
谷村美月に市原隼人だから期待していたんですが、これってトンデモ映画?
タイトル:神様のパズル
監督:三池崇史
出演:市原隼人/谷村美月/松本莉 緒/田中幸太朗/岩尾望/黄川田将也/石田ゆり子
製作:2008年日本
出だし、市原がギターを弾いている。なんなのこのノリは。ここでこの映画見にきたことを後悔した。でも谷村美月を見に来たんだからと我慢して続きを見る。
喜一(キイチ)と基一(モトカズ)双子の兄弟(両方とも市原隼人)。でも、弟は出来がよくて東大生。兄は何をしたいもなくだらだら暮らしている。そんな兄に弟から旅行に行くから替え玉になってくれと連絡が入った。授業に出て代返しててくれればいいよっていうから、暇だし気楽にひきうけた。
テレビでは、天才少女サラカ(谷村美月)17歳が設計した、世界で最先端の実験をおこなう電子加速器ムゲンが完成したってニュースが流れてる。
「宇宙の成分のうち、我々の知っている物質は4%しかない。残りはダークマターとダークエネルギー」
うぇー授業ってこれかよ、聞いてもさっぱりわからない。喜一はこんなこと勉強しているのか。どうもまわりとなじめないでいたら、生徒の中におじさんがいた。話しかけるとおじさんは聴講生だった。家内が死んで、私は何で、どこにいくのかを知りたくなったって、でもなんでそれで量子力学を勉強してるんだ。
幼ななじみの白鳥もゼミにいた。白鳥はすぐに基一と気がついて、授業に出てこないサラカを呼んで来てって頼んだ。弱みを握られた基一は、サラカの家に行って彼女に会った。話かけても礼儀を知らない女の子。天才だからって、だいぶ年下だろう。ジャージを着てへんなかっこうをしているし。
それでも話を少しした。彼女は基一を試す質問をした。
「物理の4つの力って知っている? 重力と・・・」
「それより、大切な3つの袋って知っている?お金の袋給料袋と・・」
− それは結婚式の誰かのあいさつじゃないのか
でも、変な受け答えの基一に彼女は興味をもったようだ。
基一は聴講生のおじさんと話していて思いついたこと、宇宙が偶然にできたのなら人間にでも作れるんじゃないかって聞いてみた。サラカもそのテーマに興味があるようだ。
翌日、ゼミに出ろって言われて話が違うなと思いつつ、適当に話を合わせていたら、サラカがやってきた。誰が呼んでもこなかったのにどういう風のふきまわし?
教官がゼミのテーマは何にするって質問。
「つまらないテーマなら僕はやる気がしない。」サラカが言った。
基一は教官に聞かれて宇宙の作りかたと答えた。
そうしたら、ゼミの性格の悪そうな奴が作ることはできないと反論してきた。
「宇宙ができたときの6つの定数が微妙なバランスで合わないと宇宙はできない。そんなことが偶然おきるなんてご都合主義だ。」
サラカが反論する。
「しかし、マルチバースト(一つの状態からいくつもの宇宙が誕生した)説を採用するなら宇宙ができたときの環境を作ればいいということだろ。」
結局、できる派とできない派でゼミは二つに分かれて調査することになった。
基一はサラカと組んだが、サラカと話をしても言っているさっぱりわからない。本を借りてきて徹夜で読んだが超ひも理論なんていわれても全然わからない。
基一の想像。
チンピラの格好をした基一。水商売風のかっこうの白鳥。基一に金をよこせと言われて泣いている。こんな男と離れられないのが女の性(さが)。
こっちのひも理論ならわかるんだけどな。
それでもサラカは教えてくれた。
無からビッグバンがおこり宇宙はできた。
無とビッグバンの間は何?それをインフレーションと呼ぶ。
ベートーベンの交響曲第5番運命は知っているでしょう。
この曲の冒頭は8分休符で始まっている。
曲の頭がどこからかあなたわかる?
意味のない無音と曲の頭の無音の境目が区別できる?
音の頭からもどって推測で決めるしかない。
そこを理論で推理するの。
我々の宇宙が偶然できたと考えるのはうそくさい。だからマルチバースト仮説がある。ビッグバンから無数の宇宙ができた。我々の宇宙は無数の宇宙の中の1つということ。
基一は聞いた。
「でももし、本当に宇宙を作ったとして、宇宙が外側にできればいいが、この宇宙の内側にできたらどうなるの」
「今の宇宙が壊れる」
この娘は恐ろしいこと考えてるな。
でもインフレーションのときに、無から秩序と無秩序がなぜできたかがわからない。どんな力が働いてそうなったのか。
基一が思いつく。台風のようなうずまき。回っているうちに秩序と無秩序に別れた。基一がサラカにヒントを与えた。
サラカは本気で宇宙を作ることを考えていた。
インターネットでエロサイトを立ち上げて、ウィルスを送り込む。ハックしたPCを全部つなげて、一台のコンピュータにして処理をさせる。宇宙誕生の状態がわかったところで、いよいよムゲンで実験しようとする。
関東じゅうの電力をジャックしてムゲンに電力を送り込む。システムはロックされていて誰も手を出せない。ムゲンにはどんどんエネルギーが溜まっていき、サラカはやる気だ。
外からはどうやってもアクセスできないので、ムゲンの中に侵入しようとする基一。
こんなときになんでギター持って、サラカに会いに行くんだ。
・・・
この映画はつっこみどころ満載。
エンディングは、多くの人が鼻で笑うかも。
三池監督だから許されたんだろうけど、興行的に成功を狙ってないだろ。
三池監督or市原隼人or谷村美月のファンなら満足する映画。
後ねえ、谷村美月の胸を強調しすぎですよ。
★★★/5