードとパワステオイルは補充したかったんだけど、どうせココでそんなモノ入れれば、途方もない金額請求されるんだろうなーと自分に言い聞かせて店を去りました。

そもそもこの店は、深夜来店時にスタッフがプラプラしていたので、空気入れを借用願いたいと申し入れたところ、「スタッフがいない時間帯なので」と断られた店。
「そんなん自分で入れるから道具貸したったらええがな」とツッコむと、「”当店では”夜は貸し出ししていません」と矛盾した応対を見せた店。
空気圧チェックにすらプロの仕事など見せられないスキル不足なのに、その行為をスタッフに任せさせることで販売機会を見いだそうとするヘタな演出。

ここで、mixi内で書かれていた「なぜセルフを利用するのか」という板に書かれた内容を少しご紹介しましょう。
・24h営業が多いから。
・洗車どうですか?とか、水抜き剤はどうですか?っていちいちウザいから…。
・価格が安いから。

第一には、自分で入れる事に慣れてるからですねー。
好きな分量だけ入れられるのが一番の魅力。

第二には、見ず知らずの店員に頼んでも無いのにあちこち車を触られたく無い事。それが例え窓ふきであっても。

最大の理由は
満タン計測で燃費計っているので
一杯になってもまだ入れたがるスタンドマンうっとおしいから

あとは
店員のいるスタンドだと色々余計なもん勧められてうっとおしいし

普通のスタンドよりも少しだけ安い

私は車屋なので店員がいる所だと
タイヤだのエンジンルーム内の点検だのと
相手しているのが、めんどくさいので自分で入れています。

エンジンルーム内の点検とかされて、エンジンオイル換えたほうが…とか言われると、断りづらいんだよね…。そのくせ、スタンドでオイル交換するとクソ高いし…。
ジェームスだと数千でオイル交換できるのに、スタンドで交換したら1万以上取られたような…。財布の金が足りなくって慌てて銀行まですっ飛んでったヨ!
圧倒的に顧客の動向に逆らって進む元売セルフ。
そろそろ描いていたモデルが誤りであったと素直に認め、軌道修正を行ったほうがいいと思うのだが・・・  
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2005年08月23日

セルフに劣るフルサービス

ガソリンスタンド業界のハナシ。

規制緩和により日本国内でのセルフSSが解禁となったトキ、業界内部ではセルフSSは日本の風土に合わないと一蹴した。
率先してセルフSSを展開したのは、SS業界からは”異業種”と呼ばれる大手スーパー。
それに、日本も世界市場の一部に過ぎないとする”外資系”と呼ばれる元売各社。
関東など都市部で、セルフSSがバカ売れしているというニュースが伝えられても、”東北では”成立しないと業界は一蹴していた。
そんな東北にもスーパー系セルフSSは進出して、既存店舗の5倍以上の販売数量を、少人数のアルバイトであっさりとこなしてしまった。
「寒い冬にお客が自分で入れるワケがない」と言われた豪雪地帯で、冬場のセルフSSは灯油を買い求める顧客で長蛇の列。

業界団体はその理由を、セルフSSでの安値価格に求めた。
そもそも、保護された業界なので小売業としての基本などない石油業界はガチガチの談合体質。
国内での販売量というパイは決まっているのだから、その決められたパイをみんなで分け合って、みんなで儲ければいいぢゃないか。
そういう業界だから、新規参入を殊更に嫌がる。
資本力がなければ、潰される。
そうやって、業界内だけでやってきた。
だから異業種スーパーが出店してきて、局地的なシェアの変動が起こると、業界団体は大騒ぎとなった。
スーパー側に交渉するも、そもそもガソリンのオマケでティッシュ配ったのはソッチだろう?と、反撃された。
客寄せの為に主力商品を廉売されたとて、文句を言うなというコトだった。
あれよあれよという間にシェアは固定され、今やその異業種やら外資系やらという、もともと談合には後ろ向きだった販売業者も、それなりに業界団体に”協力”するスタンスをとっている。
資金力に乏しい業者は廃業し、大手業者はSSの統合を行った。
そうやって生き残った既存の業者は、剥ぎ取られた残りのシェアを按分して、経費をかけないように細々と営業している。

いつもはセルフSSで給油しているのだが、先日止むを得ない事情によりフルサービスSSで給油するハメになった。
1軒目は北関東地区にあるエネオスマークのSS
その地区は、異様だった。
明らかに激しい価格競争の後で、閉鎖SSが散見され、元売商標を撤去された店舗、商社系商標に変更した店舗ばかりだった。
そんな中でエネオスマークを元気に掲げていたので、興味を持って入った。
明らかに70を超えたと思われるスタッフの皆様が3人。
「いらっしゃい」も「ありがとう」も、ない。
ニッセキといえば、『古い・汚い・サービス悪いの3拍子』
そんな典型の様なお店だった。
大手特約店傘下とはいえ、三者販売店が激戦区を生き残った理由は、”他にはないサービス”ではなく、スーパーローコスト経営(年寄り経営)だったようだ。

2軒目は国道4号線沿いのモービル。
吉田石油店といえば、特色ある接客で有名だったが、そのお店はフツー。
店はどうしようもない位古いが、SSで飼っているとおぼしきアヒルちゃんだけが好印象だった。
とはいえ、このフツーのお店が一番印象良かったのが結論でもある。

3軒目も国道4号沿いのコスモ。
一光の運営だったので、ガソリンさえあればスルーしたいトコロなのだが、仕方なしに入る。
車を一瞥してレギュラーの計量機に誘導される。
最悪。
そのコトについて指摘すると、とたんに不愉快な顔をされる。
もう帰りたい。
と反対側のオッサンが小汚いタオルでガラスを拭き始めるので、あわてて制止する。
帰りたい。
イヤな沈黙のアト、乱暴にノズルが引き抜かれ、キャップが閉められる。
もういやだ。

10年も前から、CSとかサービスレベルの向上とか均一化とか、そんなコトをさわいできた元売と業界団体の広告宣伝費はドコに行ったのだろうか。
改めて言いたい。
セルフに劣るフルサービスを提供しておいて、セルフが売れるのは価格のせいだと言い切れるのだろうか。

業界の努力なしには、SSの復権なんて有り得ない。  
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2005年08月18日

ソーシャル・ネットワーキングサイトで拾い物

とあるヒラメキからガソリンスタンドの経営を画策しているえふぴーですが、なかなかトントン拍子に実現とはいかない様です。
狙っているのは燃料油販売に特化したセルフSSのローコスト運営と、併設店舗の融合・・・。
なんて言うといかにも陳腐化していて、もうとっくに先駆者がいそうなものなのですが、併設店舗のセレクトと運営コンセプトがミソだったりするワケです。

とはいえ、既存のセルフSSは元売会社所有の物件を元売会社主導でセルフ化したものが大半。
元来販売数量のみが問われるメーカーこそが燃料油販売に特化したセルフSSを志向すべきトコロなのだが、特約販売制度というかつての参入障壁の呪縛により「量より質の販売」などとピントのズレたコトを言って、セルフサービスなのにスタッフのスキルに依存したカーケア商品販売を推奨している。

まぁ、だからこそのヒラメキのスキマ商売でもあるのですが、そうは言っても閉鎖された店舗の中で、運営再開が可能な所有者と商圏をもつ物件となるとなかなか見つからないというのが現実なワケです。

で、ココに招待状は来たけれども使い方に迷っている「ソーシャル・ネットワーキングサイトmixi」なるものがあって、「ソーシャルネットワークサイトでビジネスパートナーを」なんてコトバが目に付いたので、チョコっと内部で探してみたワケなんですが、まぁ当たり前のハナシ、ガソリンスタンドの経営者よりは利用者の方が圧倒的に多いワケですよ。
で次に多いのがガソリンスタンドで働いている(または働いていた)方々。
ソコで扱われてるネタも、”ガソリン税に消費税が課税されるのは2重課税ではないだろうか”とか、”元売会社が翌月仕切り値上げを発表したから、月末は満タンにしておこう”とか、”ガソリンスタンド内で携帯電話を使うと引火する危険性がある”とか、まぁ正直ツッコむ気にもならないネタばかり。

これでは到底ビジネスパートナーなど見つかりそうもないなと、石油先物関連のネタに流れたトコロで、”石油相場に有益な情報を扱うサイト集”みたいなのがあって、このアドレス(http://diary.jp.aol.com/jtaf3xjxdp/)が貼ってあったワケですよ。

このサイト。
名前を「独立系GS」といい、「業界の自己規制とメーカーが優越的地位を堅持する石油業界にあって、自己責任経営を貫く独立系石油販売業者の姿をしっかりと刻印してまいります」との紹介文が付いているのです。
その内容はというと・・・
かなり辛口で、かなりディープです。
業界の人間でないと理解できないと思われる内容もしばしば。
でも最新の記事「カーケアセルフから給油特化セルフへの旋回」などは、前段のコトとニアイコールな主張なワケですよ。
更新の頻度こそ低いですが、なかなか面白いブログを見つけられて、それなりにソーシャル・ネットワーキングサイトも悪くないなと再認識した次第なのです。続きを読む!?  
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2005年07月09日

原油高騰の背景に何が?

北半球が夏の不需要期となっても下がってくる気配のない原油価格。
背景にはどんな意図が隠されているのだろうか。
国内元売各社は「ニューヨークの原油の先物相場の指標銘柄」の高騰を理由に「値上げ」の公表を続けているが、実際彼らが取引している価格は中東での随意取引。

”実際にはそんな値段では買ってはいない”と言われるが、まぁ価格交渉の材料として不利なものらしい。

このテのアメリカを発信源にする原油価格指数は、ブッシュの選挙前決まって高騰する不自然さがあるものなので、今回の高騰にも政治的な意図がある様に思う。
呼応して赤旗が”中東の平和を望む”としているあたり、まさに思う壺ではないのだろうか。

実際、中間マージンを排除すれば安値で売れるのであれば、やはり流通の便乗値上げを否定しきれないだろう。

昨日の事件との関連は?続きを読む!?  
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2005年06月14日

また萌えた仙台精油所

三菱石油と救済合併した日本石油の”クラウンジュエル”の一つとも言われている(そう言われているのは東北限定かな?)新日本石油精製仙台精油所(旧東北石油仙台精油所)が、操業開始以来13度目の火災を起こしました。
今回は定期点検中の出火なので、通常操業中の火災とはまた意味合いが違うのかもしれませんが、まぁ地元住民からすれば「またやった」といったトコロでしょうか。
何度出火しても性懲りもなくやらかすものです。

とはいえこの”定期点検”、業界大手大企業の天下り各社さんがわざわざ首都圏から大勢お越しになる仙台精油所をあげてのお祭り騒ぎなので、コレといった観光地もない寂れた民宿街にとっては季節はずれの満員御礼で感謝されています。

もともと三菱石油の精油所だった頃から出火はしていましたが、ワタシが出入りする様になったのは合併後のコトです。
とはいえ、親会社が合併しても尚”東北石油”として運営していた頃(もともとは東北電力とか地方自治体も出資していました)は、”三菱の残党”色がとても強くナニをするにもツッカかってきたものです。
(ソレがいよいよ”新日本石油精製に吸収される”と決まったトキの職員の悲壮感といったら只ならぬものを感じましたね。)
まぁ吸収後はトップ以下幹部に”新日本石油系”の方々が就任され、”三菱の残党”は”転勤”されましたので、フロントの応対はかなり柔軟になりました。

それはさておきこの仙台精油所、毎度毎度出火する度に消防へは”改善計画”を提出している様ですが、お約束の様に忘れた頃出火してくれます。
その”改善計画”の為か、入口でのチェックは自衛隊並で、乗用車乗り入れの際は”バックファイア”による引火防止の為マフラー出口に”金網”を付けなくちゃいけません。(イマドキの電子制御インジェクションでバックファイアなんか出ねぇて。昭和のキャブ車ぢゃあるまいし。)同時多発テロ以降はもっとメンドっちくなり、車の下を鏡で確認している様は思わず笑ってしまいます。
ソコまでやってて隣の食堂からの出入りがノーガードなのは何故だい??

出火の直接的原因を調べ再発防止策を講じるのは必要なコトですが、そもそもの出火原因ってのは運営する企業の姿勢にあると思うのです。
ドコでもそうかもしれませんし、そうでもないかもしれませんが、少なくともココの精油所で実際にプラントを動かしているのは”下請け会社”の方達です。
そして彼らは下請けゆえ、業務を請け負う規約に則って仕事をしなければならないのでマニュアル絶対です。
ナニをするにもまずは上司と相談し、上司が担当者と話し、しかる後に担当者から関係部署へ指示が来てオッケイとなります。
だから、そういうルートで指示された内容が危険だと感じても、現場でソレをどうこう言ってもまず聞かれないでしょうし、聞かれたトコロで時間がかかりますし、ほとんどのヒトは1回やれば面倒になって2度と言おうとは思わなくなると思うのです。
まず、報告」なんて標語が虚しく掲げられる現場の現実ですね。

岡目八目”とはよく言ったもので、そんな実際自分が当事者になると見えないコトも、離れた立場から”客観的”に見ると、その解決策までよく見えるものです。解決策が実現可能かは別かも知れませんが、実現可能な解決策を提案するのがコンサルのウデの見せ所ですね。
だからこその外部監査機構だったり社外取締役だったりするのですが、その企業からカネ貰う都合上本質的な部分にはあまり触れずに教科書通りの形式的な指摘を行う輩があまりに多いですね。
(とはいっても”仙台市民オンブズマン”は行き過ぎですか?((;゚Д゚))ガクガクブルブル)
ただ、岡目八目から想定される結果があまり芳しくないモノであった場合、正直「そうはならないでほしい」コトって多いんですが、そういうのに限って言った通りになっちゃうものです。
(悪い方で”想定の範囲内”はワタシにとっても、とっても不本意なのです。)

ワタシはというと、努めて自分を客観視しようと日々心がけてはいるのですが、はたして純然たる客観視ができているかどうかは甚だ疑問です。(というかソレはムリですよね・・・)
自分みたいなヤツがいたとしたら、自分ならどうアドバイスするのかなぁ〜と、時々そんなコトを考えマス。
誰かワタシをコンサルしてくれ!(オメーに必要なのは”カウンセリング”だろ!ですか?)続きを読む!?  
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2005年05月25日

重油を燃料にする

アクセス解析によると「軽油の脱税」に関する検索が多いみたいです。
検索された方の意図がドコにあったのかは諮りかねますが、こういうご時世なので「軽油税負担を少しでも軽くしようという意図でのコト」と勝手に解釈して、ちょっとした小ネタを書きたいと思います。

とはいえ、あくまでエンジンを保護する為の技術的見地からの記述であり、脱税を奨励する意図はございませんのでご了承ください。

おそらく検索に引っかかっているのはコチラの脱税事件ですね。
まぁ、そんな笊法ですから、切羽詰れば多少はやりたくなるのが人情ってモンです。

まず、代替燃料として灯油を使用する場合。
(小難しいハナシをすれば、化石燃料は炭化水素の分子量の大きいものほど、単位燃料当りの発熱量が高くなる傾向にあるので、)軽油を燃料とした場合に比べてパワー(発生トルク)が明らかに落ちます。
よってエンジン回転を高めに運転しなければならず、この場合の燃費も10%〜の悪化があります。

さらにディーゼルエンジンは、軽油に多少含まれている分子数の大きなオイルに近い成分を前提に設計されていますので、精製度が高くそれらの含まれない灯油の場合は”オイル切れ”に近い現象を起こし、ピストンリングの磨耗を早めます。
つまり、エンジンを傷めるワケですが、元々丈夫な上に大排気量の場合が多く、多少の傷みによるパワーダウンは許容範囲となるでしょう。

ただ、灯油は民生用としての用途で使われる場合が多く、販売業者も多い割には”配達”時の割高な価格設定が多いのが難点です。
コレは昨今の橋梁工事談合とも関連しますが、石油業界もコテコテの談合体質なので、”配達灯油”についても地域で価格協定が行われている場合が多く、民生用として灯油ボイラーに月1回90L程度であれば、消費者も付近で極端に安い業者がいなければ文句をいわないコトを逆手にとった紳士協定ですね。

アイドリング・ストップ宣言!?対して重油はというと、圧倒的に産業用として使われるので配達が大前提な上、納入価格も原則非公開のまちまちな価格設定なので、価格を”売る側”も決めにくいコトから、灯油との価格差5円とか10円とか、そういう大雑把な決め方をしている場合が多いです。

つまり少なくとも灯油よりは安く入手できるというのは間違いないでしょう。

ちなみに、JIS規格によってA,B,Cと区分けされている重油ですが、陸上で流通しているほとんどはA重油となります。
BとかCとかはかなり大きな船であったり、火力発電所などで使われる燃料で、一般向けに小ロットで出回るコトもほとんどないので、あんまり気にせず重油=A重油と考えて差し支えないハズです。
C重油となると素人目には「原油?」ってカンジのドロドロなヤツです。

で、そのA重油にも「一般A」と言われるものと「LSA」又は「ローサル」と呼ばれるものがあります。
LSAとは「ローサルファーA重油」。「サルファー」は「硫黄」。(Tokioが最近CMやってマスね。)
JISの規格では硫黄含有率0.5%以下を「ローサル」と定義していますが、需要家が使用する設備によって、又地方自治体によって要求される硫黄分はさらに低いものとなりますので、大抵0.1%以下まで硫黄をカットしたものが流通しています。

で、このA重油をディーゼルエンジンの燃料として使用した場合、硫黄も燃焼行程で酸化して亜硫酸となりますし、さらに反応して硫酸となる場合もあります。

”硫酸”ってあの理科の実験で使ったアレです。
そんなモノがエンジンの中に出来たら大変です。熔けちゃいマス。
だから、重油を燃料にする場合には、なるべく硫黄分の低い重油を調達し、予めアルカリ性の添加剤を使った専用のオイルを使うコトが必要になるのです。

って聞くと、その「専用のオイル」てのをちょっと高値で売れそうですが、その「専用のオイル」、タネを明かせば「船舶用オイル」と言われるフツーのモノなんです。
前述した通り船舶用燃料といえば重油ですので、燃焼時に発生する”酸”を中和する性能はかなり前から要求されていましたので、用途により様々なアルカリ中和性能を持つオイルがラインナップされています。

しかも船舶用のエンジンはバカでかいので、使うオイルも半端な量ではありません。
すなわち、大量生産されているので、価格もリーズナブルになっています。

ちょっとした出来心から炊いた重油でエンジン寿命を早め、アトで多大な出費に頭を抱えるくらいなら、こういうトコロまで配慮したいものです。

ついでに注意点として、燃料を重油にした場合は燃料フィルターが極端に詰まりやすくなりますので、予備を用意された方がいいでしょう。
それから、燃料タンク脇のゲージは真っ黒になって使えなくなりますし、ソレみればイッパツで重油入れたってバレますので、そういったトコロにも気配りが必要ですね。

環境!?
そんなん生きる為には犠牲にしなくちゃ・・・なんですが、黒煙モウモウでは今のご時世”即通報”でしょうね。

なかなか、完全犯罪は難しいのです。続きを読む!?  
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2005年03月08日

続・石油をとりまくマネーと税金

beta-e「ガソリン税」は「国税」であるのに対し、「軽油税」は「地方税」であるコトで、どれくらいの「脱税の容易さ」が生まれるのでしょうか??

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2005年03月07日

石油をとりまくマネーと税金

30億規模の脱税事件は、全国的にはどれくらい注目されてるんでしょうか??
武富士さんの脱税疑惑が1600億なので、世間の皆様はコチラの方に関心を寄せてるんですかね・・・
まぁ、元石油業界出身のえふぴーなので、注目されるされないに関わらずちょいと書いてみたいと思います。

世に「税金」は数あれど、とかく「軽油税」は脱税されやすい税金ですね。
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