2008年05月03日
硫化水素が自殺の「原因」ではない
Economist の記事“Death be not proud”は、日本で最近続発している硫化水素を用いた自殺に関してのものです。周知の通り硫化水素による自殺は本人はもちろんのこと、その強い毒性によって周囲の人々にも直接的な影響を与えるため、例えばインターネット上でその方法を解説したサイトを規制して行こうという意見が強くなっています。けれども僕はそれに違和感を感じていました。なぜならサイトの規制は自殺を防ぐ本質的な解決方法とはならないからです。人々を自殺へと追いやる原因が何かを考えないと、硫化水素以外の手段による自殺が増えるだけです。
日本は先進国の中で最も自殺率が高い国の一つだそうです。記事に添付されているグラフでは、日本が20%弱、フランスが約15%、カナダ、ドイツ、アメリカが約10%、そしてイギリス、イタリアが約6%ほどとなっています。これほどまでに自殺率が高い理由の一つとして、大きな失敗による「恥」や破産から立ち直ることが極めて難しいという、日本文化特有の側面に求めています。
しかし、それよりももっと大きな理由は、現在の経済状況にあるとこの記事は指摘しています。自殺者がしたためた遺書の5分の1に経済的な問題が記されており、自殺者の半数以上は失業状態にありました。そして日本政府はこのような状況を受けてカウンセリングやホットラインを設置し、9年以内に自殺率を20%以下にしようとしていますが、それは一時しのぎの手段に過ぎないと批判しています。
政府はしきりに景気は回復基調にあると主張していますが、ますます貧富の格差が拡大していますよね。「勝ち組」と「負け組」の構造的二極分化を問題視せず、「負け組」の「自己責任」ばかりを追求しているようでは、絶対に自殺という道を選択してしまう人々の数は減りません。先日は後期高齢者医療制度への不安から自ら命を絶ってしまった方がおられました。このままでは本当にこの国から生きる希望が失われてしまいかねません。
日本は先進国の中で最も自殺率が高い国の一つだそうです。記事に添付されているグラフでは、日本が20%弱、フランスが約15%、カナダ、ドイツ、アメリカが約10%、そしてイギリス、イタリアが約6%ほどとなっています。これほどまでに自殺率が高い理由の一つとして、大きな失敗による「恥」や破産から立ち直ることが極めて難しいという、日本文化特有の側面に求めています。
しかし、それよりももっと大きな理由は、現在の経済状況にあるとこの記事は指摘しています。自殺者がしたためた遺書の5分の1に経済的な問題が記されており、自殺者の半数以上は失業状態にありました。そして日本政府はこのような状況を受けてカウンセリングやホットラインを設置し、9年以内に自殺率を20%以下にしようとしていますが、それは一時しのぎの手段に過ぎないと批判しています。
政府はしきりに景気は回復基調にあると主張していますが、ますます貧富の格差が拡大していますよね。「勝ち組」と「負け組」の構造的二極分化を問題視せず、「負け組」の「自己責任」ばかりを追求しているようでは、絶対に自殺という道を選択してしまう人々の数は減りません。先日は後期高齢者医療制度への不安から自ら命を絶ってしまった方がおられました。このままでは本当にこの国から生きる希望が失われてしまいかねません。
この記事へのトラックバックURL
http://blogs.dion.ne.jp/hikakun18/tb.cgi/7118078
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
我が子を助けようとした母親や父親が死亡したケースもある。同じ団地に住む住民らが、病院で手当てを受けたり避難したりする事態も生じている。
硫化水素自殺 巻き添え被害深刻【ニュースプラス】 at 2008年05月04日 21:58

