2005年04月26日
「はじめに」・・・・初めての方はこちらからどうぞ
こんにちは、はじめまして。
杜子 美甫(とね よしほ)です。
次回から「Indigo Moon Teen's 編」というお話を載っけていこうと思っています。
今回は、そのお話の「はじめに」という感じで、紹介したいと思います。
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杜子 美甫(とね よしほ)です。
次回から「Indigo Moon Teen's 編」というお話を載っけていこうと思っています。
今回は、そのお話の「はじめに」という感じで、紹介したいと思います。
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2005年04月29日
Teen's編 chapter1
それは夢から始まったんだと思う。
**** 1994年 7月 ****
これは俺?・・・・・・だよな。
けど、随分遠い記憶ってかんじだな。どこだろう。
俺、うつむいているんだな。足元がボンヤリ見える。
ふせていた瞳を上へと移動させると、窓ガラスに俺が映った。
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**** 1994年 7月 ****
これは俺?・・・・・・だよな。
けど、随分遠い記憶ってかんじだな。どこだろう。
俺、うつむいているんだな。足元がボンヤリ見える。
ふせていた瞳を上へと移動させると、窓ガラスに俺が映った。
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2005年04月30日
Teen's編 chapter2
目が覚めた。
ボンヤリしていた頭の中が、少しずつはっきりとしてきた。
――― なんだったんだ? 今の夢は・・・・・・。
俺って、自分でも知らずに、ああいう趣味があったんだろ―か・・・・。まさかね?
でも、なんとなく柔らかくって、いい気分なのは、なぜだろう・・・・・・。
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ボンヤリしていた頭の中が、少しずつはっきりとしてきた。
――― なんだったんだ? 今の夢は・・・・・・。
俺って、自分でも知らずに、ああいう趣味があったんだろ―か・・・・。まさかね?
でも、なんとなく柔らかくって、いい気分なのは、なぜだろう・・・・・・。
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2005年05月01日
Teen's編 chapter3
俺は、ナオ。
6月に18歳になった、高校3年生。
悲しき受験生ってとこかな。
けどさ、未だに自分の進むべき道なんてわからない。
友達は結構、どこの大学のどこの学部なんて、的をしぼってるみたいだけど、俺にはわかんないんだ。
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6月に18歳になった、高校3年生。
悲しき受験生ってとこかな。
けどさ、未だに自分の進むべき道なんてわからない。
友達は結構、どこの大学のどこの学部なんて、的をしぼってるみたいだけど、俺にはわかんないんだ。
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2005年05月02日
Teen's編 chapter4
いいかげん、うんざりしていた。
こう、毎日、毎日、同じ夢見てたら、たまんないよな。
夢から覚めた時は、なんだかいい気分なんだけど、問題はそのあとなんだ・・・・・・。
正気を取り戻してくると、ど―してこんな夢見て、いい気分になるのか・・・・、そんな自分に腹が立ってくるんだ。
今朝も学校への道のりは、見たばかりの夢のせいで、ウツウツとしていた。
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こう、毎日、毎日、同じ夢見てたら、たまんないよな。
夢から覚めた時は、なんだかいい気分なんだけど、問題はそのあとなんだ・・・・・・。
正気を取り戻してくると、ど―してこんな夢見て、いい気分になるのか・・・・、そんな自分に腹が立ってくるんだ。
今朝も学校への道のりは、見たばかりの夢のせいで、ウツウツとしていた。
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2005年05月03日
Teen's編 chapter5
さやは俺を見て、微笑っていた。
「そんなに笑うなって。俺、真剣に考え事してたんだからさぁ」
「真剣に考えて・・・・・・、肩震わせて、笑ってたわけ?」
「・・・・・・悪かったな、変な人で。けど、おまえだって人の後ずっとつけてるなんて、悪趣味だぜ? さや」
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「そんなに笑うなって。俺、真剣に考え事してたんだからさぁ」
「真剣に考えて・・・・・・、肩震わせて、笑ってたわけ?」
「・・・・・・悪かったな、変な人で。けど、おまえだって人の後ずっとつけてるなんて、悪趣味だぜ? さや」
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2005年05月04日
2005年05月05日
Teen's編 chapter7
俺は、この彗星のことを知ったとき、ある人にまた会えるんじゃないかって期待で、嬉しくなった。
ある人っていうのは、修(しゅう)兄さん。
俺より10歳年上の修兄さんは、いつでも、どこへでも、俺を連れてって、いろんなことを教えてくれた。
俺が、それはそれは、尊敬してる人なんだ。
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ある人っていうのは、修(しゅう)兄さん。
俺より10歳年上の修兄さんは、いつでも、どこへでも、俺を連れてって、いろんなことを教えてくれた。
俺が、それはそれは、尊敬してる人なんだ。
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2005年05月07日
Teen's編 chapter8
その時のきれいだった月を思い浮かべながら、取りとめもないことを考えているとき、その声は聞こえてきた。
<おにいちゃん・・・・・・>
おにいちゃん・・・・?
俺、妹はいるけど、声が違う。
違うも何も、男の声だ。
それも、俺の声に似ている。
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<おにいちゃん・・・・・・>
おにいちゃん・・・・?
俺、妹はいるけど、声が違う。
違うも何も、男の声だ。
それも、俺の声に似ている。
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2005年05月08日
Teen's編 chapter9
俺が我を忘れて呆然としている間に、もう一人の俺は、どんどん近寄って来た。
俺は、すぐにも逃げ出したい気分に襲われていたが、とにかく、相手の出方を見ることにした。
攻撃してくる様子もないし、それから逃げても遅くはないだろう。
そう考えているうちに、もう一人の俺は、すでに目の前に迫ってきていた。
一体、俺に何をする気なんだろう・・・・・・。
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俺は、すぐにも逃げ出したい気分に襲われていたが、とにかく、相手の出方を見ることにした。
攻撃してくる様子もないし、それから逃げても遅くはないだろう。
そう考えているうちに、もう一人の俺は、すでに目の前に迫ってきていた。
一体、俺に何をする気なんだろう・・・・・・。
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2005年05月09日
Teen's編 chapter10
だ――――っ、泣くなっ!!
もう、なんかあの夢の中の俺みたいだな。
・・・・・・って? もしかしたら、あの夢と関係があるのか・・・・・・?
確かに、こいつ外見はまるっきり俺だけど、なんとなく中身は子供みたいだしな。
それにしても・・・・・・。
俺は小学校の2年生以来、泣いたことないのが自慢なんだぞっ。泣きやめよな・・・・。
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もう、なんかあの夢の中の俺みたいだな。
・・・・・・って? もしかしたら、あの夢と関係があるのか・・・・・・?
確かに、こいつ外見はまるっきり俺だけど、なんとなく中身は子供みたいだしな。
それにしても・・・・・・。
俺は小学校の2年生以来、泣いたことないのが自慢なんだぞっ。泣きやめよな・・・・。
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2005年05月10日
Teen's編 chapter11
・・・・・・あいつ、もう家に着いたかな・・・・。
とにかく、俺は10年後に行かなきゃなんないわけだな・・・・・・。
<そうです、Teen's。それがあなたの使命です>
使命・・・・・・? はぁ・・・・、そんな大げさなことなのか?
まぁ、全然知らないところ―――普通は行けないようなところに行くわけだから、大変なことはわかってるさ。
けど、この機械ってどんな風に動かしゃ、10年後に行けるんだろ・・・・・・。
<音波のエネルギーを使用しますから、波長が簡単に増幅できるものがあると良いのですが・・・・・・、20's(トゥエンティース)も、Eight(エイト)も、ピアノを使用したようです>
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とにかく、俺は10年後に行かなきゃなんないわけだな・・・・・・。
<そうです、Teen's。それがあなたの使命です>
使命・・・・・・? はぁ・・・・、そんな大げさなことなのか?
まぁ、全然知らないところ―――普通は行けないようなところに行くわけだから、大変なことはわかってるさ。
けど、この機械ってどんな風に動かしゃ、10年後に行けるんだろ・・・・・・。
<音波のエネルギーを使用しますから、波長が簡単に増幅できるものがあると良いのですが・・・・・・、20's(トゥエンティース)も、Eight(エイト)も、ピアノを使用したようです>
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2005年05月11日
Teen's編 chapter12
やっとめまいが治まった頃、もう一人の俺が言った。
「じゃあ、僕がおにいちゃんにできることはここまでだから、僕行くよ。後のことは、またおにいちゃんのMP(マイクロ・プロセッサー)に聞いてよね。僕、ちゃんとおにいちゃんの役目果たして、待ってるよ・・・・」
なんだか、さっきまでと随分イメージが変わったな。
まだちょっと、弱々しい感じはするけど、少しはしっかりしてきたじゃん。
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「じゃあ、僕がおにいちゃんにできることはここまでだから、僕行くよ。後のことは、またおにいちゃんのMP(マイクロ・プロセッサー)に聞いてよね。僕、ちゃんとおにいちゃんの役目果たして、待ってるよ・・・・」
なんだか、さっきまでと随分イメージが変わったな。
まだちょっと、弱々しい感じはするけど、少しはしっかりしてきたじゃん。
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2005年05月12日
Teen's編 chapter13
ねぇ、なんで8歳の俺が20年後に行くだけじゃいけないのさ。
<Eightではまだ無理なことが多いのです。いくら記憶を伝達しても、Eightの能力では、あなたが10年後で行っている研究には、ついていけませんので・・・・・・>
俺、何かの研究してるのか・・・・・・。
<10年後に行ってみればわかります。今、この世界で教えるのは、ちょっと危険ですから・・・・・・>
ふ―ん、そんなもんなんだ。
それにしても、俺のこと、Teen'sって呼ぶのは、どうしてさ?
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<Eightではまだ無理なことが多いのです。いくら記憶を伝達しても、Eightの能力では、あなたが10年後で行っている研究には、ついていけませんので・・・・・・>
俺、何かの研究してるのか・・・・・・。
<10年後に行ってみればわかります。今、この世界で教えるのは、ちょっと危険ですから・・・・・・>
ふ―ん、そんなもんなんだ。
それにしても、俺のこと、Teen'sって呼ぶのは、どうしてさ?
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2005年05月13日
Teen's編 chapter14
そうして、俺はこのMPのことを「Blues」と呼ぶようになったんだけど、その Blues がタイム・トラベライザーの増幅に、ピアノを使えと言ってる。
ピアノなんてなぁ・・・・・・。学校くらいしか思いつかない。
<学校へ行きましょうか>
そうだな。そこしかないよな。
決まったところで、俺はさっき来た道を、また学校へと走って戻って行った。
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ピアノなんてなぁ・・・・・・。学校くらいしか思いつかない。
<学校へ行きましょうか>
そうだな。そこしかないよな。
決まったところで、俺はさっき来た道を、また学校へと走って戻って行った。
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2005年05月14日
Teen's編 chapter15
そうかぁ、2時間かぁ・・・・。
まぁ、いいけど・・・・・・。
それまで時間どうやって暇つぶししてようかな・・・・、と考え込んでるとき、城が俺の後ろの方に向かって声をかけた。
「あぁ! 曲礼(キョクライ)さんっ、待ってたよ。急に頼んでごめんなぁ。中入ってよ」
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まぁ、いいけど・・・・・・。
それまで時間どうやって暇つぶししてようかな・・・・、と考え込んでるとき、城が俺の後ろの方に向かって声をかけた。
「あぁ! 曲礼(キョクライ)さんっ、待ってたよ。急に頼んでごめんなぁ。中入ってよ」
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2005年05月15日
Teen's編 chapter16
ふぅっ、2時間か。
どっかで、暇つぶししなきゃな―・・・・・・。
ローラスケートにでも、言って来よっかな。
あと2時間後に、10年後の世界に行っちまったら、しばらく出来ないかもしれないからなぁ・・・・・・。
いいかな・・・・・・?
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どっかで、暇つぶししなきゃな―・・・・・・。
ローラスケートにでも、言って来よっかな。
あと2時間後に、10年後の世界に行っちまったら、しばらく出来ないかもしれないからなぁ・・・・・・。
いいかな・・・・・・?
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2005年05月16日
Teen's編 chapter17
「ようっ、ナオ。また来たのか。こんなくそ暑い日に、よく滑りにくるよなぁっ」
「そんなこと よく言うよな。このくそ暑い日に、商売やってんのは誰なんだよっ!」
「はっはぁっ! まぁそう言うなって。あいさつだよ、あいさつ。それより、今日はまた、ブレードの方にするのか?」
「う―ん・・、そうだなぁ・・・・。いや、今日はレギュラーにするよ。俺の靴、出してよ」
続きを読む
「そんなこと よく言うよな。このくそ暑い日に、商売やってんのは誰なんだよっ!」
「はっはぁっ! まぁそう言うなって。あいさつだよ、あいさつ。それより、今日はまた、ブレードの方にするのか?」
「う―ん・・、そうだなぁ・・・・。いや、今日はレギュラーにするよ。俺の靴、出してよ」
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2005年05月17日
Teen's編 chapter18
「さぁ、そろそろいいだろ? 俺は土台になるからさ、思い切って来いよ」
そう言って、田畑は身体がふらつかないように、地面から突き出ているポールをしっかりとつかまえた。
そう、ツリージャンプってのは、人を跳び越えるんだ。
普通、人を跳び越えるときには、ジャンプ台を使ったりするんだけど、それだけじゃスリルがないから、俺たち最近は、ジャンプ台を使わずに馬跳びみたいな要領で、人を跳び越えてる。
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そう言って、田畑は身体がふらつかないように、地面から突き出ているポールをしっかりとつかまえた。
そう、ツリージャンプってのは、人を跳び越えるんだ。
普通、人を跳び越えるときには、ジャンプ台を使ったりするんだけど、それだけじゃスリルがないから、俺たち最近は、ジャンプ台を使わずに馬跳びみたいな要領で、人を跳び越えてる。
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2005年05月19日
Teen's編 chapter19
そして、もう一つ、別の拍手が小さく聞こえてくる。
聞こえてくるのは、いつもの場所のはずだ。
このローラースケート場を見下ろすように建っている病院の、3階の右から3つ目のベランダ・・・・・・。
俺は、迷わずにその場所を見上げた。
ほら、やっぱりそうだ。
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聞こえてくるのは、いつもの場所のはずだ。
このローラースケート場を見下ろすように建っている病院の、3階の右から3つ目のベランダ・・・・・・。
俺は、迷わずにその場所を見上げた。
ほら、やっぱりそうだ。
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