2008年11月11日

地球でたったふたり:親も学校も友達もみんないらない K's Cinema

地球でたったふたり

チラシの女の子につられて行って来ました。薄幸の少女には弱いんだ。

タイトル:地球でたったふたり
監督・脚本:内田英治
出演:寉岡萌希/寉岡瑞希/忍成修吾/菜葉菜/菅田俊/菅原文太
製作:2007年日本

6歳の女の子ユイが家で留守番している。掃除もろくにしていない汚い部屋。おなかがすいてユイは何かたべようとした。でも、置いてあるパンにはかびがはえていた。しかたなくマカロニを生でかじる。けばい母さんが酔っ払って帰って来た。母さんは水商売で暮らしているんだ。

母さんは新しいパパとあいを連れて来た。あいは8歳。ユイにはお姉さんができた。新しいお父さんは仕事をしないダメおやじ。気に入らないとすぐに子供をなぐる。仕事をしないで麻雀ばかりしている父を見つめるあいちゃん。「何を見ているんだ」父さんに殴られる。それを見ていたユイは小児喘息の発作をおこした。医者は安静な環境を作れって言うけど、この両親には無理だね。

中学生になった二人。二人はいつも一緒。本当の兄弟のように育った。
ある日母がとうとう言った。
「もう離婚する、私の7年返して」
− こんなアホ男と7年もよくいたもんだ。

アイがユイに言った。
「あいつらが離婚したら私たちは一緒に住めなくなるんだ」
別れるのが嫌で家出した二人。あてもなく都会に出たがお金がない。新宿をうろつく二人。姉さんはゴミ箱をあさって食べれるものを見つけてきた。
「まだ、食べられるよ」
「こんなもの食べられない」という妹。

繁華街で補導員に追われて二人は逃げる。二人は服を盗んで私服に着替えた。道端に座っていたアイにおやじが声をかける。ホテルに行く二人。アイはホテルでかばんを盗んで逃げた。
相手の男はやくざの会計士だった。「やばい帳簿を盗まれた」ヤクザが二人を探し始めた。

二人は男たちに追われて地下の駐車場に逃げた。隠れていたが、車の陰でこわい男(菅田俊)に見つかった。しかし、なぜか男は見逃してくれた。男は後でもどってきて、二人を自分の家に連れて行く。その日ユイは熱を出して、男、谷田は病院につれていってくれた。

「お前たちといるところを見つかったら俺もやばいんだ」
谷田は出て行けと言ったが、行く当てもない中学生を放り出せず、結局自分の家にかくまう。谷田は雀荘のマスターをしている。外に出られない二人に麻雀を教える。
パンツ、かばん、けじらみ。
− さてこれはなんのことでしょう。こんなこと中学生に教えるなよ。

谷田と仲良くなったアイは谷田に頼んだ。
「クリスマスプレゼントに海に連れて行って、一生のお願い」
谷田はおかまのキエちゃんに頼んでドライブに連れて行ってくれた。
海で遊ぶユイと谷田。アイが言う。「ユイのあんな楽しそうな顔初めて見た。」
谷田は娘たちに言う。
「沖縄におじさんの実家がある。そこに逃げろ」

ヤクザの若ぼっちゃん(忍成修吾)は、しつこく娘を探していた。
「もう1週間やる、徹底的に探せ」
谷田の弟分が、谷田の服のポケットから海辺で写したポラロイド写真を見つけた。
娘を匿っていたことがばれて、おっさんは雀荘で坊ちゃんに撃たれる」
娘を捕まえにヤクザはおっさんの家に向かう。

そのとき、アイは雀荘の裏で話を聞いていた。ヤクザがいなくなったので、おっさんを介抱しようとする。残っていた弟分がアイをつかまえようとしたとき、起きあがったおっさんが、弟分を銃で撃つ。
おっさんは拳銃をアイに渡して言った。
「おまえたちは逃げろ」

ヤクザのおぼっちゃん 忍成修吾。こいつは見た目も物腰もやさしいよのに、平気で人を殺すような奴。おっさんの家でユイを捕まえて、中学生の女の子を本気で殴る。
「帳簿はどこだ」
帳簿なんて捨ててしまった。ユイは殴られてひどいことになる。

坊ちゃんに指示されて手下はアイを探しに出て行く。坊ちゃんとユイがいるところにアイがもどってくる。アイは坊ちゃんを撃った。

二人は逃げる。二人は警察とヤクザに追われることになる。二人は警察に追い詰められて、アイはユイを逃がした。

ところがユイが高層ビルの屋上で警官たちに包囲され、絶体絶命のユイは最後の力を振り絞って叫ぶ。
「なんでいじめるの…?悪いこと何もしてないのに、何でいじめるの!」
・・・


このあらすじ読んでもよさが出てないな。

恵まれない二人の少女が本当の姉妹のようになっていくところとか、ヤクザの三下の男が、仏心を出したばっかりにひどいめにあうんだけど、この男が最後まで女の子をかばうところとか、この映画は人の気持ちを丹念に描いている。

やっと会えた真の姉妹と一緒に暮らしたいと思っただけなのに、世間は許してくれない。逃げ出して、助けてくれる人を見つけてつかの間の幸せを得る。
少女の幸せそうな姿は、ただ続いてくれと見守るしかない。
でも、こんなことは長く続かず、結局は終焉がやってくる。

二人はニライカナイに行ったのだろうか。

★★★★/5
 

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