2008年11月19日

「不連続の世界」・・恩田陸


ふれんぞく.jpgどういうわけだか、なんだか懐かしい感じの恩田陸だなあと思ったら、「月の裏側」の多聞さんが出てたのだと、書評で読んだ。

「月の裏側」は、私の初恩田作品だったのでかなり印象的だったもの。
その後、「光の帝国」「象の耳鳴り」などをむさぼり読んだ。
でも、その「月の裏側」に出てた多聞さん・・・ぜんぜん覚えてない・・・・。

筋は、人間の部品がいっぱい出てくる話で、地の底から湧き上がるタイプのおそろし〜話だったという強烈な印象があるけれど。

これは、多聞さんを軸とした連作の短編で、ミステリーホラーの匂い。

「木守り男」「悪魔を憐れむ歌」「幻影キネマ」「砂丘ピクニック」「夜明けのガスパール」の5編。

どれも、ちょっとつかみどころのない話なのに、つるつるっと数時間で読み終えてしまった。内容です

「木守り男」
遊歩道を歩く多聞。
先週の花見を思い出している。

ジャンヌ「あの人たち、なんだか生死の区別がつかないみたい」
メンバーは、ジャンヌと通産省キャリアの美加と証券会社勤めのロバートと。
そして多聞はレコード会社のプロデューサー。

散歩途中で会う田代は、この川沿いに二つの家を持つ。
そしてその家を、多聞は譲られる。

「悪魔を憐れむ歌」
「セイレン」という若い女性の歌声で歌う山の歌。
その歌を聴いたものは、死んでしまう・・という半ば都市伝説のような話。

その出所を探して訪ねていく多聞とロバート。

その正体、そしてその持ち主。
持ち主の山。

「幻影キネマ」
一話目に出てくるグループなのかな?
でも、こっちにはもう名前が付いてる。

尾道にプロモーション映像を撮りに行く。
それに怯える保。

「砂丘ピクニック」
鳥取砂丘は、砂の丘?
広大な、砂浜だと思い込んでた私には、もっこり盛り上がる砂の丘を創造できないんだけど、どうも一望に見渡せるらしい。

その砂の広大な丘が、一夜にして消えたとか・・。

「夜明けのガスパール」
この短編の、最終章。
この作品が、オチでもある。

ジャンヌが。
多聞の奥さんだったんですか。
そうですか。
 

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この記事へのコメント
最初あら恩田陸らしい作品で、なんかそっとつま先から入るみたいな感じで、あとはすぅーっと世界に入っていきました。

『月の裏側』は柳川が舞台のインパクトのある作品だった記憶ですが、私も「多聞さん」という名前まで覚えておらず、全く別物として楽しみました。同じくつるつると読んでしまい、もう少し読んでいたかったな〜と残念。
でも、最後は「夜明けの…」とあるくらい、なんか人情味というか、現実というか、いい感じに引き戻してくれて読後感はよかったです。
Posted by なぎ at 2008年12月06日 19:36
なぎさん。
私も『月の裏側』は印象的でした。
そしてこれは、まさに恩田さんの世界そのもの、でしたね。

ラストの章。
これは私はオナカの底からぞくっとしました。
「ひぇ!」みたいなおそろしさ・・・・。
もちろん、男たちの友情はがっしり感じはするんですけどね。

今、また恩田さんは新刊が出てますよね。
この人、ほんとはやいですよね。
Posted by あしか at 2008年12月07日 09:02
 
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