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    <title>あしかは布団の中で本を読む</title>
    <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/</link>
    <description>読み続けるあしかの読書日記</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>読み続けるあしかの読書日記</itunes:summary>
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    <itunes:author>honnoasica</itunes:author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10753119.html</link>
      <title>「ＢＩＬＬＹ　ＢＡＴ」１～５巻・・浦澤直樹　＆　長崎尚志</title>
      <pubDate>Sun, 13 May 2012 18:00:47 +0900</pubDate>
      <description>久々の浦沢直樹出だしは劇中劇。最初だけかと思ったら、いろんな場所で出てくる。ばりばりの社会派マンガ。しかも、少々の知識を持って読むほうが面白い。たとえば、一巻の。下山国鉄総裁が、ばん　と出てきて、彼を知らなければその意味がそこではよくわからない。戦後ＧＨＱ占領下における国鉄の総裁の死亡事件。その謎がいまだに明確にされていない。その事件を克明に描写。しかも、マンガで予言されてるという設定。そしてその漫画の存在を知る怪しい人々に捕まるも、白洲次郎に助けられる。二巻は、その下山事件..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
久々の浦沢直樹<br /><br />出だしは劇中劇。<br />最初だけかと思ったら、いろんな場所で出てくる。<br /><br />ばりばりの社会派マンガ。<br />しかも、少々の知識を持って読むほうが面白い。<br /><br />たとえば、一巻の。<br />下山国鉄総裁が、ばん　と出てきて、彼を知らなければその意味がそこではよくわからない。<br />戦後ＧＨＱ占領下における<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6" target="_blank">国鉄の総裁の死亡事件</a>。<br />その謎がいまだに明確にされていない。<br />その事件を克明に描写。<br />しかも、マンガで予言されてるという設定。<br /><br />そしてその漫画の存在を知る怪しい人々に捕まるも、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E" target="_blank">白洲次郎</a>に助けられる。<br /><br />二巻は、その下山事件の続きから、なんと古代エルサレム。<br />メシアは誰だ・・<br /><br />ここでも、メシアの処刑を見た小さな男の子が家に帰って、母親が「どこに行ってたの？　ユダ！」となって<br />え？ユダ？　と思えなければ、なかなか難しい。<br />「あれは本物じゃない。本物が出てくるにはもう少しかかる」<br />例のこうもりが、ユダ少年の前で言う。<br /><br />そして成長したユダは、その歴史通りにイエスを売るが、それはイエスが、そう命じたから。<br />そうでなければならなかった・・・。と。<br />このあたりも、通説を知らなければ面白みはない。<br /><br />また時代は戻る。<br />戦後の1949年から1959年。十年たったということか。<br />主人公ケビン・ヤマガタは、本家乗っ取られで、今やニセモノのＢＩＬＬＹ　ＢＡＴと呼ばれているマンガを書き続けている。<br /><br />伊賀忍者の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%9C%B0%E4%B8%B9%E6%B3%A2" target="_blank">百地</a>が出てくるが、それはもちろん戦国時代の話で、<br />ここではその子孫のももちさんが、ニューヨークで日系人となってタクシー運転手になってる。<br />コカコーラなのかペプシなのか、とにかくコーラの会社の御曹司が出てきて、黒人女性と駆け落ちするのをももち運転手が手助けする。<br /><br />三巻は、ずっと忍者。<br />ここでも、例の巻物をめぐる、なんだか、ロード・オブ・ザ・リング的な話。<br /><br />四巻は、これまたずっと、ケネディ暗殺の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%89" target="_blank">オズワルド</a>。<br />これもオズワルドがわからないと、よくわからないかな。<br /><br />五巻は、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E6%9A%97%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6" target="_blank">ケネディ暗殺事件</a>巻の最後に、チャック・カルキンが出てくるが、読み直すとⅠ巻ですでに登場している。<br />画面の男の顔は・・・なんだかウォルト・ディズニー　　ぽいな。<br /><br /><br />場面や年代や　国や地域が、とにかくあっちこっちに行き来するし、<br />事実と想像と創作とが入り混じって、気楽には読めない。<br /><br />二回読み直して、やっと落ち着いた。<br /><br />まだまだ回収されてないネタがあるので、今後どうなるのか、楽しみに読みたい。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>漫画</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10753101.html</link>
      <title>「岸辺の旅」・・湯本香樹実</title>
      <pubDate>Fri, 11 May 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>湯本香樹実って誰だっけ、知ってるけど・・・誰だっけ。そう思ってたら、ああ、「夏の庭」の人。我が家にあるんだけど、子どもの課題図書として買ったんだっけ？すごく好みというわけじゃないなあ・・というタイプの本だったという記憶しかない。設定はかなり特殊。失踪していた夫がふわりと帰ってくる。そして、帰ってきた夫を、妻は「すでに死んでいる」ことを　はなから了承している。妻は夫が辿ってきた道を夫とともに逆になぞる旅をする　というもの。一緒にいたくなければ、書いてあったお経を燃やせばいい。す..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
湯本香樹実って誰だっけ、知ってるけど・・・誰だっけ。<br />そう思ってたら、ああ、「夏の庭」の人。<br /><br />我が家にあるんだけど、子どもの課題図書として買ったんだっけ？<br />すごく好みというわけじゃないなあ・・というタイプの本だったという記憶しかない。<br /><br />設定はかなり特殊。<br /><br />失踪していた夫がふわりと帰ってくる。<br />そして、帰ってきた夫を、妻は「すでに死んでいる」ことを　はなから了承している。<br />妻は夫が辿ってきた道を夫とともに逆になぞる旅をする　というもの。<br />一緒にいたくなければ、書いてあったお経を燃やせばいい。<br /><br />すでに死んだ夫は、お腹もすけば髭も伸びる。<br />ちゃんと食べたり飲んだりする。生前以上の食欲で。<br />その夫と言うのは、もとは歯医者なのかな・・たぶん。<br />そこの歯科技工士さんの女性と浮気してて、妻は夫がいなくなった後、彼女に連絡を取り、一緒にホテルに一泊して語り合ったりする。<br /><br />死んだ夫と妻は、新聞配達をし、煙草の葉の畑を耕し、子どもたちに勉強を教え、食堂で働き・・・<br /><br />最後に、「もうそろそろ限界だと思う」と死人の夫が言い出す。<br />海岸で目覚めたとき、彼女は自覚する。<br />ここにいるのは、自分だけだということを。<br /><br />そして彼女は二人分の荷物を抱えて歩き始める。<br /><br /><br />死んでいても生きていても、たいして変わらない・・・。<br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>その他（や行）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10743471.html</link>
      <title>「草原からの使者　沙高楼綺譚」・・浅田次郎</title>
      <pubDate>Sun, 06 May 2012 14:39:51 +0900</pubDate>
      <description>これの、続編。この後にすぐに出てたみたいなのを、何年もたって今頃読んだのはどういうわけだか・・。「草原からの使者」っていうのが、あの例の「蒼穹の～」につながるものなのかなあ、と漠然と思ったからかな。・・全然関係なかったけれど。形式は全く同じ。女装のご主人のご挨拶の文言も。表題作が一番おもしろかった。</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/6423124.html" target="_blank">これ</a>の、続編。<br /><br />この後にすぐに出てたみたいなのを、何年もたって今頃読んだのはどういうわけだか・・。<br />「草原からの使者」っていうのが、あの例の「蒼穹の～」につながるものなのかなあ、と漠然と思ったからかな。<br />・・全然関係なかったけれど。<br /><br />形式は全く同じ。女装のご主人のご挨拶の文言も。<br /><br />表題作が一番おもしろかった。<br /><br /><a name="more"></a>▲　宰相の器<br />有名人や政治家が占い師を登用するというのは、たまに聞く。<br />真贋のほどは、これはもう全然わからないけれど。<br /><br />器でない男が総裁選出馬。<br />その秘書が探してきた神がかり的なひと、二人。<br />そしてその結果は。。。。何も死ななくても・・・。<br /><br />▲終身名誉会員<br />こういう、先がわかってて、しかもその先の予測が楽しみなものでなく、<br />つまり大金持ちが一晩ですっからかんになるという・・・のは、読んでて気持ちのいいものじゃない。<br /><br />▲草原からの使者<br />それに対し、こっちは成功談の方。<br /><br />「さらば、ハイセイコー」という歌まであったっけ。よくは知らないので歌えたりもしないけれど。<br />そのくらい、印象的な馬だというのはわかる。<br />1973年5月のダービー。<br />それまで、存在すら知らなかったのが、それで競馬というものがあることを知ったくらいの。<br />競馬もない田舎だったということなんだけど。<br /><br />その顛末を、あるわけなさそうな話を浅田流のファンタジーで描いた。<br />馬券買う人の永遠の夢みたいな話。<br />そういえば、日輪の遺産にも競馬の馬券の話、出てくるね。<br /><br />▲星条旗の永遠なれ<br />バカバカしいというか、あり得ないもなにも、面白くもない。<br />わるいが、これは全否定で。<br />アメリカ人の年寄りの軍人が、流ちょうな日本語でこんな話しても、<br />聞いてたくもないかもね。<br /><br />ときどき、浅田さんのは、こういう感じでずっこける。<br />「へえ、なるほどね」なんて、<br />思うかい！<br />

]]></content:encoded>
            <category>浅田次郎</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10743255.html</link>
      <title>「テルマエ・ロマエ」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・・ヤマザキマリ</title>
      <pubDate>Sun, 06 May 2012 11:25:44 +0900</pubDate>
      <description>阿部寛が古代ローマ人の役で日本の銭湯にタイムスリップする映画の宣伝をやってて、面白そうだなと思ったら、先日「おしゃれカンケイ（っていうタイトルだったっけ？）」に出てて、見てみたいなあと思っていた。先日、我が家のマンガ担当の長女と出かける用があり駅ビルをうろうろしていたら本屋があり、ごっそりずらりとこれが陳列されており、「あら、これってマンガ原作だったの？」と、まったくマンガに疎い私が言うと・・・マンガを先に読み、アニメも見てたという長女は、逆に「これを実写で映画になるって聞い..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
阿部寛が古代ローマ人の役で日本の銭湯にタイムスリップする映画の宣伝をやってて、面白そうだなと思ったら、先日「おしゃれカンケイ（っていうタイトルだったっけ？）」に出てて、見てみたいなあと思っていた。<br /><br />先日、我が家のマンガ担当の長女と出かける用があり駅ビルをうろうろしていたら本屋があり、ごっそりずらりとこれが陳列されており、「あら、これってマンガ原作だったの？」と、まったくマンガに疎い私が言うと・・・<br />マンガを先に読み、アニメも見てたという長女は、逆に「これを実写で映画になるって聞いて、日本人じゃ無理でしょ、って思ったんだけど、配役見て、ああ、できるジャン！と思ったらそっちがウケた」と言っていた。<br /><br />なるほど、日本中の濃い顔俳優集めて実写化っていうのが、それだけで、笑える。<br /><br />私はもう、ルシウスは、阿部寛にしか見えなかったわ。<br /><br />でもどういうわけか、つい古代ローマと、古代ギリシャを混同してしまいそうになる。<br />歴史はすごく好きなんだけれど、ものすごく世界史が苦手だったから、そのあたりがよくわからない。<br />特に、古代ローマ帝国は、おそろしく広がったり、またこれがびっくりするくらい縮んだりして、何が何かよくわからないんだなあ・・・<br />名前も、ギリシャ人にしか思えなくて。。。<br /><br />いっそ調べるか・・。<br /><br />ここに出てくる為政者の名前と西暦から<br />時はＡＣ，２世紀。<br />五賢帝と言われる古代ローマ帝国の最盛期。<br />その三代目のハドリアヌス皇帝　<br />（こいつの名前が、カエサル・プブリウス・アエリウス・ハドリアヌス　なのでしょうか？多すぎてよくわからん）<br />二代目が国土をがばがば広げたのに対し、内政に務めたのかな。漫画にもあったけど。<br /><br />ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス改め、ルキウス・アエリウス・ハドリアヌス（アエリウス・カエサル？）<br />こいつに、後継を託すも、出先で体を壊して死亡。<br />女たらし。<br /><br />マルクス・・これが、五賢帝の五人目のマルクスさんでしょうか。まだ子どもで出てくるけど。<br /><br />ティヴォリ・・　ハドリアヌス帝の別荘。ああ、イタリアのチボリか。<br /><br />バル・コクバ反乱対策司令部・・この反乱司令部、っていう言い方が面白いんだろうけれど、肝心のバル・コクバをよくわかってなくて、面白さを半減させてたかな。<br />知識がなければ、パロディは面白みがわからない。<br /><br />とりあえず、出てくるのは、おもにハドリアヌスで、皇帝というのは、彼の事らしい。<br />というのもよくわかっていなかった。<br />いっぱい名前持ってて、いろんなとこで切るから・・・。<br />しかも地名か名前か事件の名かもわからないとめちゃめちゃ。<br /><br />まあ、そういうの、わからなくても読めるわけですが。<br /><br /><br /><br /><a name="more"></a>Ⅰ巻<br /><br />１話<br />古代ローマ人の建築技師ルシウスが、現代日本の銭湯にやってくる第一回。<br />「かっこーん」という文字だけで、ひと笑い。<br />浮かび上がったルシウスの顔は、うめずかずお風。<br /><br />ここでは王道的な日本の銭湯を紹介。<br />牛乳瓶に入ったフルーツ牛乳、ポスター、プラスチックの桶やいす。<br />これらを、平たい顔族の奴隷風呂　から学ぶ。<br /><br /><br />２話<br />露天風呂と温泉卵に魅せられる。<br />猿と混浴。<br /><br />３話<br />自宅風呂。<br />ホームヘルパーと間違われるルシウス。シャンプーハット、ふろのふた、缶ビールに感動。<br /><br />４話<br />ＩＮＡＸとかの水回り展示場に顔を出しちゃったルシウス。<br />そうそう、音楽が鳴る便器とか、あるある。<br />便器のふたを上げ下げするのは、あれは慣れると、ないのが困るくらい。<br />今、ちょっと我が家のそれが調子悪くて困ってる。<br />ルシウスは、をウォシュレットと、クラゲ見ながらお風呂（つまりテレビ画面付きだったのをそのままクラゲの水槽にして）を採用。<br /><br />５話<br />東北辺りの湯治場に迷い込むルシウス。<br />温泉の効能を知る。オンドルとか飲んで、とか。<br /><br /><br />ここから二巻。<br /><br />６話<br />日本各地に残る男根崇拝のネタ。<br />ここで、元妻が再婚してたことが判明。<br /><br />７話<br />乱暴者の入浴マナーについて。<br /><br />８話<br />なんと、バナナワニ園の話。<br />以前、「おれのおじさんバナナワニ園の園長なんだ」という知り合いがいた。<br />ＡＢさん、ずいぶんご無沙汰ですが、お元気でしょうか。<br /><br />９話<br />スパハワイアンズか？<br />温泉の中で滑り台。行ったことないけど。<br /><br />１０話<br />古くなった温泉の立て直し。<br />スタンプラリーと景品のＴシャツを学ぶ。<br />ラムネに感動。あのつくりは確かにすごいけれど、日本でも今はあっけなく缶やペットボトルにとって代わられてるけどね。<br /><br /><br />ここから三巻<br /><br />１１話<br />いっぱい出てくる古代ローマ人（というか、どうもギリシャ人に思えてしまう）<br />よくわからなくなってきたので、ちょっとまとめて少し調べた。<br />ここに出てくる皇帝は、ハドリアヌス。　五賢帝の三番目。<br /><br />そのハドリアヌスに粛清されちゃったアッティリアヌスとセルギアヌスのたくらみで、危険地帯に生かされてしまうルシウス。<br />そこでも温泉発掘！<br /><br />１２話　１３話<br />熱海だか伊東だか鬼怒川だかの温泉街に出てしまったルシウス。<br />それを学んで、ベスピオス火山裏手に、温泉街を作る。<br /><br />１４話<br />ユダヤ人の反乱がらみで、ナイル川方面の制圧を命じられてた（のかな？）養子のアエリウスが、ふろに入れなくて具合が悪くなっていると聞き、頭を悩ませるルシウス。<br />もちろん、平たい顔族からヒントを得るんだけど、それが庭先の露天。<br />ドラム缶みたいな大きな桶のふろ。<br />読みどころは、与作を歌う爺さんの、間奏後の大サビの「いよおおおおさあああくうう」でばりんじゃばん、のところ。<br /><br />１５話<br />奴隷が商売で成功とかすると、奴隷身分から脱却できたらしい古代ローマ。<br />その、にわか成金が、趣味の悪い金ぴかのふろを作れという。<br />いつの世も、にわか成金は趣味が悪いというので統一されるのかな。<br />秀吉もだしね。<br /><br />１６話　１７話<br />現代における同じ話。<br />ルシウスと平たい顔族の技師が、同じ悩みでがんばるの巻<br /><br />ここからⅣ巻<br /><br />１８話<br /><br />皇帝の養子、女たらしのアエリウスが死にかけている。<br />原因は第二次ユダヤ戦争・・・かな。<br /><br />ルシウスは、平たい顔族の美人に遭遇。<br /><br />１９話　～２１話<br /><br />彼女の名はさつきちゃん。（ルシウスはナディアと呼ぶ）<br />東大出の才女。<br />超、古代ローマオタク。ラテン語も話せるほど！（どんな！）<br /><br />これを機に、ルシウスは古代ローマに帰れなくなっちゃった。<br /><br />２２話<br /><br />ルシウス、温泉宿で働き始める。<br />シーツや布団をまっすぐひくことにこだわるなど、かなり几帳面。<br /><br />２３話<br /><br />芸者姿のさつきちゃんにぼーっとなるルシウス。<br /><br />２４話<br />死んだアエリウスそっくりの日本人が客で来る。<br /><br />そして、何より老雌馬に、ものすご～く惚れられるルシウス。<br /><br />旅館の室内まで追いかけてきた馬。さてさて、次巻はどうなる？<br />ルシウス、ローマに帰れるか？<br />そりゃ帰るだろうけど。<br /><br /><br /><br /><br /><br />

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            <category>漫画</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10739171.html</link>
      <title>「ウサギが丘のきびしい冬」・・ロバート・ローソン　三原泉　訳</title>
      <pubDate>Thu, 03 May 2012 12:25:58 +0900</pubDate>
      <description>「ウサギの丘」の続編があると知り、図書館に予約したらすぐ来た。でも、あれ？　訳者が違う・・・。そんな感じなかったけれど。言われてみればこっちの方がより地に足付いてるというか現代的で、「ウサギの丘」の方が昔風で夢心地的な雰囲気はあったかもしれない。そもそも、海外ものの　しかも翻訳ものは超苦手。ひらがながずらずら続くのがその主な原因で、読んでいて引っかかってしまってスピードが一定を保てず何が何だかわからなくなる。特にナルニアが、もう・・・二度と読みたくないほど駄目だった。それがこ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「ウサギの丘」の続編があると知り、図書館に予約したらすぐ来た。<br />でも、あれ？　訳者が違う・・・。<br />そんな感じなかったけれど。言われてみればこっちの方がより地に足付いてるというか現代的で、「ウサギの丘」の方が昔風で夢心地的な雰囲気はあったかもしれない。<br /><br />そもそも、海外ものの　しかも翻訳ものは超苦手。<br />ひらがながずらずら続くのがその主な原因で、読んでいて引っかかってしまってスピードが一定を保てず何が何だかわからなくなる。<br />特にナルニアが、もう・・・二度と読みたくないほど駄目だった。<br />それがこの本では、確かにひらがなはもちろん多いんだけれど、なぜか引っかかるというのがなかった。<br />名詞となる単語にはきちんと漢字が使われ、難しいそれに仮名がふってあるという作りだったからではないかと思う。<br /><br /><br />たとえば原文<br /><span style="color:#003265;">それがだんだんしんせつで寛容な態度をとるようになって、ときにはわたしらを外敵からまもろうとさえしてくれるようになったとは</span><br /><br />これが、ぜんぶひらがな　になると、<br /><span style="color:#003265;">それがだんだんしんせつでかんようなたいどをとるようになってきて、ときにはわたしらをがいてきからまもろうとさえしてくれるようになったとは</span><br />急にものすごく読みづらくなる。<br /><br />原文は、どこが漢字（もちろんふり仮名がつけられている）で、どういったところがひらがなのままかというのがすごく考えられている文章になっている。<br /><br />じゃあ逆にものすごく漢字を使うなら<br /><span style="color:#003265;">それが、段々親切で寛容な態度を取るようになって、時には私らを外敵から守ろうとさえしてくれるようになったとは</span><br />こうなっちゃうともう、その良さもまたなくなってしまうわけで、いくらふり仮名付きとはいえこれでは子どもも読む気をなくしてしまうだろう。<br /><br />翻訳や児童書に限らず、文章を書く方は、ひらがな漢字カタカナの使用方法においてもまた個性が出る。<br />それで思い出すのは乙一。<br />ひらがなの使い方に特徴のある人だなあと、最近ほかのペンネームの本を読んで、一番に思ったのがそれだった。<br /><br />作者はこの絵も文も書いているらしく、実際この「ウサギの丘」と呼ぶ場所に住んでいたらしい。<br />実際はわなも仕掛けたりしていたらしく、現実と物語の差というのは本人がよくよくかみしめていたようだけど、動物の観察に関してはやはり非常に鋭くリアルで、だからこその面白さがあった。<br />読まれるならば、ぜひ「ウサギの丘」から「ウサギが丘のきびしい冬」に行かれることをお勧めする。<br /><br /><a name="more"></a><br /><br />アナルダスおじさんが「今年の冬はめっちゃ寒くて厳しくなる」と予言する。<br />ジョージーたちは、そのためのえさ集めとかをしなくちゃいけないのが面倒で、おじさんの言うことは悲観的過ぎると馬鹿にするが、お母さんが怒るから秋空のいい天気を横目にえさ集めにとにかく頑張る。<br /><br />さてそんなある日、お父さんがとんでもない悲報を持ってくる。<br />あの丘の上の大きな家の素敵な夫婦がどこかへ行くらしい。（　ウワサ通りだ　）<br />でも、引越しとか死んじゃうとかではなく、冬の間だけ暖かい場所に行くみたい。<br />というわけで、彼らのいない間その大きな家には「管理人」がやってくるんだけど、もちろん題名の「厳しい冬」にさらに厳しさが加わらねば話にならないわけで、その管理人の無能ぶりはあっぱれなほどだ。<br />しかも彼らは、ものすごく頭の悪い“町の犬”を連れてくる。<br /><br />泣きっ面に蜂　状態。<br /><br />ウッドチャックの巣を掘り返そうとするわ、あたりかまわず吠えまくるわ、藪に突っ込んでもまた同じことする覚えの悪さ。<br />しかし、動物たちはその犬を小ばかにして、逆にからかったりしている。<br /><br />最大の難事件が、管理人のたばこポイ捨てによる火事。<br />野原も、みんなの越冬用のえさ棚も焦げてしまう。<br />おまけに消防車のタイヤに踏みつけられたジョージーの家の食糧庫の被害は甚大。<br />とうとう、動物たちは丘を出ていくという選択をする。<br />もちろんジョージー一家は丘に残るのだが。<br /><br />グラウンドホッグ・デーがやってきた。<br />？なんだ？それは？<br />それは、セントパトリックデーとかバレンタインデーとかイースターとかハロウィンとか、そういった類の白人の土着文化のお祭りみたいなやつみたい。<br /><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC" target="_blank">http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC</a><br />2月2日。<br />ウッドチャックが穴から出てきて、その時に曇りで影をみないまま穴に戻れば冬はもうすぐ終わる。しかしお日様が出て影を見たら、あと6週間冬が続く。というので、ここでの主役はもちろんウッドチャックのポーキー。<br />しかし、この日、最初に巣穴から出てきたときには影はなかったが、おしゃべりお父さんウサギが長々と無駄話をしていたせいで、お日様が出てきてしまう。<br />アナルダスおじさんは激怒！<br /><br />食糧が尽きたウサギの穴は悲惨。<br />とうとうお母さんうさぎは嫁に行った娘のいる炭の丘に避難することに。<br />お母さんウサギがいなくなり、徐々におじさんはとうとううわごとのようなおかしな言動をしはじめる。<br />そしてある日、忽然と姿を消す。<br /><br />どうも、お父さんウサギがいつも言ってるブルーグラスに行ったらしい。<br />捜しに行くジョージーとお父さん。<br />でも見つからない。<br />ブルーグラスは、遥か遥かの遠くなのだ。<br /><br />実際、おじさんはブルーグラス目指して旅に出ていた。<br />死ぬ思いをして黒い道を行き頑張ってたどり着いたところにあった白い柵の地。<br />ああ、やっとついた。。。<br />そこには、干し草をついばむ牛がいるあたたかな小屋。<br /><br />おじさんは、すごーくすごーく頑張って遥かなる地へ来たと思ったんだけど、そこはあのティムのおうちなんだよね。<br />「ねえ、あんた、やせこけたウサギがうちの牛小屋にいるよ」とティムの奥さんが言うのがおもしろい。<br /><br />このティムが、なかなかいい役回り。<br />↑で、例文に出したのも、そのティムの下りで、最初は動物たちを退治する側の人間だったのが、大きな家の人に感化されてどんどん動物好きになっちゃってる。<br /><br />みんな餌がなくなって困ってた冬のある日、<br />あの例の噴水のえさ台にどっさりとプレゼントがおかれた。<br />そう、その日はクリスマスで、ティムからのプレゼントだったのだ。<br />それから、間抜けな管理人が、ジョージーとお父さんを猟銃で撃とうと2発発射した時それを取り上げてくれたり。<br /><br />というのも、あの大きな家の猫のマルドゥーンが穴に落ちてしまったのをジョージーとウィリーが頼んで鹿さんに助け出してもらったのを、ティムが見てた。ことなんかもきっかけになってるのかな。<br />「こいつはたまげた。この目で見たんでなかったら、ぜったいしんじないところだ。見たってしんじられないくらいだもんな」<br />そして鹿の足跡のところに干し草をまき、照れくさそうに<br />「この俺が、野生の動物にえさをやるなんて。おれもここのご夫婦みたいに変わりもんになっちまったらしい。やれやれ、しまいにゃ、本を読もうなんて気になるかもしれんぞ」<br /><br /><br />とうとう、雪でもあられでもない、暖かな雨が降ってきました。<br />暖かい風も吹いてる。<br /><br />とうとう、厳しい冬を乗り越えたのだ。<br />管理人も、あほな犬をつれて出て行った。<br />あの素敵なご夫婦も帰ってきた。<br /><br />同時にティムも丘を車で登ってきた。<br /><br />そう、もちろんアナルダスおじさんも帰ってきた。<br />「いやあ、ブルーグラスは本当にいいところだったよ」<br /><br />ティムの奥さんは「ねえあんた、年寄りウサギがいなくなったね」<br />ティムも「ああ、そいつが丘に戻るのをみかけたよ」<br /><br />動物たちも続々と丘にもどってきた。<br /><br />ウサギが丘は、また素敵な丘になったとさ。<br /><br /><br /><br /><br />

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            <category>児童書（外国）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10737639.html</link>
      <title>「アンジェリーナ　佐野元春と10の短編」・・小川洋子</title>
      <pubDate>Tue, 01 May 2012 10:23:31 +0900</pubDate>
      <description>小川洋子さんが佐野元春のファンであるというのは、エッセイで読んだ記憶があった。ほかにも、阪神タイガースの狂気的ファンであることも書いてあったな・・・「もっと気楽なファンなら楽だったのに」と、その度合いがすごくてみずからを逆に苦しめていることなどが書かれておもしろかった。その小川さんが、佐野元春の歌から触発されてもったイメージで小説を書く、という企画だったみたい。私は、佐野元春さんの歌は「ガラスのジェネレーション」と「SOMEDAY」くらいしか知らない。しかも聞いても「好きな歌..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
小川洋子さんが佐野元春のファンであるというのは、エッセイで読んだ記憶があった。<br />ほかにも、阪神タイガースの狂気的ファンであることも書いてあったな・・・<br />「もっと気楽なファンなら楽だったのに」と、その度合いがすごくてみずからを逆に苦しめていることなどが書かれておもしろかった。<br /><br />その小川さんが、佐野元春の歌から触発されてもったイメージで小説を書く、という企画だったみたい。<br /><br /><br />私は、佐野元春さんの歌は「ガラスのジェネレーション」と「SOMEDAY」くらいしか知らない。<br />しかも聞いても「好きな歌」とはお世辞にも言えないくらい、好みじゃない。<br /><br />小川洋子の書くこれ、であるので、読んだ。<br />小川洋子の世界だった。<a name="more"></a><br />★アンジェリーナ<br /><br />男は駅のホームのベンチに置き忘れられたバレーシューズを持ち帰り、その持ち主を探す広告を新聞に出す。<br />やってきた女は、膝を壊して踊れなくなっていた。<br /><br />★バルセロナの夜<br /><br />ひっそりと建つ建物が図書館だと気付いたのは、その中に入ってみてからだった。<br />その書庫で、不思議な男に出会い、猫の形のガラスのペーパーウェイトを預かる。<br />そしてその中に映し出される情景を書きうつし、小説として応募する彼女。<br /><br />★彼女はデリケート<br /><br />彼女は「レンタルファミリー」という仕事をしていた。<br />依頼され、家族を演じる　のだ。<br />その彼女の家にこっそり忍び込み、彼女の鏡台の中に色とりどりのたくさんの口紅をみる。<br /><br />★誰かが君のドアをたたいている<br /><br />自分の体についているものの記憶がなくなった。<br />右足は、わかる。<br />しかし、その左にある奇妙な形の粘土細工みたいなものの正体がわからない。<br />「それは、君の素敵な左足だよ」<br />温室の管理人の彼は優しく両手で彼女の左足を包んだ。<br />しかし…やがて彼女は右足も、そすて腕についても、記憶をなくしていく。<br /><br />★奇妙な日々<br /><br />坂の上は今は空き地であるが、少し前までは、商店街があった。<br />男は、彼女を待つために料理をしていたが、そこに奇妙な女がやってきて、あの坂の上に何があったのか記憶の調査をしていると言って強引に部屋にあがりこんできた。<br /><br />★ナポレオンフィッシュと泳ぐ日<br /><br />ふと出くわした水族館に入る彼女。<br />そこの水槽でイルカショーを待つが、いつまでたっても始まらない。<br /><br />★また明日・・・<br /><br />ある日、ラジオから流れてきた声に心を奪われた。<br />そして「みみずくクラブ」という存在を突き止める。<br />そこには、ピアスの形をした「声」がレンタルされていた。<br /><br />★クリスマスタイム・イン・ブルー<br /><br />彼は今機上の人となり、彼女に手紙を書いている。<br />クリスマスの記憶を。<br />母の作ってくれたクリスマスツリー。そしてリースのこと。<br />昔アパートの隣に住んでいた洋菓子屋で働く女性のこと。<br /><br />★ガラスのジェネレーション<br /><br />ファッションビルで突然声をかけられた相手は、昔付き合っていた彼だった。<br />こっぴどくふられ傷ついた思い出のある・・・<br />その彼と、久しぶりに話して、彼にふられた翌日に体験した不思議な話をする。<br /><br />★情けない週末<br /><br />コンサートの後、夜の街を歩いていたら、昔一緒に住んでいた彼とよく待ち合わせをした場所に出た。<br />貧しく、充実した日々を思う彼女。<br />そこで、彼のために買った小さなショートケーキの箱を持ったまま、段差も何もない場所であるにもかかわらず転んで台無しにしてしまったことを思い出す。<br />そのぐちゃぐちゃになった箱を抱えて、いつまでも泣きじゃくる彼女をやさしく抱きしめる彼。<br /><br />しかし、彼女は悟る。<br />いつかこうやって、自分のせいでも何でもなくても、去ってしまうことがあるということを。<br />

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            <category>小川洋子</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10736655.html</link>
      <title>「ウサギの丘」・・ロバート＝ローソン（田中薫子 訳）</title>
      <pubDate>Sat, 28 Apr 2012 17:00:19 +0900</pubDate>
      <description>この手のもの（海外ものの児童書）を手に取るのは、私としてはかなり珍しい。しかも薦められてもないものを。これは、我が家の次女（といっても立派な成人）が、用あって図書館から借りてきていた中の１冊で、家の机に置いてあったのをぱらぱらとめくってみたらついつい読んでしまい挙句に止まらなくなって一晩で読み終えてしまった。近代アメリカの話。目線は森の動物。主役はたぶんウサギ一家。丘には、かつて人が住んでいたけれど今は空家の　大きな家がある。そこに人が住めば、冬の間も動物たちはその人間たちの..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
この手のもの（海外ものの児童書）を手に取るのは、私としてはかなり珍しい。<br />しかも薦められてもないものを。<br />これは、我が家の次女（といっても立派な成人）が、用あって図書館から借りてきていた中の１冊で、家の机に置いてあったのをぱらぱらとめくってみたらついつい読んでしまい挙句に止まらなくなって一晩で読み終えてしまった。<br /><br />近代アメリカの話。<br />目線は森の動物。主役はたぶんウサギ一家。<br /><br />丘には、かつて人が住んでいたけれど今は空家の　大きな家がある。<br />そこに人が住めば、冬の間も動物たちはその人間たちの倉庫から穀物を頂戴したり、畑に植えられる美味しい野菜たちを賞味できる。<br />もちろん、そこの住人が、そういう庭仕事をしてくれたらね。<br /><br />かつては、いい人間　が住んでいて、やわらかな芝の芽やクリスマス飾りのどんぐり　（　これが小動物のためのものとは知らなかったぞ　）　をおなかいっぱい食べることができた。<br />しかし、そのあとに越してきた人間は、おそまつな人　で、<br />芝の手入れもしない、穀物も作らない、畑には雑草が伸び放題、倉庫はからっぽ。だった。<br /><br />そして今は、だれも住まないその大きな家に、<br />「また、人が来る」らしいウワサが動物たちの間に広がる。<br /><br />「また人が来る」<br />「また、人が来る」<br />動物たちの間でささやかれる声、声。<br /><br />その真偽を確かめようと、ウサギのお父さんがウッドチャックのポーキーのところに行く。<br /><br /><br /><a name="more"></a><br /><br />すると。<br /><br />「不動産屋がきてたらしい」こと<br />「大工のビルが屋根や物置、鶏小屋をみて、何か”けいさん”をしてた」こと<br />「石工のルーイが古い石塀や崩れかけた石段をけったりしながら、これもまた”けいさん”してた」こと<br />そして、「これこそかんじんなことなんだが」とポーキーは続ける。<br /><br />「畑を耕したり種をまいたりするティムのやつが。昔やさいばたけだったところを何やらみてまわって、これまた”けいさん”していた」こと。<br />などを、ききつけた。<br /><br />動物たちは、いよいよそわそわし始める。<br /><br />しかし、ウサギのお母さんだけは、いつも物事を悪く考えるので、黒い道路を走る車の事を心配していた。その昔、お母さんはとても可愛がっていた子を車にひかれて死なせてしまった経験があったからだ。<br /><br /><br />そんなある日、お父さんウサギとお母さんウサギは相談して、年老いたアナルダスおじさんウサギをこの家に引き取ろうと相談する。<br />「人が来る」ことになれば、食べ物も豊富になる。<br />そうすれば、おじさんをこの家に引き取ってもひもじい思いをさせなくて済むかもしれないと。<br />しかし、お父さんは、ここ二三日は家を離れるわけにはいかない。<br />事態がどう変化するかわからないからね。<br />そこで、ウサギのジョージー坊やが、おじさんを迎えに行くことになった。<br /><br />犬に追いかけられたり幅の広い川を飛び越えなくちゃいけなくなったりと、大冒険の末、おじさんウサギを無事連れて帰ることができたジョージー。<br />もちろん帰りは、おじさんの知恵で、安全だった。<br /><br />さて。<br /><br />人が、きた。　やっときた。<br /><br />どんな、人たちなんだろう？<br />荷物に、毒薬や鉄の罠やスプリング銃がないか、ごみ箱の形はどういうのか（食べ残しを得やすい形状かどうか、鉄のふたなんてのは最悪なんだ）、<br />動物たちのつぶらな瞳は、その様子をじっと陰から見逃すまいと光り続けている。<br /><br />「あのマホガニーのテーブルは、趣味がいい」<br />「うんうん、あのようなごみ箱であるべきだ、食べ残しをたっぷりいただける」<br /><br />しかし動物たちは、その「人」たちの荷物の中に大きなかごがあり、そこから太った年寄りの馬鹿でかい猫がのそりと出てきたのを見つける。<br />「ああ、猫をつれている」<br />しかし、この猫は、ネズミのウィーリーが脇腹をつついても、うっすら目をあけるだけで、知らんぷり。<br />さらに動物たちを驚かせたのはその人間たちが引越しの最後に家の前に立てた札だった。<br />「どうぞ、うんてんはていねいに　ちいさいどうぶつたちがいます」<br /><br />モグラの罠を仕掛けるどころか、「そこはモグラのすみかの入口があるから」といって塀を建てるのをよけさせたり、畑の柵は一切なしにしたり、<br />その人たちは、今までとは全然違っていた。<br />雨樋から水桶に落ちたウィーリーを手厚く介抱してもくれた。<br />動物たちはいよいよ大きな家の住人たちに格別の思いを抱くようになる。<br /><br /><br />しかし、そんな頃、お母さんウサギの心配してたことが起こった。<br />通りがかりの乱暴な車にジョージーが轢かれてしまったのだ。<br /><br />ドスンと大きな音がしたのにおどろいた大きな家の住人は急いで飛び出してきた。<br />そしてぐったりする小さなものをかかえて家の中に入ってしまった。<br />それっきり、ジョージーはいなくなってしまった。<br /><br />動物たちは大きな家の周りをさぐり、大きな石の何かが運び込まれたことを知る。<br />「おれたちをゆだんさせておいて、さいごにこうやってつかまえてごうもんするつもりだったんだ」<br />ジョージーは今、いったいどんな苦しみだろうと、動物たちは心配顔だ。<br /><br />夏至祭りがやってきた。<br /><br />数日前から運び込まれていた大きな石造りのものは、噴水だった。<br />元気に走り回るジョージーの姿も！<br />そして、その噴水の台には「みんなのぶん」と書かれた文字。<br />噴水を囲むように平たい台がしつらえてありそこにはトウモロコシ、コムギ、ライ麦、鹿のために、塩の塊、クローバー、ブルーグラス、ソバの束。木の実が並べられていた。<br /><br />みんなおなかいっぱい食べると、動物たちは話し合って、「この家の畑には立ち入り禁止」と決めた。<br />ネキリムシは？<br />彼らは約束なんて守らないよ？<br />それには、モグラたちが「交代で昼も夜も僕たちがパトロールするよ」<br /><br /><br />さて。<br />人間たちは、首をかしげていた。<br />「なあ、ルーイ。おれはわけがわからんよ。この引っ越してきたやつらの野菜畑には柵ひとつない。わなも毒も何もない。なのに食い荒らされた気配がこれっぽっちもない。足跡すらない、まして虫もついてない。それに比べてうちの畑は、柵にわなに毒に何でもありでおれはショットガン片手に一晩じゅう見張ることもある。なのにニンジンは全滅、キャベツはぼろぼろ、トマトは踏みつけられて芝生はモグラのせいでめちゃめちゃ。十字路の家も犬まで飼ってるのにトウモロコシは一本残らず倒されちまったし株もレタスもほとんどやられた。ほんとにわけがわからねえ」<br /><br />「まあ、はじめてのやつは、ついてるっていうから、それだけのことだろうがな」<br /><br />「そうだな。ちがいない」<br /><br />「よほどついてるか、なにかひけつがあるか、だな」<br /><br /><br />この本には続編があるらしい。<br />さっそく予約した。<br /><br />どうも、この「いいひと」たち夫婦がいなくなった後の話らしい・・・なんか残念。

]]></content:encoded>
            <category>児童書（外国）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10736645.html</link>
      <title>「初恋ソムリエ」・・初野晴</title>
      <pubDate>Wed, 25 Apr 2012 16:38:41 +0900</pubDate>
      <description>そもそも、初野さんが駄目だったっけ。物語のモチーフも設定も、結構好きな部類であるにもかかわらず、読み進められない人だった。読むにあたってのリズム・テンポが合わないというのかな・・・。「幸福の王子」モチーフで、内臓を移植するために走り回るライダー・・・なんて、聞いただけでぞくぞくするくらい面白そうだと思った。でも、駄目だった。読んでいられなかった・あの時は原因がなんだったのか、あまり分かっていなかった。これが今回、やっぱり初野さんだなあ～と思った。会話文のセンスが苦手なのかもし..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
そもそも、初野さんが駄目だったっけ。<br />物語のモチーフも設定も、結構好きな部類であるにもかかわらず、読み進められない人だった。<br />読むにあたってのリズム・テンポが合わないというのかな・・・。<br /><br />「幸福の王子」モチーフで、内臓を移植するために走り回るライダー・・・<br />なんて、聞いただけでぞくぞくするくらい面白そうだと思った。<br />でも、駄目だった。<br />読んでいられなかった・<br /><br />あの時は原因がなんだったのか、あまり分かっていなかった。<br /><br />これが今回、やっぱり初野さんだなあ～と思った。<br /><br />会話文のセンスが苦手なのかもしれない。<br />だから、会話のない部分は意外にすらすらといく。<br />会話が混じると、途端にスピードが落ち、何度も読み直す羽目になる。<br /><br />その部分をピックアップすると、自分の年齢的なものかあなあと思い始め、ちょっと認めたくないなあと正直思っちゃうんだけど、やっぱりその劇がタッチ（アニメタッチかな）というか、私の思惑とは違う方向にひねられてあって、なんだか読みづらくなっていくんだわね・・・。<br /><br />ちょっと大げさなもってまわる感じの。<br /><br />それから、吹奏楽。<br />これに対して私の情熱がかけらもなかった。<br />オーケストラではない、学校の吹奏楽・・・・<br />あれが、どうも苦手である。<br /><br />時に混じる不協和音・・・そりゃあまあ部活なので、上手いも下手もいるわけで。<br />あれが、学校で鳴り響くのが、どうにも苦手だった。<br />木管金管の占める割合の大きなあの不協和音混じりの。<br />しかもほぼ野球応援用の音楽。<br /><br />拒否反応といってもいいくらい、あの微妙に外れる音程が苦手だったことを、すご～く思い出した。<br /><br />特に、主人公が「バレーボール」をしたくないがために「フルート」を買ってもらって下手糞に吹く。という設定で、なおさら思い出してしまった。<br />とはいえ、これは続編。<br />ひとつ目でそれを気づいていなかったかというと、まあ…気づいてはいたけれど・・<br /><br />なんとなくその謎解きの面白さと、その謎の重みが、「面白かった・・・かもしれない」<br />と思えた。<br /><br />この続編も、それに関して言えば非常に重みがある。<br />最後の話、表題作の「初恋ソムリエ」に関して言えば、実は、ゲストのおばあちゃんの話、学生運動発展しての過激派の事なのかなあと勝手に思ってたら盗賊だったことに、ややがっかりではあったが、総じてそのミステリ部分のネタは、やはり素晴らしいものがあるなと思う。<br /><br /><br />う・・・・。ん。<br /><br />なんだろう。<br />主人公二人のキャラが、好きじゃないのかもしれない。<br />つまり、彼らの会話文が、好みじゃなかったということか・・・。<br /><br /><br /><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>その他（は行）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10722433.html</link>
      <title>「サムシング・ブルー」・・飛鳥井千砂</title>
      <pubDate>Fri, 20 Apr 2012 22:06:24 +0900</pubDate>
      <description>得意の固め読み。飛鳥井さんの三冊目。刊行の順序はよく見てないけれど、この人の作風、人物描写が安定してきた（私が徐々に慣れてきた？）よって、一気読み！おもしろかった。ページが減っていくのが、ツライなあ、寂しいな・・という感覚、久々だったかもしれない。ストーリー的には、ミステリではないから「この先、いったいどうなるの？」っていうのを前面に押し出してるわけではない。。ではないけれども、ちゃんと「先」が知りたくなる。設定自体はありきたりと言えなくもなくて、ドラマの企画になんか出したら..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
得意の固め読み。飛鳥井さんの三冊目。<br /><br />刊行の順序はよく見てないけれど、この人の作風、人物描写が安定してきた（私が徐々に慣れてきた？）<br />よって、一気読み！<br /><br />おもしろかった。<br />ページが減っていくのが、ツライなあ、寂しいな・・という感覚、久々だったかもしれない。<br /><br />ストーリー的には、ミステリではないから「この先、いったいどうなるの？」っていうのを前面に押し出してるわけではない。。<br />ではないけれども、ちゃんと「先」が知りたくなる。<br /><br />設定自体はありきたりと言えなくもなくて、ドラマの企画になんか出したら、余程気の利いた捻りあるキャッチを考えないと即効ボツかなっていうくらい。<br /><br />二十代後半の女性がいて。<br />付き合ってた彼氏と、なんとなあーく別れて。<br />そのい翌日に、昔の彼氏と、その頃の自分の親友（だと思ってた）女の子との、結婚式の招待状。<br /><br />落ち込みまくり泣きまくり。<br />目を晴らして行った会社。<br />そこに、その結婚の花嫁の方と付き合ってた空気の読めない男が、たずねてくる。<br />アポナシで。うんざりする彼女。<br />その後、昔、体育祭で執行委員をやった8人がその結婚式に招待されてると知り、みんなでお祝いの品を送ろうと言うことになる。<br />さて、それを何にするか。<br />そこで思いついたのが、高校時代の思い出に絡めたタペストリー。<br /><br />昔の輝き、そして失恋。<br />まだまだ自分には未来があると、思い込んでいた頃の。。。。<br />結構モテモテの人が、そういうことになるのかもしれない。<br /><br />不自由しないと、相手に贅沢になるのかな。<br />この辺で妥協できないなあ。。とかね。<br /><br />そういった感じや、微妙に揺れる心、激しく揺れる心。<br />そういうの、うまく書いてるなと、読み終えて<br />思う。<br /><br />「タイニー～」が面白いらしい。<br />楽しみだわ。<br /><br /><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>飛鳥井千砂</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10721504.html</link>
      <title>「学校のセンセイ」・・飛鳥井千砂</title>
      <pubDate>Fri, 20 Apr 2012 01:30:43 +0900</pubDate>
      <description>飛鳥井さんの二冊目。高校の教師になった主人公・・ずっと一人称なので名前が今ひとつ覚えられなかったけど、なんだっけ。ああ、桐原先生。桐ちゃん。何に対しても「面倒くさい」と、心の中でつぶやき続ける男。生きる上でのポリシーは、「出来る限り面倒を避ける」ということ。みたい。熱くなる。ということを極端に避けている。かっこ悪いと思ってるのと、なんかあったら、めんどくさいから。俺、最低。って言ってるけど、本気でなんか思ってない。思ってたら変わりたいはず。変わりたくないんだから、ポーズ。飛鳥..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
飛鳥井さんの二冊目。<br /><br />高校の教師になった主人公・・ずっと一人称なので名前が今ひとつ覚えられなかったけど、なんだっけ。<br />ああ、桐原先生。桐ちゃん。<br />何に対しても「面倒くさい」と、心の中でつぶやき続ける男。<br />生きる上でのポリシーは、「出来る限り面倒を避ける」ということ。みたい。<br />熱くなる。ということを極端に避けている。<br />かっこ悪いと思ってるのと、なんかあったら、めんどくさいから。<br />俺、最低。<br />って言ってるけど、本気でなんか思ってない。<br />思ってたら変わりたいはず。変わりたくないんだから、ポーズ。<br /><br />飛鳥井さんの書く人間描写には、なにか共通するものはあるなと思う。<br />表向きは感情を抑えた人なんだけれど、ものすごく人間くさい感情を、あえて隠してる。<br /><br /><br />人物描写も、すこしひねりがある。<br /><br />ものすごく変わった格好する小枝（　これ、私はリアルタイムでツィギーを知ってたので、ってもちろん小さかったけれど、最初ッから、こえだちゃんと読んでしまってた。さえ、だったとはね）<br />のところに通ってくる高校生。<br />向かいに住む桐ちゃんは「高校生の彼氏」と判断。<br />普通なら、事情を知ったら彼氏とかじゃない設定が多いかと思うけれど<br />ちゃんと、彼氏。<br />しかも会って話すと、（普通は、結構なナイスガイってなるのかと思うけれど）、意外に変わりモン。<br /><br />女モードとそうじゃないモードを持つ中川さん。<br />てっきり桐ちゃんが好きなのかと思いきや、結末ではそうでもなくて。<br /><br />だけどもなかなか、モテモテの桐ちゃん。<br /><br /><br />やはりこの話も、出だしは主人公の思考に馴染めないんだけれど、でも読んでいくうちに「なるほどねえ、リアルって言うのはこういうのだったのかもねえ」と思ってしまう。<br /><br />重い、というのではなく。だからといって、軽い話であるはずもなく。<br />ただ、人間の心の中なんて誰でも重いのかもしれない。<br />軽いと言われる（見られる）人だって、その人側から見れば、重みがきっとあるんだろうな、<br />そんな風に、感じられるお話を書く人。<br /><br /><a name="more"></a>

]]></content:encoded>
            <category>飛鳥井千砂</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10719401.html</link>
      <title>「はるがいったら」・・飛鳥井千砂</title>
      <pubDate>Wed, 18 Apr 2012 13:21:16 +0900</pubDate>
      <description>時々BLOGにコメントを頂くSUZYさんの紹介で名前を知った作家さん。それまではまったく知らなかったので、先入観なしで読み始めた。ついつい周りの人間のファッションチェックをしてしまい、自分の贅肉に厳しい目を持つ女。それを自分で「嫌な癖」といってるが、やめようと思ってるようにも見えない。時間にも予定にも正確で、私のような年長者からは「余裕のない人」と見える、２２歳の園（その）。弟は弟で、周りに気を使うこと天下一品。体が弱いとあるのは、そのあたりのひずみをぜ～んぶ体に負担かけてる..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
時々BLOGにコメントを頂くSUZYさんの紹介で名前を知った作家さん。<br />それまではまったく知らなかったので、先入観なしで読み始めた。<br /><br />ついつい周りの人間のファッションチェックをしてしまい、自分の贅肉に厳しい目を持つ女。<br />それを自分で「嫌な癖」といってるが、やめようと思ってるようにも見えない。<br />時間にも予定にも正確で、私のような年長者からは「余裕のない人」と見える、２２歳の園（その）。<br /><br />弟は弟で、周りに気を使うこと天下一品。<br />体が弱いとあるのは、そのあたりのひずみをぜ～んぶ体に負担かけてるせいじゃないかと想像してしまう、しかもかなり勉強の出来る高校３年生。<br /><br />この姉弟は、親の離婚で離れて暮らしており、姉は母と、弟は父と暮らしている。<br /><br />幼い頃にふたりで拾ってきた犬のハルは、老犬となりいまや命のともし火は非常に細い。<br />介護犬ならぬ被介護犬となってしまった。<br /><br />部屋中にシートを引きつめて脱臭剤を撒き・・・<br />といったって、そりゃあ、相当の匂いでしょう。<br />以前、室内で柴犬を飼ってる家にお邪魔したことがあるが、そりゃあもう玄関から匂い立つそれは半端じゃなく、ずっとそこにいると多少は慣れてきてしまうんだけれど、それでも帰るまでずっと無臭にはならず、家を出てすぐに自分の服のにおいを嗅いでしまったほどの・・・<br />動物園のトラの檻並み？といった経験があったもんだから<br /><br />今うちにも猫がいるし動物を室内で飼うという事にたいする拒否感なんて全然ないんだけど、犬と猫とのにおいの差みたいなのは歴然とあって、でもそういうのって、愛情ですべてが許せたりするよね、とか、でもあのにおいはキツイよねえ。。なんて<br /><br />思ったりしながら。。。。読んだわけです。<br /><br />「苦手だなあ、お姉さんもさることながらこの弟の、自分に非のあることは一生しないだろうスタンスとか、あと、善良ぶった悪人の幼なじみ、うわべだけいやそれ以上、薄皮一枚以下の付き合いの同僚たち・・・ホント苦手だ」　　と。<br /><br /><br />それが、徐々に徐々に、引き込まれていくのは中盤から。<br /><br />園に無言電話がきて嫌がらせの手紙が来るようになる。<br />いやいや、そういうのに引き込まれるわけではなくて。<br /><br />それを相談しに園が幼なじみの恭ちゃんのところに行くことでも、それを夫婦で親身になってくれたところでももちろんなくて、<br /><br />行が、友達以上だけども今のところ確実に彼女未満のなっちゃんと、進路のことで言い争ったことなんかでもなくて、<br /><br />なんだろう・・<br /><br />主役であろう園にしてみれば、あまり愉快でない父の再婚相手の真奈美さんみついてのまあ公平と言える描写とか。<br />行の義理の兄弟の忍があっけらかんとしたイイヤツだったり<br />隣の小川君に対して、園が意外と無防備になっていくところとか<br />恭ちゃんが、結構いっぱいいっぱいだったってことがわかるんだけど、そのこと自体よりもその言い方の率直さかな。<br />本気で園が自己嫌悪に陥ってるんだなあと思う反面、それに対して毅然と生きていくところとか。<br />一本橋の上を落ちないように落ちないようにと肩肘張ってる様も、どんどん許せるようになってくる。<br />「落ちたっていいんだよ。落ちたって、下は恐ろしい渓谷でもなんでもない、ふかふかの芝生だったり、さほどの高さじゃない部分もあるんだよ。だから力を抜いても、いいんだよ。<br />でも、それが出来ないなら、頑張れるだけ頑張ればいいよね。<br />頑張ることが、悪いことであるはずがないよ。<br />頑張れない人が、頑張ってる人を嫉んで言う言葉なんか気にしなくていいよ」<br /><br />って思えてくるんだから、不思議だわ。<br /><br />一人称が姉の園と弟の行とで交互になるんだけれども、一見して両極にいるような二人の性格が、<br />実は根っこが同じだよなあと思えてくる。<br />そういうことも、そして二人してものすごく危うい感じがするところも<br />リアル、って言う意味では非常にリアルな心情描写だった。<br /><br /><br />人はいろんな面を持っていて、どんな人でも誰かに対しては背を向いてたり前を向いてたりしてるし、もしも前面だけをどんな人にも見せていたら、それは生き物の姿ですらなくなる。<br /><br />悪口が並ぶとか、嫌な感情の描写とか、<br />江國香織みたいなのは本当に苦手なんだけれど、この人の話は、それを越えたものがあるのかなと<br />思えた。<br /><br />これは、私にとっての新境地　という気持ち。<br /><br />あと二冊手元に借りてあり、そして「タイニー～」が２０人の予約待ち。<br />楽しみに読もうと思う。<br /><br />SUZYさん、ありがとう！！<br />おもしろかったです♪<br /><br /><br /><br /><br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>飛鳥井千砂</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10719456.html</link>
      <title>「死者のための音楽」・・山白朝子</title>
      <pubDate>Mon, 16 Apr 2012 14:58:53 +0900</pubDate>
      <description>中田永一のほかにも別名を持つと聞き、読んでみた。うちの図書館には、今のところこっちしかなかった。完全なホラー。どこをどう見ても、ホラー。実は、10日の火曜日に足にパソコンを落とし、小指を骨折した。夕方のこと。痛いなあと思ってたが、まあよくあるたんすにぶつけても痛いしなと思って我慢。しかし、夜になってどんどん痛くなり、自分で運転して（左足だったので運転に支障なく、歩くのは非常に支障があったけど）近くの救急病院かなと思しき病院にいったら、すっかり真っ暗で閉まってた。その場で携帯か..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
中田永一のほかにも別名を持つと聞き、読んでみた。<br />うちの図書館には、今のところこっちしかなかった。<br /><br />完全なホラー。<br />どこをどう見ても、ホラー。<br /><br />実は、10日の火曜日に足にパソコンを落とし、小指を骨折した。<br />夕方のこと。<br />痛いなあと思ってたが、まあよくあるたんすにぶつけても痛いしなと思って我慢。<br />しかし、夜になってどんどん痛くなり、自分で運転して（左足だったので運転に支障なく、歩くのは非常に支障があったけど）近くの救急病院かなと思しき病院にいったら、すっかり真っ暗で閉まってた。<br />その場で携帯から119に<br />「あのお、救急車は要らないんですが、行ける病院を教えてもらいたい」と電話し<br />結局、婦人科でもかかりつけの大きな総合病院へ。<br /><br />その待ち時間に、読んだ・・・ら。<br /><br />ものすごく気持ち悪くて。。。<br /><br />「ああ、この本じゃないのにすべきだったよなあ・・・」と後悔することとなった。<br />それでも、ずいぶんと待たされたせいで７話中、４話も読んでしまった。<br /><br />なので、帰宅したら、明るそうな「退出ゲーム」に変更したんだけれども・・。<br /><br />その後、そっちも読み終えてこっちに戻った訳だけれど、その頃は痛みも引いていたので、面白く読み進めることは出来た。<br />出来たんだけど、その間に挟まった「退出ゲーム」の方が、（重みがあると聞いていたその重みが）<br />ちょっと半減してしまったのが、残念でならない。<br /><br />短編集。<br /><br />いつも、この人の、読むと、<br />ひらがなの多用が、「ああ、この人だよな」と思う。<br /><br />▲長い旅のはじまり<br />生まれたときから、知っているいろいろなこと。<br />彼は彼の母の父の記憶を持って生まれていた。<br /><br />▲井戸を下りる<br />これもものすごーく気味の悪い話。<br />暗闇。<br />目を開けてても閉じててもかわらない闇って、怖い。<br />そういう中に暮らすと目が溶けてなくなっていくのだろうか・・・もぐらみたいに。<br /><br />▲黄金工場<br />工場の廃液と、黄金と、生命と。。。<br />このあたりは、もう、深夜の病院のただただ広い待合室で半ば寝転んで読んでると、<br />相当気味が悪かったわ。<br /><br />▲未完の像<br />少女の彫るものには、命が宿っている。<br /><br />▲鬼物語<br />もう無理、ってくらいのすぷらった。<br />助けて。<br /><br />▲鳥のファフロッキーズ現象について<br />これは、どの読者も言ってるように、この短編集の中では、もっとも惹かれる話。<br />なんという種類なのかはわからない大型の黒い鳥。<br />その鳥が、彼女の心を読む。そして行動する。<br /><br />▲死者のための音楽<br />聞いてみたい。<br />死ぬときの音楽・・・。<br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>その他（や行）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10719440.html</link>
      <title>「退出ゲーム」・・初野晴</title>
      <pubDate>Sun, 15 Apr 2012 14:28:33 +0900</pubDate>
      <description>「水の時計」とか、「漆黒の王子」とかで、ちょっと癖ある話を書く人だなと、思っていたのがこの所、このシリーズが評判よいと聞き、読んで見た。高校の弱小吹奏楽部の話。でも、ちょっとしたミステリ仕立て。チカとハルタ。そして草壁先生。まあこの三角関係っていうのが、どこかで知ってたのか。。。他の話の設定だったか。。。不明。▲結晶泥棒文化祭に出すために化学部が作った硫酸銅の青い結晶が盗まれた。その犯人探しをする過程で、ハルタとチカと草壁先生の関係性と吹奏楽部の立ち位置が説明される。▲クロス..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「水の時計」とか、「漆黒の王子」とかで、ちょっと癖ある話を書く人だなと、思っていたのが<br />この所、このシリーズが評判よいと聞き、読んで見た。<br /><br />高校の弱小吹奏楽部の話。<br />でも、ちょっとしたミステリ仕立て。<br /><br />チカとハルタ。そして草壁先生。<br /><br />まあこの三角関係っていうのが、どこかで知ってたのか。。。他の話の設定だったか。。。不明。<br /><br />▲結晶泥棒<br />文化祭に出すために化学部が作った硫酸銅の青い結晶が盗まれた。<br />その犯人探しをする過程で、ハルタとチカと草壁先生の関係性と吹奏楽部の立ち位置が説明される。<br /><br />▲クロスキューブ<br />今は懐かしいルービックキューブ。<br />ルービックキューブって、私には本当に興味のわかないパズルで、思い浮かぶのは「幸せの力」だったかな・・・ウィル・スミスが実の息子と共演した親子モノの映画くらいで・・。<br /><br />それを解く過程で、ひとり、優秀なオーボエ吹きをゲット。<br /><br />▲退出ゲーム<br />こういう、劇中劇みたいな設定が、何だか好きじゃなくて。。。<br />こういうの、恩田さんも時々する。<br />まあ全然違うとも言うけれど。<br /><br />なんというか、仰々しい、お笑いにならない喜劇・・・・<br />というような目でしか見られないんだけれど、<br />最終的には、丸く収まり、サックス奏者ゲット。<br /><br />▲エレファンツ・ブレス<br />ふむ。象さんの息か。<br />その言葉はいいな。<br />発明部の二人（私の中では、もうこれは映像化なら　タッチのふたり）　<br />その二人が、発明したのが、「色」を使って夢を操作するまくら。その名もオモイデマクラ。<br />その購入者にまつわる話。<br /><br />その子の祖父は祖母との間に子を設け（それが彼女の父親）、しかし、直後にアメリカへと渡りそのまま失踪。<br />彼女はそういった祖父を許せないでいる。<br /><br />しかし、その失踪には大きな大きな事件（世界的な）がかかわっていた。<br /><br />それが・・・・<br /><br />（ネタばれます）<br /><br /><br /><br /><br /><br /><a name="more"></a>ベトナム戦争。<br /><br />この戦争は、アメリカにとって、本当に大きな大きな傷を作ったのだなあと思う。

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            <category>その他（は行）</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10719414.html</link>
      <title>「真夏の方程式」・・東野圭吾</title>
      <pubDate>Tue, 10 Apr 2012 00:00:00 +0900</pubDate>
      <description>「坂之上の雲」を読んでいたはずが、ついきた東野圭吾に目を奪われふらふらと寄り道してしまった。ちょっと精神的に疲弊してるのもあって、安易な方に流れてみようかなあ。。。。と。この所、私にとっては非常に評価の低い東野さんなので、それこそもう非常にハードルを低くして読んだからか、出だしが子供だったからか。まあまあ面白かった。この話あたりになるとガリレオ湯川はもう福山雅治でしかなく、内海薫なんて柴咲さんでしかない。キレイな海があって、それを守りたいと思う人がいて。それはとても「いいこと..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「坂之上の雲」を読んでいたはずが、ついきた東野圭吾に目を奪われふらふらと寄り道してしまった。<br />ちょっと精神的に疲弊してるのもあって、安易な方に流れてみようかなあ。。。。と。<br /><br />この所、私にとっては非常に評価の低い東野さんなので、それこそもう非常にハードルを低くして読んだからか、出だしが子供だったからか。<br />まあまあ面白かった。<br /><br />この話あたりになるとガリレオ湯川はもう福山雅治でしかなく、内海薫なんて柴咲さんでしかない。<br /><br />キレイな海があって、それを守りたいと思う人がいて。<br />それはとても「いいこと」で、しかしどことなくそれをはすに見てる東野圭吾がいる気がする。<br />私も、はすに見る以上に、ちょっと無関心な部分は否定できないんだけれど・・・。<br />どこの海のことなんだろう、まさか地下資源に対して事実ってことはないんだろうけれど・・・モデルとなる場所は・・ないのかな。ないか。<br /><br />これはもちろんミステリなので人が死ぬんだけれど、なんというか、そんなに簡単に殺人にしてしまうっていうのは、どうなんだかなあと心理リアル描写の本なんかを読んだあとだと特に違和感は持ってしまう。<br /><br />でもまあ、ミステリ、ですからね。<br />とりあえず、誰かが死んでから、になっちゃうわけでしょうね。<br /><br />さて、ネタバレします。<br /><br /><br /><a name="more"></a><br /><br />実際、殺人にまでいたる経緯が非常に唐突な感じはある。<br /><br />犯人は、たぶん死んだあたりでかなりの読者が想定すると思われる。<br />花火が、それに関してることも、理由はさておき、なんとなく感じる。<br /><br />結局は、その動機みたいなものは、あのおじさん夫婦の意思の疎通が非常に欠けてたところにあるんだろうと思うわけで<br />だからと言って、それを「話し合う」なんてことはありえず<br />ありえないところが彼ら夫婦の出発点だったのだろうと言うのも想像できる。<br /><br />それが動機であるなら、納得してもいいんだけど<br /><br />最も、最大に　よくわからんのが、あの死体遺棄を言い出した男の意図と行動力。<br /><br />そこまで、やるかな・・・<br /><br />いくらエキセントリックな男だとしても<br />だからこそ、臆病になったりしそう。<br /><br />たとえ彼女のことが好きだとしても。<br /><br />う・・ん。そこがいちばんわからん。

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            <category>東野圭吾</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/honnoasica/archives/10700846.html</link>
      <title>「坂の上の雲　三　」・・司馬遼太郎</title>
      <pubDate>Wed, 04 Apr 2012 12:36:28 +0900</pubDate>
      <description>作者自身が「フィクションを禁じた」と言ってるようにもはや小説ではなく歴史書。壮大かつ詳細な記録であるため、その全てを記憶にとどめたいのにかなわない。今、これを書いているのが５月１日。読み終えてほぼひと月たったことになる。感想を書かずに東野圭吾に行き、そのままになってしまっていた・・・。もう、まったく内容を覚えていない・・・。再読しつつの感想になってしまうわ・・。さてさて。正岡子規はこの巻の冒頭で亡くなってしまう。正岡子規と言えば、脊椎カリエス、その病名を今身近に聞くことはまっ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
作者自身が「フィクションを禁じた」と言ってるようにもはや小説ではなく歴史書。<br />壮大かつ詳細な記録であるため、その全てを記憶にとどめたいのにかなわない。<br /><br /><br />今、これを書いているのが５月１日。<br />読み終えてほぼひと月たったことになる。<br />感想を書かずに東野圭吾に行き、そのままになってしまっていた・・・。<br />もう、まったく内容を覚えていない・・・。<br />再読しつつの感想になってしまうわ・・。<br /><br /><br />さてさて。<br /><br />正岡子規はこの巻の冒頭で亡くなってしまう。<br />正岡子規と言えば、脊椎カリエス、その病名を今身近に聞くことはまったくない。<br />この病気は、今もあるのか、それとも違う名で呼ばれているのか、調べると<br />この病気は、結核菌が脊髄に入って起こる病気であり、結核が非常に少なくなった現在この病気もかなり珍しいものになったようである。<br /><br />子規逝くや十七日の月明に　　高浜虚子<br /><br />その子規の死を秋山真之は、横須賀線の電車の中で知った。<br /><br /><br /><br /><a name="more"></a><br />「この小説を　どう書こうかと　まだ悩んでいる」と司馬氏は二勝目の冒頭で吐露している。<br /><br /><br />秋山兄弟がこの先　日露戦争にのめりこんでゆくが、この二人だけを軸にして話を書いていくだけでは済まないということだ。<br />日露戦争を考えるとき、その戦争責任は、ロシアが８で日本が２であろうと司馬氏は断じている。<br />そしてそのロシアの８の大半はその皇帝ニコライ二世が持つ、と。<br /><br />さて日本。<br />日本の政治家のほぼ全員が、ロシアと戦争などして勝てるなんて夢にも思っていなかった。<br />伊藤博文などは恐露家というあだ名がついていたほどだった。<br /><br />問題は海軍。<br />三国干渉後のフランスは、日本のような脆弱な経済基盤の国が列強のような艦隊を持つことは到底無理であるし日本もそのようなことはしないだろう、と言っていた。<br />しかし、日本は海軍を強化しなければ生きる道はない。<br /><br />それをやってのけたのが、山本権兵衛である。<br />そしてそれを可能にしたのは、狂気ともいうべき日本の財政感覚にあった。<br />世界史の上で時に民族が後世の想像を絶する奇跡を演ずることがあるが、日清戦争から日露戦争にかけての１０年間の日本ほどの奇跡を起こした民族はまず類がないと言っていい。<br /><br />明治３０年における我が国の軍事費はなんと総歳出の５５％に上った。<br />この重苦しい予算を　さして産業もない開国間もない国民所得の低い国が組み上げるというのは、考えられないことであり、というよりもそれに対して耐えた国民こそが奇跡であった。<br /><br />その理由を考えていくに<br />まず、日本人が貧困に慣れていた。<br />封建的な律儀さがまだ残り、人々は自己主張を控えめにすることを美徳としていた。<br />また、あの日清戦争後のロシアの三国干渉に対する「臥薪嘗胆」という言葉は、流行語以上に国民の脳裏に刻まれており対ロに関しては国民からの突き上げがすさまじく、為政者においてはむしろそれを抑えにかからねばならない側ですらあった。<br /><br />つまり、日本人は「飲まず食わずで海軍を作った」のである。<br /><br />そういった予算の中、事を成し遂げたのが山本権兵衛であり、時の海軍大臣は西郷どんの弟、西郷従道。西郷は物事の本質を見極めるのが上手だった。<br />その要だけを握ってあとは春風に吹かれてるような顔をしていた。<br />山本はまず、旧幕府海軍から居座る無能幹部の首を切った。<br />大リストラである。<br />その西郷と山本の逸話の一つ。<br /><br />戦艦三笠を英国ヴィっカーズに発注した時のこと。<br />時は明治３１年。その時すでに海軍予算はすっからかんで前渡し金を捻出できずにいた。<br />そこで二人は予算の流用を決意する。もちろん違法だ。<br />もし議会に追及され許されなかった沖には二人で二重橋まで行って腹を切りましょう。二人が死んで主力艦ができればそれで結構です」<br />こうして三笠は、生まれた。<br /><br />「それでも日本人は～」に書かれていたように、三国干渉後の日本の為政者たちは本当に生きた心地のしない日々だったろう。<br />中国に返したと思っていた遼東半島になんなく居座ってしまったロシア。<br />満州には着々と鉄道が敷かれていく。<br />そして朝鮮北部にまで手を伸ばしてくるのを見ていると、日本がロシアの手に落ちるのは時間の問題のように思えた。<br /><br />朝鮮半島は日本の植民地ではない。<br />しかし、列強から身を守ろうとするとき、そこがエアバッグのようなクッションのような、そういった地理的な意味合いを持っていたことは否定できない。<br />歴史にＩＦはないというのは有名な格言であるが、もし日露戦争に日本が負けていれば朝鮮半島は確実にロシアのものだった。<br />というより、日本もロシアだっただろうな。<br /><br />ロシア人の駆け回る土地がことごとくロシア領になるという異常事態、そういう時期であった。<br /><br />その日本の恐怖であるが、こんな極東の事情を列強各国はだれも気にしてない、どこも助けてはくれない、そう日本人は思っていた。<br />しかし、そこを気にしていた国があった。イギリスである。<br />ロシアは、イギリスの大事なインドに手を伸ばそうとしてきていた。<br />そして生まれたのが日英同盟である。<br /><br />ロシアでは、ウィッテが「奸臣」と呼ぶベゾブラゾフが我が物顔をしていた。<br />彼は軍事名狩りの冒険主義者で、ロシア皇帝に<br />「満州、沿海州、朝鮮を植民地にしてしまう」ことを提案し、ニコライ２世はそれを許容しただけでなく彼の熱烈なファンになってしまった。<br />もちろん、その豪華な「愛国事業」の中には、日本をつぶしてしまうことは当然のこととして含まれていた。<br /><br />この時期の日本の海軍に対するロシアの評価は非常に低く「乳児軍である」としており、陸軍に対しても当時の駐日ロシア陸軍武官ワンノフスキーが「ヨーロッパの最低基準にたどりつけるだけの道徳基礎を得るにも１００年かかる」と語り明治３６年に日本を訪れたクロパトキンもまた「世界最弱」と評し、「きたるべき戦争は、戦争というより軍事的散歩になるだろう」と言った。<br /><br />だが、まったく同じ時期に英国海軍士官は、１８０度別の見方をしている。<br />「日本の軍艦操縦や運用のうまさは世界でかろうじて英国海軍のみ比肩しうる」<br />そしてそれは、バルチック艦隊全滅によって証明されることとなる。<br /><br />ロシアは、普通では考えられないような嘘つきであるというのはヨーロッパでは常識であった。<br />驚くべきことに、他国との同盟をしばしば一方的に破棄する点において、ほとんど常習犯であった。<br />さらに、ロシア国家の本能は。略奪である。というのもヨーロッパ側の常識となっていた。<br />（これって、太平洋戦争時の日ソ不可侵条約の一方的な破棄でも我々は思い知ったし、略奪においても身をもって今もなお、実感しているわけだ）<br /><br /><br />そういうロシアに駐在していたのが広瀬武夫である。<br />広瀬の駐在は長く、アリアズナ・コヴァレフスカヤという恋人がいた。<br />彼はロシアで最も人気のある外国人武官であった。<br />ロシア人から、「君は士官だそうだが、伯爵か侯爵か」と聞かれたことがあった。<br />ロシアでは士官は貴族でなくてはなれないのだ。<br />「いや自分はそういうものではない。自分だけでなく日本では一庶民でも能力があれば登用の道がある」と説明したが、冗談だろうと言って信じてもらえなかったという。<br /><br />明治３６年夏<br />兄の好古が奈良市のの騎兵第一師団長であった時、陸軍省に呼ばれ行ってみると<br />「ロシアから妙な招待状が来ておる」とのこと。<br />シベリアのニコリスクにて陸軍の大演習を行うから参観武官をよこしなさいというもの。<br />ロシア側の狙いは、世界一の陸軍を日本に見せつけて戦争に踏み切らせないため。<br /><br />好古を案内したのはミルスキー大尉<br />彼は好古によほど好感をもったらしく滞在中ずっと彼につきっきりで世話をした。<br />しかし、彼が見せる場所は意味を持たぬ場所ばかり。<br />そこで好古の傍若無人振りが現れる。<br />司令部前では馬車を無理に止めさせては「挨拶せねば」と降りてゆき、ついには要塞司令部にまで入り込んだ。<br />そして「リネウィッチ大将とは天津時代に親しくしてもらった、ぜひ挨拶したい」と言い出す。<br />ロシア側は「旅行は認められない」という返事。<br />「旅行じゃない、挨拶じゃ」<br />「挨拶には旅行が付属します」<br />「あたりまえではないか」<br />「皇帝に許可を取らねばならない」<br />「とってくれ」<br />すると、「許可が下りた」となる。<br />結果的に好古がおこなった「強硬偵察」は成功した。<br /><br />面会したリネウィッチにロシア軍の感想を聞かれ本気でほめた。<br />正直、好古は、このような敵と戦って勝つには日本陸軍は半分は死なねばならないだろうと思った。<br /><br />その日露戦争が、ついに開戦に至る。<br /><br /><br />秋山弟が、海軍参謀に任ぜられた。<br />司令長官は東郷平八郎。その補佐をせよとの人事であった。<br />真之は「おかしい」と本気で思ったが、会いに行けと言われた東郷に会いに海軍省に赴く。<br />しかし真之は軍務局に勤める友人のところに出かけてゆき<br />「これは開戦を意味すると思うが、どうだろう」<br />と確かめると、「そんな話は聞いてない」と言われこのことは嘘だと決めて東郷のところへはいかないでいた。<br />しかし、東郷は夜更けまで彼を待っていたのだ。開戦は事実であった。<br /><br /><br />開戦へ向けての章の始まりは、渋沢栄一と児玉源太郎である。<br />ただし、現在ではこの司馬氏の書く児玉源太郎像は事実とは異なるという評価であるようだ。<br />だが、とりあえずこの本における二人の会話から。<br /><br />「シベリアから満州にかけての大平原は鉄の色　一色」だと児玉が言う。<br />「旅順は要塞工事が進み海上にはロシア艦隊が絶えず出没し、時に従い増えている。このままではやがて日本は圧倒されて自滅してしまうでしょう」と。<br />それに対し渋沢は「勝つ見込みはどのくらいなのか」を尋ねる。<br />「勝つ、ところまではいかない・・・国家総力挙げてなんとか引き分けというのが精いっぱいであろう。しかしこのまま時間が過ぎればすぎるほど、ロシア側に有利で日本に不利です」<br /><br />（このあたり、太平洋戦争での対米でも、こういう会話あったんだったよなあ、と思うが、近代の日本はずっと、こういう状況で綱渡りをしてきたのかなあと思う）<br /><br />そして児玉が続ける。<br />「二年もたてばロシアの軍力は膨大となりその時たちあがってももはや勝負にもならない。日本は万死に一生を期して戦うほか残された道はない」<br />この一戦で日本は滅びるかもしれない、そういう思いで児玉は両眼から滂沱の涙を流し渋沢も泣き出した。<br /><br />日本政府が最後の望みをかけて対露交渉を始めたのは明治３６年の夏であった。<br />内容は、「ロシアには満州を、日本には朝鮮半島を」というもの。<br />１９世紀末、世界は「産業を興して軍事力を持ち帝国主義の仲間入りをする」かもしくは「他の植民地になる」この二つしか選択肢がなかった。<br /><br />平和こそが正しいという現代の尺状でこの時代を語るのは無意味であり、日本が維新によって自立の道を選んだ以上、すでにその時から他国（朝鮮）の迷惑の上において己の国の自立も保たねばならなかった、そう司馬氏は書き連ねている。<br />この時代の国家の自立の本質とはそういうものであったのだ。<br /><br />この案をロシア側に提出した日本に返ってきた返事は「朝鮮の半分はください」だった。<br />しかし、それはいずれその強力な軍隊を南下させてくるだろうことは明白、疑う余地もない。<br />外交官による外交はロシアの念頭にはなく、軍人の銃剣での解決が本筋であると内務大臣でさえが言ってる国だった。<br /><br />日本が懇願する思いで返事を待つ間、ロシアはわざと回答をじらし、その間すさまじい勢いで極東の軍事力を増大させた。このまま交渉が長引けば旅順で組み立てているという駆逐艦はますます増える。<br /><br />後世となった現在（　とはいえまだまだ時は昭和４０年代 ）<br />見てもなお、ロシアの外交は意識的に日本を追い詰めていた。<br />一大国が他の国に対しここまで嗜虐的外交をしたというのは例がない、と言う。<br />彼ら白人は、いつも有色人種、そして異教徒に対して、攻撃的でありそれが間違っているとは考えない。クジラは守っても、人間同士の殺し合いには手を緩めない。<br /><br />そして、それと全く同じ事態が太平洋戦争において今度はアメリカとやらねばならぬ羽目に陥った。<br /><br />だから、軍人たちは、あの日露での勝利を忘れられず、対米でも短期決戦ならばなんとかなるのではないかと考えたのだ。<br />と書いて、本書に戻ると、司馬氏も同じことを書いていた。<br />文明社会に頭をもたげてきた黄色人種に対する腹立ちをサディスティックにぶつけてきたというのが本質であろうと。<br />原子爆弾投下も、自分たちと同じ人種ではなかったからためらわずに遂行された。アジアに対してならやってもいいのではと・・。<br />ロシアもまた日ソ不可侵条約を踏みにじって満州へなだれ込んだ。この容赦ない破りかたは、たとえ約束破り常習犯のロシアであろうが倫理的良心がわずかに痛む程度であったというのがあるのではないか、と。<br /><br />明治３７年２月６日。<br />日本はロシアと国交を断絶した。<br />宣戦布告はロシア側は９日、日本は１０日、だったが、戦闘は既に開始されていた。<br />戦いが長引けば日本は自爆する。<br />なにはともあれ、緒戦で勝っておかねば外債募集がどうにもならない。<br /><br />戦術とは、算術であるべきである。司馬氏の最も強調したい部分であろう。<br />哲学性や神秘性など経済的裏付けのない信念や自殺戦術、神州不滅思想などが軍服を着た指導者の基礎思想になってしまうのは敗北側の戦術でしかない。<br />太平洋戦争における日本のように。<br />つまりこの間の３０年において日本は別種族かと思うほどに衰えてしまったのだ。<br /><br />とにかく、日露戦争ははじまった。<br /><br />真之と同期の森山慶一郎は東郷の出撃命令に対し、涙がこぼれて仕方がなかった。<br />彼はロシアに占領されたポーランドの亡国の様子を目の当たりにしていた。どの町でも戦勝者のロシア人がポーランド人を追い使っていたあの風景がよみがえった。<br />（　ふむ。こういうところ、古代ギリシャ人の戦争となんら成長のあともないありさまだったのね）<br />日本は存亡の崖っぷちに立っていた。<br /><br />そしてその大切な緒戦を日本は勝利で収めた。<br />ロシアが２２３人の死者に対し日本は全く被害なしであった。<br /><br />旅順港、ここでは真之は例の湾の口に古い船を沈めて塞ぐ作戦をやろうと思っている。<br />しかし、全員生還の望みのない作戦は東郷に認められない。<br /><br />ここで、広瀬である。<br />彼は生涯を独身で通した。<br />長い駐露生活で、彼には愛すべき女性の存在がロシアにあった。友人もあった。<br />そして、船が沈むとき、その船橋にロシア語で書いて膜を張ったという。<br />その広瀬は死んだ。<br />巨砲の砲弾とともに消えたのだ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

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            <category>司馬遼太郎</category>
      <author>honnoasica</author>
          </item>
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