2004年09月29日

セドリック

セドリック。日産の車の話ではありません(笑)
小公子(原題:Little Lord Fauntleroy)の主人公の名前です。
以前、アニメ「小公子セディ」として放送されたあの物語の主人公です。
本名はセドリック・エロル。アメリカ生まれ。お父さんは病死してお母さんと2人暮らし。
しかし彼は英国貴族ドリンコート伯爵(Earl of Dorincourt)の継承者として
フォントルロイ卿(Lord Fauntleroy)の称号を持つ、由緒正しき英国貴族なのです。

ここでちょっと「小公子」について整理します。
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<小公子について>
 原作者:フランシス・ホジソン・バーネット
 原題:Little Lord Fauntleroy
 出版:1886年(雑誌「セント・ニコラス」にて連載後単行本化された)

 翻訳者:若松賤子(本邦初訳)
 邦題:小公子
 出版:1890年(雑誌「女学雑誌」にて連載された)

 1988年1月よりフジテレビ系で「世界名作劇場 小公子セディ」として放送された。

<主な登場人物>
 セドリック・エロル(主人公、ドリンコート伯爵の孫)
 ジェイムズ・エロル(セドリックの父、ドリンコート伯爵の三男、病死)
 アニー・エロル(セドリックの母、アメリカ人)
 ドリンコート伯爵(英国貴族)
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詳しいストーリーについては本やアニメ、映画でご確認頂くとして、ここでは
登場人物と英国の爵位制度を当てはめて適当に考察してみたいと思います。
かなり適当な考察なので、詳しい方、是非訂正・追記をして下さい。

●ドリンコート伯爵
 英国の名門貴族。本名はジョン・アーサー・モリヌクス・エロル
 映画化された作品のキャストを見ると、

 Lord Dorincourt
 Earl of Dorincourt

 と表記されているので、ドリンコート伯爵はエロル家によって代々領地付きで
 継承されてきた古い貴族と思われる。正式な爵位名を称号付きで表記すると、
 
 The Right Honorable the Earl of Dorincourt

 となる。偉い方なんですね。

●ジェイムズ・エロル
 セドリックの父にしてドリンコート伯爵の三男。
 英国では、基本的に貴族の子息はThe Honorableの称号を帯びる。よって、
 ドリンコート伯爵の元にいた時は、

 The Honorable James Errol

 と表記されていたと思われる。しかしドリンコート伯爵の反対を押し切ってアメリカに
 渡り、アメリカ人女性と結婚して勘当されている。勘当された場合、The Honorableの
 称号がどうなるのかわからないが、アメリカでは、

 Mr. Errol

 と表記されていたと思われる。爵位継承者である兄が死亡した時にはジェイムズは
 既に死亡していたので、これ以上の表記は無いと思われる。

●アニー・エロル
 セドリックの母。アメリカ人女性。映画化された作品のキャストを見ると、

 Mrs. Errol

 と表記されている。夫はドリンコート伯爵の三男だが、Ladyの称号は付かないらしい。
 というより、ドリンコート伯爵がセドリックのみ屋敷に引き取り、アニーは屋敷に入れな
 かったため、ドリンコート伯爵家の一員と見なされていないためかも知れない。
 しかし、息子セドリックがドリンコート伯爵継承者としてLord Fauntleroyとなった場合、
 またはドリンコート伯爵となった場合にLadyの称号を使用できるのかどうか不明。

 ただ、ダイアナ元英国皇太子妃のケースを考えると、皇太子との結婚によってHRHの
 称号が付き、離婚によって剥奪された。しかし、彼女の息子が国王になった場合は
 国王の母として、再びHRHの称号が許されるとのことなので、セドリックがドリンコート
 伯爵となった時には、

 Lady Errol

 と表記されると思われる。なぜ
 
 Lady Dorincourt
 The Countess of Dorincourt
 The Dowager Countess of Dorincourt

 という表記でないかというと、アニーの夫がドリンコート伯爵位に就いていないため、
 ドリンコート伯爵夫人やドリンコート伯爵未亡人という称号は適切でないと思われる。
 しかしドリンコート伯爵の母として、ドリンコート伯爵家の一員としてLadyの称号くらい
 は認められるのではないかと思われる。

 ↑全く自信なし。詳しい方、添削して下さい。

●セドリック・エロル
 セドリックの最初の称号は、ただのアメリカ人、
 
 Mr. Errol

 である。しかし、ドリンコート伯爵の三男だった父が死亡し、その後、爵位継承者で
 ある父の兄達が継承者を残さず死亡してしまったため、突如ドリンコート伯爵継承者
 の座が転がり込んできた。さて、ここで問題となるのが

 Lord Fauntleroy

 の称号である。これは一体何を意味するのか?
 英国の伯爵以上の貴族はほぼ複数の爵位を保有しており、継承者である長男は父親
 の保有する爵位の中で2番目に高い爵位を儀礼称号として名乗ることになっています
 (当然1番高い爵位は父親自身が名乗っています)。よって、ドリンコート伯爵は子爵か
 男爵の位を持っているはずです。ただ、子爵、男爵の爵位名は基本的に家名に由来し
 ていることが多いのですが、

 Lord Errol

 とは表記されておりません。ということは、ドリンコート伯爵は子爵位、男爵位ではなく、
 The Earl of Dorincourt より下位の伯爵位として、

 The Earl of Fauntleroy

 を保有している可能性があります(伯爵以上の爵位名は大体が領地名に由来しま
 す)。よって、ドリンコート伯爵の継承者セドリックは、ドリンコート伯爵の保有する第
 2位の爵位を儀礼称号として名乗り、

 Earl of Fauntleroy

 これの呼び名として

 Lord Fauntleroy

 となったのではないかと考えられます。将来、ドリンコート伯爵を襲爵した時には当然、

 The Right Honorable the Earl of Dorincourt

 となります。

<サウスアイランド公の独り言>
書いててなんだか訳が分からなくなってきました。
詳しい方、ご指摘下さい。
 

 

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先の「独身の貴族」に関する記事のp.s.はサウスアイランド公の掲示板における『小公子』に関するポストに対してのものでした。この度、「セドリック」と題した記事を御自身のブログ自治領にポストなされたので、..
Re 「セドリック」- 『小公子』に於ける称号に関して【Ineffabilis!】at 2004年09月30日 15:20
以前サウスアイランド公爵殿下の記事での疑問に答える形で『小公子』についての記事を書きました。私は当時得ていた知識野中でそれを考察したのですが、一箇所大きく間違っていたと後の判明箇所がありましたので、個..
『小公子』におけるセディの称号について再考察および訂正【Ineffabilis!】at 2006年11月20日 10:52
この記事へのコメント
この記事を書くときに「セドリック」で検索をかけたところ、日産の「セドリック」と「グロリア」が生産終了との記事を発見しました。歴史あるブランドなのに残念です。
Posted by サウスアイランド公 at 2004年10月04日 16:06
> ということは、ドリンコート伯爵は子爵位、男爵位ではなく、The Earl of Dorincourt より下位の伯爵位として、
>
> The Earl of Fauntleroy
>
> を保有している可能性があります(伯爵以上の爵位名は大体が領地名に由来します)。よって、ドリンコート伯爵の継承者セドリックは、ドリンコート伯爵の保有する第2位の爵位を儀礼称号として名乗り、
>
> Earl of Fauntleroy
>
> これの呼び名として
>
> Lord Fauntleroy
>
> となったのではないかと考えられます。

トラックバックをたどって久しぶりに読んだのですが、伯爵の継嗣が同格の伯爵を儀礼称号としては使うことはできなかったような気がします。
Posted by Lucius at 2006年11月21日 05:16
Lucius様
確かに仰有る通りです。私の勘違いのようですね。
Posted by 公爵 at 2006年11月21日 23:47