2005年01月11日

女性君主の配偶者

男性が君主(国王)の場合、配偶者である女性は王妃の称号で呼ばれ、
敬称は陛下が用いられる。

では、女性が君主(女王)の場合、配偶者となる男性の称号はどうなる
のであろうか?

女性君主の配偶者は、王配(Prince Consort)と呼ばれ、敬称は殿下を用いる
ことになります。

王配殿下:His Royal Highness the Prince Consort

<公爵の独り言>
女帝の配偶者は皇配殿下(His Imperial Highness the Prince Consort)
と呼ぶのだろうか?
 

 

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英国のエリザベス2世女王の夫君はHRH The Prince Philip, Duke of Edinburghです。確認までにここに含まれる継承と称号とを分解してみますと、'HRH' 、'Princ..
フィリップ殿下の称号および帰化の問題【Ineffabilis!】at 2005年01月16日 01:52
この記事へのコメント
これは違います。
#うちでもいずれ書くつもりでしたが、これを機会に一寸書きます。

一般的な意味で、女王の配偶者のことを'prince consort'と言うことはまぁ可能ですが、称号という意味では'Prince Consort'に叙されない限り、そうではありません。
たとえば、現エリザベス二世上の夫君のエディンバラ公はPrince Consortではありません。
もちろん、これは英国の話ですが、他の国にも共通する基本的なルールでいえば、女性君主の夫につく称号は自動的には決定されないように思います。
要するに、(特に法で決まっていない限り)適宜封ぜられたりします。
#外務省などは「王配」と言う後を皆に使っていますが、これはそもそも女性君主の夫君を端的に表している語が日本語にないから、とりあえず全部に当てているだけです。
Posted by dzlfox at 2005年01月11日 23:10
dzlfox様
ええっ?そうなんですか?
宮内庁のサイトで、デンマーク女王陛下・王配殿下と記述があって、
英語版のページを確認すると、

Her Majesty Queen Margrethe II,Queen of Denmark,
and His Royal Highness the Prince Consort

と記述があったので、女王の配偶者=王配=Prince Consort
だと思っていました。つまり、英国の様に、

フィリップ・マウントバッテン伯爵→エディンバラ公フィリップ殿下

と、女王が配偶者に適切な称号を与えるか、そうでない場合は
Prince Consortに封ずる言うことですね。
Posted by 公爵 at 2005年01月11日 23:31
dzlfox様
それはそうと、フィリップ・マウントバッテン伯爵で検索をかけると、
「エディンバラ公フィリップ・マウントバッテン伯爵」
という表記が多数出てきます。現在エディンバラ公が保有する称号は、

HRH Prince Philip, Duke of Edinburgh, Earl of Merioneth and Baron Greenwich

だと思うのですが、「エディンバラ公フィリップ・マウントバッテン伯爵」
という記述は正しいのでしょうか?(私は間違いだと思いますが・・・)
Posted by 公爵 at 2005年01月11日 23:48
王配な人がPrince Consortになるには、まずPrince'でないといけません。
と言うわけで、デンマークのヘンリク殿下の場合、女王が王位継承者であった時代に'Prince of Denmark'に封じされています。
デンマーク法を私はよく知りませんが、そこではより素直に、Prince of Denmarkなひとが女王の夫君になればPrince of Denmark'の号が与えられるのでしょう。
オランダの故クラウス殿下もPrince of the Netherlandsに封じられていますが、生前の公式な文書での呼び方はどうでしょうか。
ニュースサイトでは'Prince Consort'でしたが。

英国では、法的にしっかりしていないので、'Prince Consort'と言われるべきは歴史上ヴィクトリア女王の夫君だけです(しかもそう封じられて以後)。

Posted by dzlfox at 2005年01月12日 00:19
>エディンバラ公フィリップ・マウントバッテン伯爵

ご推察の通り変な書き方ですね。
なんとなく、Earl Mountbatten of Burmaと混同してそうですが。
Posted by dzlfox at 2005年01月12日 00:26
dzlfox様
詳しい解説どうもありがとうございます。
>エディンバラ公フィリップ・マウントバッテン伯爵
やっぱり変ですよね?
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 00:41
公爵閣下

女性君主(女王)の配偶者ですが
dzlfox様がお書きになされているように
自動的にPrince Consortではありません。

現在ではないようですが
19世紀までは、女王の夫が「国王」の称号を持ち、敬称は陛下ということもありました。
(私の知る範囲では、スペイン女王イサベル2世の夫である
フランチェスコ王が最後のようです。)

私も、このことは興味があったのですが
共同統治者としての国王、称号だけの国王(配偶国王)、Prince Consort、公的称号なし、
と実に様々のようで
エディンバラ公の場合、Prince Consortではないものの
王子の称号と、女王陛下の公式な夫という立場を与えられているようです。
(この立場が与えられるまでは、女王の夫でありながら王族の末席だったそうです。)

あと、エディンバラ公は英国に帰化する時点で
マウントバッテンを姓に選びましたが、爵位としては
マウントバッテン伯爵は与えられていませんので
間違いだと思います。
(帰化前ににギリシャ・デンマーク王子の権利を放棄したため
義父に英国王子の称号と殿下の敬称、そして爵位として
エディンバラ公爵、Merioneth伯爵、Greenwich男爵が与えられました。)

Posted by AMU at 2005年01月12日 00:54
AMU様
コメントありがとうございます。
私としては小ネタで済ませるつもりの話題が以外に盛り上がって
ビックリすると共に、知識の浅さを痛感しております・・・。
AMU様、dzlfox様にコメントいただいてようやく飲み込めて参りました。

ところで、もうひとつご指導賜りたいのですが、
>女王陛下の公式な夫という立場を与えられているようです。
エディンバラ公は、エリザベス女王との結婚に際して
HRH Prince Philip, Duke of Edinburgh, Earl of Merioneth and Baron Greenwich
の称号を賜っているはずですが、「女王の公式な夫」という称号と言うか勅許みた
いなものが別途存在するのでしょうか?
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 01:55
今、問題なのは、女性天皇ではなくて、女系天皇のほう...つまり、愛子の旦那や子供のこと。愛子までは、男系の女帝ということになるけど、愛子の旦那が、例えば一般人の山本さんだと、その子供の代から王朝交代が起こり、山本王朝の誕生ということになる。この結果、約1500年(ギネス認定)続いた万世一系の王朝が、その時点で断絶することになる。このことを、国民の大半が知らない。「女系」と「女性」という意味が、ごちゃ混ぜになって、理解出来ていない。二つの言葉は、全く違い意味である。
Posted by 天子 at 2005年01月12日 05:56
>AMU様
ご無沙汰してます。
補足ありがとうございます。
まぁ、エディンバラ公が本当に'Prince of Greece and Denmark'の称号を放棄したのかどうか、そもそも帰化したのかどうかは大いに議論のあるところなのですが。

>公爵
当時のエリザベス王女と結婚した際、HRH とThe Duke of Edinburghは叙されたのですが、'Prince'に封ずるのをバッキンガムはすっかり忘れていたので、1957年に'rince of the United Kingdom'およびそれに相応の待遇を受けるというようなLPが女王からでています。
これはぽっかりミスを修正するものと言うことです。

>天子様
全くその通りです。
終戦後に降下した旧皇族の子孫を、親王宣下の制を復活させて親王として、そのひとと内親王・女王殿下と結婚してもらって、その子供を…ぐらいしないといけないでしょうね。
(臣下からの皇族復帰→即位の例としては宇多天皇があるので、その前例を柔らかくして適用する感じ)
Posted by dzlfox at 2005年01月12日 06:14
dzlfox様
どうもありがとうございます。
王室でもそういううっかりミスってあるんですね・・・。
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 06:50
天子様(実に畏れ多いお名前をHNに・・・)
初めまして。我がブログ自治領へようこそ。訪問を歓迎いたします。
私も昨夜偶然、貴ブログサイトを発見したところです。

愛子内親王殿下を含め、現在の皇族の後継者は全て女性ですね。
皇室の後継者問題、これからますます深刻化していきます。
太平洋戦争後にGHQの指令によって皇籍離脱させられた元皇族の家系に
限って、皇籍に戻っていただくのは良い方法だと思います。
(たしか旧竹田宮の家系には男子がいますね。)
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 07:45
ただ、ここで私の心情を申し上げますと、できるだけ男系皇族の子孫が望ましい
が、女系であっても祭祀を行うことができるのならば良いのではないかと思い
ます。今でこそ1500年の伝統となっておりますが、天皇陛下まで一夫一婦制の
現在と、かつての様に天皇家、親王家それぞれ側室がいて子孫が豊富におり、
むしろいかに皇族を減らすかに腐心していた時代を同じに扱うことはできないと思います。婚姻の状況が変わっているのに、皇位継承だけ伝統と言う足枷をはめたままだと、皇統を絶やすことにならないか心配です。
ですから、皇室の側室制度は昭和天皇が廃されましたが、皇族に限り、
側室制を復活させるのも皇統存続のひとつの手段かもしれません。
あと、イギリスのビール屋が始めたギネスブックなどを意識して皇統の危機を
論じるのは不謹慎だと私は思います。
うーん、それにしても、これは実に難しい議論です。
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 08:02
公爵閣下

「女王の公式な夫の立場」についてですが
申し訳ないのですが,英国王室関係の書籍にあったもので
勅許がどうかははっきり分からないんです。
結局,内容的にはPrince Consortではないものの
エディンバラ公は女王の夫としての立場から,王室における
序列はチャールズ皇太子よる上ということにされたはずです。
(記憶が曖昧なのですが,摂政就任の順位についても
エディンバラ公が筆頭にされたはずなのですが
それが,この序列と直接的に関係するかは?です。)


dzlfox様

フォローをありがとうございます。
やはり,日本語文献だけですと怪しいようで(^^;。
(一応,私が読んだ本には,ハノーファー選帝侯妃ソフィーの子孫の資格で英国籍を取得し,出生による王族の権利を放棄したとあったのです。)
そもそも,同盟国の王族なのですから
国籍はともかく,称号等を放棄する必要性があったのかは
確かに疑問だと思います。

Posted by AMU at 2005年01月12日 12:36
天子さま

はじめまして。
現在の皇位継承者の議論では仰られるように
「女帝」と「女系」の問題が,混同されていて
本当に困ったことだと思います。
(結論がどうなるにせよ,基本をきちんとしないと
議論も行えません。)
過去に女帝がいたから〜というのは
今日の問題には,適用できないことは明確にすべきだと思います。

dzlfox様

伝統的な皇統を維持するということでしたら
宮家単位での復帰,養子,女帝及び女子皇族の配偶者として等が
考えられますが
旧皇族の男子は,多数いらっしゃいますので
検討の価値はありますね。

公爵閣下

私も皇統の伝統の維持を願いつつも,それが無理であるのなら
十分な議論を経て女系による皇室存続も視野に入れざる得ないと考えています。
(側室については,事実上は戦前から傍系皇族も含めてなくなっていましたし,今日では難しいのではないかと。)

皇室祭祀については不勉強なのですが,女帝の場合は
摂政が代行すると伺ったことがあり
この辺も含めて,本当に難しい議論だと思います。


Posted by AMU at 2005年01月12日 12:39
すみません。本題の総括をここでちょっと・・・。
女王の夫(配偶者)は、日本の外交上「王配」と表記する。
但し、王配の称号イコールPrince Consortとは限らない。
ということですね。
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 13:39
AMU様
>側室については,事実上は戦前から傍系皇族も含めてなくなって
>いましたし,今日では難しいのではないかと。
私もコメントを書きながら、民法上の重婚に当たるし、
法の下の平等という憲法問題にも抵触するから難しいかな?
と思いました・・・。
Posted by 公爵 at 2005年01月12日 13:51
少し、ずれますが日本の天皇家についてですが、そもそも日本の「家制度」は男系相続絶対ではなく、女系を認めているのがふつうではないのですか?
少なくとも庶民の間では、こういうことってありではないでしょうか。
例として、
鈴木愛さんと山田太郎さんが結婚して、太郎さんが婿に入って、
「鈴木太郎」になりました。
そうして、二人の間に子供、鈴木花子ちゃんが生まれたとします。
この場合、花子ちゃんはあくまで「鈴木家」の人間であって「山田家」の人間ではありませんよね?
これを皇室にあてはめればもしも、愛子様がお婿様を迎えられて
お子様をお産みになったら、やっぱり、そのお子様は御皇室の
人間になられると思います。(常識的に考えればお父様の実家の
人間ではあり得ませんよ)
日本の一般的慣習を考えれば「婿取り」はありでしょう。
「婿取り」したら易姓革命が生じるということこそ日本では非常識な
考え方ではありませんか?
Posted by ゆうらん at 2005年01月20日 19:02
例のような婿取りは、ふつう婿養子の形で行われます。
(だから婿は結婚する前に鈴木さんになっている。)
また、問題なのは「家」「氏」「名字」ではなく「姓」です。
岡野友彦 『源氏と日本国王』によると、(中世の姓氏制度における話として)養子が入って家を継いだ場合、以降その家の「姓」が変わった、とあります。
また、問題なのは、臣下が姓を持っているのに対して、いわゆる天皇家には姓がない、ということで、仮に臣下が婿養子で天皇家に入っても、それによって天皇家に姓が付いてしまうことになります。
これでは、相続権が皇族に限定されている意味がありません。

こういったことから、婿取りすれば、日本でも易姓革命は起こりえます。
Posted by dzlfox at 2005年01月20日 21:42
ゆうらん様
初めまして。我がブログ自治領へようこそ。ご訪問、歓迎します。

dzlfox様
ご説明ありがとうございます。

あと補足しますと、現在の皇室典範では皇族は養子をすることができない
となっているので、「婿養子」というのもあり得ない状態ですね。
Posted by 公爵 at 2005年01月20日 22:05
dzlfox様
>養子が入って家を継いだ場合、以降その家の「姓」が変わった、とあります。
これって、ヨーロッパの場合だと、
ハプスブルク家→ハプスブルク=ロートリンゲン家
ウィンザー家→マウントバッテン=ウィンザー家
みたいなケースですか?
Posted by 公爵 at 2005年01月21日 06:24
うーん、公爵の例の場合は養子ではないですね。
Inter-marriageによる、複合姓・多重姓とでも言いましょうか。

欧州には王族は姓を有しないとする慣習もあるうえ、姓氏の概念も幾分違うようなので、比較には適さないようにも思います。

例としては、松平氏が藤原氏から源氏へ変わったとか、畠山氏が桓武平氏から清和源氏へと変わったとか。
#まぁ、前者は歴史的に真正な主張かどうか疑問が呈されていますが、家康の主張が通ったのは、そういう伝統があるからでしょう。

#個人的にはチャールズが即位後に何という王朝名・家名を選ぶかに興味がありますが。
Posted by dzlfox at 2005年01月21日 20:43
dzlfox様
うーん、そうですか・・・。
余計なことを書いてしまったようですね。失敗・・・。

>#個人的にはチャールズが即位後に何という王朝名・家名を
>選ぶかに興味がありますが。
私はチャールズ自身が何という名前で即位するのか興味がありますね。
(たしかdzlfoxさんのブログに書いてあったと思いますが・・・)
Posted by 公爵 at 2005年01月21日 20:48
いえ、そういうことではなく、チャールズが即位して、ウィンザー朝のままかマウントバッテン-ウィンザー朝となるか、果たして彼はどっちを選ぶのか、ということです。
(良く誤解されますが、まだ決まってません)
わかりにくい書き込みですみません(^^;
Posted by dzlfox at 2005年01月21日 20:56
dzlfox様
大丈夫です。書き込みの内容、理解しています。
その上で、王朝名よりも即位名に興味があるということです。
言葉が足りず、すみません。
Posted by 公爵 at 2005年01月21日 21:05
ああ、すみません、確かに良く読むとそういう趣旨の書き込みでした。申し訳ございません。
Posted by dzlfox at 2005年01月21日 21:10