December 30, 2011
TOWARDS THE END OF CENTURY
今年最後に取り上げるブートはこちら。
「BOTTOMLESS PIT」と同時期に登場したアイテムで、もう半年ほど前のタイトルですが、1998年の大晦日・年越しライヴを収録している性格上、この時期まで引っ張る事にしていました。
というか、このライヴですらもう13年も昔なんですねぇ・・・。

本作は再結成SABBATHが大規模なワールドツアーを行った'99年のツアーから、初日となった'98年12月31日と、約1年後に当たる'99年12月12日のフィンランド・ヘルシンキ公演を、どちらも聴き易さとクリアさを持ったAUD録音で収録した4枚組CD-Rです。
収録曲目は以下の通り。
1998年12月31日,アリゾナ州フェニックス公演
Disc 1
1. Supertzar
2. Ozzy's Appearance
3. After Forever
4. Into The Void
5. Snowblind
6. War Pigs
7. N.I.B.
8. Fairies Wear Boots
9. Killing Yourself To Live
10. Electric Funeral
Disc 2
1. Sabbath Bloody Sabbath
2. Lord Of This World
3. Member Introduction
4. Black Sabbath
5. Sweet Leaf
6. Symptom Of The Universe
7. Supernaut
8. Drums Solo
9. Iron Man
10. Children Of The Grave
11. Paranoid
1999年12月12日,フィンランド・ヘルシンキ公演
Disc 3
1. Sabbath Medley (Intro.)
2. War Pigs
3. Bassically - N.I.B.
4. Fairies Wear Boots
5. After Forever
6. Electric Funeral
7. Sweet Leaf
8. Into The Void
9. Band Introductions
Disc 4
1. Guitar Solo
2. Snowblind
3. Dirty Women
4. Tomorrow's Dream
5. Black Sabbath
6. Iron Man
7. Embryo - Children Of The Grave
8. Supernaut - Paranoid
9. Robin Hood (Outro.)
この'99年ツアーは'97年から'05年までのオリジナル再結成期間中でも、特に大規模なツアーをしていましたが、同時に結構珍しい部類の楽曲を取り上げたライヴも多いです。Disc 1と2に収録されたツアー初日のフェニックス公演は、初日にして'98年の年越しライヴとイベント色が高く、セットリストもそれにふさわしいレアな楽曲がふんだんに散りばめられています。
かなり見通しの良い録音で、オジーのヴォーカルやビル ワードのドラムはかなり明瞭に聴き取れます。序盤の「After Forever」では音のバランスが安定しない印象ですが、「Into The Void」や「Snowblind」辺りでは音のバランスも良くなって、アイオミやギーザーのプレイもしっかり聴けるようになります。アメリカのライヴにしてはオーディエンスの話し声も控え目なレベルで、特別なライヴを安心して聴き込める音だと思います。
上に記したように、「After Forever」で始まって「Into The Void」が続く時点でマニア向けな匂いがするセットです。その中でもライヴ中盤で演奏される「Killing Yourself To Live」は再結成以降(現時点で)この日一回しか演奏されておらず、極め付けにレア。アイオミのギターリフは'70年代そのまんまという印象で、オジーも(少なくとも前半は)高いキーを頑張って歌っています。転調してより高い声を求められる後半はさすがにオジーが苦しそうで、この日限りのセット落ちも仕方が無いかな?という気になりますが、この曲がクリアさ・バランスを備えたテイクで聴けるだけでも、このアイテムを手に入れて良かったと思いました。
さらにDisc 2冒頭で連発される「Sabbath Bloody Sabbath」・「Lord Of This World」も、この後の'99年レギュラーライヴではほとんど聴けず、この日のイベント性を高めています。ちょうどこの辺りで"年越し"だったようで、そのためにここでバンド紹介という時間割が組まれたのだろうと思いますが、オジーは気付かず?「Black Sabbath」に入ってしまいます。この抜けた感じもオジーらしい? 続く「Sweet Leaf」から流れ込む「Symptom Of The Universe」(この2曲はペアになる事が多いような?)は、歌が入らないインスト仕様ですが、ライヴの盛り上がり的にはここがクライマックスかも? 「Supernaut」と組み合わされたドラムソロは、ビルの体調に配慮されたのか、1分程度の短い内容です。ラストは「Iron Man」・「Children Of The Grave」・「Paranoid」。レア曲が目立つこのライヴではド定番での締めくくりがより効果的に感じます。
Disc3・4で聴ける'99年12月のヘルシンキ公演は、クリアさや音の近さは良好ながらモノラルっぽい録音で、やや劣化気味な高域を考えても、フェニックス公演よりトータルで1枚落ちという印象ですが、こっちも充分聴けるクオリティです。
アメリカやヨーロッパでツアーを1年続けた結果、曲順やセットリストは大きく動いておなじみの曲と流れによる"安定志向"にシフトしていますが、その分演奏はこなれている印象。ビルも(所々ズレるけど)フェニックス公演より叩けていると思います。「N.I.B.」ではギーザーのベースもはっきり聴けて、演奏の安定感は優れています(もちろんアイオミはどちらでも磐石で揺ぎ無し)。
ライヴ前半こそお約束の場面が多いものの、後半に突入するDisc 4は面白い。アイオミとジェフ ニコルズがプレイする「Die Young」イントロのソロから「Snowblind」が始まる場面はゾクゾクします。フェニックスでは演奏されなかった「Dirty Women」も聴き所ですが、なによりもこの時期だけしか取り上げられなかった「VOL.4
」の「Tomorrow's Dream」は嬉しい! オジーは例によって高音が辛そうですが、「Killing Yourself To Live」や「Sabbath Bloody Sabbath」よりは歌えています。時間にして3分ちょっとですが、この曲が入っているのといないでは、ライヴの価値は大違いです。
こちらでもライヴの締めくくりは「Iron Man」・「Children Of The Grave」・「Paranoid」の流れ。しかしこの音源はライヴ終了後も録音が続いていて、この時期のみのアウトロ「Robin Hood」が(妙にはっきりと)聴き取れます。このアウトロがクリアな音で全編入っているのは本音源くらいとの事で、ここも極めてレア・・・だと思うけど、こんな所細かすぎて普通は伝わらないよな、さすがに。
'99年の再結成ツアー中でも指折りにレアな曲やテイクが聴けるAUDソースを2つ組み合わせて、一本で「ツアー中に演奏された曲はほぼ抑えられる」内容はお徳感があります。このアイテムとSBDの「BOTTOMLESS PIT」を手元に置けば、'99年ツアーは事足りるくらいです。
来年予定されている再結成SABBATHのツアーでは、新曲は勿論ですが、こういった「再結成では演奏していない過去のレパートリー」も聴きたいです。例えば「Wicked World」や「Hand Of Doom」とか、「A National Acrobat」に「Shock Wave」なんて・・・欲張りすぎかな?
「BOTTOMLESS PIT」と同時期に登場したアイテムで、もう半年ほど前のタイトルですが、1998年の大晦日・年越しライヴを収録している性格上、この時期まで引っ張る事にしていました。
というか、このライヴですらもう13年も昔なんですねぇ・・・。
本作は再結成SABBATHが大規模なワールドツアーを行った'99年のツアーから、初日となった'98年12月31日と、約1年後に当たる'99年12月12日のフィンランド・ヘルシンキ公演を、どちらも聴き易さとクリアさを持ったAUD録音で収録した4枚組CD-Rです。
収録曲目は以下の通り。
1998年12月31日,アリゾナ州フェニックス公演
Disc 1
1. Supertzar
2. Ozzy's Appearance
3. After Forever
4. Into The Void
5. Snowblind
6. War Pigs
7. N.I.B.
8. Fairies Wear Boots
9. Killing Yourself To Live
10. Electric Funeral
Disc 2
1. Sabbath Bloody Sabbath
2. Lord Of This World
3. Member Introduction
4. Black Sabbath
5. Sweet Leaf
6. Symptom Of The Universe
7. Supernaut
8. Drums Solo
9. Iron Man
10. Children Of The Grave
11. Paranoid
1999年12月12日,フィンランド・ヘルシンキ公演
Disc 3
1. Sabbath Medley (Intro.)
2. War Pigs
3. Bassically - N.I.B.
4. Fairies Wear Boots
5. After Forever
6. Electric Funeral
7. Sweet Leaf
8. Into The Void
9. Band Introductions
Disc 4
1. Guitar Solo
2. Snowblind
3. Dirty Women
4. Tomorrow's Dream
5. Black Sabbath
6. Iron Man
7. Embryo - Children Of The Grave
8. Supernaut - Paranoid
9. Robin Hood (Outro.)
この'99年ツアーは'97年から'05年までのオリジナル再結成期間中でも、特に大規模なツアーをしていましたが、同時に結構珍しい部類の楽曲を取り上げたライヴも多いです。Disc 1と2に収録されたツアー初日のフェニックス公演は、初日にして'98年の年越しライヴとイベント色が高く、セットリストもそれにふさわしいレアな楽曲がふんだんに散りばめられています。
かなり見通しの良い録音で、オジーのヴォーカルやビル ワードのドラムはかなり明瞭に聴き取れます。序盤の「After Forever」では音のバランスが安定しない印象ですが、「Into The Void」や「Snowblind」辺りでは音のバランスも良くなって、アイオミやギーザーのプレイもしっかり聴けるようになります。アメリカのライヴにしてはオーディエンスの話し声も控え目なレベルで、特別なライヴを安心して聴き込める音だと思います。
上に記したように、「After Forever」で始まって「Into The Void」が続く時点でマニア向けな匂いがするセットです。その中でもライヴ中盤で演奏される「Killing Yourself To Live」は再結成以降(現時点で)この日一回しか演奏されておらず、極め付けにレア。アイオミのギターリフは'70年代そのまんまという印象で、オジーも(少なくとも前半は)高いキーを頑張って歌っています。転調してより高い声を求められる後半はさすがにオジーが苦しそうで、この日限りのセット落ちも仕方が無いかな?という気になりますが、この曲がクリアさ・バランスを備えたテイクで聴けるだけでも、このアイテムを手に入れて良かったと思いました。
さらにDisc 2冒頭で連発される「Sabbath Bloody Sabbath」・「Lord Of This World」も、この後の'99年レギュラーライヴではほとんど聴けず、この日のイベント性を高めています。ちょうどこの辺りで"年越し"だったようで、そのためにここでバンド紹介という時間割が組まれたのだろうと思いますが、オジーは気付かず?「Black Sabbath」に入ってしまいます。この抜けた感じもオジーらしい? 続く「Sweet Leaf」から流れ込む「Symptom Of The Universe」(この2曲はペアになる事が多いような?)は、歌が入らないインスト仕様ですが、ライヴの盛り上がり的にはここがクライマックスかも? 「Supernaut」と組み合わされたドラムソロは、ビルの体調に配慮されたのか、1分程度の短い内容です。ラストは「Iron Man」・「Children Of The Grave」・「Paranoid」。レア曲が目立つこのライヴではド定番での締めくくりがより効果的に感じます。
Disc3・4で聴ける'99年12月のヘルシンキ公演は、クリアさや音の近さは良好ながらモノラルっぽい録音で、やや劣化気味な高域を考えても、フェニックス公演よりトータルで1枚落ちという印象ですが、こっちも充分聴けるクオリティです。
アメリカやヨーロッパでツアーを1年続けた結果、曲順やセットリストは大きく動いておなじみの曲と流れによる"安定志向"にシフトしていますが、その分演奏はこなれている印象。ビルも(所々ズレるけど)フェニックス公演より叩けていると思います。「N.I.B.」ではギーザーのベースもはっきり聴けて、演奏の安定感は優れています(もちろんアイオミはどちらでも磐石で揺ぎ無し)。
ライヴ前半こそお約束の場面が多いものの、後半に突入するDisc 4は面白い。アイオミとジェフ ニコルズがプレイする「Die Young」イントロのソロから「Snowblind」が始まる場面はゾクゾクします。フェニックスでは演奏されなかった「Dirty Women」も聴き所ですが、なによりもこの時期だけしか取り上げられなかった「VOL.4
こちらでもライヴの締めくくりは「Iron Man」・「Children Of The Grave」・「Paranoid」の流れ。しかしこの音源はライヴ終了後も録音が続いていて、この時期のみのアウトロ「Robin Hood」が(妙にはっきりと)聴き取れます。このアウトロがクリアな音で全編入っているのは本音源くらいとの事で、ここも極めてレア・・・だと思うけど、こんな所細かすぎて普通は伝わらないよな、さすがに。
'99年の再結成ツアー中でも指折りにレアな曲やテイクが聴けるAUDソースを2つ組み合わせて、一本で「ツアー中に演奏された曲はほぼ抑えられる」内容はお徳感があります。このアイテムとSBDの「BOTTOMLESS PIT」を手元に置けば、'99年ツアーは事足りるくらいです。
来年予定されている再結成SABBATHのツアーでは、新曲は勿論ですが、こういった「再結成では演奏していない過去のレパートリー」も聴きたいです。例えば「Wicked World」や「Hand Of Doom」とか、「A National Acrobat」に「Shock Wave」なんて・・・欲張りすぎかな?
【レア音源(ブート)レビューの最新記事】
Posted by 船橋所属 at 01:00
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| レア音源(ブート)レビュー , BLACK SABBATH (トニー アイオミ) , オジー オズボーン
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