2012年05月13日

母の日

今日は母の日。家内は出勤で、子供と買い物に行く。昨日は久々にパエリヤを作ったので今日は和食。焼き魚、煮魚、刺身のうちどれがいいか子供に尋ねると「刺身」とのこと。こちらも楽で良い。刺身を物色していると、カーネーションの花がパックに入ったものをj発見。いつもより少しばかり量が多く、美味しそうなので買って帰る。

ということで、今日は長芋のバター焼き、焼き厚揚げ、ホウレン草のおひたしに買ってきた刺身というあっさり系の食事であった。ただ、刺身の中に中トロが入っていたのだが、家内も子供も「脂っこいのでイヤ」とのこと。中トロも敬遠されるとは悲しいかぎりである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 21:47  |Comments(0)TrackBack(0) | 日記 , 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月08日

イ・ルンガ・カフェ

先月奈良に出張に行ったおり、イ・ルンガ・カフェでランチにした。雨が降っていて、観光客もさほど多くなく、すんなりと入ることができてラッキーだった。

リストランテの方は民家を改装した感じのミシュランの星一つであるが、カフェの方は「スタッフ募集」の案内もある気軽な所だ。ランチはパスタランチ、パ二―二のランチとカレーである。イタリアンだと当然、パスタかパ二―二なのだが、ここではあえてカレーを食べた。カレーは古代米(黒米)を使ったカレー。イ・ルンガが敢えて作っているカレーでこだわりがあるのだろう。出張中ながら話題のカフェでゆっくりと食事ができて満足したことである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 21:58  |Comments(0)TrackBack(0) | レストラン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

「パラダイス・ロスト」

柳広司著「パラダイス・ロスト」を読んだ。「ジョーカー・ゲーム」シリーズとことわらなければタイトルから別の方面を想像してしまうかもしれない。「失楽園」と言えば今はロマンスものになってしまう。

paradiselost.jpg「ジョーカー・ゲーム」でスパイものの新境地を切り開いた著者の第3作目である。今回もナチ占領下のパリ、開戦前のシンガポール、日米航路の貨客船上など様々な場所において帝国陸軍情報組織、D機関のスパイ達が暗躍する。このスパイたち、余りにも優秀すぎてかえって気持ちがよいくらいだ。太平洋戦争敗戦の事実があるからこそ、このスパイたちの架空の大活躍がどこか気分を爽快にするのだろうか。なんとも複雑である。

いつものように短編集なので読みやすく、すぐに読んでしまえる作品である。
Posted by Arcangelo Gabriel at 23:17  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月05日

テルマエ・ロマエ

映画「テルマエ・ロマエ」を家族3人で見た。暫く前に試写会の申し込みが当たったのだが、仕事の都合で行けず、ふいにしてしまったので、楽しみにしていた映画だ。原作漫画は読んだことはないが、その着想には恐れ入る。ローマ帝国のお風呂設計技師ルシウスが現代の日本にタイムスリップし、日本の浴場文化を戻ったローマで再現して好評を博すといった感じだろうか。阿部寛扮するルシウスがフルーツ牛乳やシャンプーハットなどにいちいち感涙する姿が面白い。

イタリアロケではあの海外ドラマ「ローマ」のセットをそのまま借用というから本格的。チネチッタと言えば「ローマの休日」やクりント・イーストウッドのマカロニ・ウエスタンを思い浮かべるが、日本映画がチネチッタで撮影とは面白いものだ。映画は「のだめ」のスタッフが取り組んだようだ。それを知っていたためだろう。日本人が外国人を演じたり、外国人の台詞には日本語の吹き替えをしたりというところも不思議と自然?な感じがした。

今回初めて夫婦で2000円で見ることができた。自分が50歳になったからだ。とてもお得だ。それにしてもかなりヒットしているらしい。毒のないコメディー映画なので幅広い観客層に受けると思う。家族で観に行くことのできる映画である。

thermaeromae.jpg

Posted by Arcangelo Gabriel at 11:52  |Comments(0)TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヨコハマ

4月29日に家族で横浜に行って来た。横浜に住む兄の次男坊のお祝いのためだ。山手教会で式があり、その後中華街でパーティーをした。楽しいひとときだった。翌日は3人で横浜の街を歩いた。港の見える丘公園、山下公園、氷川丸、レンガ倉庫、お昼はみなとみらい地区で済ませ、ランドマークタワーからの眺めを楽しんだ。帰りに「カップヌードルミュージアム」に立ち寄って横浜をあとにした。

yohohama1.jpg先日も書いたが、アジアで最も住みやすい街の2位に地元神戸が選ばれたが、4位は横浜。街の規模では横浜が圧倒するが、同じ港町、中華街(神戸は南京町)も元町や山手といった雰囲気、古い教会と似ているところが多い。神戸と同様、特筆する観光名所があるわけでもないのだが、とにかく落ち着くところである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 11:24  |Comments(0)TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

「ペトロ」

今野敏著「ペトロ」を読んだ。刑事と大学教授が殺人事件を協力して解決するという趣向のミステリーである。

peter.jpg大学の研究室に関連する連続殺人事件。それぞれの現場に残されたペトログリフの謎の解明を刑事碓氷は担当する。そのペトログリフとは日本の神代文字とメソポタミアの楔文字だ。門外漢の碓氷は日本の大学で教鞭をとるアルトマン教授にその謎ときを依頼する。教授は大学を休んでまでも捜査に協力すると言い、碓氷のパートナーとして一緒に事件の解決に導く。

大学教授が謎を解くという趣向は東野圭吾のガリレオシリーズにもあるが、それはあくまで科学の謎が中心だ。こちらのアルトマン教授は捜査自体に参加し、被疑者をも含め、周囲の人間の話を聞き、自らの洞察により事件解決に導く。どちらかというと私立探偵のような役回りだ。日本語の流暢なユダヤ人教授という特異なキャラクター。シリーズ化があるのか興味深い。

ただ、残念なのはなぜ他のタイトルを選ばなかったのかである。これでは分かる人にはかなり早い段階で犯人が分かってしまうのだ。


Posted by Arcangelo Gabriel at 22:36  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

住みやすい都市 神戸

「アジアで最も住みやすい都市 ベスト10」の2位が神戸。世界では5位とのことらしい。地元ながら神戸が選ばれるのは納得。

これが、「最も便利」とか「最先端を行く」、「刺激的」となると違うのだが、「住みやすい」となるとそうなのだ。近くの大都市大阪や歴史のある観光都市京都と比べてもほどよい落ち着いたサイズ。「最先端」や「刺激」を求めたければ大阪へ、季節の行事や観光には京都や奈良へすぐに出かけられるところに位置するのもメリットだ。

中心街も大阪や東京と違って歩くのに苦労するわけではない。買い物に行ってもデパートの規模が大きすぎず、どこになにがあるかが把握できる。レストランも東京のように最先端や超一流はなくとも十分に満足できる味と豊富なバラエティーがある。六甲山に須磨海岸、有馬温泉と自然を身近に感じられる。思い立ったらすぐに訪れる距離だ。

世界のベスト10の中にはシンガポールやオーストラリアの数都市がランクインしていた。知っている限りではシンガポール、ブリスベーン、パースなど、どこも程良いサイズ、程良い人口、そして海に近く自然に恵まれ、基本的な都市機能を備えた上で安全で清潔な街だ。

神戸は観光に訪れるとなると、少し物足りないかもしれないが、暮らしていくのには本当に快適なところなのである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 21:52  |Comments(0)TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

緊急速報メール

先日、家族で横浜へ行った。甥のお祝いごとのためだ。その晩、ホテルで休んでいると。自分のスマホと家内のスマホが一斉に大きな音で鳴り始めた。マナーモードにしていてもお構いなしだ。それと同時につけていたテレビにテロップでの地震情報。千葉で震度5の地震との情報であった。その後、一言二言会話を交わす時間があっただろうか。ホテルの部屋は6階だったからか、そこそこの揺れを感じた。

スマホの方だが「緊急速報メール」で、気象庁が配信する緊急地震速報や国や地方自治体が配信する、災害・避難情報を受信できるようになっている。初めてのことで慌てたが、次回からは落ち着いて地震に備えることができるかもしれない。

Posted by Arcangelo Gabriel at 12:40  |Comments(0)TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「罪責 潜入捜査」

shokuseki.jpg今野敏著「罪責 潜入捜査」を読んだ。今野敏らしい刑事ものである。やくざと刑事の真っ向からの対決。そんなストーリーだ。暴力団関係の企業に対して訴訟を起こしたことをきっかけに小学校教師は命を落とす。また二人の子供にも刃が向けられる。そんな情け容赦のない暴力団にたいして刑事・佐伯が徹底的に立ち向かう。佐伯が文字通り真っ向勝負を挑むその様に気分がすっとする。

Posted by Arcangelo Gabriel at 12:19  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ヘルプ」

TheHelp.jpgキャスリン・ストケット著「ヘルプ」を読んだ。面白かった。公民権運動、マーティン・ルーサー・キング、ローザ・パークス、ケネディ暗殺、このあたりのことが知識としてあっても、その生々しさはわからない。この本には、白人家庭で家政婦(=ヘルプ)として働く黒人女性の目を通して見た当時のアメリカ社会や白人たちの姿がある。当時の空気を味わいたければ、この本を読むといい。映画化され今春公開されたことも知らずにいた。そこのところは残念である。
Posted by Arcangelo Gabriel at 12:05  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「舟を編む」

三浦しをん著「舟を編む」を読んだ。本屋大賞第1位らしい。三浦しをんを読んだことがなかったので、本屋大賞1位をきっかけに読むことにした。

funewoamu.jpg出版社の中で花形とは言い難い、どちらかと言えばお荷物的な辞書編集部。この作品は編集主幹の大学教授、編集者たちが国語辞典「大渡海(だいとかい)」を世に出すまでの15年を描く。小説なら著者と専任の編集者の二人三脚ということになるのだろうが、辞書と言う性質上、編集者は執筆者並みの、いやそれ以上の仕事をしているように思える。時には数十人の学生アルバイトを使いながらの作業は文字通り人海戦術だ。

そんな地味な辞書編纂をそこに集まる人間に焦点をあてながら面白く、味わい深く描いているところに人気の秘密がありそうだ。辞書編纂と言えば、学生時代に英語の辞書を編集している教授の授業を受けたことがある。授業自体の印象はあまり強くはないが、「この先生のために」という気持ちで院生達が数多く集い、執筆の手伝いをしていたのを思い出す。やはりどんな仕事でもそれをやる人の人柄、人間性に落ち着くのだということを改めて感じたことである。



Posted by Arcangelo Gabriel at 11:53  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月10日

「三匹のおっさん ふたたび」

有川浩著「三匹のおっさん ふたたび」を読んだ。確かにサイン本というのに惹きつけられたのは確かだ。でも、前作も読んでいるので、つい買ってしまったという感じだ。「還暦ヒーロー活劇シリーズ」という文字が帯に書いてあるとおり、60を超えた幼馴染みの3人が町内の安寧秩序を守るために近隣に目を光らせ、パトロールをし、時には「悪者」と対峙する。そんな話の続編なのである。

3ossannreturn.jpg今作は6話仕立てで、書店の万引きをする中学生グループ、ごみを散らかす困った輩、放火魔などの「悪者」に対峙する話や、3匹の家庭にまつわるちょっとしたエピソードからなる。連載小説のような一話完結の形なので、読みやすい。このシリーズひょっとしてまだ続くのではないかというような感じがある。さて、どうなのであろう。

この本、最後に「好きだよと言えずに初恋は、」という小編がおまけのようについえいる。有川浩ファンなら、読み進めるとこれは暫く前の作品、「植物図鑑」とつながりがあるとわかる。「植物図鑑」の「クロスオーバー作品」ということだが、なかなかうまくまとめられていて読んでいて心地がよかった。
Posted by Arcangelo Gabriel at 21:59  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月07日

「マウス」

村田沙耶香著「マウス」を読んだ。女性なら手放しで「面白い!」と言うだろうなぁと思える作品だ。面白くなかったわけではない。自分が女性なら「あるある!」と思いながら読むことができただろうという感想である。

mouse.jpg小学5年生の田中律は真面目で内気な女の子。クラスでは同じく大人しいこと一緒にいる。グループには序列があり、権力を持ったグループ、賑やかグループ、律のような大人しいグループ、そして底辺のグループがある。皆、自分の身の丈のグループに居場所を見つける。律はクラスで疎まれている変わりものの瀬里奈に興味を抱く。そして、瀬里奈に関わるうち彼女は急な変化を遂げる。泣き虫で弱弱しかったのが、果敢で堂々とした性格に変わったのだ。その時から彼女はクラスの底辺から権力グループ仲間入りする。

後半ではその後数年を経て大学生となった律が描かれる。大人になったら、周囲の環境が変わったら人は変わるのか....。うまく説明するのが難しいが、女性の繊細な心の動きを描いた作品である。ちょっとした心の動きが的確な言葉で表現されているので、思わず首肯してしまう。

それにしても、小学生の頃、我が息子は「ジミーズ」というグループだったらしい。もちろん「地味な奴の集まった」グループだ。運動や勉強ができるのは「ハナヤカーズ」といったそうな。
Posted by Arcangelo Gabriel at 16:51  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

復興くじ

先日、震災復興宝くじを買ったところ、生まれて初めて1万円当選した。20枚買って、1万円が1枚と末等2枚600円、合計10600円である。元手が6000円だから、4600円のもうけとなる。今までの当選最高額は3000円。嬉しくてつい家内に告げると、「そんなん当たったら復興の役にたたへんやん。」といなされた。

Posted by Arcangelo Gabriel at 15:59  |Comments(0)TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月02日

「鉄の骨」

池井戸潤著「鉄の骨」を読んだ。池井戸潤はなかなかやめられない。

tetunohone.jpg平太は中堅ゼネコン社員。現場から談合科と揶揄される業務科に転属になった平太は地下鉄工事の受注の談合に足を踏み入れることになる。違法でありながら必要悪とされ無くならない談合。生きていくために必要な村社会の掟が本当に必要なのか、これが無くなればどうなるのか...。

まるで本物の談合を描いているかのようにも思えるストーリー。読んでいて「談合も仕方がないのかな」と思ったり、「いやいや、不当に利益をあげられたら税金の無駄遣いだ」と思ったりと、心が揺れる。結局、談合など無い方が良いに決まっていのに無くならないのは、公正入札を含めたシステムに何かまずい点があるように思える。それにしても池井戸潤である。文庫本にして650頁ほどの作品だが、一気に読んでしまった。相変わらず面白いのだ。
Posted by Arcangelo Gabriel at 00:06  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月30日

「正義のミカタ -I'm a loser- 」

本多孝好著「正義のミカタ -I'm a loser-」を読んだ。この著者は連続で三作目。以前読んだ2作とは趣が違う。

seiginomikata.jpg主人公は通称「スカ大」の大学生。高校時代はいじめ標的となり、悲惨な生活。周囲のほとんどが就職する中、必死で勉強し、飛鳥大学になんとか合格。いじめとは無縁の大学生活を送れると思っていたところ、そのいじめの加害者がこともあろうに同じ大学に入学をしていた。その窮地を救ったのがボクシングで連続3年インターハイ優勝のトモイチ。そのトモイチに連れられて「正義の味方研究部」に入部することになった主人公は、先輩達や友達となったトモイチらと共に大学内の悪事に目を光らせる...。

世の中不公平なことだらけ、なんて思っている人にはうってつけかもしれない。自分なりの正義の定義なども問い直されるかもしれない。まぁ、そんな大げさなことはなくても面白い作品だ。


Posted by Arcangelo Gabriel at 21:21  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月28日

「WILL」

本多孝好著「WILL」を読んだ。「MOMENT」の幼馴染みの二人、大学生と葬儀屋がひっくりかえって、今度は葬儀屋が主人公。「MOMENT」の姉妹編ということだが、実は自分にとってはこちらの方がより面白かった。

WILL.jpg高校生の時に葬儀屋を営む両親を一度に事故で亡くし、そのまま葬儀屋を継いだ娘。まだ若いのにもかかわらず社長業をこなす。彼女を支えるのは古参の社員竹井。葬儀の後でやってくる高校時代の同級生、葬儀をやり直して欲しいという故人の愛人らしき女性、亡くなった連れ合いが中学生の姿をしてやってきたという老女...。葬儀屋にそんな変わった人がやってきては変な話をおいていく。葬儀屋はそんな彼らに付き合い、寄り添い、事を解決していく。まるで、そんなことも仕事のうちのひとつだとでもいうように...。

前作「MOMENT」よりも謎解きの度合いが大きく、ミステリーとして面白い。「MOMENT」の病院よりも人の死をダイレクトに扱う葬儀屋が主人公という設定は稀なこともあり、葬儀社にまつわる些細な話だけでも興味は尽きない。本当に面白い作品だ。
Posted by Arcangelo Gabriel at 22:54  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「MOMENT」

本多孝好著「MOMENT」を読んだ。最初は唐突な書き出しに思えるが、だんだんと様子が分かってきて、慣れると好きになる文体だ。伊坂幸太郎と雰囲気が似ているように思う。

moment.jpg主人公は病院で清掃のアルバイトをしている大学生。近所の幼馴染に紹介してもらったアルバイトだが、その幼馴染みとは病院に出入りする葬儀屋である。その病院ではちょっとした噂が飛び交っていた。即ち、「死を間近に控えた人の望みをかなえてくれる人がいる。それは病院の清掃員の姿をしている。」という必殺仕事人の噂である。主人公も噂話を耳にしていたが、ひょんなことから実際に患者の望みを叶えるようになる。

ぼーっとした人生を送っている自分のような人間が「生」をじっくりと見つめるのは「死」というものを通してが一番だ。「愛と死を見つめて」(古い!)などでも「死」が絡むと「生」は輝いて見えるものだ。この作品、末期の患者が主人公にある依頼をするのだが、依頼そのものよりもその依頼をする心情が心に迫る。


Posted by Arcangelo Gabriel at 22:33  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月20日

「ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜」

bibliakoshodou2.jpg三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜」を読んだ。やっぱり面白い。これはやっぱりテレビシリーズ向けだ。東野圭吾の「新参者」のようにミステリーは一応一話で完結しながらも、全体としては前へと進むのでテレビにはもってこいだろう。すでに計画があるのかもしれない。

今回はプロローグ、第1話〜第3話、エピローグの作りで前回よりは1つのミステリーは長くなっている。その分古書店店主栞子や「俺」といった主要人物についてのバックグラウンドが詳しく描かれていくことになる。今作品においても、二人の関係は中途半端。こうなれば、この作品シリーズ化しかないように思える。どうなのだろう。
Posted by Arcangelo Gabriel at 22:05  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜」

先日子供と「だぶり買い」をしてしまった、三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んだ。前々から書店に山積みされ、売れているのはわかていたけれど、漫画の表紙の雰囲気をどことなく敬遠してしまっていた。「早く読んどけばよかった。」というのが感想だ。とっても面白い。中学生の子供も楽しんで読めるだろう。

bibliakoshodou.jpgひとつひとつの事件は短編仕立てだが、全体を通して互いに関連があり、ストーリーが前へと進んでいく、連続ドラマのような一冊だ。入院中の古書店の店主は栞子というまだ若い女性。激しい人見知りで言葉もすんなり交わせないほどコミュニケーションが取りづらい。だが、一旦本の話になるや、人格が一変するほどに喋りまくる。

「俺」は求職中の身だが、亡くなった祖母の本の鑑定を依頼に栞子を訪れ、それがきっかけでリブリア古書堂で働くようになる。そんなひと月の間に古書を巡って事件が起こる。その事件の謎を入院中の栞子がことごとく解き明かし、解決していく...。

北鎌倉の古書店という舞台、事件をもたらす小道具としての古書、栞子というキャラクターの魅力があいまって、没頭してしまう。出てくる本やそれにまつわる話も読書好きにはたまらないかもしれない。「俺」と栞子の関係がこの後どうなっていくのかというような興味もつきない。続編がでるのも納得である。
Posted by Arcangelo Gabriel at 12:48  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月19日

「銀行狐」

ginkoukitune.jpg池井戸潤著「銀行狐」を読んだ。短編集である。一昨日買い込んで、昨日読了。池井戸潤は「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」、最近で「ルーズヴェルト・ゲーム」などの本格的な長編はもちろん面白い。でも短編も負けてはいない。ひとつひとつの短編作品それぞれの趣向で楽しませてくれる。

短い作品の中にしっかりとしたプロット、多面的な人物描写、それに銀行や企業の舞台裏を読者に分かりやすく、興味深く提示してくれるところが楽しんで読める所以だろう。ただ、いつもながら残念に思うのはタイトルである。「銀行狐」では内容があまり分からない。まぁ、池井戸潤の実力を知っている読者には関係ないかもしれないが。


Posted by Arcangelo Gabriel at 11:48  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月18日

だぶり買い

bibliakoshodou.jpg今日、買い物に行った際に子供が本屋に行きたいというので付き合った。小遣いを与えたのでさっそく最近はまっている漫画本を買うのだ。自分は昨日文庫本を3冊買ったばかりなので、雑誌を読みながら待っていた。案の定「結界師」という漫画とあと2冊ほど買い込んだようだ。

夕食後に子供の買った本を見ていると、その中に2012年本屋大賞にノミネートされている「ビブリア古書堂の事件手帖」を見つけた。なんと自分が昨日買い求めたばかりの一冊だった。まったく同じ真新しい文庫本が2冊。数百円とはいえ、もったいないことである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 20:16  |Comments(0)TrackBack(0) |  , 日記 , 子供 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

「紙の月」

角田光代著「紙の月」を読んだ。最新の長編だ。角田光代は「キッドナップ・ツアー」を読んだのをきっかけに読むようになった。今回の作品は女性パート従業員が顧客から預かったお金を使い込んで逃走するというストーリーだ。

papermoon.jpg短大を出て就職、結婚した梅澤梨花は何か満たされない思いから銀行へパートにでることになる。派手さはないが整った顔立ちでどんな話も嫌な顔一つせず聞いてくれる梨花は顧客に気に入られ、成績は上昇、フルタイム勤務になる。周囲から評価され、必要とされている自分に自信を持つ。そんな梨花に顧客の親類の大学生が思いを寄せる。二人の関係が深まるにつれ、梨花は青年になにかれと世話を焼き、お金を与えるようになる。それも顧客から預かったお金を....。

何不自由なく育てられ、学生時代、ボランティアに励み、正義感の強い生徒だった梨花。そんな女性が1億円という大金を横領するに至る心理状況をいとも自然に描いていく。梨花の起こした事件に驚きと興味を示す梨花の周囲の女性たちも、実は家庭での満たされない思いや、つい買い物に依存してしまう経験などを持っている。何かのきっかけがあれば梨花の側に陥らないとも限らない...そんな怖い思いを抱かせる作品であった。
Posted by Arcangelo Gabriel at 13:45  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

Once more unto the breach!

今日は代休で映画を観に行った。「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」である。前作も観に行ってそれなりに面白かった。特に19世紀のロンドンの街並みが再現される様は「Always 三丁目の夕日」で昭和の東京の下町を見るくらいに面白い。風変わりなホームズと助手ワトソンのコンビも相変わらずなかなかのもの。原作とは趣が違うのだが、楽しめる。

今回はロンドンのみならず、フランス、ドイツ、スイスなどを駆け巡る。第一次世界大戦前夜の雰囲気があり、仏独を始めとする各国間の緊張が高まっている時代。敵は戦争でひと儲けをたくらむホームズ並みの知能を持つ大学教授である。

さて、前作で結婚の運びとなったワトソンがホームズから再び助手として働いてくれるよう頼んだ際に発した言葉が"Once more unto the breach!"である。さすが、シェークスピアの国。「ヘンリー五世」での有名なセリフだが、成程こんな風に使うのかと納得した次第である。

Sherlock Holmes.jpg


Posted by Arcangelo Gabriel at 22:38  |Comments(0)TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PATISSIER eS KOYAMA(エス コヤマ)

昨日のホワイト・デーでは初めて三田(さんだ)のパティシェリー「エス コヤマ」のチョコレートを贈った。GODIVAも美味しいけれど、変化も欲しい。暫く前から「コヤマロール」のケーキが大丸で時折売られていて、名前だけは知っていた。それに何かでこのお店のシェフがショコラティエの世界大会で優勝したとの話を聞いたのだ。

eS KOYAMA.JPG神戸に住んでいても、わざわざ三田までチョコレートを買うために足を運ぶのは大変だ。ネットで探すとオンラインショップがあるではないか。ということで、クール宅急便で2つお取り寄せ。家内に一つ、近所の元同僚に一つ。家内がまだ空けようとしないのでどんなチョコかまだよくわからない。ただ、パッケージが変わっていて、それは「なんだかなー」というものだ。でも味はきっと素晴らしいものと思っている。
Posted by Arcangelo Gabriel at 09:33  |Comments(0)TrackBack(0) | 料理 , 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ルーズヴェルト・ゲーム」

池井戸潤著「ルーズヴェルト・ゲーム」を読んだ。直木賞受賞後第1作だ。ルーズヴェルト・ゲームとはアメリカ大統領ルーズヴェルトの「野球の試合は7対8が一番面白い」との発言からひかれた言葉のようだ。表題を見て、今度の作品はいったいどんな作品なのかよくわからず戸惑って買う決心をしたのが書店で見かけて1週間以上たってからだ。

roosebeltgame.jpg基本は今までの企業もの。それも中小企業青島製作所が大手にのみ込まれる危機を乗り切るという話だ。これだけでは「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」を読んだ人なら慣れたパターンだろう。今回はそのかつての名門青島製作所野球部が新監督のもと名門復活をかけて再起を期す様子と危機に陥った青島製作所の立て直しを同時並行で描いている。

いつもながら人物描写が単純ではないという点が池井戸潤だ。いろんな角度から同じ人物を描写してくことで、平面的になりがちな人物像が立体化してくる。いかに嫌な奴でも、それなりの魅力があるというのが池井戸潤の描き方だ。こういう点にじつに納得してしまい、物語にリアルさが増すのだ。

さて、またしばらくは新作待ちである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 09:16  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「陽だまりの偽り」

長岡弘樹著「陽だまりの偽り」を読んだ。「傍聞き」がとてもよかったのでそのデビュー作も読むことにした。「傍聞き」と同様に短編集で5つの作品からなる。

Hidamari.jpg表題作「陽だまりの偽り」が気に入った。自身の痴呆の始まりを周囲に悟られまいと必死の元中学校長。そんなことが知れたらプライドもずたずたになる。そんなある日、嫁から託された現金書留封筒をどこかで失ってしまう。思い出そうにも思い出せず、嫁に知られることをおそれ、ひったくり被害にあったと偽り、交番へ届ける...。老いた義父を思いやる嫁の心持が明らかになる一編である。

その他の作品も母と子、会社の同僚、誘拐犯人と被害者、父と子の人間関係を軸にしたミステリーである。単に謎解きだけでは終わらない、人と人とのつながりが心に響くミステリーだというところに人気の秘密があるのだと思う。
Posted by Arcangelo Gabriel at 08:58  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結婚記念日

先日結婚24年の記念日だった。ホワイトデーに近く、花を買って帰るにも「自宅用です。」とことわらないと何か誤解を受けそうで困る。

barolo.jpgさて、例年のように家内が休みをとって夕食の用意をしていた。ハーフのシャンパーニュはモエ。赤はGAJAのバローロだ。GAJAのワインは何年振りだろう。かつて、ローマで飲んだ時に、その美味しさに強い印象的を受けたのを覚えている。バルバレスコの方が実はもっといいのだと聞いたが、それでも美味しいに違いない。

料理は素人のできる範囲でそれらしく。前菜にはどこかで買ってきたパテ。1皿目はポルチーニのリゾット2皿目は合鴨のドライフルーツソースである。オレンジソースは手間がかかるのでパスをしたようだ。でもバローロには正解だったようだ。

来年はついに銀婚式となる。まだ結婚した当時の事がそんな昔に感じられないと言うのに、早いものである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 08:41  |Comments(0)TrackBack(0) | ワイン , 料理 , 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月11日

「PK」

伊坂幸太郎著「PK」を読んだ。3つの中編からなる作品だ。「マリア・ビートル」以来の作品だということで買い求めた。伊坂幸太郎の作品は文章が軽快なため読みやすい。この作品も買った翌日には読了した。

PK.jpg3つの中編作品がそれぞれ関係していて、全体としてはSFじみている(というかSFだ)。時間を行きつ戻りしながら、視点も数人の視点から語られる。タイムパラドックスやらパラレルワールドとくるとSFなのだが、伊坂幸太郎が描くとどうもSFらしくない。もともとが浮世離れした雰囲気の作品が多いからか。

いずれにせよ、読みだした時には「これは一体何?」というようなぼんやりとした物事が次第に輪郭をなしてきて、最後にはしっかりとした形を為す、という作品である。表題のPKはもちろんサッカーのぺナルティ・キックのことである。
Posted by Arcangelo Gabriel at 22:57  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「傍聞き(かたえぎき)」

Kataegiki.jpg長岡弘樹著「傍聞き」を読んだ。帯に絶賛の言葉が並べてあったミステリーなので読んでみたくなるのも致し方ないだろう。予想以上に素晴らしかったので大満足だ。短編なのだが、その一作一作の味わい深さはなんとも言えない。捻りが効いているのはジェフリー・アーチャー並み。その上、ほんわりとした温かみや人情味やらを感じさせてくれる。読後の爽快感は群を抜く。

各短編とも人のために働く職業を集めている。救急隊員、消防士、刑事、更生施設職員。それぞれの仕事の現場を舞台に起こる謎めいた出来事。読み進めるうちに、その謎から明らかになる真相。その真相がわかる頃には読者はまんまと作者の罠に引っ掛かっていることを思い知る。そして、罠にかかる心地よさも同時に思い知るのだ。
Posted by Arcangelo Gabriel at 22:45  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする