
坂上香織さんはこんな仕事をしているんですね。もっと若ければ体にもはりがあったのにねぇ。
タイトル:紅蜘蛛女
監督:ン・マンチン
出演:坂上香織/トニー・ホー/ヴォニー・ロイ/フィリップ・ン
製作:2005年香港
カメラマンのケニー(トニー・ホー)は個展を間近に控えているが、打ち合わせをすっぽかして雲隠れしたりして、スタッフ泣かせの男だ。
今日も個展の準備の打ち合わせと言うのに、店で会った女性にモーションをかけて仕事のことなんかそっちのけだ。
声をかけた人妻風の女性は由美(坂上香織)といい、夫が香港の人だと言って広東語を流暢に話した。ケニーがカメラマンだと聞くと自分を美しく写してほしいと申し出る。
ケニーは自分の個展が間近にあることを話して、自分の撮った写真を見ないかと誘う。女は了解し、ケニーの事務所までついてきた。ケニーはエレベーターの中で女にキスをする。女はいやがるどころか、抱きついてきて激しいキスを交わした。二人はそのまま一夜をともにした。
別れるとき女は、「次いつ会ってくれる。写真を撮ってくれる約束よね。」と聞いた。
男は「すぐ連絡するよ」と別れた。
ケニーには、個展をプロデュースしてくれるニキという恋人がいる。事務所で打ち合わせを終えた後、二人で残ったケニーとニキはそこで愛し合った。事務所をあの女が覗いていたとも知らずに。
次の日ケニーにニキからメールが届いた。「この住所で待ってるから来て」 ケニーはニキに会うために教えられた住所に出かける。
閑静な邸宅で彼を待っていたのはあの女だった。
「写真を撮ってくれる約束でしょ。どうして会ってくれないの」
適当にいいのがれをするケニーに女は飲み物をすすめた。コーヒーを飲んだ後、めんどうになったケニーは、付き合う気などないと告げ帰ろうとする。しかし、ケニーは突然意識が遠のいていった。
目がさめたときケニーは鎖でベッドにつながれていた。
「なにをするんだ、助けてくれ」ケニーは女に、訴える。
「男は嘘つきね。ずっと一緒だと思ったのに」
「あなたにチャンスをあげるわ。私の名前は何?」
ケニーは彼女の名前が思い出せなかった。
由美は剪定ばさみで、ケニーの足の指を1本切り落とした。
由美は監禁したケニーを夫として扱い、献身的に看病する。
普段はやさしい妻を装うが、ケニーが意に沿わないと恐ろしい行動に出る。ケニーは由美の精神が正常ではないと気づくが、逃げ出すことができない。
はたしてケニーの運命は・・・
普通の映画だったら監禁するのは男で、されるのは女。この映画はそれが逆になっているのがミソ。坂上香織の、ちょっとくたびれた裸身と、濃いめの化粧がこのキャラにマッチしている。特に残酷な行動にでるときの由美の目つき、どこか一点を見つめた狂気の顔はなかなかのもの。
でもねえ、この映画は劇場で見るほどじゃないね。坂上香織は時々昔を思い出させる表情をのぞかせるが、はりのない肌とか、腰のあたりの肉付きは隠せない。
女のほうから男に関係をせまっても、男は本当にいやそうだった。
時の流れの残酷さを感じたりしてちょっと痛い。
★★★/5