2011年09月29日

「藁にもすがる獣たち」・・曽根圭介

曽根作品にしては珍しい長編。

しかも非リアルであるにもかかわらず妙に生々しく、読んでる間は実にリアルであると思い込む。
まるで夢の中の話のように。
目覚めたら「ああ、そんなことあるわけないわね」と思うのにその時は実にリアルだと思ってしまう。「曽根作品にしてはブラックファンタジー色が薄いよね」と思って読まされた所からすでに取り込まれていたわけだ。

駅前のサウナに、大金を抱えた不審な男が現れてその現金を置いたまま行方が分からなくなる。
果たしてその男は一体誰なのか。

やくざとどっぷりつかった刑事がおり、その刑事は仕事上つきあった中国国籍の女にいれあげ
それがもとでやくざに借金する。
いまどき、なかなかいないと思うな。

そういった、一件ありそうで、よく考えればあり得ない事に一喜一憂はらはらと
そういう読み方をするほど若くないし、クオリティも高くはない。

が十分にエンタメ作品であった。

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