2008年02月29日
球形の一輪挿し 古谷知子個展より
透明なガラスで作られたシンプルな球形の一輪ざしです。上部に小指の先くらいの穴があいてます。
水をめいっぱい入れると水晶玉のような神秘的な姿になります。その姿が美しいので、小さな花を短く切って口の部分に浮かべるように生けるのが好きです。こうすると茎透明の部分を横切ることなく飾れます。
透明なガラスの器は空のときと水をいれたときで表情ががらりと変わったりします。
形の美しい器は水をめいっぱい張ってそれだけで飾ってもおもしろいですよ。
昨日は園芸雑誌の撮影があり(だいぶ先の発行のものなので具体的にはそのころに載せます。)、それが終わってからスガハラガラスの新作発表会を見てきました。毎年新しいデザインのものを発表し続けるのもすごいと思うのですが、さらにすごいのは、新作はすべてその後定番商品となり、カタログに掲載されて、廃番にすることがないところです。これはきっと自社の工房で専属の職人さんによる完全な手作りだからできることなんだと思うのです。下請けや海外の工場などに作らせていたらこうはいきませんよね。
職人さんによって製法やテクニックが伝授されていけば永久に欠番商品は出ないのでしょう。
これってありそうでないですよね。ホントすごいと思います。
今、ビールのコマーシャルに出ているガラス職人さんはスガハラガラスの方です。作られているものをコマーシャルで見たときに、たぶんそうだろうなと思っていたら、やっぱりそうでした。仕事をしている職人さんの姿ってほれぼれします。
2008年02月27日
フローティングベース 古谷知子個展より
風船を上からぎゅっと押しつぶしたような形です。
二重になっていて底には穴があいているので、ひっくり返して使うこともできます。
白い大きなドットが二重になっているのを強調しています。
明日は定休日なのですが、雑誌の撮影があって仕事です。7点ほど撮影するので結構時間がかかると思われます。風が吹かないといいのですが。
2008年02月26日
カーネーション ノビオバーガンディー
今日は気がついたら暗くなっていて、新しい写真を撮れる状況ではなかったので、撮りだめておいた写真です。
シックだけど派手といった年季の入ったオペラ歌手といったイメージのカーネーションです。
生産者や季節によって色ののりがちがうようで、写真のものはかなり色のコントラストがはっきり出ています。
こういった個性的な色の花は、単品でインパクトの強いデザインにするか、スパイス的にちょこっと使って締まりを出すかだと思います。中途半端な使い方をするとぐっとヤボッタクなりますね、きっと。
色のイメージを言葉で伝えるのって難しいことだと思います。シックとか派手とか明るいとか落ち着いたとかいう言葉で表現しても、受ける相手のとらえ方で全然違うものになってしまいます。例えば明るい感じでというイメージで白、薄い紫、淡いピンクなどの組み合わせを連想する方がいます。自分にとってこういった色は決して明るいイメージではないのです。色の明度としては明るいのでしょうがイメージとしてはあんまり明るい感じがしなく、さびしいとか落ち着いたとかいう感じがするんですね。
だから、お客さんの希望を聞くときはできる限り具体的な色の名前を出すようにしています。明るい感じでと言われたら、黄色、オレンジなどに淡いグリーンでどうですか?とか。
それでお客さんが?といった反応だったら、お客さんの具体的な色のイメージを聞き出すようにしてます。
人によってはびっくりするほど一般的なイメージとかけ離れた感覚をお持ちの方もいらっしゃいます。
おもしろくもあり、難しいところでもあります。
2008年02月25日
深皿にマトリカリア 古谷知子個展より
Ripppleというタイトルのついたシリーズの一つです。
写真では解りずらいですが、皿の面が平滑ではなく、だんだんになってます、微妙に。真上からみると同心円状のガラスの歪みがよくわかります。
生けるというのではなく、置く、あるいは並べるといった感覚でマトリカリアの花を配しました。
もちろん水は張ってあり、花は十分に水をもらえています。
皿状の器には剣山やフローラルフォームを使って花をいけますが、透明のガラスのものにはそうした生け方はしたくないですね。生けるためのものまで丸見えになるのでどうしてもそれを隠さなければならなくなり、余分な砂利やグリーンを使うことになり、それがとても不自然だったり見苦しかったりするから。
水をきれいに見せたいので、何も使わずいけるか、石や枝を花止めにしていけるようにしています。
無理して花を立てるより自然に寝かせたほうが綺麗なこともあると思います。あんまり堅苦しく考えずに花を飾ることを楽しんじゃいましょう。
2008年02月24日
ハスの葉の形の器に椿 古谷知子個展より
ハスの葉の形をした白い器に水を張って椿を浮かばせました。
この器、写真では見えませんが、葉脈の模様が細い線で刻まれています。
ここで使っている椿はレッドベルという品種の椿で、普通の椿の花の半分ほどの直径の小さな花をつける品種です。日本の藪椿と中国の姫椿を交配したものだそうです。
昨日春一番が吹いたようですが、通常、春一番は暖かい空気を運んでくれるのに、昨日は一気に冷たい空気になってしまい、なんだかあれが春一番というのは納得できない気がしました。
もうすぐ春ですね。花でも買いませんか?
2008年02月23日
チューリップ オレンジレディー
切り花のチューリップは今がシーズン真っ盛り。ということでお気に入りのチューリップの写真です。
オレンジレディーというこのチューリップ。シャーベットのような透明感のある色が魅力です。単色で塗りつぶしたような色ではなく、オレンジや黄色、ピンクなどを少しずつ絵筆で塗ったようなムラのあるような色目がとても好きです。
咲き進むにつれて色が変化するところもたまりません。
チューリップは蕾、満開、散り際、そして枯れた姿それぞれに美しさがあって大好きです。
ほかのものと組み合わせるより、一輪ざし、もしくは単品で飾るのがイチバンと思います。
2008年02月22日
モザイク模様のアップ 古谷知子個展より
表面が薄い金太郎あめ状になっているといえば雰囲気がわかると思います。
こちらは直径10センチほどの球形の一輪ざしです。
生けた花の茎と模様が重なってとても綺麗に見えます。
2008年02月20日
模様の正体 古谷知子個展より
只今開催中の古谷知子さんの個展の作品のアップの写真です。遠目には細い筆でチョンチョンつけたドットのように見えますが、実はこんなふうに短いストロー状の白いガラスが並んでいるのです。
吹いて膨らませたときに様々な方向に歪んだり曲がったりして、複雑な形になっています。
2008年02月19日
古谷知子作レース模様の一輪ざしとチューリップ・バルバトス
ちょっとラフな感じのレース模様が美しい一輪ざしです。
精緻な整然としたものより温かみがあって好きです。
そしてこちら、
ちょっとグロテスクなほど花びらの突起が多いチューリップです。バルバトスという品種で比較的新しい品種です。個人的にはすごく好きな品種なのですが、怖いとか気持ち悪いとか言われちゃうことが多いですね。
2008年02月18日
古谷知子作 白い線の器
白い線がところどころ渦を巻きかけたように乱れているところがポイントです。
両方とも口が小さい、一輪ざしタイプです。なんでも似合いそうな使いやすい器です。
生けてあるのは、すでに乾燥しているナンキンハゼの実付きの枝です。紅葉が美しい樹木で、葉を落としたあとも白い実が残り、遠目には花を咲かせているように見えます。
2008年02月17日
古谷知子作 白い一輪ざし
シンプルで静かな感じがする一輪ざしです。
白といっても白いガラスのみで作られているわけではなくて、白いガラスの周りに白い小さなガラスと透明なガラスの層が覆っていて、さらに、表面が擦りガラス状に加工されています。深みのある白です。
ガーベラやチューリップがちょうど一本挿せるほどの穴の大きさです。写真のように細長い葉っぱをすっと立てたりするとシャープなイメージになります。
このような口の細いガラスの花器は、中が汚れると洗いにくいと敬遠されがちです。細いブラシでゴシゴシやってもとどかない場所もあったりします。一番てっとりばやくきれいにするには、台所用の漂白剤を濃いめにして中に入れて一晩おいておきます。あとは水ですすぐだけできれいになります。環境に配慮したいと思うのでしたら、お酢と卵のからをくだいたものを中に入れてシャカシャカふれば汚れがおちますよ。
2008年02月16日
古谷知子ガラス展 Spring has come ! 初日です
昨日は作品搬入があって、そのあと花を生けたりしていたので更新できず、個展初日になっていました。
今回の古谷さんの個展はほぼ花器のみの展示となっています。
透明のベースに白い模様がアクセントになったものがメインで、ほかの色は使われていません。
写真は吊って飾るタイプの作品をまとめてディスプレイしてある部分です。扁平な袋状のものやフラスコ型のもの、蓮の実の形のものがあります。それぞれに様々な手法で模様がつけられています。(無地のものもあります。)
ポップで軽やかなイメージの作品は、春の花をいれるととても引き立ちます。枯れ枝にたくさん吊り下げて枯れ木に花を咲かせてみました。
今日から3月2日まで開催してますので、ぜひお越しください。
2008年02月11日
FLYERS designのポストカード入荷しました。
ポップで楽しい感じの今回のカードは、春の花にぴったりです。花に添えてプレゼントにいかがですか?ってまた営業かよって言わないでください。この時季商売人には厳しいのです。
2008年02月10日
チューリップ リバースター
2007年度の新品種だそうです。クラウン咲きというタイプで、花びらの先端が外側に反り返り、かつ、花びらの縁が内側に巻き込むという特殊な形です。
写真は真上から撮ったもので、ちょっとバラの花のように見えます。
このタイプはピクチャーという品種が以前から出回っていてよく知られています。去年あたりから黄色のイエロウクラウンという品種が切り花で出始めました。
横から見るとこんな感じです。
色はそれほど好みではないのですが、形がとにかく可愛らしくてお気に入りです。
朝、TBSラジオで西荻のレストラン「こけし屋」の朝市の現場で生中継をしてました。
この朝市、地元の人は皆知っているというくらい有名な催しなのですが、一度も行ったことありません。
行ってみたいとずっと思っていたのですが、今日その様子を聞いたところ、オムレツをその場で焼いてくれるテントの前に100人位行列ができているということで、すっかり行く気をなくしました。司会の安住アナウンサーも「本当ですか?」と現場のアナウンサーに100人という人数を確認していたのですが、きっぱり「本当です。」って言ってたので嘘ではないでしょうから。
食べ物屋さんで並んで待つのって苦手です。というか嫌いです。こんなに寒い時期にそんなんだったら陽気がよい時季にはどんなになちゃうんですかね。
2008年02月08日
五日市 きれ屋の手拭い
昨日は定休日で、ちょうどビックサイトでギフトショーという商品の見本市が開催中だったので出かけてきました。母の日用のアレンジメント用の器を仕入れるのが目的だったのですが、ピンとくるものがなかったので今回は仕入れませんでした。でも、ちょっと古めかしい質感のきれいな形の植木鉢が出ていたので注文してきました。入荷したらここに載せますね。
で、いろんなものを見てまわって、ぐっとひかれたのがこの手拭いです。現代的なデザインなのですが、日本の伝統的な柄や意匠をうまくアレンジしてあったりするので、とても粋な感じがします。
きれ屋さんは母体が創業100年という老舗の呉服屋さんだそうで、だからこそこういったものができるんだろうと思いました。(デザインはきれ屋さんと三組のデザイナーさんによるそうです。)
根っこにしっかり「日本」がないとあやふやなものになってしまうんですよね。みせかけだけの「和っぽいデザイン」といった軽薄なものになってしまうと思います。でも、伝統に縛られすぎると、今の生活にはそぐわない感覚になってしまったりもします。そのへんのバランスがむずかしく、うまくバランスのとれているきれ屋さんのものなどは心地いいんですよね。
今回サンプル販売ということでいろんな柄を一本ずつ8種類買わせていただき、店に置いてます。
手拭い好きの方はどうぞお店を覗いてみてください。
2008年02月06日
リューココリーネ モノクロで。
線の美しい花は影も綺麗です。モノクロの写真にしても味があります。
今日も日中は雪が降り続いてました。大粒の湿った雪だったので積りはしなかったですが、とにかく寒い一日でした。
2008年02月05日
ヒヤシンスを球根ごと使ったアレンジメント
今週のレッスンサンプルです。
ポイントはヒヤシンスの球根の存在感を出すこと。せっかく球根ごと使うのだから隠してしまっては何にもなりません。
春は球根の花が多く、いろいろな種類が球根を付けた状態で切り花のようにして出回ります。といっても割と最近の話ですね。昔は鉢植えを買ってきて丁寧に土を洗い流して使ってました。
ヒヤシンス、チューリップ、ムスカリ、スイセン、などが球根付きで出回ります。
もったいないとかかわいそうとかいう人もいますが、切り花にして切ってしまったあとの球根は捨てられるだけなので(ムスカリやスイセンなどで花だけ切ったものは別です)普通の切り花と同じ感覚で見ていただければと思います。
アレンジメントの根元に横たわっている茶色のくねくねはサイカチの実です。昔はこれを石鹸にしたそうです。って去年もブログに載せました。
枯れものと生花の組み合わせは早春の雰囲気がでるのでこの時期お勧めです。
2008年02月04日
ミニバラ レンゲローズ
鉢植えの小輪品種のバラ。ラベルによると愛安ローズさんというところで作られているようです。
個体差や季節によって花の形がかなり違うようで、ネットで見てみるともっと花びらが平たく咲いた写真が多いです。このくらいの形がレンゲっぽくて好きです。
今日市場に往復する間に雪だるまを5個見つけました。一番凝っていたのは、大小二つが並んでいて、プラスティックの植木鉢の帽子がそれぞれにかぶせてあったものでした。今頃はどれも溶けて形が崩れちゃってるだろうと思います。
朝の道路はあちこちが凍結していて、何回かスリップしてドキッとさせられました。無事店に着きましたが、転倒した人一名、バイクで転んだ人一名目撃しました。帰りも細い路地などはまだ凍っていそうだから注意しなくては。
2008年02月03日
プリムラ ポリアンサ ディスカバリングストライプス
卸業者にはマーメイドという品種名で出ていました。
ちょっと調べてみると、イギリスあたりの種苗会社でこのタイプのプリムラがディスカバリングストライプスという名で種を販売しているようなので、たぶんこの名前が正式名称なんだと思います。どう見ても同じ品種に見えますので。
舌を噛んでしまいそうな長い名前なので、和名をつけた(和名といっても英語ですが、日本でつけたカタカナ名ということで)のだと思います。
去年も仕入れたのですが、お客さんからは名前と実物のイメージが一致しないという意見が多かったです。自分もそう思います。
褐色がかった渋い地色に濃い色のストライプが入ります。色やストライプの入り方に個体差があり、無地に近いものもあります。
かなり好き嫌いがはっきりする個性的な品種です。私はとても好きなんですが・・・・。
これと同じタイプで白地に紺のストライプのものを固定させた品種をブルージーンズという品種名で同じ種苗会社が出しているようです。良いネーミングだと思います。
今日は一日中雪でした。(東京は杉並の話です。)
水っぽいべちょべちょした雪なのであんまり美しく積もらなかったですね。早く溶けるので跡かたずけは楽そうですが。
朝、親子で雪だるまづくりをしている光景を二箇所で見ました。どちらも泥まじりであんまりきれいではなかったけど作っている姿はほほえましくていいもんでした。雪が降った後、雪だるまを見つけるのってけっこう好きです。そして雪だるまを見ると必ず思い出すのが十年くらい前の世田谷美術館でのアンディー・ゴールズワージーのインスタレーション。たまたま東京で積もった雪を大きな玉にして館内の作品と一緒に見られるように、外の芝生の丘の上に設置してあったのですが、心ないバカによってこわされてしまったんです。当時、本当に情けない気持ちでいっぱいになったことを未だに忘れません。徐々に溶けていき、形を変えていく過程まですべてが作品だったのに…。
街中にできた雪だるまもそっとしておいてあげましょうよ。作った人の気持ちを考えれば壊そうなんて思わないはずです。
明日はいくつ雪だるまをみつけられるでしょうか。
2008年02月01日
いせ辰に行ってきました。
昨日は定休日だったので、台東区は谷中にある千代紙の老舗「いせ辰」に行ってきました。
以前にもいせ辰の張り子の招き猫の写真を載せたことがあるのですが、千代紙の美しさはもちろんのこと、張り子の動物がとても可愛いのです。
招き猫は去年の秋から店に座っていて、ネズミは暮にレッスンを受けに来てくださっている方から頂いて、今年一年店に居座る予定です。
なんとか店で商品として扱えないかと思って、いせ辰さんとお知り合いのネズミをくださった方に紹介していただいて、昨日本店に伺ったというところです。
店内には溜息がでるほど美しい千代紙がいっぱいありました。機械で刷られたお手頃なものから、木版手摺りの版画のように(版画とおんなじですよね)美しい非常に高価なものまで季節に合わせた柄の千代紙が並べられていました。
狭い自分の店にはそんなに多くは並べられないので、張り子の犬を二匹と虎(自分の干支なのです)とデンデン太鼓、千代紙数枚とミニレターセット、ポチ袋などを少しずつ分けていただきました。
写真に写っているネズミは頂いたものなので非売品です。ほかのものは販売してます。
いせ辰さんのものは伝統的なものなんですけど全然古さを感じさせないところがすごいと思いました。本物は時代や流行を超越してしまうんですね、きっと。
谷中界隈は散歩して歩くのにはとても楽しい場所です。昨日もギャラリーや古道具屋さんや古い建物や細い路地、長屋などを見て回りました。
西荻も同じように散歩していて楽しい街なのですが、谷中のほうがやっぱり街の歴史を感じさせる雰囲気がありますね。西荻は古くて風格がある建物ってあんまりなく、ボロくて味のある建物が残っているって感じです。そのへんの違いを明確に認識して生かしていけば西荻ももっとおもしろい街になるんじゃないかと思いました。
個人の古い商店のショーウィンドウがどこも掃除が行き届いていてきれいになっていたのが印象的でした。
ウチも見習わなければ。

