May 07, 2006

MONTREUX 1971

第一期DEEP PURPLEでの音楽性と、その後の「インチキDEEP PURPLE事件」により、その「オリジナルシンガー」であるロッド エヴァンズへの評価は、一般に厳しいものがあります。

彼がDEEP PURPLE脱退後に組織したCAPTAIN BEYONDは、独特の世界観と方法論を併せ持つ、奇跡的な1stアルバムでマニアの間の認知を受けてはいますが、そのライヴ活動はと言うと、ほとんど知られていないのが実情です。

今回紹介するブートは、CAPTAIN BEYONDのライヴをプロショットで収めたDVD-Rタイトルで、彼らのライヴスタイルを確認できる大変貴重な映像です。

CAPTAIN BEYOND / 「MONTRUEX 1971」
MONTREUX 1971


本作は、'71年9月18日に行われたスイス伝統のフェスティバル「モントルー ジャズ フェスティヴァル」でのショウを収めたもの。

テレビ放送をエアチェックしたソースが元になっているようで、収録曲は

1. I Can't Feel Nothing (Part 1 〜 Part 2)
2. Dancing Madly Backwards (On The Sea Of Air)


上記のわずか2曲のみ。
これが当日の全曲と言う訳では無いと思いますが、数的にいささか物足りないのは事実です。
しかしライヴ音源すら少ない彼らのショウを、プロショット・SBD音源で確かめられる意義は大きいものがあるでしょう。
バンドが放つ独特の浮遊感と場面転換の目まぐるしさに、観客も戸惑い気味なのが判ります。

またバンドの演奏中にも関わらず、クルーが床を拭いているなど、古き良き時代の?ライヴ風景にも、時代というものを感じます。


このブートレッグ、本編はこのCAPTAIN BEYONDの2曲ですが、おまけとして第一期DEEP PURPLEが出演したアメリカのTV番組「PLAYBOY AFTER DARK」も収録されています。
演奏しているのは…、

3. And The Address (Intro Only)
4. Hush


これまた2曲ですが、司会者にギターの手ほどきをする24歳(!)のリッチー ブラックモア、若いのにダンディなジョン ロード、そして全編にわたってノリノリに踊る一般参加の聴衆と、変な見どころが多い映像です。

歌うロッド エヴァンズは、どちらにおいてもそれなりに歌っていますが、高音を要求される場面では声が裏返ったりかすれたりと、「限界」を露呈しています。
それでも中音域での歌いまわしや、持ち前の甘いトーンの声色など、自身の特徴を活かした場面では存在感を発揮しています。


1st発表後のCAPTAIN BEYONDは、メンバーの入れ替わりが重なり、より大衆性のあるサウンドを出すようになります。
しかしその大衆性と引き換える形で独特の個性もまた失われ、3rd製作の段階でロッド エヴァンスは脱退。
そして'80年の「インチキDEEP PURPLE事件」とそれに伴う訴訟沙汰で、DEEP PURPLEに関する一切の権利を喪失し、彼は音楽の世界からのドロップアウトを余儀なくされる事になります…。

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■Shades of Deep Purple (1968) Shades of Deep PurpleDeep Purple Emi 2002-08-26[ジャケットの写真をクリックするとリンク先..
Deep Purple Mark I (第1期ディープ・パープル)【OOH LA LA - my favorite songs】 at May 09, 2006 00:03
この記事へのコメント
先月発売の「ストレンジデイズ」でパープル関連の特集があって、CAPTAIN BEYONDのことも触れてありました。

「インチキ〜」。
バンド名に登録商標(?)があるのは日本じゃ信じられないことのような。
Pink FroidとかYesなんかもそれでアレコレあったよーな・・・。
Posted by say_say_say/ at May 07, 2006 21:59
船橋さん、こんにちは!
CAPTAIN BEYONDはワタシも大好きなんです!
…って1stしか持ってませんが(笑)。
“Dancing Madly Backwards”の超変拍子とかカッコイイよなぁ〜。
ロッド・エヴァンスの声は時にエルヴィス・プレスリーっぽくもあり、なかなかいいですよ。
たしかにイアン・ギランみたいに超絶ハイトーンは出ませんが、ロッドの飄々と唄うスタイルもいいと思います。
「インチキ〜」事件は感心しませんが、業界からドロップ・アウトさせられるとは厳しいですね・・・。
残念!

ところで、マイルカップはどうでしたか?
Posted by 公営みちのく所属 at May 07, 2006 23:27
>say_say_say/さん
こんばんわ。
ストレンジ デイズはB!誌以上にマニア向けでお堅い印象がありますが、
特集の読み応えは気に入っているので、私もけっこう読んでいます。
バンド名義は色々な所でトラブルの元になっていますね。
トニー アイオミもギーザー バトラーとの間でもめた事がありますし…。

>公営みちのく所属さん
こんばんわ。
CAPTAIN BEYONDは地味なバンドかも知れませんが、
聴けば聴くほど味わいが出る「スルメバンド」ですね。
2ndや3rdは入手が難しいですが、とりあえず1stだけ聴ければOKでしょう。
ロッドの声は完全に「使い方一つ」ですね。
甘いバラードやミッドナンバーでは、優れたパフォーマンスが出来るシンガーです。
「インチキ事件」については、ロッドは「巻き込まれた」印象があるので、
何とか名誉回復させてあげたいのですが…この種の問題は色々難しいですね。

NHKマイルカップは・・・やっぱりニュージーランドトロフィ組は無視できませんね。
Posted by 船橋所属 at May 08, 2006 01:34


 
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