2007年10月28日
ブライダルアクセサリー 手のパーツを作る編
ブライダルアクセサリーの制作報告です。
今回ブライダルアクセサリーをご注文いただいたお客様とblogで連動企画をやっています。
この企画かなり好評です
先がすごく気になりますよね。
私もアクセサリーの完成が自分で作っていながらもかなり待ち遠しいです。
お客様のblogは
こちらでご覧頂けます。
アクセサリーをフルオーダーするのってちょっと敷居が高そうで、手にとって選んで購入するものではないので不安な点もたくさんあるかと思います。
そんな率直な意見や感想も書かれていますので是非参考になさってください。
それで今日はネックレスのヘッドに使う”手のパーツ”を作るお話です。

この手のパーツは今回デザインしたネックレスの最も重要なポイントのところです。
”握り合う手”のモチーフはよくアンティークジュエリーで見かけるデザインです。
19世紀ころカップルの間で人気が高まり、ラブジュエリーの原型になったとも言われています。
さてこの手のモチーフをどうやって作るのかといいますと・・・
ワックスと呼ばれるロウ材で作ります。

この板状のワックスの表面を紙やすりで鏡面に仕上げます。
その後パーツのアウトラインを書き写しワックスをカットします。

ここから手のモチーフを削り出していくわけです。
使う道具がこちら(ほんの一部ですが・・・)

ヤスリで形を削り出し、ふっくら盛り上げるところはワックスペン(ダイヤルがついてるもの)を使います。
このワックスペンとは”はんだごて”みたいなもので熱でワックスを溶かして盛り上げたい箇所にワックスを付け足したり、模様をつけたりすることができる便利なグッズです。
このワックスを少しずつ削りだしたり、盛り付けたりして形にしていく作業が私の性にあっているというか・・・
すごぉーく地味な作業です。
だけど頭の中に描かれた完成図と起こした設計図をもとにワックスを削りだしているときは本当に“無”になれます。
自分でもびっくりするくらいに集中して作業をしています。
我が家のちびちゃんがお昼寝している間もしくは主人のいる休日に限られた時間内での作業であることも集中できる理由のひとつですが・・・
もちろんお気に入りの音楽をBGMに
ワックスはヤスリで削りすぎたらワックスペンで盛ったりしてやり直しが効くところもいいです。
金属は一度削りすぎると取り返しがつかないこともあるし、削るのに結構労力がいる。
それに比べワックスは削るのにそんなに力も要らないし。
以前オーダーメイドのジュエリーを扱う会社に勤務していた頃、多いときは1ヶ月に100個くらい(すべて違うデザイン)のワックスを作っていました。
当時は3D-CADで設計図を起こし、機械でワックスを削るという作業でした。
今は完全に手作業なので機械で削ったものに比べると正確さにかける部分はありますが、愛情をこめて納得が行く形ができるまで作っています。
そんなこんなで左手ができあがり

さらに同じ作業を繰り返し右手も完成

左右完全対称ではなく、いかにもハンドメイドで削りだしたという感じ。
でも人間の手って左右対称ではないし、今回の手のモチーフは新郎&新婦の手を意味しているのでOK
どうです?
なかなかの仕上がりですよね・・・ってまだわかりにくいですよね。
ただワックスが仕上がった時点で
”かなり素敵なアクセサリーができそうよ”という予感がします。
ここからは業者さんにおまかせ
ワックスを金属(今回はシルバー)に変えるのです。
どうやって変えるのかといいますと”ロストワックス法”と呼ばれる鋳造を行うのです。
まずワックスをペースト状に溶いた石膏の中に埋没させます。
石膏が半渇きの状態で炉にいれて焼成させます。
高温である温度に達するとワックスはロウ材なので解けて流れ落ちてしまいます。
さらに石膏を焼成(陶芸で言う素焼きみたいな感じ)するとワックスと同じ空洞が出来上がるわけです。
つまりここで生じた空洞が鋳型になるわけで、そこに金属を流し入れ鋳造を行うわけです。
そうするとワックスとまったく同じ形の金属ができあがるという仕組み。
このロストワックス法はアメリカで考案された量産システム。
一つ一つ金属を削ったり切り出したりして形作るのはとても大変
でもロストワックス法ならワックスから一つだけ金属の形をつくり、ゴム型と呼ばれる型を取ってしまえば同じものが100個も1000個も10000個もできるわけです。
量産にはとても便利な手法ですが自分と同じものを1万人の人が持っていると考えてみたらどうですか?
みんなと同じという安心感?それとも何となくモノの価値が下がるようながっかり感?
さてさてこの手のパーツどんな仕上がりになるのでしょうか。
楽しみです。
次回は使用する石やパールのお話をします。
お楽しみに
blogの感想などお気軽にコメントしてくださいね。
今回ブライダルアクセサリーをご注文いただいたお客様とblogで連動企画をやっています。
この企画かなり好評です
先がすごく気になりますよね。
私もアクセサリーの完成が自分で作っていながらもかなり待ち遠しいです。
お客様のblogは
こちらでご覧頂けます。
アクセサリーをフルオーダーするのってちょっと敷居が高そうで、手にとって選んで購入するものではないので不安な点もたくさんあるかと思います。
そんな率直な意見や感想も書かれていますので是非参考になさってください。
それで今日はネックレスのヘッドに使う”手のパーツ”を作るお話です。

この手のパーツは今回デザインしたネックレスの最も重要なポイントのところです。
”握り合う手”のモチーフはよくアンティークジュエリーで見かけるデザインです。
19世紀ころカップルの間で人気が高まり、ラブジュエリーの原型になったとも言われています。
さてこの手のモチーフをどうやって作るのかといいますと・・・
ワックスと呼ばれるロウ材で作ります。

この板状のワックスの表面を紙やすりで鏡面に仕上げます。
その後パーツのアウトラインを書き写しワックスをカットします。

ここから手のモチーフを削り出していくわけです。
使う道具がこちら(ほんの一部ですが・・・)

ヤスリで形を削り出し、ふっくら盛り上げるところはワックスペン(ダイヤルがついてるもの)を使います。
このワックスペンとは”はんだごて”みたいなもので熱でワックスを溶かして盛り上げたい箇所にワックスを付け足したり、模様をつけたりすることができる便利なグッズです。
このワックスを少しずつ削りだしたり、盛り付けたりして形にしていく作業が私の性にあっているというか・・・
すごぉーく地味な作業です。
だけど頭の中に描かれた完成図と起こした設計図をもとにワックスを削りだしているときは本当に“無”になれます。
自分でもびっくりするくらいに集中して作業をしています。
我が家のちびちゃんがお昼寝している間もしくは主人のいる休日に限られた時間内での作業であることも集中できる理由のひとつですが・・・
もちろんお気に入りの音楽をBGMに
ワックスはヤスリで削りすぎたらワックスペンで盛ったりしてやり直しが効くところもいいです。
金属は一度削りすぎると取り返しがつかないこともあるし、削るのに結構労力がいる。
それに比べワックスは削るのにそんなに力も要らないし。
以前オーダーメイドのジュエリーを扱う会社に勤務していた頃、多いときは1ヶ月に100個くらい(すべて違うデザイン)のワックスを作っていました。
当時は3D-CADで設計図を起こし、機械でワックスを削るという作業でした。
今は完全に手作業なので機械で削ったものに比べると正確さにかける部分はありますが、愛情をこめて納得が行く形ができるまで作っています。
そんなこんなで左手ができあがり

さらに同じ作業を繰り返し右手も完成

左右完全対称ではなく、いかにもハンドメイドで削りだしたという感じ。
でも人間の手って左右対称ではないし、今回の手のモチーフは新郎&新婦の手を意味しているのでOK
どうです?
なかなかの仕上がりですよね・・・ってまだわかりにくいですよね。
ただワックスが仕上がった時点で
”かなり素敵なアクセサリーができそうよ”という予感がします。
ここからは業者さんにおまかせ
ワックスを金属(今回はシルバー)に変えるのです。
どうやって変えるのかといいますと”ロストワックス法”と呼ばれる鋳造を行うのです。
まずワックスをペースト状に溶いた石膏の中に埋没させます。
石膏が半渇きの状態で炉にいれて焼成させます。
高温である温度に達するとワックスはロウ材なので解けて流れ落ちてしまいます。
さらに石膏を焼成(陶芸で言う素焼きみたいな感じ)するとワックスと同じ空洞が出来上がるわけです。
つまりここで生じた空洞が鋳型になるわけで、そこに金属を流し入れ鋳造を行うわけです。
そうするとワックスとまったく同じ形の金属ができあがるという仕組み。
このロストワックス法はアメリカで考案された量産システム。
一つ一つ金属を削ったり切り出したりして形作るのはとても大変
でもロストワックス法ならワックスから一つだけ金属の形をつくり、ゴム型と呼ばれる型を取ってしまえば同じものが100個も1000個も10000個もできるわけです。
量産にはとても便利な手法ですが自分と同じものを1万人の人が持っていると考えてみたらどうですか?
みんなと同じという安心感?それとも何となくモノの価値が下がるようながっかり感?
さてさてこの手のパーツどんな仕上がりになるのでしょうか。
楽しみです。
次回は使用する石やパールのお話をします。
お楽しみに
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結婚式のお呼ばれゲストの、好感度アップの服装やモテ系ファッション、知っておきたい結婚式のマナーについて役立つ情報です!
結婚式ゲストの知っておきたい服装やマナー【結婚式ゲストの知っておきたい服装やマナー】 at 2007年10月29日 00:08
Gallery greenにてアクセサリー(ジュエリー)のフルオーダーに挑戦中。
※デザイナーの中谷さんのブログとタイアップ企画中です。
これまで、ブライダルアクセサリー注文編と、デザイン編で..
アクセサリーのオーダーに挑戦??ブライダルアクセサリー??手のパーツ・天然石の仕入れ編について【peaceful child】 at 2007年11月04日 11:59
この記事へのコメント
すごく、地道な作業の繰返しなんだね。
そして時間もかかるし大変そうだけど、逆にそれが
唯一無二のジュエリーを作るんだね。
「ロストワックス法」お勉強になりました。
’はんだごて’とか、久しぶりに聞いたわ^_^;
そして時間もかかるし大変そうだけど、逆にそれが
唯一無二のジュエリーを作るんだね。
「ロストワックス法」お勉強になりました。
’はんだごて’とか、久しぶりに聞いたわ^_^;
Posted by percy at 2007年10月31日 21:19
percyさん
こんばんは。
ジュエリーの制作に工学部の知識は微妙に役立つこともあります。
金属や鉱石に関する知識や量産に関するプロセスなんかはなかなか興味が沸く分野でもあるのですんなり吸収できるしね。
若い時は流行のものを身に着けておしゃれを楽しみたいという感じでしたが、大人になるにつれ自分に似合うものを知り、本当に永く愛用できるものを見つけ出したいよね。
そんな大人のおしゃれの楽しみ方を皆さんと一緒に作り上げていければと思ってます。
こんばんは。
ジュエリーの制作に工学部の知識は微妙に役立つこともあります。
金属や鉱石に関する知識や量産に関するプロセスなんかはなかなか興味が沸く分野でもあるのですんなり吸収できるしね。
若い時は流行のものを身に着けておしゃれを楽しみたいという感じでしたが、大人になるにつれ自分に似合うものを知り、本当に永く愛用できるものを見つけ出したいよね。
そんな大人のおしゃれの楽しみ方を皆さんと一緒に作り上げていければと思ってます。
Posted by gallery_green at 2007年10月31日 22:44

