2005年12月03日

フレンズ2-5(その12)

昨日の予告通り、someplace nice (どこかいいところ、おしゃれな場所)で6人がオーダーするところの会話を、いくつか pick up して解説したいと思います。

ウェイター: Well, when you do, just let me know. I'll be right over there on the edge of my seat. (オーダーが決まりましたら、私にお知らせ下さい。私はあそこで自分の椅子の端に座ってますから。)
このウェイターもなかなか面白い人物のようです。
オーダーを取るのを待つのに、on the edge of my seat (自分の椅子の端に座って)待ってる、と言ってます。
呼ばれたら、すぐに飛んでくることができるように、椅子にどっかと腰掛けるのではなく、ちょっとお尻を浮かせ気味で(?)端っこに座っていると言いたいのでしょうか。まるでクラウチングスタートみたいに(笑)。
要は、早くオーダーを決めてくれ、ってことですね。

フィービー: Wow, look at these prices. (わー、この値段見てよ。)
レイチェル: Yeah, these are pretty ch-ching. (えぇ、かなり「チーン」って感じね。)
ジョーイ: What are these, like famous chickens? (これは何なんだよ、有名なチキンだとでも言うのか?)
ch-ching というのはレジの音が、「チーン」となるさまを表しているようです。つまり、お高くつく、という感じ。
有名なチキン、というのは、ただの鶏にしては値段が高すぎるから。
こんなに値段が高いってことは、何か由緒あるチキンだとでも言うのかよ!という感じでしょう。
例えば、イギリスのエリザベス女王がお育てになった鶏とか(そんなのいないか?)、すっごい血統書付きとか・・・。

ジョーイ: Yeah, I'll have the Thai chicken pizza. But, hey, look, if I get it without the nuts and leeks and stuff, is it cheaper? (あぁ、俺はタイ・チキン・ピザをもらおう。だけど、ねぇ、もしナッツとかリーキ(ニラネギ)とかそういうのがなかったら、もっと安くなる?)
トッピングをカットして、少しでもまけてもらおうとするジョーイ。
でも、さすがにチキンは外さないようですね。そこはやっぱりジョーイです(当たり前か)。

レイチェル: Ok, I will have the side salad. (えぇ、私は、サイドサラダを。)
ウェイター: And what will that be on the side of? (それで、そのサイドサラダは、何のサイドになるんですか?)
レイチェル: Uh, I don't know. Why don't you put it right here next to my water? (さあね。私の水の隣の、ここに置いたらどうかしら?)
サイドサラダをいきなり頼んだので、メインディッシュは何ですか?と聞くところ、ウェイターは遠回しに「何のサイドにしましょうか?」と尋ねていますね。
レイチェルは開き直って、「水のサイドに」と答えるのが面白いです。

チャンドラー: I will have the Cajun catfish. (俺は、ケージャン・ナマズをもらおう。)
ウェイター: Anything else? (他には何か?)
チャンドラー: Yes, how about a verse of Killing Me Softly. You're gonna sneeze on my fish, aren't you? (「キリング・ミー・ソフトリー」の一節はどうかな。[チャンドラーの悪乗りで気分を害したウェイターに]俺の魚にくしゃみするつもりだろ、あんた。)
この Killing Me Softly についてわからなかったので、フレンズ2-5(その7) のコメント欄 で尋ねたところ、F.D.J.さんが解説して下さいましたので(いつもありがとうございます!)、以下に私なりにまとめてみました。
私は、ヘザー・グラハムとジョセフ・ファインズ出演の映画 Killing Me Softly (日本語タイトルは”キリング・ミー・ソフトリー”)のことかと思ったんですが、これは Killing Me Softly With His Song という歌のことらしいです。
この歌は、ネスカフェのCMソングにもなっていたので、聞いたことある方も多いはず。
私もF.D.J.さんに言われてから、iTMS(iTunes Music Store)で同名タイトルを検索して試聴してみました。
Macarthur Hewitt And Friends というアーティストの曲を聞くと、サビの部分が聞けて、わかりやすいと思います。(渡辺美里も「やさしく歌って」というタイトルでカバーしたらしいですよ。初めて紅白に出場するとかで今、話題になってますが。My Revolution とか、懐かしいなぁ。←話ずれてる(汗))
で、チャンドラーのギャグとしては、魚を注文したので、魚を乱暴に殺すのではなく、softly (静かに、優しく)殺してやってね、さらには、ウェイターが場違いな6人に対して冷たい視線を送っているので、俺たちもあんまり責め立てないでね、みたいな意味を込めて言っているようです。
F.D.J.さんもおっしゃっているように「別に深い意味はない、くだらないジョーク」のようなので、チャンドラーもそれを自覚して、ウェイターに「面白くないから、あんた怒ってるだろう?」という感じで、くしゃみの話を持ち出しているようです。
ところで、Killing Me Softly With His Song を日本語タイトルにすると、「やさしく歌って」になるようですが、やはり直訳の「彼の歌で私は優しく殺される(殺されている?)」ではマズイんでしょうね。
kill (殺す)と softly (優しく)という言葉の組み合わせの大胆さが魅力だとも思うのですが・・・。「激しさと優しさ」みたいな・・・。(←書いてて、恥ずかしいぞっ。)

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この記事へのコメント
チャンドラーのせりふ,"Yes, how about a verse of Killing Me Softly. " ですが,"how about Killing Me Softly. " でなく,中に "verse" という単語が入っているので,歌の題名ではなく,歌詞に関係があると思います.

この歌は,1970年代にアメリカで(日本でも)大ヒットした歌なので,劇中のキャラクターも観客も(おそらく)歌詞まで覚えていたのではないでしょうか?

で,調べてみたのですが,あまりぴんとくるものは見つかりませんでした.

ひとつだけ,"I felt he found my letters and read each one out loud." という一節があり,この "each one out loud" にかけて,それぞれがオーダーした料理すべてをいちいち復唱してみせようか,と皮肉を言っているのかとも思いました.

この解釈は我ながら無理矢理かなとも感じますが,他にいい解釈も思いつきません.

ただ,魚(それと自分たちを)丁寧に扱えというのも,かなり無理があるような・・・

どちらにしろ,簡単に答えが見つかるとも思えないので,「こういう解釈もある」程度に思ってください.
Posted by さへき at 2011年07月15日 12:27
さへきさんへ
興味深いコメント、ありがとうございます。
おっしゃるように、a verse of... 「…の一節」と言っているので、そのタイトル部分の言葉とは限らない、とも考えられますね。

私も気になって、歌詞を一通り見てみたのですが、read each one out loud 「一つずつ声を出して読み上げる」というフレーズは、このメニューをオーダーしている行為と関係ありそうな感じは確かにします。

その後に続く歌詞の、"I prayed that he would finish. But he just kept right on." 「彼が(それを)終えるのを願ったけれど、彼はただそのまま続けた」という部分も私はちょっと気になったのですが、いつまでもしつこくネチネチとオーダーを取り続けるウェイターに対してチャンドラーが言いたい一言なのかな、とも思ったりもします。

「俺は、ケージャン・ナマズね」
「他には何か?」
「そうだなぁ、「キリング・ミー・ソフトリー」の一節で、「彼に(早く)やめて欲しいと思ったんだけど、彼は続けた」なんかはどう?」
と言うことで、「他には?とか聞かないで、さっさとオーダー取って、去って行ってよ」
と言おうとしたのかなぁ、とか。

チャンドラーの指しているものが、その歌の歌詞だとすると、あまりにも範囲が広すぎるので、どれと特定するのは難しいですよね。こういうのはまさに、「脚本家に聞かないとわからない」というものなんだろうと思います。

そうは言っても、それをあーだこーだと考えるのもまた、楽しくて面白いですよね。一緒に考えていただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。
Posted by Rach at 2011年07月20日 12:05
こんばんは。去年の夏から英語学習の一環として、フレンズを見ています。毎回おもしろおかしく見ているのですが、やはり中々理解しずらい表現も多く、その度に検索等で調べています。
今回のこのチャンドラーのジョークについても全然分からなかったので、海外の友達に色々と聞いてみました。

100%納得した訳ではないけども大体の意味は掴めました。
上記にもあるように6人中、3人はお金が無く、注文を躊躇っています。
ウェイターもその中々進まないオーダーに対してとてもイライラしている様子(これがkilling me softlyにかかっているみたい)。
まさに場違いな者って感じで見てるのかもしれないですね。
言われて気づいたのですが、ウェイターとの会話よりも、彼の表情がまさにそれを物語っていますね(結構なしかめっ面をしてる)。

そしてその海外の友達が言うには、チャンドラーも多少なりともそれに気づいていて、そして彼自身も若干いらだちもある感じなのだそうです。ただ彼はいつもジョークを言って茶化します。それはつまり余裕が有るって意味なので、若干いらついてはいるけれども、まだまだジョークは言えるぞって感じ、そんな気分らしいのです。

で注文が遅いからkilling me softlyとかけて、「注文の遅さでいらだってるんだろ? その腹いせに魚にくしゃみでもするんだろう?」ってギャグを言ってるんだって、私は理解しました。

もちろん当たり前ですがそんなくしゃみなどする訳もないし、チャンドラーも分かっています。ただウェイターの表情にピンときて少しきついジョークを言う事で、一応お客だしもう少し客に丁寧に対応してくれっ て意味も含まれてるのかもしれませんね。

Posted by こーへ at 2012年02月23日 00:34
こーへさんへ
コメントありがとうございます。

「遅々として進まない注文」が、killing me softly という感覚につながる、というお話、よくわかります。ダイレクトにキツい言葉を言われたわけではないけれど、じりじりと意地悪されている、みたいな感覚ですものね。

それで、killing me softly というフレーズを使い、「君がいらいらしてるのはわかってるけど、ま、冗談みたいに軽く受け止めてみてよ」という感じでジョークにしてみたけれど、相手はさらにムッとした顔をしたので、「あれ、冗談通じない? 本気で怒っちゃって仕返しするつもりじゃないだろうな?」みたいに言ったのが、そのセリフなのでしょうね。

貴重なご意見、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2012年02月24日 16:51


 
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