2004年09月06日

長崎ナンパ逃避行

鈍行列車では、ドロのように眠り続けていた。

ふと目がさめると、そこは夜の長崎だった。

海に面した長崎の夜景が、パノラマのように広がっていた。    

あまりの絶景に、息を呑む。別世界だ。


私は、バイトざんまいの大阪の日々から逃げるように、
青春18キップで長崎を訪れたのだ。

これまた、いやらしい期待を胸に、長崎研修を決行した。

理由はひとつ。

大阪で成功したのは旅先だったからで、実際に住んでみると、
新鮮味をなくし、東京同様、日常生活に流されてしまっていた。

いつのまにか、ナンパもせず、
経済的不安から、バイトに埋没してしまったのだ!

こんなはずじゃなかったと、逃げ出したくなり、
ナンパは慣れすぎてもダメなんだ、少しは緊張が必要なんだと思った。

生活という日常よりも、旅先という非日常。
そのほうが、ナンパに適しているのでは?

つまり、旅先が奇跡を呼ぶんだと解釈して、はちきれんばかりの下心を
ひっさげ、はるばると、古来カステラの国へと、やって来たというわけ。

長崎を選んだのは、修学旅行で来たことあるからということと、
大阪弁に引き続き、九州弁もマスターしようという理由だった。





というわけで、長崎駅に降り立つ、私、フミトバンク。

時間がないので着いたらすぐ、こじんまりとした繁華街に移動。

さぁ始めるかと、顔を両手でビンタ。雨上がりの宮迫風にビンタ。
「フミト、バンク、です。」と、ポーズを決めるが、
リズムも言葉も合わない。

でもやるしかないだろう。軽くストレッチ。

ナンパは久しぶりなので、まずはウォーミングアップとばかりに、
最初に目に入った、(この人無理だろーなー)という美人に声かけた。

そしたら、

うまくいってしまった!

一人目で、うまくいってしまいよった!

と、いってもキスしたわけでも、ハグしたわけでもなく、
ただ飲みにいこうという話になっただけで、たわいのないこと。

しかーし! 私の頭には、前回の成功体験の記憶がよぎる。


こんなにトントン拍子にいくなんて、これは何かある!
きっとエロエロ展開が待ちうけている。ああ、そうだとも!

しかし、飲みにいくってことは、お金かかるよね、タダじゃないよね?

こういう南国なのに色白な美人には、おごるのが当然なのかな?

おごってくれそうにないよね?んーと、んーと、ワリカンかな?

でもこのブログ、「タダでナンパする!」だよね?

だけども、せっかくこんな遠方まで来て、何もなく帰れやしない。


だから、

つまり、

この際、

どうでもいいっす!

バイトして、お金あるっす!

やりたいっす!


と、目の前にチラつく、エロ曼荼羅に、

「全てOKなり」という結論を出さずには、

いられなかったのである。男って弱いね。


そうして、一時間後、

長崎の小さな居酒屋で、

私は、

さんざん飲み食いして、できあがった女性に、からまれていた。





なんてこったい。

非常に、雰囲気悪い。

「わたしみたいなカントリーな女ば、見下しとるやろ?」
「だけん、東京人は好かんたい。」


ヤベェ、6千円は、いってる・・・。

飲み代のことで、頭がいっぱいな私。

話に、ただうなづくだけ。

盛り上がるわけもない。

あっさりとした時間が過ぎてゆく。


そして、、、

ついには、その女性は、

身内に、車で迎えにくるように電話するのだった。

えっ、もう終わり?

あっけない幕切れ。

     ・
     ・ 
     ・

まぁ、これが普通なんだろうなぁ・・・。

「タダでナンパする!」の企画を無視してまでも、

おもいっきり、飲み代を払ってまでも、

イレギュラーに、お金を使ってまでも、

せっかくの出会いを大切にしてみた。


結局、ワリカンにしてもらい、助かるには助かったが、
とはいえ、お金を払って、普通のナンパになってしまった。

これって、思い切りがよかったのだろうか?それとも手抜きか?

いや、そんなことは考えなくていい。気にすることはない。

そんなの、もうどうでもいいだろう。


自分のお金を自由に使うことを、なぜ制限されなきゃいけない?

いつのまにか「タダ」という企画にしばられていた。

「タダ」だから、喫茶店も居酒屋も行かない。

そういうルールでナンパをしていた。

しかし、ここにきて、急にバカらしくなってきた。


なかなか声かけられないと、悪戦苦闘していた一ヶ月前と違い、
こうして今は普通に、店に誘うナンパはできるようになったわけだ。

だから無一文で声かけて、数ある出会いを無駄にしなくとも、
たんに「普通にナンパする!」でもいいんじゃないのか?


そんな疑問が、ムクムクと浮かびあがってきた。

せっかくナンパが楽しくなってきたのに、何を遠慮してるのだろう?

確かにタダでナンパしたほうが、メルマガやブログは面白くなる。

でも、

でも、

こんなブログ、誰もまともに読んでやしないだろう。

どうせ、こんなチグハグで破れかぶれの駄文、たんなる自己満足だ。

この十年間、書いたことのある文章といえば、

履歴書100枚と、退職届1通のみ。

そんな男が、面白くてためになる文章なんて、つくれやしない。


あー、もういい、終わりだ。

やめだ、やめ。

メルマガも、ブログも、めんどくさくなった。

全てをロストしたくなってきた。


タダでナンパする?

バカか?

あきれる程、バカだ。


もう、いい!

もう、いいんだ。

普通にナンパするんだ。

普通が一番なんだ。

Posted by fmtbank at 10:25  |Comments(4) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
俺は此処が気に入ったぞ!!

(*^ー゚)b グッジョブ!!
Posted by 魚群 at 2004年09月08日 02:56
たまたま見たよ!バカ具合がいいですな。
Posted by t at 2005年10月08日 01:17
これ以降の展開は、ナンパCDを販売したため、
真面目なナンパノウハウものになっていきました。
また少しずつ、バカ路線に戻したいですね。
Posted by フミトバンク at 2005年10月08日 15:39
三年前か・・
素晴らしい。私はフミトさんとタメだが、
素晴らしい。
今、全部読もうとしています。
Posted by りゅう at 2008年12月24日 04:23
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