2012年02月08日

「父・金正日と私 金正男独占告白」

五味洋治著「父・金正日と私 金正男独占告白」を読んだ。広告で出版を知って心待ちにしていた本だ。金正男というと、偽造旅券で日本に不法入国を繰り返し、とうとう入管で捕まった時には、どうして北朝鮮に対しての外交カードに使わないのだろうかと日本政府の対応に疑問を持ったものだ。「家族で東京ディズニーランドに行きたかった」という弁明はおかしかったし、そのクマを思わせる容貌やチンピラのような装いからは、単に「怪しい奴」という印象しかもたなかった。

KJN.jpgこの本を読んでみて、そんな印象がかなり変わった。著者とのインタヴューやメールのやり取りから伺える金正男は物腰も丁寧で、西側で教育を受けたこともあって、祖国を客観的にとらえることができる常識人に見える。解放改革派である。そのために父・金正日から疎まれたとのことだ。

この著作自体は著者と金正男との間の雑事も含めたメールのやりとりが大半を占めており、現代の北朝鮮の事細かな様子などの情報が得られるわけではないが、政権中枢を知る人物のナマの言葉を読むことができる価値は高いように思う。
Posted by Arcangelo Gabriel at 22:47  |Comments(0)TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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