どういうわけだか、なんだか懐かしい感じの恩田陸だなあと思ったら、「月の裏側」の多聞さんが出てたのだと、書評で読んだ。「月の裏側」は、私の初恩田作品だったのでかなり印象的だったもの。
その後、「光の帝国」「象の耳鳴り」などをむさぼり読んだ。
でも、その「月の裏側」に出てた多聞さん・・・ぜんぜん覚えてない・・・・。
筋は、人間の部品がいっぱい出てくる話で、地の底から湧き上がるタイプのおそろし〜話だったという強烈な印象があるけれど。
これは、多聞さんを軸とした連作の短編で、ミステリーホラーの匂い。
「木守り男」「悪魔を憐れむ歌」「幻影キネマ」「砂丘ピクニック」「夜明けのガスパール」の5編。
どれも、ちょっとつかみどころのない話なのに、つるつるっと数時間で読み終えてしまった。内容です
「木守り男」
遊歩道を歩く多聞。
先週の花見を思い出している。
ジャンヌ「あの人たち、なんだか生死の区別がつかないみたい」
メンバーは、ジャンヌと通産省キャリアの美加と証券会社勤めのロバートと。
そして多聞はレコード会社のプロデューサー。
散歩途中で会う田代は、この川沿いに二つの家を持つ。
そしてその家を、多聞は譲られる。
「悪魔を憐れむ歌」
「セイレン」という若い女性の歌声で歌う山の歌。
その歌を聴いたものは、死んでしまう・・という半ば都市伝説のような話。
その出所を探して訪ねていく多聞とロバート。
その正体、そしてその持ち主。
持ち主の山。
「幻影キネマ」
一話目に出てくるグループなのかな?
でも、こっちにはもう名前が付いてる。
尾道にプロモーション映像を撮りに行く。
それに怯える保。
「砂丘ピクニック」
鳥取砂丘は、砂の丘?
広大な、砂浜だと思い込んでた私には、もっこり盛り上がる砂の丘を創造できないんだけど、どうも一望に見渡せるらしい。
その砂の広大な丘が、一夜にして消えたとか・・。
「夜明けのガスパール」
この短編の、最終章。
この作品が、オチでもある。
ジャンヌが。
多聞の奥さんだったんですか。
そうですか。