2010年02月06日
「制服捜査」・・佐々木譲
読んだのは、もちろん直木賞の効果ですよ。
警察小説書く人だという認識はあって、シリーズっぽい雰囲気だから何から読めばいいのかわからないくらい繋がってるのかなと、
あえて手を出すチャンスもなく今まで来たんだけど、受賞して名前が急に目に止まって「風雪ナントカ・・」っていうのが面白いという書評を読んで予約しようとしたら、この「制服捜査」が先という感想を見て、こちらから。
短編集。連作の。
川久保という巡査部長は、それまでの札幌市内の道警の刑事の職を解かれ、志茂別駐在所の駐在員となった。
幹部の不祥事により、同じ土地に長く務めるということは癒着を生みだすという原理により、理由の如何によらず移動させることを決定した道警組織。
挙句に各部署にベテランが姿を消した。
強行犯のベテランが運転免許の更新事務に回され
地元と長い信頼関係を築いていた駐在が慣れない札幌で鑑識をやらされている・・・。
犯罪検挙率が下がろうが、問題を起こすよりまし、という思考によるものらしい。
・・・本当なんだろうなあ、と思いつつ
役所仕事って、なんとまあ極端というか
組織ってもんは、図体がでかくなると
なかなか思ったように身を処すことができにくいものなのか・・・
人としての感情の連鎖の描写が素晴らしくて、佐々木譲 読破を決め、新たにカテゴリー一本立ちです。
続きを読む
警察小説書く人だという認識はあって、シリーズっぽい雰囲気だから何から読めばいいのかわからないくらい繋がってるのかなと、
あえて手を出すチャンスもなく今まで来たんだけど、受賞して名前が急に目に止まって「風雪ナントカ・・」っていうのが面白いという書評を読んで予約しようとしたら、この「制服捜査」が先という感想を見て、こちらから。
短編集。連作の。
川久保という巡査部長は、それまでの札幌市内の道警の刑事の職を解かれ、志茂別駐在所の駐在員となった。
幹部の不祥事により、同じ土地に長く務めるということは癒着を生みだすという原理により、理由の如何によらず移動させることを決定した道警組織。
挙句に各部署にベテランが姿を消した。
強行犯のベテランが運転免許の更新事務に回され
地元と長い信頼関係を築いていた駐在が慣れない札幌で鑑識をやらされている・・・。
犯罪検挙率が下がろうが、問題を起こすよりまし、という思考によるものらしい。
・・・本当なんだろうなあ、と思いつつ
役所仕事って、なんとまあ極端というか
組織ってもんは、図体がでかくなると
なかなか思ったように身を処すことができにくいものなのか・・・
人としての感情の連鎖の描写が素晴らしくて、佐々木譲 読破を決め、新たにカテゴリー一本立ちです。
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2010年02月03日
「碧空の果てに」・・濱野京子
トーキョー・クロスロードで、意外に良かった濱野さんの二冊目。
設定はファンタジー系だけど、中身は実は昼ドラっぽいような少しだけ社会派入ってる・・・・?
読者層はどこがターゲットなんだろ?
そのあたりの腰の落ち着かせ場所がみつからない感じのまま読み終えた。
舞台は、架空の小国だけれど、イメージとしては中央アジア?
隣国と国境を接する小国の中のひとつ、ユイ自治国
そこの姫 メイリンは、きりりとした美女であって、怪力の持ち主。
女であることが認められない中、男として国を出る。ティムという少年を連れて。
たどり着いた先は、産業の栄える国シーハン。
暴れ馬にまたがる少女ロロを助けたことから彼女の家に身を寄せる。
そこには、兄のフェイエが、いて、メイリンは初めて女としての自分を見るフェイエに惹かれる。
が、フェイエにはサザという美しい妻があった。
心が傾くのを見事振り切って、首長ターリのもとへ行き従者となる。
一国の皇女であるメイリンがなるような仕事ではなかったが、メイリンはターリの氷のような心を溶かし始め、ついにターリと心を通じ合わせるようになる。
というストーリー。
隣国同士の武力衝突。首長が外交技術の巧者であることの必至。
それが主たるものの必要条件であること。
そういう主題に対して、
登場人物の心理展開が、なんとなく安っぽい紙芝居のように思えなくもない・・・そういったちぐはぐな仕上がりが腰の据わりの悪さに通じるかもしれない。
いや、今の私の心理状態が最悪だからなのかもしれない・・・。
そうか、そうなんだろうな、たぶん。読む時期というのは非常に感情を左右するよなあ・・・。
設定はファンタジー系だけど、中身は実は昼ドラっぽいような少しだけ社会派入ってる・・・・?
読者層はどこがターゲットなんだろ?
そのあたりの腰の落ち着かせ場所がみつからない感じのまま読み終えた。
舞台は、架空の小国だけれど、イメージとしては中央アジア?
隣国と国境を接する小国の中のひとつ、ユイ自治国
そこの姫 メイリンは、きりりとした美女であって、怪力の持ち主。
女であることが認められない中、男として国を出る。ティムという少年を連れて。
たどり着いた先は、産業の栄える国シーハン。
暴れ馬にまたがる少女ロロを助けたことから彼女の家に身を寄せる。
そこには、兄のフェイエが、いて、メイリンは初めて女としての自分を見るフェイエに惹かれる。
が、フェイエにはサザという美しい妻があった。
心が傾くのを見事振り切って、首長ターリのもとへ行き従者となる。
一国の皇女であるメイリンがなるような仕事ではなかったが、メイリンはターリの氷のような心を溶かし始め、ついにターリと心を通じ合わせるようになる。
というストーリー。
隣国同士の武力衝突。首長が外交技術の巧者であることの必至。
それが主たるものの必要条件であること。
そういう主題に対して、
登場人物の心理展開が、なんとなく安っぽい紙芝居のように思えなくもない・・・そういったちぐはぐな仕上がりが腰の据わりの悪さに通じるかもしれない。
いや、今の私の心理状態が最悪だからなのかもしれない・・・。
そうか、そうなんだろうな、たぶん。読む時期というのは非常に感情を左右するよなあ・・・。
2010年01月31日
「葛野盛衰記」・・森谷明子
歴史を真裏から見たようなストーリーだった。
史実とそうでない部分の境目がどのあたりなのか。結構そこ自体に幅があって、それもまた楽しみにする所なのかな。
桓武天皇が、長岡京への遷都を一度試み、それを成せずに平安京へ再度遷都したことの裏に
秦氏と賀茂氏が暗躍していた。という話で
桓武天皇の即位が結構タナぼた式だったこと。
野駆けが好きだったこと、晩年は様々な怨霊を気に病み、それまでの強引な政治方針がいささか変化したこと。
そのあたりの知識はあった。
平氏の流れは桓武天皇から。
源氏の流れは清和天皇から。というのも知ってはいたけれど、皇子が太宰府に自ら流れ、それで名字を賜った事は知らなかった。
たぶんそのあたりは史実に忠実なんだろうと思われる。
太宰府に流れた皇子の名は葛原親王で、その母が長岡京の真宗という女性だったというところあたりまでは史実なんだろうか?
大きく分けて二部の構成。
前半は長岡京への遷都と桓武天皇の盛衰。
伽耶という女性を気に行った山部皇子が乙訓(弟国に遷都することを決め、藤原の種継が責任者となり建国を急ぐ。
切り倒された木々のせいで、河は氾濫し、当事者の種継は殺されてしまう。
汚点のついた都はもはや打ち捨てられ、さらに奥へ。
秦氏と賀茂氏の住む土地へいざなわれる。
宴の松原を含む平安の都。
そこに住む妖女の如きもの。
で、後半になってそれがあの常盤とつながるんだけど
それってホントなのか?と
そのあたりもかなり面白く脚色されていた。
平安といえば薬子と藤原仲成の登場で
それを語るのが、薬子の元夫というあたりはいいところをついてるよねという感じがする。
ホントにこんな人だったんじゃないかと思っちゃう藤原縄主。
後半は平安時代の最終期。
藤原氏の栄耀栄華をすっとばして平家の台頭のあたりから。
清盛が、白河上皇のお胤だろうということを 誰もが口にせずとも承知してて
その清盛の母は死亡、その夫 忠盛(形上の父)が、再婚した相手 池殿が語り手。
主役の流れが物語の流れ。
平氏が主役であれば、おのずと平家物語的に悲劇となるわけで。
結果の没落は決定的でそこに向かって水は流れる。
頼朝の身を清盛の手から救ったのは、清盛の母であったことは有名な話であるけれど、こういう経緯を読むと、なるほどと思わされる。
我がまま放題の後白河、そして清盛との板挟みに悩む家盛とその弟の頼盛。
家盛は旅先で死亡し、清盛の子の重盛もまた若くして死んでしまう。
残ったのは頼盛と、清盛の次男で一家のリーダーとしては心もとない器しか持たない宗盛。
形ばかりの朗らか者としてしか登場しない源義経もまた兄弟の悲哀を背負う運命をのみ暗示される。
前半、中盤は、女性目線で、日本という国の動きを違った目線で見る楽しさもあるのだろうが、
私はやはりどうも
語り手である頼盛の苦悩に入ってからが非常に興味そそられた。
前半の女性目線は、あまりにも史実から離れたところにあって、
「まあ、そういうのもあったかもしれんけど、どうなんだかねえ」みたいな気持になって。
創作を楽しむというのも なくはないんだけどね。
後半の、しかも最終のあたりの面白さは、なかなかのものだった。
史実とそうでない部分の境目がどのあたりなのか。結構そこ自体に幅があって、それもまた楽しみにする所なのかな。
桓武天皇が、長岡京への遷都を一度試み、それを成せずに平安京へ再度遷都したことの裏に
秦氏と賀茂氏が暗躍していた。という話で
桓武天皇の即位が結構タナぼた式だったこと。
野駆けが好きだったこと、晩年は様々な怨霊を気に病み、それまでの強引な政治方針がいささか変化したこと。
そのあたりの知識はあった。
平氏の流れは桓武天皇から。
源氏の流れは清和天皇から。というのも知ってはいたけれど、皇子が太宰府に自ら流れ、それで名字を賜った事は知らなかった。
たぶんそのあたりは史実に忠実なんだろうと思われる。
太宰府に流れた皇子の名は葛原親王で、その母が長岡京の真宗という女性だったというところあたりまでは史実なんだろうか?
大きく分けて二部の構成。
前半は長岡京への遷都と桓武天皇の盛衰。
伽耶という女性を気に行った山部皇子が乙訓(弟国に遷都することを決め、藤原の種継が責任者となり建国を急ぐ。
切り倒された木々のせいで、河は氾濫し、当事者の種継は殺されてしまう。
汚点のついた都はもはや打ち捨てられ、さらに奥へ。
秦氏と賀茂氏の住む土地へいざなわれる。
宴の松原を含む平安の都。
そこに住む妖女の如きもの。
で、後半になってそれがあの常盤とつながるんだけど
それってホントなのか?と
そのあたりもかなり面白く脚色されていた。
平安といえば薬子と藤原仲成の登場で
それを語るのが、薬子の元夫というあたりはいいところをついてるよねという感じがする。
ホントにこんな人だったんじゃないかと思っちゃう藤原縄主。
後半は平安時代の最終期。
藤原氏の栄耀栄華をすっとばして平家の台頭のあたりから。
清盛が、白河上皇のお胤だろうということを 誰もが口にせずとも承知してて
その清盛の母は死亡、その夫 忠盛(形上の父)が、再婚した相手 池殿が語り手。
主役の流れが物語の流れ。
平氏が主役であれば、おのずと平家物語的に悲劇となるわけで。
結果の没落は決定的でそこに向かって水は流れる。
頼朝の身を清盛の手から救ったのは、清盛の母であったことは有名な話であるけれど、こういう経緯を読むと、なるほどと思わされる。
我がまま放題の後白河、そして清盛との板挟みに悩む家盛とその弟の頼盛。
家盛は旅先で死亡し、清盛の子の重盛もまた若くして死んでしまう。
残ったのは頼盛と、清盛の次男で一家のリーダーとしては心もとない器しか持たない宗盛。
形ばかりの朗らか者としてしか登場しない源義経もまた兄弟の悲哀を背負う運命をのみ暗示される。
前半、中盤は、女性目線で、日本という国の動きを違った目線で見る楽しさもあるのだろうが、
私はやはりどうも
語り手である頼盛の苦悩に入ってからが非常に興味そそられた。
前半の女性目線は、あまりにも史実から離れたところにあって、
「まあ、そういうのもあったかもしれんけど、どうなんだかねえ」みたいな気持になって。
創作を楽しむというのも なくはないんだけどね。
後半の、しかも最終のあたりの面白さは、なかなかのものだった。
2010年01月21日
「病気の魔女と薬の魔女」・・岡田晴恵
この本の良さは、ただの魔女のお話じゃなくて、書いた人が薬科大出身で免疫学やウィルス研究を専門にしてる人だというところ。
つまり、そのあたりにおいて嘘や不都合がないだろうと思われるところ。
登場人物が面白い。
主人公の若い魔女はローズ。
あのウシの種痘のジェンナーに師事したアン先生の弟子。
ただの薬草を煎じる古代的魔女じゃないんだな。
一年に一回行われるワルプルギスの魔女の集会に行くローズ。
しかし、今年のその集会には病気の魔女たちの顔がなかった。
最近、薬の魔女にやられ通しで活躍のない病気の魔女たちが一斉奮起で、別の山に集ったのだった!
インドに住むコレラの魔女は、ベンガル地方の沼に住む。
彼女もガンジス川を下り海を渡ってヨーロッパにやってきた。
パリに住むペストの魔女は、ドブネズミが魔の使い。首のこぶをぐりぐり回してやってくる。
しかし、ポックス(天然痘)の大魔女、テーベ(結核)の魔女、今ではペニシリンやワクチンのせいで、今では行方知れず。
今年こそ、あの薬の魔女たちに復讐する時だ!
調子に乗る人間どもを大量に殺さねばならぬ!と息巻く病気の魔女軍団。
彼女たちの今年の期待は、水鳥が使いであるインフルエンザの魔女軍団の中でも、とびきりの強毒性のH5。
それに対抗するローズ。
果たしてローズは、そのワクチンをつくることができるのだろうか!
という話。
他にも若い魔女SARSや、蚊をスカートに入れて飛んでくるマラリアとか
コンタギオンVSワクチンの
興味深い話。
でも、全般的にストーリー展開としておもしろいかというと、まあそうでもない。
学芸会の題材としていいかも。
つまり、そのあたりにおいて嘘や不都合がないだろうと思われるところ。
登場人物が面白い。
主人公の若い魔女はローズ。
あのウシの種痘のジェンナーに師事したアン先生の弟子。
ただの薬草を煎じる古代的魔女じゃないんだな。
一年に一回行われるワルプルギスの魔女の集会に行くローズ。
しかし、今年のその集会には病気の魔女たちの顔がなかった。
最近、薬の魔女にやられ通しで活躍のない病気の魔女たちが一斉奮起で、別の山に集ったのだった!
インドに住むコレラの魔女は、ベンガル地方の沼に住む。
彼女もガンジス川を下り海を渡ってヨーロッパにやってきた。
パリに住むペストの魔女は、ドブネズミが魔の使い。首のこぶをぐりぐり回してやってくる。
しかし、ポックス(天然痘)の大魔女、テーベ(結核)の魔女、今ではペニシリンやワクチンのせいで、今では行方知れず。
今年こそ、あの薬の魔女たちに復讐する時だ!
調子に乗る人間どもを大量に殺さねばならぬ!と息巻く病気の魔女軍団。
彼女たちの今年の期待は、水鳥が使いであるインフルエンザの魔女軍団の中でも、とびきりの強毒性のH5。
それに対抗するローズ。
果たしてローズは、そのワクチンをつくることができるのだろうか!
という話。
他にも若い魔女SARSや、蚊をスカートに入れて飛んでくるマラリアとか
コンタギオンVSワクチンの
興味深い話。
でも、全般的にストーリー展開としておもしろいかというと、まあそうでもない。
学芸会の題材としていいかも。
「オトナの片思い」
オトナの片思い、を題材にしたアンソロジー。
これで作家さんの誰かのイメージが変わって「読みたくなった」っていうのがなかったのが残念。
石田衣良・・「フィンガー・ボウル」
最近、クイズ番組によく出てる石田さんが、クイズに正解できなくて本の売れ行きに影響するって言ってた気がしたけれど。
まあ、否定しないけれど、そもそも石田さんが好きな人は、そういうのは関係なく読むでしょう。
私みたいに、やや否定的な人間は、そう聞くと「ああそうよね」と思う。
というのはこの話には関係なんだけど。
千鶴子という年上のおばさんが、若い男に高いレストランでご飯食べさせたりワイン飲ませたりする話。
やな話だ。
栗田有起・・「リリー」
リリーっていうのはね。
「お腹が下る」の意味。
で、彼女さゆりちゃんは、恋をするとてきめんに腹が下るという。
彼がときめいたのは、取引先の、しかも一時期のみの代理。
伊藤たかみ・・「からし」
どこが良かったのか、全く想像できない男と同棲した彼女。
男が拾ってきた猫の名前が「からし」
からしは、その猫がお気に入りで居座ってたソファの色。
山田あかね・・「やさしい背中」
バングラディッシュの首都ダッカ。
撮影に行くプロデューサーの彼女。
スタッフは、カメラマンと通訳。
そのカメラマンの(妻帯者の)彼に恋した。
落ちる。とは言わないんだろうな。一人だと。
三崎亜記・・「Enak!」
うん。
三崎亜記ワールド、なってたなってた。
影のない人々を自治体が受け入れる決定をした。
駆け出しのイラストレーターの彼女が風邪で倒れこんでしまったときに同じアパートのエナさんに食事を作ってもらう。
それが素晴らしくおいしくて・・・。
大島真寿美・・「小さな誇り」
学生時代から付き合ってた彼に振られた。
結婚するものだとばかり思ってたのに別れてくれと言われた。
それが最近、部下の新入社員にときめいてる。
こういうの、吉田修一で、読んでたんだけど、こっちが先だったのかもしれないが、う〜ん。やっぱ吉田さんの勝ちかな。
大崎知仁・・「ゆっくりさよなら」
まだまだ好きだった妻に離婚を切り出された。
話し合いの末、やっぱり別れた。
なんでわかれなきゃいけないのかわからないまま。
でも別れた。
便座カバーのつけ方がわからない・・ってところから始まるのはいいなあ。
橋本 紡・・「鋳物の鍋」
好きな人ができたと、連れ添った夫に言われた。
離婚。一人暮らし。
ドトールみたいなところで働き始める彼女。
でもバイトって読んでもらえなくてパートのおばさん。
そこで知り合った若者に料理を食べさせる話。
井上荒野・・「他人の島」
独特って感じの世界観。文学賞っぽい。
地方の大きな工場で働く若い女。
船で島に渡るのは、同僚になったおっさんの家の表札を見るため。
パチンコだかスロットだかでできた借金返済のために働かねばならなくなったおっさん、外人、そして若い女、の取り合わせ。
そして若い女が、どこも惹かれそうにないただのぼんくらおやじに惹かれちゃうあたり。
でもそのおやじはひょうひょうと、愛妻と暮らす日々を楽しみにして、そして去っていく。
その後ろ姿(実際は表札のみ)を見届けに行く女。
佐藤正午・・「真心」
うなぎ屋に鰻重をたのむ。
「配達はしてない」というのを無理に頼む。
何度かそうやって付き合いのあった若旦那がある日交通事故に遭い入院。
見舞いに行こうか、悩んだ挙句行ったら、廊下で涙にくれた美女とすれ違う。
若旦那が撮った写真がもとで地元アイドルになり有力者と結婚、
その彼女がたぶん、その若旦那と駆け落ちしたらしいという話。
それって俺のウナギ注文が恋のキューピッドなのか・と思っちゃうという。
角田光代・・「わか葉の恋」
なんか、同じような話ばっかりで、ごちゃごちゃになる。
これが、離婚する話で。
で、同じバツイチの友達と楽しく付き合いが始まるってやつ。
あれ?なんかどれがどれかわからなくなるな。
定食屋でおろしカツ定食を頼む若い兄ちゃんにときめくおばさん。という話。
女同士の応酬が面白い。
これで作家さんの誰かのイメージが変わって「読みたくなった」っていうのがなかったのが残念。
石田衣良・・「フィンガー・ボウル」
最近、クイズ番組によく出てる石田さんが、クイズに正解できなくて本の売れ行きに影響するって言ってた気がしたけれど。
まあ、否定しないけれど、そもそも石田さんが好きな人は、そういうのは関係なく読むでしょう。
私みたいに、やや否定的な人間は、そう聞くと「ああそうよね」と思う。
というのはこの話には関係なんだけど。
千鶴子という年上のおばさんが、若い男に高いレストランでご飯食べさせたりワイン飲ませたりする話。
やな話だ。
栗田有起・・「リリー」
リリーっていうのはね。
「お腹が下る」の意味。
で、彼女さゆりちゃんは、恋をするとてきめんに腹が下るという。
彼がときめいたのは、取引先の、しかも一時期のみの代理。
伊藤たかみ・・「からし」
どこが良かったのか、全く想像できない男と同棲した彼女。
男が拾ってきた猫の名前が「からし」
からしは、その猫がお気に入りで居座ってたソファの色。
山田あかね・・「やさしい背中」
バングラディッシュの首都ダッカ。
撮影に行くプロデューサーの彼女。
スタッフは、カメラマンと通訳。
そのカメラマンの(妻帯者の)彼に恋した。
落ちる。とは言わないんだろうな。一人だと。
三崎亜記・・「Enak!」
うん。
三崎亜記ワールド、なってたなってた。
影のない人々を自治体が受け入れる決定をした。
駆け出しのイラストレーターの彼女が風邪で倒れこんでしまったときに同じアパートのエナさんに食事を作ってもらう。
それが素晴らしくおいしくて・・・。
大島真寿美・・「小さな誇り」
学生時代から付き合ってた彼に振られた。
結婚するものだとばかり思ってたのに別れてくれと言われた。
それが最近、部下の新入社員にときめいてる。
こういうの、吉田修一で、読んでたんだけど、こっちが先だったのかもしれないが、う〜ん。やっぱ吉田さんの勝ちかな。
大崎知仁・・「ゆっくりさよなら」
まだまだ好きだった妻に離婚を切り出された。
話し合いの末、やっぱり別れた。
なんでわかれなきゃいけないのかわからないまま。
でも別れた。
便座カバーのつけ方がわからない・・ってところから始まるのはいいなあ。
橋本 紡・・「鋳物の鍋」
好きな人ができたと、連れ添った夫に言われた。
離婚。一人暮らし。
ドトールみたいなところで働き始める彼女。
でもバイトって読んでもらえなくてパートのおばさん。
そこで知り合った若者に料理を食べさせる話。
井上荒野・・「他人の島」
独特って感じの世界観。文学賞っぽい。
地方の大きな工場で働く若い女。
船で島に渡るのは、同僚になったおっさんの家の表札を見るため。
パチンコだかスロットだかでできた借金返済のために働かねばならなくなったおっさん、外人、そして若い女、の取り合わせ。
そして若い女が、どこも惹かれそうにないただのぼんくらおやじに惹かれちゃうあたり。
でもそのおやじはひょうひょうと、愛妻と暮らす日々を楽しみにして、そして去っていく。
その後ろ姿(実際は表札のみ)を見届けに行く女。
佐藤正午・・「真心」
うなぎ屋に鰻重をたのむ。
「配達はしてない」というのを無理に頼む。
何度かそうやって付き合いのあった若旦那がある日交通事故に遭い入院。
見舞いに行こうか、悩んだ挙句行ったら、廊下で涙にくれた美女とすれ違う。
若旦那が撮った写真がもとで地元アイドルになり有力者と結婚、
その彼女がたぶん、その若旦那と駆け落ちしたらしいという話。
それって俺のウナギ注文が恋のキューピッドなのか・と思っちゃうという。
角田光代・・「わか葉の恋」
なんか、同じような話ばっかりで、ごちゃごちゃになる。
これが、離婚する話で。
で、同じバツイチの友達と楽しく付き合いが始まるってやつ。
あれ?なんかどれがどれかわからなくなるな。
定食屋でおろしカツ定食を頼む若い兄ちゃんにときめくおばさん。という話。
女同士の応酬が面白い。
2010年01月13日
「トーキョー・クロスロード」・・濱野京子
出だしは、まさに子供向けのティーン小説。
読書メーターでみて興味そそられ予約して、今とにかく読むもんがないからって感じでただただ読んでただけなんだが・・。
意外に中盤以降に面白さが急増。
一気に読み干した。
主人公は、決して好きなタイプではない。
その主人公の屈折した感情に、
若ければ苛立ち
若くない私は退屈する・・・・と思った。
というか、最後まで読めないかなと。
実際、数ページで放っておいたところに下の3冊が来てそっちに移行したほど。
ところが、なかなか骨のある内容で、面白かったというわけですね。
ポイントは、貴子さんの現状だったような気がする。
へえ、そう行くわけね。と。
別段目新しい事実じゃないんだけど、なんかこう、よかったな・・・。
二人のダブりンが。
ああいう栞の感情は、懐かしいような気もするが
遠い昔過ぎて・・・。
こういうのってはまる高校生は必ずいると思うな。
読書メーターでみて興味そそられ予約して、今とにかく読むもんがないからって感じでただただ読んでただけなんだが・・。
意外に中盤以降に面白さが急増。
一気に読み干した。
主人公は、決して好きなタイプではない。
その主人公の屈折した感情に、
若ければ苛立ち
若くない私は退屈する・・・・と思った。
というか、最後まで読めないかなと。
実際、数ページで放っておいたところに下の3冊が来てそっちに移行したほど。
ところが、なかなか骨のある内容で、面白かったというわけですね。
ポイントは、貴子さんの現状だったような気がする。
へえ、そう行くわけね。と。
別段目新しい事実じゃないんだけど、なんかこう、よかったな・・・。
二人のダブりンが。
ああいう栞の感情は、懐かしいような気もするが
遠い昔過ぎて・・・。
こういうのってはまる高校生は必ずいると思うな。
「ダブル・ジョーカー」・・柳広司
前作「ジョーカー・ゲーム」の続編。
期待にたがわず、しかも前作よりも設定がより明確になり面白く読んだ。
問題は最終章。
この史実にないD機関という存在を史実の太平洋戦争、そしてそれに続く敗戦にどう結び付けるのかと・・・。
というより、そもそもこの最強のスパイ養成機関があれば、我が国の敗戦はなかったのかもしれないわけで、こういう機関の養成の素地がないことがそもそも敗戦を引き起こすわけで・・・
だからきっと「太平洋戦争開始」には触れないだろうとなんとなくそう思い込んでたので、そこを敢えてモチーフにした所に驚いた。
しかも、ラス前の話とリンク。
なかなか構成に長けた人だなと、感心した。
続きを読む
期待にたがわず、しかも前作よりも設定がより明確になり面白く読んだ。
問題は最終章。
この史実にないD機関という存在を史実の太平洋戦争、そしてそれに続く敗戦にどう結び付けるのかと・・・。
というより、そもそもこの最強のスパイ養成機関があれば、我が国の敗戦はなかったのかもしれないわけで、こういう機関の養成の素地がないことがそもそも敗戦を引き起こすわけで・・・
だからきっと「太平洋戦争開始」には触れないだろうとなんとなくそう思い込んでたので、そこを敢えてモチーフにした所に驚いた。
しかも、ラス前の話とリンク。
なかなか構成に長けた人だなと、感心した。
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2010年01月11日
「図地反転」・・曽根圭介
全然曽根圭介じゃなかった。
って、言われても本人もね・・・困るだろうな。
曽根圭介的世界がなかったってことです。
期待して読むわけですから、曽根ワールド見せてほしいんだよなあ。
ってたまには違うタイプも書く?
でもなあ・・・ただの警察小説だった。
あらすじ
って、言われても本人もね・・・困るだろうな。
曽根圭介的世界がなかったってことです。
期待して読むわけですから、曽根ワールド見せてほしいんだよなあ。
ってたまには違うタイプも書く?
でもなあ・・・ただの警察小説だった。
あらすじ
2010年01月07日
「プリズン・トリック」・・遠藤武文
江戸川乱歩賞受賞作品。
母が知人に借りたものを又借り。
江戸川乱歩賞って、どうも私は合わないのかもしれない。
って、言っても過去の受賞歴を見ると、好きと嫌いが入り混じってたけど・・・。
ミステリー作家さんの登竜門としては相当にメジャーなもののようで、ここから職業作家になった人だらけ。
それでも受賞作品が「物凄く良かった」とも行ってないわけですからね、今後に期待できるということなのかもしれない。
ストーリー設定はたぶん抜群の面白さなんだと思うけれど、どいつもこいつもただの小市民で(もちろん善良とそうでないのとかいろいろいるんだけども)
ぐいぐいって感じで読み進めようとすると、誰が誰だったかわからなく書き方。
一人称の視点がころころ変わるんだけど、そういったものは他にもあるしよく読むし、そんなのが嫌なわけではなくて、たぶんそれが原因とは思えない。
最初の交通刑務所の描写あたりは、目線の主が誰であるのかわざと無個性にしてあるのは、ワザ何だろうと思って読むわけで。
なんだけど、外に出てからの保険会社社員と警察官と刑務所の刑務官が、名前の記憶だけで読み分けないといけないわけで、何度も「コイツ誰だっけ?」って、しかもそれが一人二人じゃない。
ぐいぐい、読もうとすればするほど、ブレーキがかかった。
新人賞の受賞作なんだから仕方がないっていうことなんでしょうかね・・・。
刑務所内の密室殺人。
犯人と被害者の関係の謎。
実際にある仕組みを利用した謎解き。
警察はそのトリックをほとんど解き明かすことのできない無能な組織になっており、壊れかけたパソコンがその代わりにちょっと最後に働いてる??
謎の構成は見事!だと思う・・・けど
読ませるよなあ〜という筆致のうまさは全然ない。
それにしても。
キーポイントは交通刑務所の塀の低さってわけなんだから、こんな小説が出て、リアルな方の交通刑務所の中の寛大さが失われないといいけどね。
嗚呼…交通刑務所ね・・・。
故意でなく、過失で殺してしまう事があるとしたら私にはここが最も身近に感じるわけです。
一生、縁なく生きていけますように(;人;)
母が知人に借りたものを又借り。
江戸川乱歩賞って、どうも私は合わないのかもしれない。
って、言っても過去の受賞歴を見ると、好きと嫌いが入り混じってたけど・・・。
ミステリー作家さんの登竜門としては相当にメジャーなもののようで、ここから職業作家になった人だらけ。
それでも受賞作品が「物凄く良かった」とも行ってないわけですからね、今後に期待できるということなのかもしれない。
ストーリー設定はたぶん抜群の面白さなんだと思うけれど、どいつもこいつもただの小市民で(もちろん善良とそうでないのとかいろいろいるんだけども)
ぐいぐいって感じで読み進めようとすると、誰が誰だったかわからなく書き方。
一人称の視点がころころ変わるんだけど、そういったものは他にもあるしよく読むし、そんなのが嫌なわけではなくて、たぶんそれが原因とは思えない。
最初の交通刑務所の描写あたりは、目線の主が誰であるのかわざと無個性にしてあるのは、ワザ何だろうと思って読むわけで。
なんだけど、外に出てからの保険会社社員と警察官と刑務所の刑務官が、名前の記憶だけで読み分けないといけないわけで、何度も「コイツ誰だっけ?」って、しかもそれが一人二人じゃない。
ぐいぐい、読もうとすればするほど、ブレーキがかかった。
新人賞の受賞作なんだから仕方がないっていうことなんでしょうかね・・・。
刑務所内の密室殺人。
犯人と被害者の関係の謎。
実際にある仕組みを利用した謎解き。
警察はそのトリックをほとんど解き明かすことのできない無能な組織になっており、壊れかけたパソコンがその代わりにちょっと最後に働いてる??
謎の構成は見事!だと思う・・・けど
読ませるよなあ〜という筆致のうまさは全然ない。
それにしても。
キーポイントは交通刑務所の塀の低さってわけなんだから、こんな小説が出て、リアルな方の交通刑務所の中の寛大さが失われないといいけどね。
嗚呼…交通刑務所ね・・・。
故意でなく、過失で殺してしまう事があるとしたら私にはここが最も身近に感じるわけです。
一生、縁なく生きていけますように(;人;)
2009年12月31日
「港町食堂」・・奥田英朗
旅行雑誌の企画ものエッセイだった。
「奥田さんに港町を散策していただいて紀行文を書いてもらいたいんです。それで港には毎回船で入りたいんです」
「へえ、おもしろそうですね」
と答えたらいつの間にか了承したことになっており日程が組まれていた、という始まりのもの。
奥田さんのエッセイは、本気で書いていただければかなり好きなんだけど、いい加減に書かれると全然面白くない。
これはどっちかな?と思いながら読み始めた。
行き先は
高知県 土佐清水
長崎県 五島列島
宮城県 牡鹿半島
韓国 釜山
日本海 佐渡島
稚内 礼文島
奥田さんは船酔いを全くしないというお目出度い方で、旅といえば、食べるばっかり。飲むばっかり。
お腹がすいてるときに読むと腹が減り、おなかいっぱいの時に読むと気持ちが悪くなる。
今、私の場合も、一日に三回きっちり食事なんかしない。そんなことしたら、えらいことになると思う。
そんなに体動かしてないからね。
で、内容ですが。
面白い編とおもしろくない編があるよ。
全く仕事にむらのある奥田さんだ。
いい加減になるといい加減でよくなるんだろうなあ・・・。
これは後半になるにつれて面白くなった。
途中「やめようかなもう・・」と思うくらいつまんなくなるんだけどねえ。
イケメンカメラマンのタロウ君。見てみたい気もする。
「奥田さんに港町を散策していただいて紀行文を書いてもらいたいんです。それで港には毎回船で入りたいんです」
「へえ、おもしろそうですね」
と答えたらいつの間にか了承したことになっており日程が組まれていた、という始まりのもの。
奥田さんのエッセイは、本気で書いていただければかなり好きなんだけど、いい加減に書かれると全然面白くない。
これはどっちかな?と思いながら読み始めた。
行き先は
高知県 土佐清水
長崎県 五島列島
宮城県 牡鹿半島
韓国 釜山
日本海 佐渡島
稚内 礼文島
奥田さんは船酔いを全くしないというお目出度い方で、旅といえば、食べるばっかり。飲むばっかり。
お腹がすいてるときに読むと腹が減り、おなかいっぱいの時に読むと気持ちが悪くなる。
今、私の場合も、一日に三回きっちり食事なんかしない。そんなことしたら、えらいことになると思う。
そんなに体動かしてないからね。
で、内容ですが。
面白い編とおもしろくない編があるよ。
全く仕事にむらのある奥田さんだ。
いい加減になるといい加減でよくなるんだろうなあ・・・。
これは後半になるにつれて面白くなった。
途中「やめようかなもう・・」と思うくらいつまんなくなるんだけどねえ。
イケメンカメラマンのタロウ君。見てみたい気もする。
2009年12月24日
「きみはペット」1巻〜14巻・・小川弥生
ドラマの時は、全然興味なかった。
どっちかというと嫌な感じ。
松本潤のあの濃いイメージが、ペットっていうのはなんとも悪趣味で。
って、でも見てたわけじゃなかったんだけどね。
どうも見たい気も起らなかったし。
原作のこの漫画も、だから全然興味がなかったわけだけど、
ある時、図書館からの本がぱったり途絶えて
「私!今日読むのがない!どうしてくれんのよ!」状態になった。
予約してもしても、全然来ない。
全く来ない。
ので。
次女がたまたま長女に借りてたこれを読み始め。
かなりおもしろかったっす。
主人公のキャラクターがよかったんだろうなと思う。
どっちかというと嫌な感じ。
松本潤のあの濃いイメージが、ペットっていうのはなんとも悪趣味で。
って、でも見てたわけじゃなかったんだけどね。
どうも見たい気も起らなかったし。
原作のこの漫画も、だから全然興味がなかったわけだけど、
ある時、図書館からの本がぱったり途絶えて
「私!今日読むのがない!どうしてくれんのよ!」状態になった。
予約してもしても、全然来ない。
全く来ない。
ので。
次女がたまたま長女に借りてたこれを読み始め。
かなりおもしろかったっす。
主人公のキャラクターがよかったんだろうなと思う。
2009年12月17日
「ぼくが探偵だった夏」・・内田康夫
ミステリーランドです。
全然おもしろくなかった。
あの例の光彦ぼっちゃんが抑えられない好奇心とオトナくさい分別のにおいぷんぷんさせて、軽井沢っていう別荘地での事件に首を突っ込む話。
子どもらしさは、見せかけ。
最近、けっこう良質な児童書を読んでたから、もうまったくだめだった。
わくわくもどきどきもリアル感も
不足。
まあ、お話でしょ。という。
リアルなのは、オトナ内田康夫 のみ。
全然おもしろくなかった。
あの例の光彦ぼっちゃんが抑えられない好奇心とオトナくさい分別のにおいぷんぷんさせて、軽井沢っていう別荘地での事件に首を突っ込む話。
子どもらしさは、見せかけ。
最近、けっこう良質な児童書を読んでたから、もうまったくだめだった。
わくわくもどきどきもリアル感も
不足。
まあ、お話でしょ。という。
リアルなのは、オトナ内田康夫 のみ。
2009年12月16日
「悪党」・・薬丸岳
ああ・・この人の文章が、あまり好きじゃなかったんだった。
読んでいてそれを思い出した。
出だしは、かなり衝撃的。
サスペンスや事件ものなどの傷の設定としては、あまりあって欲しくないけれど、あまり珍しくはない。
身近な女性、この場合は主人公の姉、が凌辱されてその後殺害されるというもの。
こういう犯罪、つまり、怨恨や事故でなく「快楽のための殺人」に犠牲になる様子は、もう本当にいたたまれない。
その後その被害者の弟である佐伯が、まずは警察官になりそして犯罪者を憎むあまり警察で事件を起こし、探偵になる。
そして、その業務を生かし、姉を殺した犯人と対峙する。
徹頭徹尾 暗い。
物語全般、モノクロ。
しかも、かなり明度の低い。
ラストは彼の未来を暗示するものが少し。
読んでいてそれを思い出した。
出だしは、かなり衝撃的。
サスペンスや事件ものなどの傷の設定としては、あまりあって欲しくないけれど、あまり珍しくはない。
身近な女性、この場合は主人公の姉、が凌辱されてその後殺害されるというもの。
こういう犯罪、つまり、怨恨や事故でなく「快楽のための殺人」に犠牲になる様子は、もう本当にいたたまれない。
その後その被害者の弟である佐伯が、まずは警察官になりそして犯罪者を憎むあまり警察で事件を起こし、探偵になる。
そして、その業務を生かし、姉を殺した犯人と対峙する。
徹頭徹尾 暗い。
物語全般、モノクロ。
しかも、かなり明度の低い。
ラストは彼の未来を暗示するものが少し。
「レインツリーの国」・・有川浩
図書館戦争の二つ目の話の中に出てくる本。
その中身ということ。ですね?
素直になれない女を書かせたら天下一品の有川ラブストーリー。
ある本のラストについての感想をウェブ上で見つけた伸行。
メールを重ねるたびに、どんどん会いたさが募る。
電話でも。
という話を飛び越え、じゃ会いましょうということで待ち合わせる新宿紀伊国屋。
やぼったい風体の彼女だったが決して素材は悪くない。
話は、はずむはずなのに、なんだかテンポが合わない。
控えめかと思えば、映画の字幕は強硬に言い張る。
しっくりこない気持ちのまま、その日が終わりそうになったその時。
エレベーターの人数超過を知らせるブザーにも動じない彼女に声を荒げた。
そしてその日、一日が何だったかを知る。
完璧な懐の深さを持つ男じゃなきゃ、なかなかうまくいかないだろうなあという、難しい女。
完全に自分ペースの芯の強さ。
意固地ともいう?
自分のコンプレックスを徹底した楯に武装。
いい話。ではありますね。
その中身ということ。ですね?
素直になれない女を書かせたら天下一品の有川ラブストーリー。
ある本のラストについての感想をウェブ上で見つけた伸行。
メールを重ねるたびに、どんどん会いたさが募る。
電話でも。
という話を飛び越え、じゃ会いましょうということで待ち合わせる新宿紀伊国屋。
やぼったい風体の彼女だったが決して素材は悪くない。
話は、はずむはずなのに、なんだかテンポが合わない。
控えめかと思えば、映画の字幕は強硬に言い張る。
しっくりこない気持ちのまま、その日が終わりそうになったその時。
エレベーターの人数超過を知らせるブザーにも動じない彼女に声を荒げた。
そしてその日、一日が何だったかを知る。
完璧な懐の深さを持つ男じゃなきゃ、なかなかうまくいかないだろうなあという、難しい女。
完全に自分ペースの芯の強さ。
意固地ともいう?
自分のコンプレックスを徹底した楯に武装。
いい話。ではありますね。
2009年12月13日
「七秒しか記憶がもたない男 脳損傷から奇跡の回復を遂げるまで」・・デボラ・ウェアリング
読書サイトでおともだちだったときわ姫さんのmixiレビューで知り予約。
ない図書館も多いみたいなんだけど、これは我が図書館にありました。結構すぐ来た。
読むのに数日かかったけれど、翻訳もののしかもノンフィクションという、私には何重ものハードルがあったにもかかわらず、引き込まれるように読めたのはやはり事実という吸引力のせいだろうか。
イギリスが医療費がかからないというのを「やっぱりおかしいイギリス人」だったっけ、そういう題名の。
それで読んでたので、少しイメージしたけれど、ホームドクター・・家庭医って訳されてると、ちょっと意味つかみにくいかんじだったんだけど、まあかかりつけってことですか?それともそういうシステムがあるの?
に、ただのちょっとした風邪だと思われて、どんどんひどくなってしまう様がすごい。
でも、最初にこの男の人がその後どうなるのか題名でわかっちゃって読むから、まあなんて間抜けなお医者さんだなと思っちゃうわけで、実際、お医者さんにしてみたら、かなり特異な例のこういう病状を真剣に扱わないのもあり得ることかもしれない。
そして大体の場合、「あはは、心配し過ぎって、だから言ったでしょう?」って平和に完治するんでしょう。
ところが、そうはいかなかったのがこのクライヴさん。
昔、私の田舎の親戚のそのまた知人の娘さんが、水ぼうそうのウィルスが脳に入って、植物状態になってしまったというのがあって、お母さんがわらにもすがる思いで何か雑誌を見たからと東京に出てこられて、一緒について行った記憶がある。
本当に大変だろうなあと、思ったし、人間なにがあるか本当にわからないものだなと思った。
あの水ぼうそうウィルスが帯状疱疹になったり、それが脊髄に入ったり脳に行ったりすると、ものすごいことになるんだなあと、そういう知識は得た。
そういったことから、彼クライヴもそういった事の一種なのだろうな・・・と。
まず、思うのは、このデボラさんの並々ならぬクライヴ氏への愛情。
大したものだなと思う。
数秒ごとに何回も何回も同じことを繰り返し尋ねる。
それが毎日毎日続いて・・・。
しかし、デボラは、その事に対しては、精神が正気を保ったまま未だ目覚めることの叶わないクライヴの地獄を思いやる。
それはもう壮絶な愛 そう言い切っても過言ではない。
寝ても覚めても、母が我が子を思うようにまたそれ以上に彼を求め続ける。
しかも、彼がそんな状態であっても、クライヴ氏自体の尊厳は何ら変わりがないと断言し尊敬し続けている。
たとえ、前歯がごっそり抜けちゃっても。
その後、医療のシステムに対する抵抗を試み、メディアにも登場し、そのうちそれがきっかけでアメリカに行くこととなり、そしてついには、デボラさんは愛するクライヴと離婚。
そのあたり、「まあねえ、そうなるよなあ」とおもっちゃって、少しがっかりしたというのも正直な感想。
そして、それから、神の啓示みたいなのをきっかけにクライヴさんが回復した・・・みたいに読めたわけですが・・・
まあ、よくわからないけれど、良かったですね、ということなんでしょうか。
結局、もっともヒドイ時からやや回復したクライヴとデボラは再婚するに至るという、話。
事実が事実として、ひしひし伝わる。結構な分量で、割と同じような話の繰り返しなんだけど、ぐいぐい読まされた。
ない図書館も多いみたいなんだけど、これは我が図書館にありました。結構すぐ来た。
読むのに数日かかったけれど、翻訳もののしかもノンフィクションという、私には何重ものハードルがあったにもかかわらず、引き込まれるように読めたのはやはり事実という吸引力のせいだろうか。
イギリスが医療費がかからないというのを「やっぱりおかしいイギリス人」だったっけ、そういう題名の。
それで読んでたので、少しイメージしたけれど、ホームドクター・・家庭医って訳されてると、ちょっと意味つかみにくいかんじだったんだけど、まあかかりつけってことですか?それともそういうシステムがあるの?
に、ただのちょっとした風邪だと思われて、どんどんひどくなってしまう様がすごい。
でも、最初にこの男の人がその後どうなるのか題名でわかっちゃって読むから、まあなんて間抜けなお医者さんだなと思っちゃうわけで、実際、お医者さんにしてみたら、かなり特異な例のこういう病状を真剣に扱わないのもあり得ることかもしれない。
そして大体の場合、「あはは、心配し過ぎって、だから言ったでしょう?」って平和に完治するんでしょう。
ところが、そうはいかなかったのがこのクライヴさん。
昔、私の田舎の親戚のそのまた知人の娘さんが、水ぼうそうのウィルスが脳に入って、植物状態になってしまったというのがあって、お母さんがわらにもすがる思いで何か雑誌を見たからと東京に出てこられて、一緒について行った記憶がある。
本当に大変だろうなあと、思ったし、人間なにがあるか本当にわからないものだなと思った。
あの水ぼうそうウィルスが帯状疱疹になったり、それが脊髄に入ったり脳に行ったりすると、ものすごいことになるんだなあと、そういう知識は得た。
そういったことから、彼クライヴもそういった事の一種なのだろうな・・・と。
まず、思うのは、このデボラさんの並々ならぬクライヴ氏への愛情。
大したものだなと思う。
数秒ごとに何回も何回も同じことを繰り返し尋ねる。
それが毎日毎日続いて・・・。
しかし、デボラは、その事に対しては、精神が正気を保ったまま未だ目覚めることの叶わないクライヴの地獄を思いやる。
それはもう壮絶な愛 そう言い切っても過言ではない。
寝ても覚めても、母が我が子を思うようにまたそれ以上に彼を求め続ける。
しかも、彼がそんな状態であっても、クライヴ氏自体の尊厳は何ら変わりがないと断言し尊敬し続けている。
たとえ、前歯がごっそり抜けちゃっても。
その後、医療のシステムに対する抵抗を試み、メディアにも登場し、そのうちそれがきっかけでアメリカに行くこととなり、そしてついには、デボラさんは愛するクライヴと離婚。
そのあたり、「まあねえ、そうなるよなあ」とおもっちゃって、少しがっかりしたというのも正直な感想。
そして、それから、神の啓示みたいなのをきっかけにクライヴさんが回復した・・・みたいに読めたわけですが・・・
まあ、よくわからないけれど、良かったですね、ということなんでしょうか。
結局、もっともヒドイ時からやや回復したクライヴとデボラは再婚するに至るという、話。
事実が事実として、ひしひし伝わる。結構な分量で、割と同じような話の繰り返しなんだけど、ぐいぐい読まされた。
2009年12月03日
「龍神の雨」・・道尾秀介
いや〜決別宣言したよなあ・・・と思いつつ。なんで、この人急に面白くなったのかなあと。
面白かった。
もちろん、主人公蓮のキャラクターにも好感持った。
もともと、出だしはイケル人だったんだけれど、結末が私の中で、結構許せないレベルだったりしてたんだったと思う。
今回のこの話。
結末まで言ってないでしょう、実際。
それでどうなるんだよっていうのは、当然あるんだけど、逆に「まあ、あんまり知りたくもないか」っていうのもあったりして。
「あんたたちは、まあ悪くないよね、あの変態がすべてやったってことで、いいよね?」
なんて都合のよい警察官が、いるわけもなく?
いたらいいなとか?
無理だね。現実も、そして物語の中でも。
じゃあここで切ろうと、その構成は悪くないのかもしれない。
それにしても、物語の始まりから終わりまで、ず〜〜〜っと雨降ってる。
ず〜〜〜っと。
あらすじ とか・・・
2009年12月02日
「遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」・・詠坂雄二
題名のおどろおどろしさとは、まったく異なった淡々とした語り口と内容。事件の中身は非常に凄惨なんだけれど、その描写は逆に穏やかさすら感じられる。
86人の殺人と死体遺棄を自供し、しかし検察が立件を13にしぼり、その上有罪判決は9件にとどまった。
しかも、記憶にあるだけでの86という数字であって、上方修正の可能性を持つもの。
その男 佐藤誠は、ごく一般的な名前に紛れつつ殺人という重大犯罪を重ねてきた。
その彼の事件の中で ひとつ。特異なものがあると、言う。
それが遠海事件。
その当時佐藤誠は ブックセルという郊外型書店の店長を務めていた。
部下にも慕われ 営業成績もほどほどに保っていた。佐藤と同期の大卒が今度彼の部下になってしまうほどそつなくこなしていた。
中途採用のアルバイトだった佐藤を社員に、そして店長にしたのは、専務であったのだが、その専務が殺され、首を切断された。
通報したのは佐藤。
数時間後、その小学生の娘もまた首が切断された状態で発見された。
事件を担当したのは阿比留。
彼は佐藤が怪しいとにらんだものの、決定的な証拠が見出せず そのうち捜査本部は解散した。
二年以上ものち、阿比留のもとに警視庁から電話が入る。
「佐藤誠を御記憶でしょうか」
彼は、別件で逮捕され、その際 他の殺人を自供しているという。その数数十…を超えどんどん増えているという。
しかもそのどれもが、死体を発見することも立証することもできないで困惑しているという。
佐藤が殺したという相手は、誰もが行方不明となっていることは事実だったが、それは行方不明者の名前を記憶して嘘八百並べてないという保証もない。
自供だけではなんともならないのだ。
その中で、佐藤自身が 記憶にある刑事の名前を挙げたのだ。
続きを読む
2009年11月29日
「声を聴かせて」朝比奈あすか
読書メーターの仲間のどなたかの履歴で予約。
すぐに来た。
今、予約が滞ってちっとも来ないので読む本がなくて困ってたから非常に助かった。
初めての作家さん。
30代半ば、かな?
べた〜〜〜〜っとした、話。
ものすごい、うじうじ系。
そりゃあもう、ものすご〜い心理描写なので、気分の落ち込んでる時は、上塗りで相当来るかな。逆に、同病相哀れんで、癖になるか・・・どっちだろう。
たぶん、私は、こういうタイプじゃないような気がする。
こんな人が、周りにいたら、こっそり遠ざかる、と思う。
あからさまにいじめたりはしないにしても、かなりうっと〜し〜。
どっちの話も、そういった感じの。
ねっちょ〜っとした話だった。
内容です。
すぐに来た。
今、予約が滞ってちっとも来ないので読む本がなくて困ってたから非常に助かった。
初めての作家さん。
30代半ば、かな?
べた〜〜〜〜っとした、話。
ものすごい、うじうじ系。
そりゃあもう、ものすご〜い心理描写なので、気分の落ち込んでる時は、上塗りで相当来るかな。逆に、同病相哀れんで、癖になるか・・・どっちだろう。
たぶん、私は、こういうタイプじゃないような気がする。
こんな人が、周りにいたら、こっそり遠ざかる、と思う。
あからさまにいじめたりはしないにしても、かなりうっと〜し〜。
どっちの話も、そういった感じの。
ねっちょ〜っとした話だった。
内容です。
2009年11月28日
「三匹のおっさん」・・有川浩
図書館からの連絡が来るたび、2度流して再々の予約。
やっと読めた!
なかなか面白いライトノベル。
切り口も有川さんらしく爽快さを伴っている。
清川清一は、定年で退職後、それまで勤めていた地元大手ゼネコンの会社の系列のアミューズメントパークの経理をすることとなった。
また、清一は、父の代からの剣道場の師範でもあったが、習いに来ていた最後の弟子が三人やめたのを機に廃業の趣。
できちゃった結婚の一人息子を 完全二世帯住宅の二階に住まわせている。
そのできちゃった「子」である孫の 祐希は、礼儀も何もしらない甘ったれ。
しかしその祐希が、なぜかアミューズメントパークにアルバイトに来ていることが判明。
地元出身の清一には、幼馴染があった。
ひとりは、居酒屋「酔いどれ鯨」の元店主 立花重雄
そして、妻に先立たれ 年が行ってからの愛娘早苗を溺愛する機械オタクおやじの有村則夫
この三匹の おっさんが繰り広げる 痛快アクション!
続きを読む
やっと読めた!
なかなか面白いライトノベル。
切り口も有川さんらしく爽快さを伴っている。
清川清一は、定年で退職後、それまで勤めていた地元大手ゼネコンの会社の系列のアミューズメントパークの経理をすることとなった。
また、清一は、父の代からの剣道場の師範でもあったが、習いに来ていた最後の弟子が三人やめたのを機に廃業の趣。
できちゃった結婚の一人息子を 完全二世帯住宅の二階に住まわせている。
そのできちゃった「子」である孫の 祐希は、礼儀も何もしらない甘ったれ。
しかしその祐希が、なぜかアミューズメントパークにアルバイトに来ていることが判明。
地元出身の清一には、幼馴染があった。
ひとりは、居酒屋「酔いどれ鯨」の元店主 立花重雄
そして、妻に先立たれ 年が行ってからの愛娘早苗を溺愛する機械オタクおやじの有村則夫
この三匹の おっさんが繰り広げる 痛快アクション!
続きを読む
2009年11月25日
「キャンセルされた街の案内」
2009年11月22日
「やっぱり、イギリス人はおかしい」・・高尾慶子
イギリス在住のおばさんが、イギリスと日本の違いなどを辛口で書いた「イギリス人はおかしい」の続編らしい。
一作目が図書館になくて、でも、9年も前のことだし、わざわざ取り寄せていただくほどのことでもない感じがして、これだけ読むことにした。
読んだ感じとしては、エッセイというか・・・雑文?
最初の方はこの表題の「イギリス人のおかしさ」みたいなことはあんまり書かれてなくて、近況のぐち。
もう読むのはやめようかなあと思いつつ、只今図書館の本が来なくて読む本がない最中のため、しかたなくぽつぽつ読んでたら、途中からなんだか面白くなって結局読み終えた。
イギリス在住の日本人が、日本やイギリスをどのように見ているかということがわかって興味深い。
日本批判が読んでいてつらいという感想を多く見たけれど、一般的な人間が持つ率直な感想と考えれば、悪くない。
ロンドンテロのこと。
ロンドンサミット。小泉さん。
チャリティという名の アフリカ諸国の搾取。
そして英国永住権のスタンプを求めてホームオフィスに並ぶ話。
そして、やっとの思いで取った英国永住権のスタンプの隣に押された日本での「お帰りスタンプ」
「あんた!英語が読めないの?」
これは出国スタンプじゃないでしょ、と。
十年も使いたいそれの横に!汚点のように・・・しかも自分の母国の・・・ああ〜恥ずかしい、と。
私も、それは怒るだろうなあと、思う。
「馬鹿じゃないの?こいつは!」と呪いたくなると思う。
「許せん!」と激昂するなあ・・たぶん。
また、ロンドンの日本食高級レストラン「ひろこ」での話もおもしろい。
ヨーロッパ人とアメリカ人は、私たち日本人にはなかなか見分けられないことも多いが、本質的にずいぶんと違うなと感じる。
ヨーロッパに比べたら日本文化を知る人の比率が高いアメリカは、やっぱり日本のお隣の国なのねと。
ヨーロッパにとっては、日本はまだまだ東の端っこの小さい島国なんでしょう。
レストランに来るヨーロッパ人が、ご飯に醤油をかけるとか、ご飯にお箸を突き立てるなどの場合にこの慶子さんが
「そういうのを貧乏くさい食べ方という」だの「それは死人にあげるときにする作法」だとか言って容赦なく指摘していく。
まあ、強烈なおばちゃんだ。
でも、近所の過激なおばちゃんの体験談みたいでおもしろい。
かと思うと、日本であまり報道されないローヴァー社とホンダの提携の話。
金銭的にも技術的にも困り切っていたローヴァーにまったくの趣味みたいな感覚で提携を申し込んだ本多ソウイチロウさん。
しかし、ドイツのBMW社に声をかけられあっさりホンダを振ってBMWと組んだ。
しかしドイツ人がイギリス人と仕事ができるわけもなくまもなく破断。
路頭に迷うローヴァーに今度は中国が声をかけてきた・・・。
それから、イギリスの自転車購入話もおもしろかった。
駐輪場がないととても留め置けないこと。
頑丈なチェーンでつながないと、亡くなるのは当たり前だとか。
それはたぶん世界中の国がそうらしく、駅前放置自転車の話は、日本の恥ではなく、もしかしたら自慢できることなのかもしれない。
日本人は根本的に人の物を盗まないのだと。
それにしてもスタンドも鍵も別売りって?
ひどい話だ。
後半の 第二次世界大戦時の捕虜の話は、私はもう少し違う意見がある。
この人は何かにつけて、高学歴の人に対して「こんなこともあなた知らないの?○○出てるんでしょ?」的なことを言うんだけれども、まあそれは教えてないよねっていうのがあるし、相手だってそこまで恥じ入ることもないと思うけどこういう強烈おばさんにそう言われたら、まあ普通の若い人はそうなっちゃうかもね。
戦争について、そしてその時に日本に捕虜になったイギリス人ついての話は、やはり私にしてみれば片手落ちのような気がする。
終戦になってイギリスに帰国した人の写真に、アウシュビッツから生還したのかと思うほど痩せて、という表現があるが、その当時、日本人のほとんどがそんな姿だったんじゃないかな。
その国の捕虜なんだから、まあそりゃ仕方なかろう。
戦争ということを「きちんとしたルールの中で行う」というのが、今一つよくわからないけれど、まあそういうのがあったとして国際規約みたいなのがあって、それが守られてないとかなんとか言われて、だったら戦犯をけんか相手の勝った側がするのってどうなんだよと、それはもう今は一般的に言われてることだけれども。
日本という国がかつてどうだったかというのは、もちろん恥ずかしいと思えることもあるんだけれど、数人のA級戦犯だけの責任とは私は思えないし、政治家が靖国参拝をすることに対して私は全く否定的な見解を持たない。
戦争は、一個人とかある一定のトップ集団だけで始めることはできないと思う。
国民の過半数以上が、世界に君臨する日本を夢に見たしそのための誇りある戦いだった。
ドイツがヒトラーを生み出した背景もまた国民の意思であったように。
そして、あの自民党大勝利の時に郵政を民営化するというのも国民の意思の反映だった。
同じだ。
国民として本当には何が大切なのかを見極める目を持つ努力をしたい。
今個人意見をこのようにネット上でどんどん流せる昨今、付和雷同的な意見を あんまり考えもせずに垂れ流すのは賢明じゃない。
でも反面、そういったシステムをうまく利用できるという利点はあるんだけどね。
今は、日本の社会に プライドもなければ反骨精神も見受けられない。そして信念も矜持も。
日本人としての誇りを取り戻してもらいたい。
金のあるやつに媚びる男たちが作る社会には、うんざりだ。
一作目が図書館になくて、でも、9年も前のことだし、わざわざ取り寄せていただくほどのことでもない感じがして、これだけ読むことにした。
読んだ感じとしては、エッセイというか・・・雑文?
最初の方はこの表題の「イギリス人のおかしさ」みたいなことはあんまり書かれてなくて、近況のぐち。
もう読むのはやめようかなあと思いつつ、只今図書館の本が来なくて読む本がない最中のため、しかたなくぽつぽつ読んでたら、途中からなんだか面白くなって結局読み終えた。
イギリス在住の日本人が、日本やイギリスをどのように見ているかということがわかって興味深い。
日本批判が読んでいてつらいという感想を多く見たけれど、一般的な人間が持つ率直な感想と考えれば、悪くない。
ロンドンテロのこと。
ロンドンサミット。小泉さん。
チャリティという名の アフリカ諸国の搾取。
そして英国永住権のスタンプを求めてホームオフィスに並ぶ話。
そして、やっとの思いで取った英国永住権のスタンプの隣に押された日本での「お帰りスタンプ」
「あんた!英語が読めないの?」
これは出国スタンプじゃないでしょ、と。
十年も使いたいそれの横に!汚点のように・・・しかも自分の母国の・・・ああ〜恥ずかしい、と。
私も、それは怒るだろうなあと、思う。
「馬鹿じゃないの?こいつは!」と呪いたくなると思う。
「許せん!」と激昂するなあ・・たぶん。
また、ロンドンの日本食高級レストラン「ひろこ」での話もおもしろい。
ヨーロッパ人とアメリカ人は、私たち日本人にはなかなか見分けられないことも多いが、本質的にずいぶんと違うなと感じる。
ヨーロッパに比べたら日本文化を知る人の比率が高いアメリカは、やっぱり日本のお隣の国なのねと。
ヨーロッパにとっては、日本はまだまだ東の端っこの小さい島国なんでしょう。
レストランに来るヨーロッパ人が、ご飯に醤油をかけるとか、ご飯にお箸を突き立てるなどの場合にこの慶子さんが
「そういうのを貧乏くさい食べ方という」だの「それは死人にあげるときにする作法」だとか言って容赦なく指摘していく。
まあ、強烈なおばちゃんだ。
でも、近所の過激なおばちゃんの体験談みたいでおもしろい。
かと思うと、日本であまり報道されないローヴァー社とホンダの提携の話。
金銭的にも技術的にも困り切っていたローヴァーにまったくの趣味みたいな感覚で提携を申し込んだ本多ソウイチロウさん。
しかし、ドイツのBMW社に声をかけられあっさりホンダを振ってBMWと組んだ。
しかしドイツ人がイギリス人と仕事ができるわけもなくまもなく破断。
路頭に迷うローヴァーに今度は中国が声をかけてきた・・・。
それから、イギリスの自転車購入話もおもしろかった。
駐輪場がないととても留め置けないこと。
頑丈なチェーンでつながないと、亡くなるのは当たり前だとか。
それはたぶん世界中の国がそうらしく、駅前放置自転車の話は、日本の恥ではなく、もしかしたら自慢できることなのかもしれない。
日本人は根本的に人の物を盗まないのだと。
それにしてもスタンドも鍵も別売りって?
ひどい話だ。
後半の 第二次世界大戦時の捕虜の話は、私はもう少し違う意見がある。
この人は何かにつけて、高学歴の人に対して「こんなこともあなた知らないの?○○出てるんでしょ?」的なことを言うんだけれども、まあそれは教えてないよねっていうのがあるし、相手だってそこまで恥じ入ることもないと思うけどこういう強烈おばさんにそう言われたら、まあ普通の若い人はそうなっちゃうかもね。
戦争について、そしてその時に日本に捕虜になったイギリス人ついての話は、やはり私にしてみれば片手落ちのような気がする。
終戦になってイギリスに帰国した人の写真に、アウシュビッツから生還したのかと思うほど痩せて、という表現があるが、その当時、日本人のほとんどがそんな姿だったんじゃないかな。
その国の捕虜なんだから、まあそりゃ仕方なかろう。
戦争ということを「きちんとしたルールの中で行う」というのが、今一つよくわからないけれど、まあそういうのがあったとして国際規約みたいなのがあって、それが守られてないとかなんとか言われて、だったら戦犯をけんか相手の勝った側がするのってどうなんだよと、それはもう今は一般的に言われてることだけれども。
日本という国がかつてどうだったかというのは、もちろん恥ずかしいと思えることもあるんだけれど、数人のA級戦犯だけの責任とは私は思えないし、政治家が靖国参拝をすることに対して私は全く否定的な見解を持たない。
戦争は、一個人とかある一定のトップ集団だけで始めることはできないと思う。
国民の過半数以上が、世界に君臨する日本を夢に見たしそのための誇りある戦いだった。
ドイツがヒトラーを生み出した背景もまた国民の意思であったように。
そして、あの自民党大勝利の時に郵政を民営化するというのも国民の意思の反映だった。
同じだ。
国民として本当には何が大切なのかを見極める目を持つ努力をしたい。
今個人意見をこのようにネット上でどんどん流せる昨今、付和雷同的な意見を あんまり考えもせずに垂れ流すのは賢明じゃない。
でも反面、そういったシステムをうまく利用できるという利点はあるんだけどね。
今は、日本の社会に プライドもなければ反骨精神も見受けられない。そして信念も矜持も。
日本人としての誇りを取り戻してもらいたい。
金のあるやつに媚びる男たちが作る社会には、うんざりだ。
「星のひと」・・水森サトリ
水森サトリの二冊目。相変わらず、男か女かわからない水森さんの2冊目。
でも、もうそろそろ40なんだよね、この人。来年で。
テイストは似ているけれど、二作目ということでさらにこなれてきた(良い意味で)感じがあって、面白く読んだ。
小説すばるに連載された連作短編 ということだけれど、これはひとつひとつ独立されて読む話には思えず。
目線が一話ごとに変わる連載だったようで、リアルタイムで続きで読んだら面白かったかも。
女の子同士のお付き合いに疲れていたはるき。
今のところ暫定的友人 の亜子と七海。
その亜子のお気に入りが、マキノ草太。
だからマキノにちょっかい出したらNG。
でもマキノははるきに関わってくる。
そのマキノの家に隕石が落ちた。
マキノの父 草一郎さんは、マキノによく似たおっとりパパ。
しかし、人生の要領というものすべてが欠落しているらしく、おっとりした生きざまの水面下では、激しくばたばたと足掻く。
隕石のあと、幼馴染の耕平がやってきた。
抜群のプロポーション美人のビビアンとして。
そして、妻のさっちゃんとはとうとう離婚するはめに。
中学生の日常で始まる話が、それを取り巻くオトナの事情に移り、
最後はドタバタ系のしめくくり。
でもキャラが魅力的で、また読みたくなる作家さんだ。
「でかい月だな」・・水森サトリ
カテゴリー分けして「児童書」として読んだから面白かったのかもしれないが、心理描写の新鮮さがお気に入りの作家さんになりそうだ。第19回のすばる新人賞
デビュー作ってことなんでしょう。
1970年生まれみたいなんだけれど、男か女かもわからない。どっちなんだろ。
ごく一般的なバスケ少年の中学生 沢村幸彦。
両親が離婚して水商売の母親と暮らす 綾瀬涼平
二人は、アメリカに行っちゃってる涼平の兄のバイクを持ち出し、当然無免許でニケツで峠までやってきた。
そしてそこで、ユキは、綾瀬に 蹴りあげられて崖下まで転がり不法投棄されていたガラクタの金属片に足を貫かれた。
救出後、病院で目をさました時には、綾瀬は少年犯罪の加害者となり会って話すことのできない相手となっていた。
1年のブランクを経て、一級下の学年で中学校に復帰。
もう運動はできない足になっていたユキは、中川という科学オタクと友人になる。
中川ラボと呼ばれている理科実験室に入り浸るようになり、また、教室では、異端児の眼帯少女かごめに惹かれていく。
大人の目から見たら明らかな素行不良の少年。
しかし、ユキにとっては、大事なともだち。
また、幼いころに母親を病死で亡くし幼い妹の面倒をみる中川くん。
バスケ友達の ヒカル。
少し精神アンバランスの不思議少女 かごめ。
そして、彼らをとりまく大人たち。
後半SFちっくだという感想を見て、「そうなの?」と思ったんだけれど、読んでいて、これをSFだというなら、村上春樹はまさにSFってことになるわね。
ラストもさわやかで、だけれども「オトナの本」だと思って読むと、「・・・・」と思ったのかもしれない。
「児童書」だと思ったから、「なかなかよい」と感じたのかなあ。。。。
2009年11月08日
「廃墟建築士」・・三崎亜記
2009年11月02日
「天使の囀り」・・貴志祐介
「囀り」と書いて「さえずり」と読むというのは、“すごく簡単”な部類ではないと思う。
漢検だと何級くらいなのかな?とにかく教育漢字(小学校6年生までに習う漢字)にはない。
「さえずり」って、言葉としては悪いとらえ方はあまりないんじゃないかと思う。例えば、小鳥のさえずりが代表とされてる訳だし、さわやかな朝のお目覚めの雰囲気。
それでこの字面を見ると、こんな字なの?と思ってしまうんだけれど、この物語の場合は、非常にこの字にマッチした「囀り」なのだ。
科学的な見解や解釈を伴うストーリーで、ただのホラーに終始するものでもない。
そういえば、先日読んだ「入らずの森」もこういったタイプのものだった。
ただ、こっちは、人物描写の魅力にかなり欠ける、というのが残念。
どの登場人物も、もちろん主役と思われる女のお医者さんも、全然好きになれなかった。
内容です。ネタもばれてます。
漢検だと何級くらいなのかな?とにかく教育漢字(小学校6年生までに習う漢字)にはない。
「さえずり」って、言葉としては悪いとらえ方はあまりないんじゃないかと思う。例えば、小鳥のさえずりが代表とされてる訳だし、さわやかな朝のお目覚めの雰囲気。
それでこの字面を見ると、こんな字なの?と思ってしまうんだけれど、この物語の場合は、非常にこの字にマッチした「囀り」なのだ。
科学的な見解や解釈を伴うストーリーで、ただのホラーに終始するものでもない。
そういえば、先日読んだ「入らずの森」もこういったタイプのものだった。
ただ、こっちは、人物描写の魅力にかなり欠ける、というのが残念。
どの登場人物も、もちろん主役と思われる女のお医者さんも、全然好きになれなかった。
内容です。ネタもばれてます。
2009年10月30日
「トーキョー・プリズン」・・柳広司
人の感想なんて、100%主観。
さまざまだし、かなり個人的なもの。
それまでの経験値がすごく影響する。年齢やその他も。
「ジョーカー・ゲーム」が面白かったので、続編の予約をしたんだけど、そっちがまだこなくてこっちが先に来たので、読んでみたんだけれど・・・
考えたら、そもそもこういう事件推理物が好きじゃない。
前の「スパイもの」は。その着眼点が変わってて惹きつけられたんだと思う。
極東軍事裁判については、今までもいろんなものを見てきたし聞いてきた。
新しい知識というのが披露されていたわけでもなく、捕虜に対する虐待が、お灸のことだったり、木の根がゴボウのことだったりっていうのは、私の中ではすごい使い古し。
視点がニュージーランド人の探偵というのは、変わってるのかもしれないが、(翻訳ものっぽい雰囲気作りとか)それでも、それを特筆すべきほどでもない。
キジマも、魅力的かといえば、う・・・ん。
で、ねたばれ
さまざまだし、かなり個人的なもの。
それまでの経験値がすごく影響する。年齢やその他も。
「ジョーカー・ゲーム」が面白かったので、続編の予約をしたんだけど、そっちがまだこなくてこっちが先に来たので、読んでみたんだけれど・・・
考えたら、そもそもこういう事件推理物が好きじゃない。
前の「スパイもの」は。その着眼点が変わってて惹きつけられたんだと思う。
極東軍事裁判については、今までもいろんなものを見てきたし聞いてきた。
新しい知識というのが披露されていたわけでもなく、捕虜に対する虐待が、お灸のことだったり、木の根がゴボウのことだったりっていうのは、私の中ではすごい使い古し。
視点がニュージーランド人の探偵というのは、変わってるのかもしれないが、(翻訳ものっぽい雰囲気作りとか)それでも、それを特筆すべきほどでもない。
キジマも、魅力的かといえば、う・・・ん。
で、ねたばれ
2009年10月22日
「憑神」・・浅田次郎
結構期待して読んだからか。
もっと痛快な感じで期待してしまったからか。
あんまり盛り上がれなかった。
時は江戸。その幕末。
別所彦四郎は、徳川家の御徒士を務める武家の次男。
あまり出来のヨロシクナイ長男の下。
その慣習のままに養子に出された先で、舅のもくろみどおりに離縁された出戻り。
戻った実家では、兄嫁にいびられて、同じ厄介者の母親とともに離れの蚊帳の中でともに休む日々。
その彦四郎が、小名木川の土手の草むらの中に見つけた三巡稲荷。
母が、絶対に手を合せてはならぬといったその祠は、
貧乏神、疫病神、そして最強の死神の三巡りだった。
恰幅の良い日本橋の旦那風の貧乏神
大銀杏もつややか眉もきりりと太く役者のような関取風の疫病神
そして、いつも手鞠を手に迷子娘風の死神。
彼らが、彦四郎を順に巡ってかかわってくる。
もっと痛快な感じで期待してしまったからか。
あんまり盛り上がれなかった。
時は江戸。その幕末。
別所彦四郎は、徳川家の御徒士を務める武家の次男。
あまり出来のヨロシクナイ長男の下。
その慣習のままに養子に出された先で、舅のもくろみどおりに離縁された出戻り。
戻った実家では、兄嫁にいびられて、同じ厄介者の母親とともに離れの蚊帳の中でともに休む日々。
その彦四郎が、小名木川の土手の草むらの中に見つけた三巡稲荷。
母が、絶対に手を合せてはならぬといったその祠は、
貧乏神、疫病神、そして最強の死神の三巡りだった。
恰幅の良い日本橋の旦那風の貧乏神
大銀杏もつややか眉もきりりと太く役者のような関取風の疫病神
そして、いつも手鞠を手に迷子娘風の死神。
彼らが、彦四郎を順に巡ってかかわってくる。
2009年10月18日
「用もないのに」・・奥田英朗
前回のアテネオリンピックの観戦記が非常におもしろかったので、楽しみに読んだ・・・・。
のに!
オモシロさも半分・・・以下。
しかも、途中で「愛知万博」とか入ってきて
いったいいつの?これ?となって、
あれ?でも、北京オリンピックは去年だよね、と。
まとめて一冊にするためにあっちこっちの引っ張り出したか?
じゃあ、それなりの単行本用のコメントを新たに入れるべきじゃないですか?
これでもお金をもらって文章書いてる人の仕事でしょうか。。。なんて言いたくなる。
なんだか文章自体のまとまりに欠けるというか。
だらだら書かれても、面白くないんですけど。
奥田さんのすぱっと鋭い切り口は、ところどころに見えは、するけれど。
なんか、こう・・。
もうちょっとまじめに仕事に取り組んでもらえないかな・・・と。
金出して買ったわけじゃないけど、もしそうだったら腹立ってると思う。
夏休みだから?
暑いから?
ビール頭だから?
つまらんつまらん!
「サウスバウンド」で、一気に見直した奥田さんだったのに。
作品にむらがあるったらもう、はなはだしい。
インザプール系は、もう見るのも嫌だ。
出ても読まない。
って、「お前なんかどうせ図書館だろ。買わないやつに何言われても痛くも痒くもない」
だろうな。
続きを読む
のに!
オモシロさも半分・・・以下。
しかも、途中で「愛知万博」とか入ってきて
いったいいつの?これ?となって、
あれ?でも、北京オリンピックは去年だよね、と。
まとめて一冊にするためにあっちこっちの引っ張り出したか?
じゃあ、それなりの単行本用のコメントを新たに入れるべきじゃないですか?
これでもお金をもらって文章書いてる人の仕事でしょうか。。。なんて言いたくなる。
なんだか文章自体のまとまりに欠けるというか。
だらだら書かれても、面白くないんですけど。
奥田さんのすぱっと鋭い切り口は、ところどころに見えは、するけれど。
なんか、こう・・。
もうちょっとまじめに仕事に取り組んでもらえないかな・・・と。
金出して買ったわけじゃないけど、もしそうだったら腹立ってると思う。
夏休みだから?
暑いから?
ビール頭だから?
つまらんつまらん!
「サウスバウンド」で、一気に見直した奥田さんだったのに。
作品にむらがあるったらもう、はなはだしい。
インザプール系は、もう見るのも嫌だ。
出ても読まない。
って、「お前なんかどうせ図書館だろ。買わないやつに何言われても痛くも痒くもない」
だろうな。
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2009年10月17日
「シャングリラ」・・池上永一
とりあえず途中断念。
まだ読むかもしれないけれど、今のところちょっと無理。
まず引っかかったところが、650万平方メートルのコロニー。
その大きさを、なんで平方メートルで表すかな・・・平方キロメートルにしてくれたらわかりやすいのに。なんて思って。
単位変換すると1000×1000のゼロ六個なので、
6500000の6.5平方キロ?
で、6.5のルートって、いくつだよ・・・とか。
山手線の内側の面積が、いくつなのか、そのうちのどんな感じなのか、直径がどのくらいになるのか・・・とかね。
結局、山手線の内側が6およそ5平方キロだっていうから、じゃあ10分の1かなと思って、縦三つ横三つに切ったら9分の1だから、とか・・・
そこに引っ掛かってしまったわけです。
話の筋に関係ないとか思える人は思うんだろうけど、
先に行っても、それが木更津から見ても視界を遮るって???
もう、気になって気になって。
そのあたりが、「ど〜でもいいじゃん」と
どういうわけだか、全然思えなくて・・。
挙句の果てに、
ジャングルの東京を否定して、昔のCO2バンバン吐き出すガソリン車を懐かしんだり。
別に私は地球温暖化断固阻止!CO2削減目標達成まで!
とかっていう考え方全然してないんだけど、
それでもなんだか、この話の趣旨に賛同できない気がして。
それよりもなんだか、アニメチックっていうかなんだか…と思ったら
やっぱりまんま秋葉原系アニメになってたし。
この厚さだし、そのまま結末までいくとは思えないんだけど、でも後半もっとグロくなるっていう感想も見かけて。
今のところ、
断念! です!
まだ読むかもしれないけれど、今のところちょっと無理。
まず引っかかったところが、650万平方メートルのコロニー。
その大きさを、なんで平方メートルで表すかな・・・平方キロメートルにしてくれたらわかりやすいのに。なんて思って。
単位変換すると1000×1000のゼロ六個なので、
6500000の6.5平方キロ?
で、6.5のルートって、いくつだよ・・・とか。
山手線の内側の面積が、いくつなのか、そのうちのどんな感じなのか、直径がどのくらいになるのか・・・とかね。
結局、山手線の内側が6およそ5平方キロだっていうから、じゃあ10分の1かなと思って、縦三つ横三つに切ったら9分の1だから、とか・・・
そこに引っ掛かってしまったわけです。
話の筋に関係ないとか思える人は思うんだろうけど、
先に行っても、それが木更津から見ても視界を遮るって???
もう、気になって気になって。
そのあたりが、「ど〜でもいいじゃん」と
どういうわけだか、全然思えなくて・・。
挙句の果てに、
ジャングルの東京を否定して、昔のCO2バンバン吐き出すガソリン車を懐かしんだり。
別に私は地球温暖化断固阻止!CO2削減目標達成まで!
とかっていう考え方全然してないんだけど、
それでもなんだか、この話の趣旨に賛同できない気がして。
それよりもなんだか、アニメチックっていうかなんだか…と思ったら
やっぱりまんま秋葉原系アニメになってたし。
この厚さだし、そのまま結末までいくとは思えないんだけど、でも後半もっとグロくなるっていう感想も見かけて。
今のところ、
断念! です!
2009年10月15日
「真夏のオリオン」・・飯田健三郎(福井晴敏 監修)
久々に本で、泣いた。
ぶわ〜っと一瞬にして涙が どぼどぼ出た。
昨夜遅くて睡眠不足のまま目覚めてしまった今朝。
いつもそういう時には、枕もとの読みかけの本を探す。
まだもう少し寝なくちゃと思いながら、片目だけしか開かない目で文字を追う。
大まかなストーリーは絵本「真夏のオリオン」で知っていたつもりだったが、映画のノベライズだというこれは、随分変わっていた。
たぶん
本物の戦争は、こんな綺麗ごとじゃない。
血の臭い、肉の焼け焦げるにおい、鉄の燃える熱、塩水の容赦ないしょっぱさ、命の終焉に対する恐怖、尋常じゃない精神状態・・・・・。
言葉では言い表せない数々の地獄。
それが戦争であって、人と人との殺し合い。
その中に、美学を求めることは、たぶん間違っていて、こういう物語の解釈を「美しい」と思う事は人として正しくないのかもしれない。
エンターテインメントとしての戦争?
そんなものは、存在するわけがない。
と、わかっていて
って、口で言うだけ。頭で理解してるだけ。
戦争を本当には知らないから。
だから、この話の絶頂ポイントで泣けた。
伊号第77潜水艦 艦長 倉本孝之
アメリカ海軍護衛駆逐艦パーシバル 艦長 スチュワート
二人の、国を超えた男と男の頭脳戦。
部下を抱え、責任を背中に一心に負う男たちの。
も〜なんとも言えん!
「感動!」してしまったもんんは仕方ない。
内容。ねたばれしています。感動を求める方は要注意!
ぶわ〜っと一瞬にして涙が どぼどぼ出た。
昨夜遅くて睡眠不足のまま目覚めてしまった今朝。
いつもそういう時には、枕もとの読みかけの本を探す。
まだもう少し寝なくちゃと思いながら、片目だけしか開かない目で文字を追う。
大まかなストーリーは絵本「真夏のオリオン」で知っていたつもりだったが、映画のノベライズだというこれは、随分変わっていた。
たぶん
本物の戦争は、こんな綺麗ごとじゃない。
血の臭い、肉の焼け焦げるにおい、鉄の燃える熱、塩水の容赦ないしょっぱさ、命の終焉に対する恐怖、尋常じゃない精神状態・・・・・。
言葉では言い表せない数々の地獄。
それが戦争であって、人と人との殺し合い。
その中に、美学を求めることは、たぶん間違っていて、こういう物語の解釈を「美しい」と思う事は人として正しくないのかもしれない。
エンターテインメントとしての戦争?
そんなものは、存在するわけがない。
と、わかっていて
って、口で言うだけ。頭で理解してるだけ。
戦争を本当には知らないから。
だから、この話の絶頂ポイントで泣けた。
伊号第77潜水艦 艦長 倉本孝之
アメリカ海軍護衛駆逐艦パーシバル 艦長 スチュワート
二人の、国を超えた男と男の頭脳戦。
部下を抱え、責任を背中に一心に負う男たちの。
も〜なんとも言えん!
「感動!」してしまったもんんは仕方ない。
内容。ねたばれしています。感動を求める方は要注意!
2009年10月12日
「新参者」・・東野圭吾
「容疑者X〜」あたりから、東野さんうちの近辺に引っ越してきたんじゃない?疑惑というのを持ってて、今回の話でいよいよ「そうでしょ!」と。
で。そうなると宮部さんに似てくる。
でも、結末やラストあたりは限りなく東野作品そのものなんだけれど。
作中で犬の散歩のメッカの浜町公園は、数年前までうちの母の犬の散歩コース。
本当に、あそこに集まる犬仲間たちは、みんな顔見知りで、幼児を連れて公園デビューするお母さんたちに相通じるものがあるんだよね。
甘酒横町は、我が家のイベント時のみに調達に行く肉屋があって(最近ちょっと行かなくなったけれど)
今は懐かしい商店街でのお買い物みたいなことができる。
瀬戸物屋もあるし、土産物屋もある。
お煎餅屋さんもあるし、いろいろおいしそうなお店がいっぱい。
加賀さんでなくても、このあたりウロウロしたいなあと思う気持ちもわかる町。
地味な事件を地道な粘りで、もつれた糸を解きほぐすように丹念によりわける加賀。
事件現場にあった遺留品が、すべて事件につながるわけではないという事は実際の事件ではリアルな事なんだろうと想像する。
一つづつ、根性という姿勢のみでより分けて行かなければならない作業。
いつもは、その余計な部分は書かずに、ポイントとなるべき筋のみを追ったストーリーになるのが、今回はその横筋を丁寧に描いたもの。となっていたのだろう。
かなり地味な味わい。
あわてて読むような本じゃなくて、暇〜な時にじっくりじっくり急がず読むのがよい。
私のように一気に一晩で読んじゃうのはいただけない。
人形町という町は、やっぱり都心ではあって、表通りっていうのは4車線以上ある超幅広の一方通行で、そこに面した所にはちゃんとコンビニもパチンコ屋もあるんだけど、ちょっと一本入ったその一角のみ風情の残る所で江戸だな〜と思わせる街並みが短いながらも残ってて、それをよそ者がうろうろする設定で、刑事だから突っ込んだ質問もできるんだね。
あの辺りとかうちの近所もそうなんだけど、もともと住んでる会社は激減傾向にあると思う。
ただ、住んでる人たちはなかなか離れたがらない町。
めっちゃ便利なんだよねいろいろと。
だけど、単身で住んでる人なんかは、その良さみたいなものは意外に気づかないまま都心の風景にだけまぎれて暮らしてしまうものなのかもしれない町。
子どもがいると、少し違って見える町。
そういう私も、いわば「よそ者」なので、あそこにとっては通りすがりのただの客。
でも、小伝馬町に住んでるのを「日本橋に住んでる」ってあんまり言わない気もする。
私のイメージでは、日本橋って、やっぱあの三越のあるあたり?
まあ日本橋◎○町という住所ではあるんだけどね。
リアルなようなエンターテインメントのような。
ただ、最後の締め が、ね。。。。
あんまり好きじゃない。
「あなただからこそできると思ったのです」
って、な〜んか美意識に欠ける。
「図書館戦争」・・有川浩
有川さんも、こんなに続けて読むとややげんなりするのかもしれない。
人物設定が似てて。
強気で可愛げがないと見えて、内面はナイーブで心の中は女の子そのもののヒロイン。
それに対する、朴訥で不器用なヒロインのお相手。
そのお相手の同僚は、ややクールで甘いマスクのイケメン。物腰柔らか。でも頭切れる。
みたいなの。
世の中の仕組みが変わって、図書を健全化しようという試みと、その言論を守る図書館側。
最初は結構面白く読んでたようにも思うけれど、後半、なんだかどうでもよくなって。
リアルとは程遠いんだけど、描写はリアルっぽくて。
戦闘とか自衛隊そのものの仕組みも
だからど〜した?みたいに思えてきて。
たぶん読んだ時期とか、そう言うのが関係してるんでしょう。
三部作だって、塩の町を先に読んでたからまあまあ耐えられたんだろうし。
読む順番は評価の上でもかなり重要なポイントになる。
で、うちの母が、東野圭吾は新刊即買いしてくれるので「新参者」が回ってきちゃって、それを横目にちらちらしてたのも、後半ナナメ読みになっちゃったかもしれない原因とは、全く無関係と言い切れない・・・かもね。
人物設定が似てて。
強気で可愛げがないと見えて、内面はナイーブで心の中は女の子そのもののヒロイン。
それに対する、朴訥で不器用なヒロインのお相手。
そのお相手の同僚は、ややクールで甘いマスクのイケメン。物腰柔らか。でも頭切れる。
みたいなの。
世の中の仕組みが変わって、図書を健全化しようという試みと、その言論を守る図書館側。
最初は結構面白く読んでたようにも思うけれど、後半、なんだかどうでもよくなって。
リアルとは程遠いんだけど、描写はリアルっぽくて。
戦闘とか自衛隊そのものの仕組みも
だからど〜した?みたいに思えてきて。
たぶん読んだ時期とか、そう言うのが関係してるんでしょう。
三部作だって、塩の町を先に読んでたからまあまあ耐えられたんだろうし。
読む順番は評価の上でもかなり重要なポイントになる。
で、うちの母が、東野圭吾は新刊即買いしてくれるので「新参者」が回ってきちゃって、それを横目にちらちらしてたのも、後半ナナメ読みになっちゃったかもしれない原因とは、全く無関係と言い切れない・・・かもね。
2009年10月04日
「プリンセス・トヨトミ」・・万城目学
かなり待ち望んでやっと図書館からやってきた。万城目さんと言えば
まず、京都の「鴨川ホルモー」
そして奈良の「鹿男あをによし」
そして大阪が、「プリンセス・トヨトミ」
関西三部作の完成?
次は、兵庫とか三重とか?いや、滋賀の安土あたり?
それとも関東あたりに行っちゃったり?
そして、伊坂さんみたいな作品間リンクがあるらしく、
大阪女学館と言うのは気づいてたし剣道大会もわかったんだけど、南場先生って言うんだったか。忘れてた。
内容ですが。
出だしは、なぜか人物描写になかなか入っていけなくて、何度も読み返しては進み、戻っては進みの状態だった。
松平と、旭と、鳥居。
優秀な二人とミラクルな小太りの男。
橋場茶子や真田父子は名前がもはやネタばれ。
その他も名前を見て話の推測ができるんだけれど、それでミステリー要素が減って嫌だという方もあるのかな。
私は、もう蜂須賀という名前で、「その時」がいつ来るのかと、それを楽しみに楽しみに読んでしまったから、あの場面は、どうしてもあのくらい盛り上がってもらいたかったし、すっとした。
でも、松平っていう名前に「ああ、そうか」って思うのが結構遅かったのは、かなり間が抜けてる。
その他の長宗我部とか宇喜多や石田はもう、出てきた時点で「当然出るでしょ」的なタイミングだから想像するまでもない。
で、あの美人さん。旭が旭姫由来だったって。気付かなかった・・・よ。
島くんも、そうだったみたい。
へえ〜〜。
万城目さんの話は、いつもその苗字に納得させられるんだけれど、今回もまたそうやって楽しませていただいたわけだ。
しかも、今回は、登場人物としての名前に事欠かないくらい「存在する苗字」がいっぱいあって、よかったよね。と思う。
大阪出身の万城目さんのエッセイを読んでいたので、なおさらそのあたりの面白さはあったわけだけれど、大阪出身で土地勘のある方が、非常にうらやましい。
私も。大阪の土地勘ありで、
読みたかったなああああああ。
2009年10月02日
「きのうの世界」・・恩田陸
いつも思う。
この人の文章は、なぜこんなにヒンヤリと冷たいんだろうと。
ただ冷たいというより、金属的な冷たさを感じる。
金属の冷たさと言うのは、どういうのかと言うと
さわった私の皮膚からの熱が奪われる冷たさ。である。
こちらがわの温もりを吸い取られる冷たさ。
どうして、そういう風に感じるのか、具体的な例を示せと言われても、それをすることはできないんだけれど。
今回、恩田さんは、しばらく二人称でのストーリー展開を試みられた。
しかし、「沈むさかな」のような完全二人称小説ではなく、途中まで。
その相手の正体も判明する。
今回の物語は、中盤過ぎまで、とことん謎のてんこ盛り。
それらがすべて 終息して解決するのを心待ちに読むわけだけれど、読み終えたときに
「本当に全部、回収できたんだっけ?」と確認したいほどだった。
で、ひとつ。
とりこぼし。ある気がするんだよね。
それは・・・(もちろん、ねたばれです)
この人の文章は、なぜこんなにヒンヤリと冷たいんだろうと。
ただ冷たいというより、金属的な冷たさを感じる。
金属の冷たさと言うのは、どういうのかと言うと
さわった私の皮膚からの熱が奪われる冷たさ。である。
こちらがわの温もりを吸い取られる冷たさ。
どうして、そういう風に感じるのか、具体的な例を示せと言われても、それをすることはできないんだけれど。
今回、恩田さんは、しばらく二人称でのストーリー展開を試みられた。しかし、「沈むさかな」のような完全二人称小説ではなく、途中まで。
その相手の正体も判明する。
今回の物語は、中盤過ぎまで、とことん謎のてんこ盛り。
それらがすべて 終息して解決するのを心待ちに読むわけだけれど、読み終えたときに
「本当に全部、回収できたんだっけ?」と確認したいほどだった。
で、ひとつ。
とりこぼし。ある気がするんだよね。
それは・・・(もちろん、ねたばれです)
「風の靴」・・朽木祥
中学受験に失敗した少年が、地元の中学に入った1年目の夏休みの話。
何もかも良くできた兄を持つ弟。
兄の通う難関校を受験したが失敗し、おじいちゃんとヨット乗り放題のはずだった夏を塾通いに費やすこととなってしまった。
そして極めつけに、おじいちゃんがあっさりあの世へ旅立ってしまった。
そして同級生の寺の息子とヨットでの家出を企てる。
しかし、ただの無謀な家出ではない。
それは、彼らがきちんと海の怖さを知っているから。
印象的なのは、おじいちゃんの手紙。
今、6年生のYちゃんに貸しているので、感想はまた。
何もかも良くできた兄を持つ弟。
兄の通う難関校を受験したが失敗し、おじいちゃんとヨット乗り放題のはずだった夏を塾通いに費やすこととなってしまった。
そして極めつけに、おじいちゃんがあっさりあの世へ旅立ってしまった。
そして同級生の寺の息子とヨットでの家出を企てる。
しかし、ただの無謀な家出ではない。
それは、彼らがきちんと海の怖さを知っているから。
印象的なのは、おじいちゃんの手紙。
今、6年生のYちゃんに貸しているので、感想はまた。
2009年09月18日
「阪急電車」・・有川浩
有川浩の自衛隊ものじゃないのは初かもしれない。ちらっと軍事オタク一人そっと紛れ込まされてたけれど。
電車に乗ってると、なんとなく向かいの席に座った人々の人生とかちょっと想像してみたりすることはある。
物語を勝手に膨らませたりすることもある。
そういう話って、書けたらいいよなあと思うこともあった。
なかなか面白かった。
それぞれのエピソードが秀逸でよかった。
もちろん一番の話は、翔子さんの討ち入り。
意表を突いた展開と言っていいかも。
有川さんの話は、毅然としてきりっとした女の人が出てくることが多い。もちろん美人で。
プライドと意地を頑なに守って、そしてそれを「かわいい」と思う男を寄り添わせて。
なんだけど、実際はそういう度量の男ばっかりと巡り合えるわけでもなく。
それがあの討ち入り相手の男。
たまには、いい女も見誤るわけですよね。
いつもいつも立派なのと一等最初に出会えるわけじゃなく。
じゃあ、翔子さんは、結果的によかったじゃないか。
ね。
他には
カツヤっていう馬鹿男と切れるきっかけをもらうミサ。
そしてあほでやさしい社会人の彼氏がいる受験生のえっちゃん。
頭の図書館の二人と。
大学生の二人は、まあ、うらやましいだけだね。
2009年09月16日
「クジラの彼」・・有川浩
自衛隊三部作のスピンオフが3作含まれてるというので、予約。
「海の底」の夏木と、冬原は、それぞれに。
「空の中」のお二人もめでたく結ばれてた。
超アマアマらぶらぶのお話ばっかりで、やや食傷気味になりかけたあたりで、あとがきの
「いい年した大人が、活字でべた甘ラブロマ好きで、何が悪い!」と一喝されちゃった。
開き直りだそうですが・・・。
「クジラの彼」
あのザリガニ潜水艦の冬原さんの話。
合コンゲットの彼女との話が彼女目線で。
「ロールアウト」
自衛隊機を作る会社の女性の目線。
「国防レンアイ」
勇ましい彼女。彼女のしもべ。
きゅんとくる青春ラブコメ。
「有能な彼女」
ザリガニ潜水艦のもう一人、夏木さんそしてあの望ちゃん。
で、この中で、クジラの彼の冬原さんは、もう彼女と結婚してたし。
「脱柵エレジー」
自衛隊の内部恋愛に落ち着く話なんだけれど、
その前に、若気の至りを披露しつつ若者をいさめる物語。
「ファイターパイロットの君」
待ってましたの、「空〜」の二人。
ちゃんとめでたしになってたのね。
茜ちゃん。まあ、理想ですかね。
「海の底」の夏木と、冬原は、それぞれに。
「空の中」のお二人もめでたく結ばれてた。
超アマアマらぶらぶのお話ばっかりで、やや食傷気味になりかけたあたりで、あとがきの
「いい年した大人が、活字でべた甘ラブロマ好きで、何が悪い!」と一喝されちゃった。
開き直りだそうですが・・・。
「クジラの彼」
あのザリガニ潜水艦の冬原さんの話。
合コンゲットの彼女との話が彼女目線で。
「ロールアウト」
自衛隊機を作る会社の女性の目線。
「国防レンアイ」
勇ましい彼女。彼女のしもべ。
きゅんとくる青春ラブコメ。
「有能な彼女」
ザリガニ潜水艦のもう一人、夏木さんそしてあの望ちゃん。
で、この中で、クジラの彼の冬原さんは、もう彼女と結婚してたし。
「脱柵エレジー」
自衛隊の内部恋愛に落ち着く話なんだけれど、
その前に、若気の至りを披露しつつ若者をいさめる物語。
「ファイターパイロットの君」
待ってましたの、「空〜」の二人。
ちゃんとめでたしになってたのね。
茜ちゃん。まあ、理想ですかね。
「ジョーカー・ゲーム」・・柳 広司
どこで見て予約したのか、さっぱり憶えてない。だから、中身の予備知識はまったくなかった。
キャラは十分に立ってる話なんだけれど、どういうわけだか名前が覚えられなくて困った。
なんでだろ・・。
それでも、あくまで徹底したコンセプトに、かなり興味惹かれた。
面白かった。続編も、即効予約。
時は、太平洋戦争直前。
2009年09月10日
「空の中」・・有川浩
「海の底」がめちゃめちゃ面白かったので、シリーズものの先陣のこれは楽しみだった。自衛隊三部作の二つ目。
一作目の「塩の街」は、ちょっと子どもっぽい超アマアマだったので他はどうなんだろうと思ったんだけれど、残り二つはかなり良い。
「海〜」も最初はザリガニのお化けなんかがどっさり出てきてヒイちゃったのに、どんどん面白くなって最後はもう半泣きだったっけ。
この人の良いところは、ティーンエイジャーの心理の歪みに「正しい大人」の導きを示すところだろうと思う。
今回の話のポイントは、やっぱり宮じいなんだけれど、あの航空会社の兄ちゃんもなかなかのもの。
かなりの器を感じさせるよね。
フェイクそして本体の白鯨の存在が、本当であればなかなか面白いだろうにと、実際の殺戮場面の描写がなかったためか、そんなことも思った。
う〜ん、重くて厚みのある本だったけど一気によめて、やや睡眠不足でする。、
2009年09月03日
「ジェネラル・ルージュの凱旋」・・海堂尊
読むつもりは、もうほとんどなかった。
「読まねばならない本」も「読みたい本」も山積みだったし。
なんだけれど、予約の本があまり来ないうちに忙しくて図書館にも行けず、次第に未読の山が減り手元に残った最後、仕方なく読み始めた。
前半は、まあ・・・いつもの医療ものよねえ・・という感じで、興味ないんだよねえ・・と思いつつ。
それが、がぜん面白くなってきたのは、あれです。
白鳥さんの登場あたりから。
べたなんだけれども、悪役の沼田と速水の真っ向対決。
後半の佐藤ちゃんの弁明のあたりなんて、まさに今のドラマの「救命救急24時」のネタはここからか?と思わせる内容。
救命救急の現状とか、なぜこうなったんだとかいう現場と理想のギャップとか。
「チームバチスタ」以来、やっと面白い海堂作品だった。
でももし、他に読むのがあったら、間違いなく読んでないな・・・。
ラストの速水さんの舞台がかった振る舞いには、げげっと思わなくもないけど、ここまで来たら許せそうな気がする所も妙。
花房さんと如月さんで、恋のさや当てがあって、花房さんの勝ちだったってことなんですよね?
まあ、そのあたりも好感もてるよね、当然ながら。
密告、投書、誰が?
その結末と言いネタばらしの展開と言い、まあミステリー初心者の私には、こんなので十分。
なんというか、わかりきった勧善懲悪もの、たとえば水戸黄門みたいな話。
結構、すっきりする。
女の登場人物が、少なければ少ないだけいいのかもしれない。この人の話は。
「読まねばならない本」も「読みたい本」も山積みだったし。
なんだけれど、予約の本があまり来ないうちに忙しくて図書館にも行けず、次第に未読の山が減り手元に残った最後、仕方なく読み始めた。
前半は、まあ・・・いつもの医療ものよねえ・・という感じで、興味ないんだよねえ・・と思いつつ。
それが、がぜん面白くなってきたのは、あれです。
白鳥さんの登場あたりから。
べたなんだけれども、悪役の沼田と速水の真っ向対決。
後半の佐藤ちゃんの弁明のあたりなんて、まさに今のドラマの「救命救急24時」のネタはここからか?と思わせる内容。
救命救急の現状とか、なぜこうなったんだとかいう現場と理想のギャップとか。
「チームバチスタ」以来、やっと面白い海堂作品だった。
でももし、他に読むのがあったら、間違いなく読んでないな・・・。
ラストの速水さんの舞台がかった振る舞いには、げげっと思わなくもないけど、ここまで来たら許せそうな気がする所も妙。
花房さんと如月さんで、恋のさや当てがあって、花房さんの勝ちだったってことなんですよね?
まあ、そのあたりも好感もてるよね、当然ながら。
密告、投書、誰が?
その結末と言いネタばらしの展開と言い、まあミステリー初心者の私には、こんなので十分。
なんというか、わかりきった勧善懲悪もの、たとえば水戸黄門みたいな話。
結構、すっきりする。
女の登場人物が、少なければ少ないだけいいのかもしれない。この人の話は。
2009年08月31日
「ぼくと1ルピーの神様」・・ヴィカス・スワラップ
「ファイナルアンサー?」でお馴染みのクイズミリオネア。
あのクイズ番組と同じ形態のものは世界中にあるらしく、それをモチーフにした物語。
映画の宣伝をよく見たあれの、原作。
へえ、原作があったんだね。と、思って借りたんだけれど、かなり放置していてやっと読了。
12問のクイズすべてに正解し、賞金十億ルピーを獲得したはずなのに、警察の取り調べ室で拷問される所から始まる。
「不正を働きました」という書面にサインをしてしまう寸前、スミタという美人弁護士がやってきて彼を救出だす。
そして、彼がいかにしてクイズに正解していったのかを語る。
彼は自分を「ツイていたのだ」と言う。
「じゃあ、勘で答えたら全部あってたってこと?」
「違う。僕は答えを知っていたんです」
「知ってた?」
「ええ、それのどこがツイていたの?やはり不正だったということ?」
「そうじゃない。彼らは、僕が答えを知っている問題ばかりを出してきたんです。それってついてるってことじゃないですか?」
あらすじ
あのクイズ番組と同じ形態のものは世界中にあるらしく、それをモチーフにした物語。
映画の宣伝をよく見たあれの、原作。
へえ、原作があったんだね。と、思って借りたんだけれど、かなり放置していてやっと読了。
12問のクイズすべてに正解し、賞金十億ルピーを獲得したはずなのに、警察の取り調べ室で拷問される所から始まる。
「不正を働きました」という書面にサインをしてしまう寸前、スミタという美人弁護士がやってきて彼を救出だす。
そして、彼がいかにしてクイズに正解していったのかを語る。
彼は自分を「ツイていたのだ」と言う。
「じゃあ、勘で答えたら全部あってたってこと?」
「違う。僕は答えを知っていたんです」
「知ってた?」
「ええ、それのどこがツイていたの?やはり不正だったということ?」
「そうじゃない。彼らは、僕が答えを知っている問題ばかりを出してきたんです。それってついてるってことじゃないですか?」
あらすじ
2009年08月26日
「入らずの森」・・宇佐美まこと
まず!「かなり面白かった」
その面白さは、どこにあったのかと言うと、
後半、一気にさまざまなものが一本につながってはっきり解明される所だったように思う。
そして、ホラー的要素を持つその物体に科学的な根拠のような描写がなされているところ。
そして、その物体を ”退治”するものにもきちんと生成過程を描写しその理由を明確に描き出しているところ。
エクソシストの聖水なんてもんじゃない。
本当か嘘かそんなものが実在するのかしないのか、わからないまま読んでても、そりゃ本当にあるんでしょ、と当たり前のように納得して読んでる森の中の神秘。
人の心の「悪」が重なり合って怨念を作り上げる。
死んだ者の霊よりも生霊の方が数段強く怖いと聞く。
ネタばれを含むストーリーです
「悼む人」・・天童荒太
いつ予約したか覚えがないほど待った挙句にやってきた本。天童作品は、「永遠の仔」で、強烈なショックを与えられた以降、さかのぼってからこの本まで読み続けているけれど、「あふれる愛」あたりから、こっちの「癒します」系に流れてる感じがある。
子どもの狂気とか少年の暴走なんかを書いてた頃も精神の歪み方の描写が生々しくて衝撃的だったんだけれど、その歪みの行く末が、最近の作品だと「精神を病んだ人」の方に流れている。
私にとっては、あまり同調はしないまま読み進むタイプのもの。
もともと感情移入して読む方ではないから、自分と違う精神構造の人の話も割に苦なく読むが、なんとなく気分は重くなる。
物事を突き詰めて突き詰めて考え抜く挙句に心を病む・・・人々。
静人は、「誰かがここで亡くなったということ、亡くなった人がどんなふうに愛されたか、僕は覚えていたい」と言って、全国を行脚する。
対比して登場するのが、ゴシップ記者の蒔野。
そして、彼の後ろからついて歩くようになる倖世。
蒔野は、自分と母を捨てた父を心底恨み、今死の床にある父にすら憎しみの感情しか湧かない。
倖世は、夫を殺し、受刑して出所し、自分の夫の悼みをしていた静人に引かれるように追従する。
倖世には、肩越しに現れる夫 朔也の存在を抱えていた。
「永遠の仔」の頃、どんな文章だったのかな・・・。
あの頃は気にならなかったんだけれど、今回は、村上春樹の1Q84のすぐ後に読んだせいもあり、文自体の稚拙さをものすごく感じてしまった。
本は、ストーリーである以上に、文章だと思う私は、そのあたりが気になるとなかなか評価を上げることにならない。
静人の母や妹、そして従兄弟。
彼らの存在が、この本の中では安心できる大陸のようなものとなっており、静人が旅をする大海の小さな漂流者に対比しているわけだけれど、そのあたりの構成の素晴らしさが、文によってやや下がってしまうことになるんだよね。。。
素人が何を!と思われるかもしれないけれど
まあ、そういった読者に向けて発信されるのが小説家なので、ご勘弁いただきたいと思う。
。。。。なんというかな。。。
この物語も、そして「あふれる愛」の時もそう思ったんだけれど、
私の精神はたぶんタフな方だと思う。
ある時、ぷつっと何かが切れてしまうことはあるのかもしれないし、
何もかもを放り出したいくらい病む気持ちになることもあるけれど、
総じて、タフであろうと思う。
そういった人間にとって、言ってみればもうかなり後ろ向きで「うじうじ」した話であるこういう物語は、機嫌の悪い時なら「も〜!うっと〜し〜」と投げ捨ててしまいたくなるほどの重さである。
また、そういうタイプであるからこそ、この物語のような心持に少しは浸って中和される方がいいのではないかという思いもあるけれど。
人の生き方は、さまざまで良い。
静人のように、ここまで徹底して完遂するならば、それも潔い。
2009年08月05日
「1Q84」・・村上春樹
落ち着いて書こうと思っていたら、ずいぶん時間がたってしまった。読後に感じたことをたぶん半分以上忘れてしまったかもしれない。
前作の長編である「海辺のカフカ」の頃、私の生活の中にはまだインターネットが深く根ざしてはいなかった。
立ち上がったばかりのサイトを検索することはあっても、あくまでもTVと同じ一方向の受け手でしかなかったから。
そして直後に、読書サイトに出会い、自分からの意見をインターネットという媒体に乗せることとなり私のパソコン生活がぐんと変化していく。それが2003年の春のことだ。
あれからかれこれ6年以上が経っているのか・・・としみじみと思う。
爆発的に売れ、村上春樹を読まない人もそのことを話題にするほどのニュースとなってしまった今回の出版。
それに伴って、「ノルウェイの森」も売れているという。
きっと「1Q84]を面白いじゃないかと思った人々が食指を伸ばしたのではないかと思う。
では、中身についての感想を
2009年07月28日
「英雄の書」・・宮部みゆき
本質的には苦手な宮部ファンタジー。しかし、宮部さんと聞くと、まあ読まずにはいられないわけで。
読書メーターのユーザーさんたちの評価では、大きく分かれるのだけれど、
そのひとつに 「前半の設定の説明がかったるい長さ」
にうんざりしてるというのがあった。
それでも、後半は一気に読ませる・・・らしい。
う〜む。・・・私は、というと。予測通りだったわけだけれど、
「前半の方が好き」しかも「断然」付き。
ファンタジーとしての要素そのものが苦手なんだろうとは思うけれど、
またもや、いろんなものが飛んできたり飛ばされたり、風がびゅーっと吹いたり。
名もない場所の名もない僧たち。
一人でもあり無限数でもある。
その中の一人が、従者として主人公の少女ユーりに付き添う。
多くの人が面白かったという下巻の後半を、わたしはついつい斜めに読んじゃったりした。
前半は楽しんで読んだにもかかわらず。。。
つまり、最も盛り上がる部分が、私にはなんだか
「ど〜でもよかった」わけで。
ハリーポッターの最終巻が面白くなかったのに似てる。かな。
エピローグを蛇足としてた人もあったけれど、
あれがあるってことは、続編ありか?
・・・な?
2009年07月18日
「『少年A』14歳の肖像」・・高山文彦
再び、神戸連続殺傷事件に関する興味が湧いてきたのは、テレビドラマの「アイシテル」のせいだった。(もうとっくに終わったけれど)我が息子が、殺人犯であると知った時の親の驚愕と苦悩、そしてそれまでの育て方を振り返って悩み苦しみそれでも生きていかなければばらない地獄。
しかし、「アイシテル〜海容」の方のテーマは、この話とは少し違っていた。
この殺人が、性衝動の歪みによるものが起因しているのに対して、もっと幼い「怒りの爆発」が殺人にまで至ってしまった事件。
どちらかといえば、長崎の少女が同級生の頸動脈をカッターで切り裂いてしまった方に似ているのかもしれない。
というわけで、こちら。
この少年の事件や少年の思考と行動を解明しようと公的機関が努力することが、この少年の更生のみを目的としたものであるならば、
それはもう被害者家族にとっては耐え難いものである。
精神科医や心理学者が多くかかわって彼の深層心理を何とか探り、少しでも真実に近づきたいと思うことは、
実は、人類全般に与えられた課題だと考えてもいいのではないかと、
以前「少年A矯正2500日」を読んだ時にも思った記憶がある。
少年犯罪も、この当時はかなり珍しく非常にショッキングで、しかもその事件の猟奇性から、非常な話題になった。
しかもその後、この事件を模倣するような重大事件の続発を呼んだ。
世の中、特に子を持つ親たちは
「この少年Aと我が子との決定的な差異」を求めた。
でなければ、いつ我が子がそのような加害者側にならないとも限らない恐怖があったからだろう。
家庭的に特筆すべき不幸もなく
多少の差はあれ、特段変わった親でもなく。
何がいけなかったのか。
しかし、心の中では、まさか自分の子はそこまではしない、という確信も持ちつつ。
この本の特徴は、淡々とした事実の羅列にある。
起こった出来事を真実であろうと思われることのみ、並べてある程度時系列に沿って書かれている。
ノンフィクションの形式をとったフィクションも存在するが、これは極力、筆者自身の感想でさえ控えめである。
その中に読者は真実(にあくまでも近いだけだけれど)を嗅ぎ取ろうと試みることができる。
あとがきが宮部さん。
「解らなくていい」と題されたその文章のなかに、ミステリー作家としての謙虚さがうかがえる。
内容です
2009年07月16日
「食堂かたつむり」・・小川糸
どのくらい前だったか、この本の噂を聞いていたが、中身については全く聞かずにいた。しんとした、情緒のある物語だった。
噂にたがわず良いお話だった。
一緒に住んでいたアリババに、家財道具一切合財持ち逃げされた倫子は、財布の中の有り金すべてはたいて、深夜バスに乗って故郷に向かう。
そこにしか、行くところがなかったから。
でなければ、行きたくなどなかったそこへ。
拒絶してやまない母のもとで暮らすしかなくなった。
村人からルリコ御殿と呼ばれる敷地の中で、豚のエルメスの世話をしながら。
恋人と家財道具と、そして少なくない札束と一緒に声も失った倫子が、生活の手段として思いついたのが料理をするということ。
街金融並みの利息と言いながら、やはり母であり娘であることを超えていないことに倫子は気付かず憎しみの心を持ち続けたまま、離れを改造して開店した「食堂かたつむり」
第一号のお客となった熊さんが、「食堂かたつむりでカレーを食べたら奇跡が起こった」と思い込んだことから噂が広がり
めでたく徐々に客を集めることとなった。
そして、この物語の中腹が、知らぬ間に過ぎたころ・・
母のパトロンの建築業者主催のフグパーティーに呼ばれたことをきっかけに
物語の方向は少しずつ終局に向かう。
母のこと。
自分のこと。
そして母と自分のこと。
村の人々の中に、しっかり根付いていたと、次第に倫子が知るとともに母の命の期限が明確であることを伝えられる。
タイミングを計ったように。
心こめて世話した豚を しかと解体して食べつくす愛は、
あの「豚のいた教室」など、ものの例えにもならない強烈さであるのに、それをあっさり超えた静謐感さえ漂う。
鶏の解体もまた、首をはね血を溜め羽をむしり隅々までいただく。
その描写を不要とするのであるならば、それは見たくないものに目をつぶる卑怯者である。
我が手を汚さず、うまいものだけに食らいつくいじきたない偽善者である。
肉の旨みを知り、生き物の命をいただくということ、それが抗えないヒトといういきものであり、それが自然の摂理だと、一言も書かずに表現されている。
文字として羅列された食べ物たちなので、何一つ口にすることができないにもかかわらず、
精神的な満腹感を得られる本だった。
2009年07月15日
「テンペスト」上・下・・池上永一
琉球王朝の最期までを描いた、・・・う〜ん、たぶん、ファンタジー。上下巻で、上下二段組みの分量に加えて、中身もさまざまな知識で埋め尽くされている。
しかし、他の方の感想を読むと「軽い」「少女マンガだった」との意見が少なくない。
軽いと表現するような話には見えないんだよなあ〜と思いつつ、読み進め、下巻に入るころには、その意見に「なるほどね」と同意したくなる気持になっていることに気づく。
琉球の王であった、第一尚氏の末裔の一家である孫の家に龍とともに舞い降りた命。絶対に男子だと信じた父の気持ちを裏切って生まれたその娘は、数年、名前さえも付けてもらえなかった。
その娘、真鶴が、宦官と偽って官僚試験の科試を突破し王宮へ入る。
そこで出会う、喜舎場朝薫。そして薩摩の武士 雅博。
寧温に思いを寄せ、その気持ちに自らおののく朝薫。
しかし、あくまで仲間としての意識しかない寧温。
その寧温が思う雅博。
その他、さまざまな際立ちキャラが出てくる。
寧温の兄の嗣勇 おばけキャラ徐丁垓
碧眼の真牛・・・などなど。
そこで、この材料でなぜ、読者に「軽い」と言われてしまうのかと、
まず一つに挙げられるのが、
寧温のなかの葛藤の表現がダイレクトすぎて陳腐に見えること。
心情描写の稚拙。
そして、人間関係の漫画チックなところ。
それもまた、心情描写の浅さに起因する。
出だしの、重みあるスタートに比べ
どんどん、上っ面に進むように見える原始的な人間関係。
そして、なによりも、
主人公であり、圧倒的キャラであるはずの寧温の
魅力のなさ。
後半は、話の筋のみ追う、8割での斜め読みになってしまった。
図書館からの本が続々と届く中
気も焦って。ゆったりした気持ちで読むことができなかったこともその一因ではあるのだろうけれども、
ただそれだけの理由ではないのは、確かである。
2009年07月04日
「真夏のオリオン」・・福井晴敏・絵/ 網中いづる
絵本でした。映画化されてたのを見て、「あら?そんなのあったっけ?」と思い急遽予約。
結構すぐ来たな〜と思ったら絵本だったわけで・・。
福井さんらしいタイプの戦争もの。
潜水艦のお話。
日本人のこころ。
戦争と言うこと。
文庫もあるらしく、予約入れて見たんだけれど。。。一緒かな・・・。
さて。
2009年06月28日
「月のえくぼを見た男〜麻田剛立」・・鹿毛敏夫
どなたかの・・誰だっけ?記事のUP見て図書館にリクエスト。
児童書の伝記の部類だと思われる。
月にクレーターがあるのはご存じの通り。
そのクレーターにはひとつひとつに名前が付いているんだけれど、その名前は、過去に功績のあった科学者の中から選んで現代の天文学者がつけているんだそうだ。
その中に、3つほど(だったかな・・)の日本人の名前があって、その中の一つが
「クレーター・アサダ」
麻田剛立。
江戸時代の天文学者だ。
興味を引いたため、その他「麻田剛立」の関連本を探してみたら、なんとまあ、このネーミング!
児童書にはかけないような訳があって、かなりヒく・・・。
すごいんだか、えらいんだか、すごくないんだか、えらくないんだか。。。
よくわからんけれど、魅力的な人物かもしれない。
大好きな吉田修一の、いかにも吉田修一!を集めた作品集。



