2005年07月11日

王様殺人事件

詰め将棋作家伊藤果と推理小説作家吉村達也の夢のコラボレーション、という前フリで、ぼくはしばらくずっとこの本は「将棋が関係してくる推理小説」だと思ってました。

だから本屋で見かけても、手に取ることも無かったんですが、ある日これが「伊藤氏の華麗な詰め将棋を推理小説作家が解くというか解説する本」であることに気づき、それは面白そうだ!と思って買ったのでした。

で、ワクワクして読み始めたんですが・・・この本の読み方が全くわからんのですよね。
詰め将棋はどれも華麗なものばかりで素晴らしいんですが、もうほとんど解けないんです。
まぁ、解くというよりも作意を解説によって楽しむというような構成になってるんで、気にせず読み進めることにしたのです。

さすが本職の作家の文章、面白く読めることは読めます。
華麗な伊藤ワールドを堪能できます。

でも・・・やはり自分で解いてないから感動も薄いわけで。
でも自分では解けないわけで。
父さん・・・富良野に帰りたいです、となるわけで。

この本のコンセプトは、「誰にでも華麗な伊藤ワールドの詰め将棋が楽しめる」というような感じのことらしいんですが。
でも結局、これって詰め将棋作家とか棋力が高い人が楽しむ本になっているような。

コンセプト自体は面白いので、実に惜しい。

ちなみにぼくは、伊藤氏は「風車の人」というイメージしかありませんでしたが、詰め将棋作家として非常に素晴らしい人なのだと、この本で知ることができました。
本当にビックリするくらい華麗なんですよね。

その素晴らしさを、真に感じることのできない自分の棋力の低さが、実に悔しいのです。


483991611X王様殺人事件―極上の詰将棋ミステリー
伊藤 果 吉村 達也


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推奨棋力:普通に読んで楽しむなら10級以上。解くなら三段以上。

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