2011年04月14日

読了『小説を書きたい人の本』清原康正

 本書を読みながら、自分なら小説初心者向け入門書をどう書くか、無意識的に考えていた。いかんいかん。

 良くまとまった本だとは思う。だがその「良くまとまった」というのが、どこか他の本で読んだ内容ばかりだった気がするのだ。すんごい寄せ集めた感。
 しかし、これから勉強しようという人には、原典がどこかなんて関係ないし。その原典をイチイチ読むのも手間だろうし。便利ではあるのだろうと思う。

 便利という他に特筆すべき点があるとすれば。割と精神論が多く語られているのは悪くなかった。確かに、後々こういうことが問われることになるんだよなー、としみじみしてしまった。

 ただ本書は入門書として生真面目すぎるせいだろうけど。基本的な約束事を紹介したら、後は「各人で頑張れ」というスタンスになっている。丸投げといえば丸投げなのだろうけれど。
 でも高度な技法まで紹介しようと思ったら、途端に過酷な人外魔境へ突入することになってしまうし。ここいら辺りで止めておくのが入門書としては無難かもなあ。

 入門書として誠実すぎるゆえ。レゴブロックのように、小説を作るためのパーツを準備してくれるわけではないのだけど。ここまで無難な内容を用意してくれるとか、親切な時代だなー。


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