2011年08月26日

夢に出たオーズ最終話っぽいもの「オーズ・W 財団Xから街を守れ!(仮題)」

去る日曜日の早朝にこんな夢を見たんだ。マジで。リアルに。

あくまで夢なので整合性はあまり気にしないように。


財団Xは焦っていた。鴻上ファウンデーションのメダル研究に投資してきたにも関わらず、鴻上は言を左右にしてメダルの情報を財団Xに上げてこないのだ。グリードの大半が敗れたと聞くに及び、財団Xは鴻上ファウンデーションを武力制圧することを決めた。

「王の間」に突入する財団X特殊部隊。だが、そこはもぬけの空で、メダルの情報は残されていなかった。

「かくなる上は、草の根分けてもオーズと鴻上を探し出せ!」

街にドーパントが溢れかえる!

一方真木もまた焦っていた。映司の中の紫のコアメダルを破壊または奪取しないことには、グリードの暴走も容易く止められてしまうだろう。

「何とかしなければなりませんね……」

大量のセルメダルを辺りのゴミに投じ、大量の恐竜系ヤミーを生み出す!

かくして街はドーパントとヤミーによる戦場と化した! 次々にプテラヤミーに消される人々! コマンダードーパントに焼かれる建物!


その頃、映司と鴻上は、鴻上の隠れ家に避難していた。

映司「ヤミーだ……それに真木博士……と、ヤミーじゃない力……それも沢山!」

鴻上「もはや一刻の猶予もない! このままでは真木博士に世界が消されるか、財団Xに皆殺しになるか二つに一つだ! 火野映司クン! 君の欲望は何だったかね?」

映司「『力』です。どこまでも届き、誰をも救える力! それを俺は欲しい!」

鴻上「ならば今ここで叶えるがいい! 今ここにあるメダルを全て取り込み、真のオーズとなるがいい!! ……だが少し時間をくれ」

映司「そんな……今すぐ力が要るのに!」

鴻上「ここは『王の間』じゃない。キミの力を制御するための魔法陣が整っていない! 私が今から魔法陣を描くから、少し待ってくれたまえ!(カリカリカリカリ)」

映司「(落書きにしか見えないんだけどなあ……)」


猛威を振るうドーパントとヤミーの前に、ついに警察が動く!

「『警視庁』超常犯罪対策課、出動!」

照井竜課長…仮面ライダーアクセルの指揮下、銀色のパワードスーツを着た隊員たちが打って出る!

刃野「オレ、こういうの嫌なんだけどなあ……」

ヤミーにアクセルの必殺技が、パワードスーツの一斉射撃が、トライセラトップス・ドーパントの一撃が炸裂する!

九条「やりましたよ、リュウ!」

刃野「……なんで居るんだあいつ」

真倉「僕らの部隊に協力する条件で司法取引したらしいス」


その頃伊達と後藤は、バースとなってドーパントたちの前に立ちふさがっていた。

伊達「おいおいどうなっちゃってるの……こいつらメダル出さないじゃない!」

後藤「こいつらはヤミーじゃありません! 里中の説明ちゃんと聞いてたんですか!?」


一方その頃、翔太郎は財団Xにさらわれたフィリップの身柄を探し、漸く救出に成功していた。

フィリップ「急がないと……財団Xが僕の身体を使って新たなメモリを……」

翔太郎「ああ、止めないとな!」

\サイクロン!/\ジョーカー!/\エクストリーム!!/

マスカレード・ドーパントを蹴散らし、焼ける街をWが行く! 焼け出された人々の声援が届く!

「頑張れ!」「頑張れ! オーズ!!」

翔太郎「それじゃねえええええ!!」

しかし、この風都ならざる街でも声援は彼等に届く! 黄金の翼を背負い、Wが跳ぶ!


果たしてWは財団Xの侵攻を止められるのか? バースってメモリブレイクできるのか? 映司の決断は? アンクは来るのか? ていうかウヴァさん居たの?

その辺はここで目が覚めたからオチはないんだ。ごめんな(´・ω・`)


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2011年07月02日

「僕の考えた頑種」ストーリー#3(島編)

数回の戦闘があったりするが割愛する。


合流地点を目前にして、キラ達は再びラウ隊の奇襲を受ける。「裏切り者」が特定できた以上、もはや第五ガンダムを泳がせておく必要なしとの判断である。

海沿いのマングローブ地帯である。足下は悪い。熱帯を根城にして戦ってきたORBにこそ地の利のある場所だが、しかしデュエル改は容易く泥濘を踏破し、バスターは容易く密林を灼いて狙撃し、イージスはそもそも空中を機動する。

ラミアス「これがコーディネーターのMSの性能なの!?」

加えて、ブリッツが姿を消し、奇襲を仕掛けている……はずであった。しかし、キラはこのことへの対処を既に見つけていた。泥濘の中である。飛跡は容易く地表に痕跡を残す。
(確か類例がアストレイにある)

「そこっ!!」

<p>ブリッツのコクピットは貫かれ、ニコルは呆気なく戦死した。

アスラン「……よくもニコルを!!」

アスランは激怒した。第五ガンダムに殺到した。「空間戦からの奇襲」をむねとする機体特性を見失い、格闘戦を挑んだ。

キラ「お前たちだって、トールを殺したんだ!」

キラもまた、冷静ではなくなっていた。もみ合い、斬り合ううちに、主戦場を外れ、沖合に流れていく2機のガンダム。


2機は沖合の島にたどり着いた。損傷激しく、またバッテリーの限界にも達していた。
(MSが原則バッテリー式なのは原典通り)
キラとアスランはMSを捨て、なおも拳銃を携え、戦っていた。

身体能力は自分が勝るはずだ、と考え島の奥地まで深追いするアスラン。しかし先も触れたとおり熱帯の地勢はキラの方が熟知するのだ。キラの仕掛けた罠にかかる。

キラ「呆気ないねコーディネーター! 設計が良くても中身がついて行かないとな!」

アスラン「そうか……俺は、俺たちは何も知らなかったんだな。地球のことも、ナチュラルのことも、データですべて判断して、知った気になっていたんだ」

キラ「死ね、コーディネーター」

アスラン「待ってくれ。ここで俺を殺して何になる? どうやらこの島は無人島のようだ。電源もない。俺を殺してどうやって部隊に帰投する?」

キラ「……言われればそうだ。だったらどうして僕を追った?」

アスラン「……済まなかった」

かくして、救助がくるまでの間、二人は共同生活を始める。狩猟、採集、そのすべてにおいてキラはアスランより上手くこなした。遺伝子が全てではないことを、事実を持って知るアスランであった。

一方で、キラにも認識の変化が生じる。設計された優等種、雲上人、特権階級。そう教わってきたコーディネーターは、しかし眼前に見れば、身体能力や頭の冴えこそ舌を巻くものの、激情に流され、(地上サバイバルでの)生活能力を欠く、年相応の人間でしかなかったのだ。

「直接面と向かわないと分からないことがあるんだ」

ある夜、どちらからともなく、そう言った。

「僕たちは知らないこと、知った積もりのことが余りに多すぎる。本当に知るには、話すことから始めるべきだったんだ」

「こんな風にな。俺たちは、話していれば友達になれていたのかもしれない」

一時の友情を交わす二人。しかし迎えはラウ隊が先に来る。身を隠すキラ。二機のガンダムとともにアスランは回収される。

『次は宇宙で会おう』

アスランとの口約束を胸に刻み、後から来たORBの別部隊と合流するキラであった。

余談
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2011年07月01日

「僕の考えた頑種」ストーリー#2

「たかがナチュラル」に損害を加えられた衝撃はラウ隊に根強く、殊に乗機を半壊に追い込まれたイザークの復仇心は強い。

イザーク「この傷は治さん! あのナチュラルを倒すまでな!」

ラウは本国に「第5ガンダムの追跡・破壊任務」を具申し認められ、ラウ隊は駐屯地を起つ。

一方ORBにも大局的には「他のナチュラルゲリラ組織との合流・連携」「ニュートロンジャマーの破壊」「宇宙港の奪取、プラント本国への反攻」という作戦目的があり、まずは他ゲリラ「OMNI」との会合地点への転進を開始するのだった。


プラント軍の内幕。

プラント上層部「第五ガンダムをナチュラルゲリラが運用可能にした……」

ラウ「はい。おそらくは、第五ガンダムのファームウェア、部品供給等に精通する、我らプラント内部の企業の関与があろうかと」

上層部「わかった。ORBとやらを追撃し、関与企業を特定せよ」


キラは(原典同様)増長していた。力を得た。敵を打ち倒した。しかもその力―「ストライク」ガンダムと命名された―は現状自分にしか扱えない。

ラミアス隊長は彼を諫める。</p>

「この一機のMSのために、何人もの同胞が死んだ(奪取時に銃撃戦で死んだ者もいる)。今も整備のために、部品調達のために、強化部品開発のために、この部隊の内外で、沢山の人が努力している。これでも貴方個人の力と言える?」

しかしキラには届かない。

少年兵たちの中でも、キラを英雄として持ち上げる者と、反感を覚える者とに別れ、部隊内に不協和音が増していた。
(性描写はともかく、フレイ寝取りの一件に近いようなことが起きる)

そのような折も折、ラウ隊がORBに攻撃を仕掛ける。先だっての攻撃で損傷の比較的少なかったアスランのイージスガンダム、ニコラのブリッツガンダムがこれに充てられた。損傷大として「一回休み」とされ、歯がみするイザークとディアッカ。

ニコラはブリッツの機能、「ミラージュコロイド」を発動させた―前回までは曲がりなりにも「第五ガンダムの奪回」が目的であり、「破壊」は優先事項ではなかった。しかし今回以降は「第五ガンダムを破壊する」こと自体が目的だからだ。

キラは呆気なく窮地に陥った。「ミラージュコロイド」(という名をキラは知らないが)に隠され、攻撃源の見当たらない敵。見えないはずの「それ」と連携する赤いガンダム。窮地にもかかわらず、「SEED」は発動しない。「僕は強くなったんじゃなかったのか!!」

致命的な一撃がストライクのコクピットを襲う――そのときキラを窮地から救ったのは、仲間の一人・トールの駆るダガーであった。文字通り、「身代わり」となって、トールは死んだ。

ラウ「――もういい。撤退しろ」

アスラン「何故です! 今なら第五を破壊できます!」

ラウ「しかし十分な損傷を与えている。我々の任務は何だ?」

アスラン「第五の追跡、ゲリラ部隊の作戦遅延ーー」

ラウ「そして、奴らに与するプラント企業の特定だ。既に充分な損傷を与え、第五の補修が行われるだろう」

ラウ「あとは奴らの動向を見守った上での対処になる。分かっているな?」

アスラン「……くっ!」


キラ「……見逃された? 手加減されたのか!?」

慟哭した。友を無為に失った。失ったことで漸く、隊長の、仲間達の諌止の意味を知った。

「僕が居るのは皆のためだ。皆のために使う力じゃなければ!」


この後アスランとニコルがORBを見張っているとプラント企業のものとおぼしい輸送トラックを発見したり、そこからよりによって5機のガンダムを開発しているプラント企業「モルゲンレーテ」こそが『裏切り』企業であることが発覚したりするが割愛する。


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2011年03月02日

「僕の考えた頑種」ストーリー#1

アスラン達4人は、地上に降り立った。ナチュラルゲリラ「ORB」のMS「ダガー」を難なく撃破する姿に、部隊長ラウは賞賛を惜しまない。

「成る程な。新型コーディネーター、その各々の遺伝子特性に合わせた新型MS。流石に『ザラ』の家名は伊達ではないな」

「僕らの性能からして当然のことです」

アスランは事もなげに言う。


二つ眼の新型機が、かつてない速さで自軍のMSを蹂躙する。ORB少年兵キラは、その一部始終を随伴歩兵として見ていた。

二つ眼がキラの姿を映す。とっさにキラは対戦車バズーカ砲を放った。旧式だが、光学センサーへの眼眩ましにはなる。その隙にジャングルへ逃げた。

友軍が瓦礫と化す。肉片と化す。その中を、撤退するほかなかった。余りに無力だった。

強くなりたい。

キラは誓い、決死の任務に志願する。

「敵進駐基地に侵入し、あわよくば『二つ眼』を破壊ないし奪取せよ」。

(もとよりキラを含めた少年兵たちはMS操縦の訓練も受けつつある、とする)

侵入するキラ達少年兵部隊。侵入者を迎え撃とうとするアスラン達。キラとアスランの一瞬の邂逅。

「子供!?」

互いに一瞬の躊躇。キラの蛮勇が勝り、「二つ眼」のコクピットに辿り着く。かくて(原典とは主客を変え)キラ達がアスラン達から5機目の「二つ眼」=「ガンダム」を奪うことになる。


「ガンダム」を得たものの、ナチュラルばかりのORBでは上手く運用ができない。始めは苦戦続き。おまけにキラの遺伝子データをキーとして登録してしまいパイロット変更もままならぬ。

OS改造、ストライカー入手等を経て漸くまともに運用できるようになる。


「まともに運用できるようになった第五ガンダム」を脅威視したラウ隊は、ついにアスランらのガンダム4機全てを同時に「第五ガンダムの奪回」に差し向けた。

四機のガンダムの、本来のパイロットである戦闘用コーディネーターにより扱われた場合の威力の前に、キラは窮地に陥る。

このまま死ぬのか。

「嫌だ、死にたくない。まだ僕は強くなっていない!!」

そこでキラの眠れる力が目覚める―「SEED」である。


有り得ないことであった。ガンダムとはいえ一介のナチュラルの操縦するにすぎないMSが、コーディネーターにすら追従しきれない速度で稼働していた(あるいは、そのように映った)。部隊の一機「デュエルガンダム」が半壊するに至り、ラウは撤退を指示した。


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ガンダムSEED私的再構築「僕の考えた頑種」-世界設定編#1

そもそもこれ何よ

ツイッターで随時だらだらやってるガンダムSEED再構築二次創作のまとめです。基本オレ設定の垂れ流しとシナリオ便概(100%コレクションの各話あらすじ程度のものを考えるとよいです)を織り交ぜながら進んでいきます。

なお、基本的にはその名のとおり「オレはこういうガンダムSEEDが見たかったんだ、っていうかオレならこう直す」というガノタの妄想です。妄想ですってば。

ナチュラルとコーディネイターの対立を強調する

コーディネーターとナチュラルの対立を演出する上で、基本的に「コーディネーター=遺伝子操作に手を出せる富裕層」「ナチュラル=遺伝子操作に手の届かない中間〜貧困層」と考えたい。遺伝子操作を扱ったSFでは手垢の付いた話だが。第一世代コーディネーターは(世間的に禁じられる中)富裕層が密かに産ませたものが大半だ、という文芸設定が元からCE世界にはある。成程かかる技術にすぐ手が届くのは富裕層であろう。さすればコーディネーター自身も親の財を受け継ぐと考えるのが自然だ。

してみるとコーディネーター対ナチュラルの図式に「生来富裕で遺伝子にも恵まれた選良としてのプラント民」対「遺伝子に恵まれない、富裕に逆転する見込みのない地上民」という階級対立の図式が重ね合わされる。財力と才能を武器に地上を経済的にも軍事的にも既に圧倒しているプラント(≒コーディネーター)から、何とか地上の主権だけでも取り戻そうと抗うナチュラル。そんな図式を考えてみたい。

パワーバランスの調整

勿論それだけではナチュラルが大変かわいそうな結末になる図しか浮かばないので、逆転策1として「SEEDはナチュラルにのみ発現しうる突然変異」と設定したい。具体的には「遺伝子の隅々まで無駄なくデザインされ、ジャンク遺伝子を排除しているコーディネーターの遺伝子には予期せぬ突然変異の発生する余地は少ない。しかしそのジャンク領域にこそ未知の可能性を秘めた突然変異、SEEDが眠っていたのだ」とかそんな文芸設定。

逆転策その2は、ナチュラルゲリラ側を支援し、或いはナチュラルゲリラとプラントを両天秤にかける富裕層の存在。原典でいう「ブルーコスモス」的な、遺伝子操作を禁忌とする信条に基づき敢えてナチュラルに留まった富裕層も居るだろうし、武器販売を促進するためにプラントとナチュラルゲリラの双方にMSを与えるコーディネーターも居るだろう。>

キラとアスランの位置づけ

キラやアスランを原典の年齢に留めるための小細工として、少年兵が存在することの意味づけも行っておく。プラント側にもナチュラルゲリラ側にも少年兵が居る。プラント側はナチュラルゲリラ掃討に特化した設計の戦闘型コーディネーターとして少年兵を投じ、ナチュラルゲリラ側は(現実世界同様に!)人員不足の故に少年兵を動員する。でもって、アスラン(と三人の仲間達)は「戦闘用に製作されたコーディネーターの第一期」で、キラは「ナチュラルゲリラ『ORB』の少年兵(後にSEEDに覚醒)」という感じの初期配置。

なお、物語開始の時点ではキラとアスランに面識はない、としたい。これは、「キラ=ナチュラル側主人公」「アスラン=コーディネイター側主人公」と対立の構図を強調したうえで、物語の途中で出会わせる意味合いがある。


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2010年11月23日

即興小説『無限清掃』

俺たちの仕事はしがない清掃夫。やんごとなき方がこの界隈まで来るという。であるからして、塵一つ残すな、というのが発注者の有り難いお言葉。

「塵一つ残すな、て無茶言いやがるよ。これだから現場を知らない連中は」

「まあ、発注者サマには彼らなりに事情があるし仕方ないさ」

そんなことを言いながら、手に手に箒とちりとりを持って配置に付く。

塵一つ、は言葉のあやにせよ、さりとて致命的な手抜かりが有れば俺も皆もまとめて仕事を切られる。というのに、何だこの濡れ落ち葉の山は。

「嫌がらせか」

「いやいや昨日天気悪かったから仕方ないのさ」

現場監督氏にツッコまれた。どうやら言葉に出してしまっていたらしい。

監督氏の他人ごとのような口調も気になるが、しかし彼も手は動かしているのだから文句は言えない。俺も結果で語らねばならない。箒と熊手を駆使して濡れ落ち葉の始末に取り組む。かき集めて袋に詰める。ところが秋の盛りのことだから、集める先から木から落ち葉が舞う。一体全体終わりはあるのか。

「時間までやれるだけやるしかないねえ」

と監督氏の有り難い指示。ンなこたあ分かってる。グチを言う間すら惜しい。熊手を動かす。落ち葉を掬う。袋に詰めて集積場にはこぶ。箒を使う。落ち葉を集める。袋に仕舞う。……あっちに運ぶ。地面を掻く。……枯れ葉を束ねる。……あれ? 俺今どこまでやった? 自分の頭が追いつかないうちに体が動く。むしろ故障したような感じさえする。

……遠くで監督氏が手を振っている。

るっせえなまだ枯れ葉はあるんだよ。ちりとりを動かす。

×の字をした手が見える。

知ったことか。ゴミカートに放り込む。

黒塗りの車の列。

の前を横切って枯れ葉の山を運ぶ。

「止めろ!もう……来てるから!」

そこでやっと動作と事態に頭が追いついた。手を止める。既に作戦遂行時間は満了していて、俺は撤退し損ねた敗存兵だ。

黒塗りの車から覗くアルカイック・スマイル。こんな俺にも手を振ってくださる。振りかえす俺の顔は笑顔だったろうか。

「お疲れ様」

監督氏の差し出すマグカップ。中にはぬるくなった緑茶。

「誰のせいでもないさ」

と氏はいう。まあ作戦成功したことにはなるまい。じゃあどうすれば良かったのか。

茶に口を付ける気もしないまま、俺はしゃがんでいた。

尻の下には濡れ落ち葉が貼りついていた。

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2010年09月06日

未だにWの最終回について考えつづけている。

興行的にフィリップを消しっぱなしにはできないし、物語上も「フィリップが帰る場所を真に得る」ことを要したことから復活は蛇足ではない。しかし、フィリップが消滅したままの最終回があり得るとしたらどういうものだろうか。

フィリップ消滅したままを前提にしたときに最終回で描かれる必要のある要素は二点。「若菜の(生存したままでの)贖罪」「翔太郎らによる、フィリップの『死』の受容」である。実際に放映された最終回では、前者は『若菜なりのガイアインパクト』による自己犠牲により、後者は死の受容が完全でない状況下におけるフィリップ復活により、それぞれ完全には果たされていない要素だからである。

不自然な要素として『いきなり死ぬシュラウド』というのもある。熱中症かよ!と実況でも突っ込まれてましたな。

(本筋ではない場面では意図的に投げっぱなしにするのがWの作劇における特徴で、例えば『イーヴィルテイル発掘にダウジングしたら本当に見つかる』とかがそうだが、しかし重要人物の最期がそれでよいのかは信者たる自分ですら疑問なのだ)

そのへんを踏まえたうえでBパート以外の映像素材はそれなりに生かすとすると、
「若菜が目覚める」
→「若菜、来人の消滅を知る」(ここまでアバン)
→一年後「若菜の社会復帰(新映像)」
→「EXE事件の依頼」→
「聞き込み」→
「EXE、若菜拉致を目論むが若菜に蹴散らされる(新映像)」
→「ジョーカー活躍」
→「シュラウドの意味有る死(一部新映像)」
→「エナジーの不意打ち」
→「若菜、翔太郎を庇い叱咤する(新映像)
」→「ジョーカーとアクセルの連携で大勝利(新映像)」
といったところかしら。

何にせよフィリップが復活しない最終回は実際のものより重いものにはなりそうだ、という見通しだけ立てて寝るなり。


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2010年07月06日

「ハートキャッチプリキュア」劇中で語られるその前史についてのまとめと雑考

  1. キュアフラワー、砂漠の使徒と戦う(#1ほか)。デューン、キュアフラワーに敗れる(#20)。
  2. (この間数十年間?:おばあちゃんの外見年齢からの推量)
  3. →月影父、失踪(サバーク化?)(#13)
  4. →月影、キュアムーンライト就任(#13ほか。ただし、時期を月影父失踪より後に置くのは推量)
  5. →こころの大樹攻防戦。キュアムーンライト、ダークプリキュアに敗れる(#1ほか)。こころの大樹、サバークの手に落ちる(#20)
  6. →シフレとコフレ、大樹から脱走(#1、#20)
  7. →ブロッサムとマリンなう

おおむねこんな感じ?

おばあちゃんの年齢から、フラワーの時代とムーンライトの時代との間は相当な年数が経っていると考えられる。ただし「こころの大樹を研究していて」キュアフラワーになったと言うのだから、現役当時のキュアフラワーは(今で言う)中高生の年代ではなかった可能性も高い。

キュアフラワーはデューンら砂漠の使徒を「倒した」。このことは敵味方双方の証言、前述した「ムーンライトまで数十年単位の間がある」ことから明白なれど、では現・砂漠の使徒は如何にして復活したのか、は謎。

「倒した」とはいえ完全に倒せたわけではなく封印するのみに留まった、てのが思いつく範囲で一番単純な解釈。或いは「砂漠の使徒は人の心の花がしおれる限り蘇る!何度でもな!!」的存在であるとか?

前者の場合、自然に封印が弱まったか、誰か(恐らくサバーク)が封印を解いたか。想像だが、サバークが砂漠の使徒復活に(故意・偶然のいずれにせよ)深く関わったとすれば、恐らくラスボスであろうデューンからの(失態続きの)サバークに対する本日の穏便なお言葉も理解できるというもの。

「偶然に封印を解いた何者かがデューンに精神操作されてサバークを自称しているんだよ!」と考えると、ネットで囁かれる『サバーク=月影父説』の説得力が増す気がした。

気になるのはサバークがこころの大樹を、おそらくはデューンや三幹部にも秘密のうちに、わざわざ手元にとどめている点(#20)。そう出来るのなら「元気になる」たびに直接こころの大樹を攻撃して弱らせるという手段が執れそうだが、そういう形跡はない。#20でダークプリキュアに大樹を攻撃させたのは新たな妖精誕生に対するアクションだ。そうなる前に攻撃できたんじゃね? と思うのだ。

月影父は大樹の研究者だった。意識してか無意識のうちか、サバークは大樹を匿い蘇らせるように振る舞っている、と読んでは深読みのしすぎだろうか。

……ばあちゃんも大樹の研究者だったわけで、この世界では「こころの大樹の研究」てメジャーな研究対象だったりするのか!?


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2010年05月04日

だらだらとキッズステーションでるろ剣見てから河上彦斎のこととか考えてみる

と言っても人斬りやってた当時の話じゃなくて、人斬りとしては一線退いたあと、つうか晩年の彦斎の話。

彦斎は元々尊皇の志士で、しかも(後の神風連に通じる)肥後勤皇党の中でも過激な部類に属する。で、有名な「象山暗殺」の後、いろいろあって「肥後を長州方につくよう説得する!」つうて肥後に戻ったら「お前脱藩者だし」てことで投獄。投獄中に幕末のあれこれは全部終了、志士たちとのパイプを失った肥後藩は丸ごと時流のバスに乗り遅れることとなった。

肥後藩は慌てて彦斎釈放するのだが、さて出獄してみたら尊皇攘夷の「攘夷」はかつての長州志士たち=できたてほやほや明治政府の間でもチャラにされてて、そこで彦斎激怒ですよ。説得しようとしたり「攘夷を言う者であればこの際旧幕方でも可!」とか言ってたりするが、結局肥後から「おまえやっぱ左遷(汗」と呼び戻される。肥後藩としては志士たちとのパイプがほしかったのであって、今更攘夷運動をしてほしかったわけではないのだ。

さて、彦斎の左遷先が豊後国鶴崎(今の大分市鶴崎)という港町で、肥後の飛び地に当たる(肥後藩は参勤交代するのに阿蘇山超えて陸路で大分まで行き鶴崎から船に乗っていたので、大分県内にも肥後の飛び地が細々とあった)。「おまえ鶴崎で現地部隊の指揮しろ」というのが左遷の辞令で、「だったら現地部隊自前で増強するぞ」つって「有終館」という兵学校を起こす。なんか現地の尊皇家であるところの毛利空桑ってじいさんと意気投合してたらしい。

そこに大楽源太郎というのが長州奇兵隊から脱走して逃げてきた。これを彦斎が保護した。 さてこの後、「大楽は奇兵隊反乱そのほか未遂既遂の不平士族反乱を計った咎で追われる身であった。彦斎は大楽を匿った罪で肥後本国に召還された後、東京に移送。この際攘夷過激派として知られる彦斎も消しとけ、ってことで*冤罪を着せられて*処刑された」て続くのが通説的理解。

通説的、と断るからには異論もあるわけで、「彦斎はむしろ積極的・本気で反乱をもくろんでいて、有終館はそのための基地だったんだよ!」っていう学者も居る。たとえば渡辺京二「神風連とその時代」に(主題は神風連なのであくまで脇道だが)言及あり。何でも敬神党(勤皇党の後身、後の神風連)が「彦斎捕縛」にあたって反乱を検討したような史料があるとか。

この本に出てくる「攘夷マキャベリスト」としての彦斎像が通説的な「人斬りに倦み疲れて人格者になった彦斎」像とは別の、なまめかしい魅力を持つ。攘夷であればそれ以外の立場・地位を問わず勢力を糾合し、やがて明治政府への反乱を主導しようとする彦斎像。当否はさておき、「幕末明治のIFを扱う小説やゲームで扱うなら」面白そうなネタだと思いませんか。こう、「逆襲の彦斎」みたいな。

ん? 反乱を起こす人斬り? ……あれ? それって志々雄さん? というオチがついてるろ剣に繋がるんだがな。彦斎の「よくわからん居合いを駆使する凄腕の剣士」分と「陰謀を厭わぬ過激派だが走狗煮らる」分を分け合ったのが剣心と志々雄なのかなーと。

どうでもいいが志々雄「まみ」ちゃんと読むとオニャノコみたいだ、というどうでもいいネタでこのお話を終える。


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2007年12月22日

軍需工場跡、あるいは酒蔵跡

軍需工場跡、あるいは福寿天泉跡

この酒蔵なのは一目瞭然なのだがどうにも酒蔵らしからぬ建物は何かというと、江井ヶ浜酒造大分醸造所の跡地なのである。もっと遡ると第12海軍航空廠高城発動機工場第6工場なのであり、つまりれっきとしたな戦跡系の遺構ということになる。たまたま崖を背にしたいかにも地下水の沸きそうな地形に位置しており、コンクリートの冷たさと相まって酒造に向いたらしい。

で、ここで仕込まれた麦焼酎「福寿天泉」というものがあるそうで、つまり廃墟仕込みの焼酎と言うことに(*仕込まれた当時は現役の酒蔵なんだからまだ廃墟じゃありません>俺)。まだ買えるかなあ買えるなら買ってみるかなあ。でも俺酒弱いしなあ買っても飲みきれないわなあ。

江井ヶ浜酒造の撤退に伴いこの遺構は既に解体され、現存しない。戦跡ということで一部には保存の動きもあったようだが、実らなかった。解体業者の機転によりかろうじて鉄扉が保管されている

……まあこの写真撮った当時の俺はそんなことはつゆほども知らず「なんかこの遺構すげえ!」程度の感覚で脊髄反射的にシャッター切ってたわけだが。


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