代々木上原まではちょっと遠いので内心びくびく。
1月も三味線に触ってないから五郎は忘却のかなたで不安いっぱい。
教室に入ると松の緑の稽古中で生徒は一人だけでした。
一応先生にはひと月練習してないことを伝えてあったので助手の先生に先に稽古をつけて貰いました。
いやーー細かなところはすっかり忘れてました。
「大丈夫ですよ大体覚えているから」と励ましてもらい一緒に稽古をするNさんが来たので初稽古が始まりました。
開口一番先生から「えー、今度3月10日に三味線の会をしますから開けといてね」
先生の会かしらと思って聞いていたら
「皆さんには全員で松の緑の前彈と桜桜を弾いて貰います。それからあなたたちは五郎、そして***大薩摩の譜面を後で渡しますから覚えて置いてください」
「えーーー?私たちが演奏するのですか?聞いていないよう」
「はい、今はじめて言いました」
ニコッ!
そんなにっこり言われても・・・・
「じゃあ松の緑弾いてみましょうか」
「えっえっ?もう暗譜したの忘れてます」
「大丈夫思い出すから、はいっ」
チチチンチンチンチンチチンツテン
ありゃりゃはじまっちゃった。
まったく忘れてるかと思ったら手が勝手に動くものです。
5・6割弾けたかも。
「ほらね、すぐ思い出しますから」
初稽古早々驚かされました。
さて五郎ですが大薩摩はまったく太刀打ちできません。
一つ一つのフレーズも覚えてないし音を塊で捉える必要があります。
長唄に入ってはさっき練習して思い出したので細かな忘れた箇所もありましたが何とか付いていくことができました。
このひと月体が辛くて三味線を出す気力が失せていたのに練習しなければとやる気が沸いてきました。
稽古が終わって立ち上がったとたん・・・
ふらっ!
息が苦しい頭がくらくらする。
へたへたっと座り込み。
脳貧血
よっぽど気を張り詰めて稽古してたようです。
