2008年11月18日
「モダンタイムス」
伊坂幸太郎著「モダンタイムス」を読んだ。あとがきによれば「ゴールデンスランバー」の姉妹作品のようなものだそうだ。4月に読んだ「ゴールデンスランバー」は国家権力らしき「何かの力」が主人公を追いつめていく話で、近未来の不思議な世界の話だった。「未来世紀ブラジル」とかオーウェルの「1984」などの監視社会を思い起こす作品だ。
「モダンタイムス」も得体の知れない誰かが常に自分を監視している怖さを描いている。但し、これが監視カメラによる監視ではなくネット上の監視である。ネットである特定のキーワードで検索を行った者を特定し監視するのだ。
この監視作業や、監視対象に危害を加えるといったことが大きな「システム」の一部として行われている。監視者自体、大きな歯車の一部と化し、自分の行っていることの全容が見えず、従って結果的に他人に危害を加えることになっても罪悪感すら覚えない。まさにチャップリンの「モダンタイムス」の世界である。
正直に言うと「ゴールデンスランバー」の方に軍配をあげる。だが、途中までは全く繋がらない要素が最後にはどんどんと繋がって全体が見渡せるようになる爽快感がいい。また伊坂幸太郎のとぼけたキャラクターの味がよく出ていて気に入った作品である。
「モダンタイムス」も得体の知れない誰かが常に自分を監視している怖さを描いている。但し、これが監視カメラによる監視ではなくネット上の監視である。ネットである特定のキーワードで検索を行った者を特定し監視するのだ。この監視作業や、監視対象に危害を加えるといったことが大きな「システム」の一部として行われている。監視者自体、大きな歯車の一部と化し、自分の行っていることの全容が見えず、従って結果的に他人に危害を加えることになっても罪悪感すら覚えない。まさにチャップリンの「モダンタイムス」の世界である。
正直に言うと「ゴールデンスランバー」の方に軍配をあげる。だが、途中までは全く繋がらない要素が最後にはどんどんと繋がって全体が見渡せるようになる爽快感がいい。また伊坂幸太郎のとぼけたキャラクターの味がよく出ていて気に入った作品である。
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