ヨコハマメリー:白塗りと素顔どちらが本当の自分 テアトル新宿

1995年冬、一人の娼婦がヨコハマから姿を消した。
老婆と言える歳、家を持たずビルの廊下で寝泊りし、ドーランのような白塗りの化粧で顔を塗る。
ハマの古い人はみんな知っていたハマのメリーさん。
彼女の数奇な人生を、彼女にかかわった人の証言で再構成していくドキュメンタリー映画。
この映画一部で評判が良かったので見てきました。映画としていい映画というよりは、彼女の生きざまと、まわりの人とのふれあいをしみじみと感じる映画でした。
タイトル:
ヨコハマメリー監督:中村高寛
出演:永登元次郎/五大路子/杉山義法
製作:2005年日本
終戦後弱くなってしまった男たちを尻目に、進駐軍を相手に街角に立って売春でたくましく生計をたてるパンパンといわれる女達がいた。
その女たちの中に、すらりとした美人でふわっとしたドレスのような服を着て、将校としかつきあわない女がいた。彼女は言葉使いが上品で、没落した貴族かと噂されたりもしていた。
この女性は、61年からヨコハマに住み、老齢で引退する95年まで街に立ちつづけた。
彼女が人々から覚えられているのは、その異様な風体にある。
容色が衰えたせいか、あるときから自分の顔をおしろいで真っ白に塗るようになり、
それでいてふりふりの服を着ているものだから人々からは奇異の目で見られるようになった。
プライドが高く、人には頼れない。親切にされても礼を言えない。不器用に街に立つことしか生活のつてを知らなかったメリーさん。
でも、このメリーさんのめがねにかなってふれあいを持った人たちがいる。ゲイの自分とメリーさんの生き方になにか共通なものを感じたシャンソン歌手元次郎。メリーさんの写真集を撮った写真家。
この人たちがメリーさんの印象を語る。
他の、メリーさんの周りにいた人たちの印象はまた違う。浜の芸子さんはメリーさんがめざわりだった。自称愚連隊(いまどきこんなこと言うか?)のおじさんはそういうひとが集まる店で遊んだ思い出しかない。
おじさんは、当時よくいった店の中に洋パン、白パン、黒パンがいたって平気で言うけど、生活に困った女の人たちをばかにしているなあ。
なんで、いつまでもこういう商売を続けたのかはわからない。
ただ不器用だったのか、この商売が気に入っていたのか。
でも、歳をとってビルの廊下で寝ているメリーさんはあまりにわびしい。
自分で選んだ人生だ、悔しいって言ったってしょうがない。
路地裏の雑草は黙って枯れて行くのみだ。
★★★/5
Posted by eiga55 at 01:11
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カテゴリ
ドキュメンタリー
製作年
2005年
製作国
日本
時間
92分
公開日
2006-04-15〜
監督
中村高寛
ストーリー
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ただ一生懸命、不器用に生きてきたようにも見える。
時代に翻弄させられた女性ってやつだろうか・・・
難しい・・・
ミホさん
不器用な人は、裏目に出るのに慣れているので、
どんな結果になっても泣き言を言わない気がします。
つらいけれど、幸せだったのではないかと思います。
TBありがとう。
この監督は、いろんな証言者をメリーさんと等価にみていますね。愚連隊のオジキも、犬猿の仲だった最後の三味線弾きも。そこがいいところだと思います。